大正地区 地域づくり懇談会

 

1 日   時 平成15年7月14日(月) 18:30〜20:20

2 会   場 大正地区公民館

3 出 席 者 地元出席者 60名

市側出席者 1

 竹内市長、石谷副市長、近藤水道事業管理者、伊藤政策調整監、中川教育長、中島総務部長、西澤企画推進部長、井上福祉保健部長、谷口商工農林水産部長、綾木都市整備部長、小田環境下水部長、森本人権政策監、(事務局)藤岡市民参画課長、担当(安本)

 

4.地域の課題についての意見交換

 

(1)古海大正小学校付近の道路拡幅について

 

都市整備部長

集落内の市道につきましては、古くなり湾曲をして通行が困難な所が多くあります。昨年もお答えしていますが、緊急時の災害の円滑な確保は、市政の重要な課題と認識をしておりますが、拡幅するためには用地の提供、家屋移転等、現状の生活に多くの影響を与える問題があります。まちづくり全体の観点から地元の方の意見をお聞きしたいと思っています。

 

(地元意見)

○小学校前から村に入る道路の拡幅は、救急車や消防車が入れないから言っている。都市整備部長の説明は、道路の近くの人は移転するか土地の提供ということだがそれはおかしい。

 

(都市整備部長)

現在は検討中ですが、予算の厳しい中で土地の無償提供をしていただく考え方もあります、全て提供というわけではなく、一定の基準を作ったらどうかと考えています。今後も道路の拡幅は、まちづくり全体で考えていくこととしています。

 

(市長)

 土地の提供につきましては、最小限の道路を広げる場合は、お互いの利益でもありますので、例えば中心線から双方2mずつ提供を受けさせていただき、更に広いところは、買収で行くという考え方です。具体的な拡幅場所について地域の防災の方や区長さんと話し合ってもらい要望を出していただきたいと思います。

検討される場合は職員も出かけますので調整をして下さい。

 

(地元意見)

○児童の街頭指導に、毎朝国体道路に立っている。最近は危険な交通状態になっている。ぜひ歩道橋を設置してほしい。この問題はまちづくり推進委員会が発足した10年前から土木課長にお願いしている。また、ヤマダ電器前の交差点の道路拡張工事が行われ、歩道が狭くなり坂となったため、子どもがよく転んでいる。雪道になったら心配だ。歩道を平坦にしてほしい。

 

教育長

私も国体道路が通勤路であり、指導員さんの姿を見て、こういう方々に子供達は守られているとありがたく思っています。交通安全を地域と社会挙げて徹底していきたいと思っています。

 

(地元意見)

○国体道路のヤマダ電器から小学校までの区間の歩道が狭い。大正小学校の半分の児童はその道路を通学路として通っている。道路の横に用水路があるがそこをU字溝で塞いで歩道を広げてほしい。

 

都市整備部長

県道か市道か確認します。

 

(市長)

U字溝につきましても、通学の安全性を学校サイドから聞いて検討します。傾斜がついているところも現地を早く見て検討いたします。

 

(地元意見)

○国体道路のヤマダ電器から小学校までの区間を一度見てほしい。安全を確保することは重要な問題だ。

 

都市整備部長

また現地を見まして調整をいたします。

 

※都市整備部補足

現道(ヤマダ電器から小学校の区間)は一般県道高路古海線の一部であり、沿道各集落から歩道整備の要望がでている路線であります。各集落の要望と集約し、平成16年度の県要望に取り上げていきます。

 

 

(2)徳尾の公共空地整備について

 

都市整備部長

6月の議会で補正予算化され、8月末から9月までに、遊具の発注と整備を行う予定としていますのでこの場で皆さんに報告させていただきます。

 

 

(3)地区公民館の活動範囲と小学校区の違いについて

 

教育長

この問題につきましては、鳥取市に小学校が30校に対して、地区公民館が34箇所であり、小学校区と地区公民館の整合性が無いところにあります。顕著に現われている所は、世紀小学校を中心とした地域であり、この校区の公民館は豊実、大正、明治、千代水、松保の5ヵ所です。また、大正小学校は、大正、千代水公民館となっています。逆に公民館に焦点を当てますと、大正公民館の1,300世帯の内の半数が世紀と大正小学校で、ごく一部に城北小学校の校区もあります。千代水公民館は、世紀、城北、賀露、浜坂、大正の5つの小学校の子どもがいます。週休2日制で土曜日に子どもたちが、同じ体験が出来ないことや、子どもたち同士の話が合わないことなどの心配があるということは聞いていますが、いろいろな体験をすることもいいと思っています。

