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− 目次 −
◆鹿野まち普請の作法
はじめに
1.まちは大切な共有財産
2.「まち普請の作法」を作った目的
3.鹿野の歴史
4.街なみ環境整備地区鹿野の位置づけ
5.住まいのつくり手・住まいの手の留意点
-コラム 鹿野城下地区地価
6.まちなみ参考図集
6-1.矩計(断面)
6-2.天空率はまちなみ形成の重要な要素
6-3.格子戸
6-4.腕木
6-5.持送
6-6.床下換気口
6-7.車庫の目隠し
7.鹿野まちなみ整備による事例
あとがき
◆資料編
◆写真編
◆まちなみマップ編
 
●まち普請の作法を作る会
●特定非営利活動法人
 いんしゅう鹿野まちづくり協議会
●鳥取市鹿野町総合支所地域振興課

〒689-0405
鳥取県鳥取市鹿野町鹿野1517

TEL:0857-84-2011
FAX:0857-84-2598
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4.街なみ環境整備地区鹿野の位置づけ
 鹿野地区は亀井公以来の殿町・御茶苑・堀端・鉄砲屋・的場・鍛治町・大工町・紺屋町などの地名が残り、400年の歴史の中で文化を育みながら、中世末期の城下町風情が今も残されている。
 歴史で触れた遠見遮断をするT字路やL字の街路の他、切り妻屋根や京格子のまちなみ等城下町風情を残し、神社・仏閣も地区内に点在する。
 現在の鹿野地区の家屋は昭和18年の鳥取大震災で、建て替えられた家屋が多く、それらのものの中には老朽化が進み、最近新築改築されるものが多くなった。和風建築の多いまちなみに不具合なデザインの洋風建築もあらわれ、また、空き家、空き地となってまちなみの連続性が途切れ、伝統的な景観を阻害する例も散見されるようになった。
 鹿野町では亀井公ゆかりのこの地域に残る「城山神社祭礼」鹿野祭りの御幸行列が映える「祭りの似合う街」を町の整備構想の柱にして平成6年に鹿野町基本イメージ整備構想を策定した。これをもとに、地区住民が主体的にまちなみ整備の指針をつくり、現在も国庫補助事業「街なみ環境整備事業」を御幸行列が繰り出す三つの通り8地区、約350世帯で実施している。
 道路や水路、石灯籠などの環境整備は町がするものの、窓格子や腰板張り、漆喰の外壁など個人の住宅整備にも基準をつくり、町内ごとに街づくり協定書がつくられている。この協定書の内容を住民一人ひとりが「まち普請の作法」として理解し、まちなみを住民の共有財産として、今後とも鹿野では、保全、整備に努めていくものである。