7.住民の街なみ整備・保存活動について
 
   街なみ整備に取り組むため、鹿野城下町地域の8つの町内会のエリアで、平成8年〜9年にかけて地元住民により「まちづくり協定書」が締結されています。
 協定書には、屋根瓦は赤茶色、外壁は漆喰壁・板壁など定められており、この協定を管理するため町内会組織の中に街なみ整備部門がつくられており、これを街なみ協定運営委員会と呼んでいます。
 この街なみ協定運営委員会は、これまで個々に活動してこられましたが、地区全体で足並みを揃えて一層取り組みを進めるため、平成16年春に連合組織「鹿野地区街なみ協定運営委員会連合会」を結成されました。
 連合会は、各町内会の協定運営委員会を統括し、街なみ整備・保存地区としての様々な窓口機能を担うほか、風情ある街なみを醸し出すための研究や実践活動をされていきます。

■街なみ協定運営委員会とは
 街なみ整備の取り組みを始めた平成6年頃に、事業推進と地元調整をお願いするため、各公民館にお願いして、街なみ整備推進委員さんをつくっていただいています。
 平成8年〜9年にかけて、各町内会で街なみ整備推進委員さんを中心に街づくり協定を結んでいただいており、協定の内容に合うような住宅等の修景整備を進めてきています。(和風住宅で屋根瓦は〇〇色、室外機は格子で覆う等)
 街なみ整備に賛同する関係住民が押印して結んだ協定書ですが、この協定がきちんと守られるように、相談を受けたりお願いをしたりする「協定の管理」をするのが街なみ協定運営委員会です。
 組織の形態は街なみ整備推進委員さんだけの組織、公民館役員と街なみ整備推進委員さんを交えた組織など、町内会ごとに色々です。
 街づくり協定書の原本は各町内会の協定運営委員会(または公民館)ごとに保管されており、鹿野町総合支所にはその写しが保管されています。

■鹿野地区街なみ協定運営委員会連合会の設置目的
 街づくり協定が締結された鹿野城下町地域において、城下町らしい風情ある街なみ景観整備を推進し、街なみ景観を地域住民あげて守り伝えていくことにより、住民が誇りに思える住環境を創出し、もってまちの活性化を図ることを目的とする。

■連合会の組織体制
会員 各町内会の街なみ整備委員で構成する。(紺屋町〜大工町 8町)
役員及び役員会体制  役員は各町の委員長をもってあてる。
幹事町 ・会長は各町の持ち回りとし、会長職を努める町は幹事町として会の円滑な運営に努める。
    ・幹事町から会に対して会計主事を選出し、会の会計及び庶務にあたらせる。



■連合組織と各町委員会との役割分担
各町委員会
1.地元の街づくり協定に基づいた住宅の新築、改築、修繕等が行われるよう啓蒙普及、指導、相談を行う。
2.協定書第9条に基づいた施工者からの届出(新築、改築、修繕等)の受理
3.街なみ景観の整備・保全のための各種調整・事業の実施
連合会
1.街なみ整備・保存地区としての代表窓口
2.街なみ協定運営委員会全体で取り組むべき各種事業の実施
3.各町街なみ協定運営委員会同士の連携・調整の実施
 

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