仮に、大正小学校の子どもは大正公民館だけで、としますと今までの公民館の自治会活動が崩れることとなります。小学校区と公民館を同じエリアにしますとどんなメリットがありますでしょうか。地域の方の具体的なお話をお聞かせ下さい。

 

(地元意見)

民生児童委員の立場として意見する。世紀と大正の民生児童委員の協議会ではそれぞれ子どもの指導内容が違う。子どもたちが大人になった場合、同級生が多いことがプラスになる。お互いに同じ条件で指導したい。

 

教育長

民生児童委員さんには、学校として援助を願っていますが、どのくらい不都合がありますか。

 

(地元意見)

○子どもを集める場合に、学校での友達の多い公民館に子どもが集まる。徳尾の方が特に多い。

 

教育長

校区割りは、どうするのが一番いいと思われますか。

 

(市長)

前回の地域づくり懇談会におきまして、小学校区か公民館校区かの関連したお話をしましたが、「私は公民館校区が地域の活動の基本的な単位と考えています」と、お答えした記憶があります。

今後、市町村合併に伴って見直す機会が出てくるのではと考えていますが、利害関係の調整が難しいところもあります。教育長も悩み深い問題と言っていますが、他も丸く収まる状況なのか、大きな課題となります。この問題に関しましては、他の方も発言していただき考えを聞かせていただきたいと思います。民生児童委員さんの取り組みにつきましては、小学校単位で行っておられますが、内容的に委員さん同士で連携を取っていただくことがお願いできたらと思います。

 

(地元意見)

○公民館で行事をしているが参加者が少ない。徳吉団地の参加者が特に少ないが、これも小学校が半々に分かれていることが原因ではないか。合併において考えてほしい。地域が衰退する。

 

(市長)

現在、市町村合併に伴って小学校を廃止することは考えていません。校区の再編につきましては、学校を新設するときに出てくるものです。今後、生徒数が減少するなどの問題が起きて、全体として機運が盛り上がった場合には、校区再編の時期になろうかと思います。

なお、子どもの通学校区の境界については、特別な事情があれば弾力的な取り扱いを行っています。

 

 

(4)公共下水道整備について

 

(以下、大正地区下水道整備図にて説明)

 

環境下水道部長

図面で説明させていただきます。去年も説明いたしましたが、今年は具体的な説明をさせていただきます。

山陰本線より北側は、現在認可を取りまして平成18年度までに完成予定です。

山陰本線から国体道路は平成18年から20年、国体道路から市街化区域までは平成21年から23年、市街化調整区域の菖蒲は平成24年から25年の整備スケジュールとしています。

 

 

(5)その他について

 

(地元意見)

○現職の市議会議員が陳情、要望を出すと、行政の対応はとんとん拍子で進むが、一般市民だと継続審議となり、保留で投げられる。これはなぜか。

 

(市長)

議会の取り扱いの問題のため、私が一般的に説明しにくいことですが、具体的な内容を議会の皆さまが見たとき、「なるほどなあ」と思われ、大勢の意見であれば採択になったりします。

私自身は、出来ることと出来ないことはありますが、市長への手紙という制度でみなさまのご意見を求めまして、お答えするということが、市民と市の信頼関係の上で大事と考えて就任以来行っています。このように個別の問題でも具体的な形で伝えていただければと思います。

 

(地元意見)

○生活環境保全、人命尊重の難しく面倒な問題は、議会は不採択にする。市長はどう思うか。

 

(市長)

生活環境保全、人命尊重など多くの方の人命に関わることは、大事なことです。法律で決められていることは従わなくてはいけませんが、決められていないことについては、行政指導という働き掛けをしていきたいという方針でいます。

 

(地元意見)

○大正保育所が古く、また農耕車が通るので新築移転をしていただきたい。

 

(福祉保健部長)

大正保育所は建設から22年経過しています。もともと地盤が軟弱なため、今までタイルの改修や壁のひびの補修などをいたしました。基本的に今後改修か改築と考えています。市内の保育所全体で緊急度の高い順に整備をしていますが、当然大正保育所は緊急度が高い所と認識しています。

また、保育所の建設時点から、農耕車が田んぼに行くために通るという条件で、保育園の堰堤を横切って農耕車が通っていますが、この問題も改修や改築の中でどうしていくかを考えていくことになります。

 

(地元意見)

○保育所の改修、改築をどれぐらいの時期を見込んでいるのか。

 

(福祉保健部長)

国や県の補助で改修、改築をやっていきますので、そうは長く掛からないと思います。

 

(市長)

 大正保育所を実際見て驚いています。大正地区の他の市の施設を見ましても、新築されたり、改築の予定を考えたりしているものもありますが、大正保育所はさらに考えなければならないと思っています。時期としましては、他の保育所との全体像をしっかりと把握してからとなります。また、園庭が狭いとか、農耕車が通ることは別のレベルの次元でありますので、出来ることからしていくと考えています。しかし、現在の市の財政状況では、出来るだけ施設は長く使うことを考えています。もう少し具体的な検討が出来ましたらお伝えします。

 

(地元意見)

○今、危機管理のことが言われているが、大正保育所の門扉が出来ないため、農耕車が通り、子どもが事故に遭うのではと心配される。

 

(地元意見)

○先日、農耕車の方とトラブルがあった。保育所職員がいつも不安な状態で、もし何か起こったらどうなるのか。出来ることからと言うのならこのことの改善をしてほしい。

 

○千代川の河川敷に草木が茂っているので刈っていただきたい。

 

(都市整備部長)

千代川の除草の問題ですが、国の管理となります。除草は鳥が卵を産むときの時期の調整があることを聞いています。この意見につきましてはお伝えします。

 

 

5.浄水場建設について

 

(1)近藤水道事業管理者:資料に基づき説明

 

(2)意見交換

 

(地元意見)

○今日の懇談会の「市政の課題についての説明」は浄水場の問題が話されることとは知らなかった。回覧に示されていたら多くの方が集まったのに。

竹内市長は選挙の時に「緩速ろ過がベターだと」言われ、緩速ろ過になるものと信じていたが、最近になって膜ろ過を進めることとなったと聞き驚いている。

このことは市民の隅から隅まで知らせているのか疑問に思う。シンポジウムも出前説明会の知らせも「水道の話」としか書いていないし、3つのろ過方法の説明ではなく膜ろ過だけの説明になっている。いつからそういうことになったのか。私は裏切られたような気持ちだ。

 

(市長)

 当時、急速ろ過方式で平成11年度から本格的な工事が始まって、市民の皆さんもいろいろとご議論されました。私は、市長選挙の平成14年度の時点で「工事を中止して見直しをする」ということを言っていた訳です。私は専門家ではありませんので、多くの市民の皆さんのご意見をお聞きする中で、水道料金のことも伺いましたし、また、凝集剤として化学薬品を使って汚れを取り除き上澄みの水を飲むという急速ろ過方式が果たして千代川にふさわしい施設だろうかと単純に疑問に思いましたし、違和感を覚えていました。その時点では急速ろ過より緩速ろ過の方がベターという考えは持っておりましたが、私は絶対に緩速ろ過にするというような議論はしておりません。

市長に就任後に速やかに工事を凍結しましたが、その後、見直しをするということで専門家や市民の代表の方に参加していただいて「見直し検討委員会」を開きました。その時に私は「緩速ろ過でやってください」とは一言も言っていません。専門家を集めて見直しする訳ですから、幅広く一番よい方法を検討し直して欲しいということが私の要請でした。委員会では「浄水施設は本当に必要ですか」「安全で、おいしい水を安く供給する方法はどの方法ですか」という大きく2つのテーマを投げ掛けました。

その結果として検討委員会では、「浄水施設は必要である」ということ、また、「今の千代川に一番ふさわしいろ過方式は膜ろ過で次が緩速ろ過である」という2つの結論を得ました。

さらに、この検討結果を踏まえて、審議会の場において事業費の比較を行いましたが、そこでも膜ろ過は一番費用が少ないという結果になりました。このことは市民のみなさんにも報告いたしました。6月議会で私は「鳥取市は膜ろ過の方向で事業化に向けて実験等を含めて一歩深まった検討をしていきたい」ということをお話し、大方の議員の皆さんの賛同も得ているところであります。市議会では、(実験検討のための)予算が30対2で議決されています。

「必ず緩速ろ過でいくと信じていたのに」というご意見でしたが、私は「見直し」ということを強調していたのであって、私は専門家ではありませんし、あくまで私自身は「専門家の意見を尊重すべきだ」という立場です。最新の知識と情報をもとに専門家を含めて行った見直し検討委員会の結論は「膜ろ過が最適」ということになりましたのでこれを踏まえて、今後さらに実験等の検討も必要ですが、鳥取市としてはその方向がいいだろうと考えているところです。もしも、途中の情報提供の不足やご理解をしていただいていることに違いがあるとすれば、こういう経過を辿って現在のところにきているということをご理解いただきたいと思います。このことについては公明正大に情報公開しながら検討していただいた結果としての「膜ろ過」という結論であります。私は選挙の時には、緩速ろ過がベターだと言っていたのは急速ろ過との比較であって膜ろ過との比較ではありませんし、膜ろ過のコストが将来下がるというような情報もその当時持っていませんでした。「緩速ろ過に固執するべきでない」と逆に考えていましたし、「安全で、おいしい水を安く供給する方法は何か」ということを幅広く検討したこの最新の結果に従いたいという考えでおります。

 

(地元意見)

○見直し検討委員会のメンバーを見ると、緩速ろ過を唱えるメンバーが一般から1名入っているだけなのはなぜか。

 

(市長)

 見直し検討委員会の委員につきましては、どれについての専門家だということで選んだのではなく、浄水施設について幅広く公正な判断がしていただける人と考えまして、厚生労働省の担当課長とも相談して国の財団法人水道技術研究センターから推薦を受けた方を委員長として委員会をつくっていくことといたしました。私の色がついた人を入れることは、かえって不公正で誘導的になりますので、慎重な検討をしていただいたということが真意であります。

 

(地元意見)

○今の説明を聞いたが、大変不明瞭だと思う。技術センターは膜ろ過を推進する団体と聞いている。5月24日の市民主催のシンポジウムの話と鳥取市の説明とは全く相反するものである。市民は本当に迷っている。説明はいつも膜がベストばかりだ。おかしいと思う理由は、千代川から2キロ離れた80mの山の上になぜ浄水場を造ることになったのかということ。膜ろ過は海水を真水にするほどの高度処理のプラントであり、そんな物が千代川に本当に必要なのか。市民として受け入れられない感情がある中で、膜ろ過でいくと言われることは市民軽視だ。

 

(市長)

 技術センターは膜ろ過を推進する団体というのは事実無根です。労働省の水道課長さんと話をして公明正大な意見を言っていただく方として決めましたので、偏らないことを第一にして、幅広く検討をしていただくことを考えました。

「建設場所が2km離れた80mの山の上だ」ということについては、既に平成11年度から着工され、予算的に40、50億を執行して造成された土地が出来ています。これを使わないで他に造ればもっと費用が掛かることもなります。高さについては一旦高い所の配水池から市内の各家庭に給水するということで技術的に鳥取市水道局が検討した結果であります。この土地をある程度活用しながらやるということが現実的で合理的な選択だということは、検討委員会でも審議会でも言われております。

私は、この地域の方の声も聞いていますが、今までに造ってきた施設を放置して、他でやっていくことは該当地域の方にとって問題が起こることも認識しています。総合的に1年間掛けて精力的に検討してきました。工事を中断している施設も維持管理費が掛かることと、大雨が降ったとき泥水が流れる危険もあります。市民が安全な水を供給することが鳥取市の責務であり、クリプトの対策が水道法上義務付けられています。千代川の水もいつまでもきれいではありません。ろ過して飲むということは大方の市民もご理解いただけると思っています。市として責任を持って実行して行きたいと思います。

まだまだ検討は続きます。今後実験も行います。予算的にももっとコスト削減をするように指示しています。みなさんの信頼を得ながら進めて参ります。大きなプロジェクトなのでいろいろな意見を聞きながら慎重に進めます。しかし最後には、決断と実行が重要と考えています。

 

(地元意見)

○住民に配ったチラシの中には「市政の課題について」としか書いてなく、「浄水場建設の説明」と書いてなかったため、合併の問題なのかと思っていた。今後こういうことが一切無いように申し入れする。

当地区は浄水場の問題について非常に議論が少ない。説明会ではなく、ゼロからの住民との「語る会」を開催したい。市長、管理者に参加していただきたい。

 

(地元意見)

資料の中で、膜ろ過は、クリプトの除去が99.999%で百万分の1を示しているが本当に正しいデータか。もしこれが間違っていたら将来にわたって大きな問題を残すことになる。信憑性があるのか。また、建設費と維持費がたったの10年のデータではおかしい。

 

(水道管理者)

「語る会」は、今後じっくりと勉強したいということでありがたいご提案です。私どももみなさまのご意見をじっくりとお聞きして、わたしの考え方も聞いていただきたいと考えています。

除去率の99.999は公の数字であります。機会がありましたら詳しく説明をさせていただきます。10年間維持管理費ではなくて減価償却を考えた方式もございますし、その答えもありますので、それも話し合いの機会があれば十分にご説明させていただきます。

 

 

6.市長あいさつ

水道の点は、改めて機会を持っていただき、水道事業管理者や担当の者も出てゆっくり話をさせていただきます。地域のいろいろな課題について前向きにみなさんの意見を十分にお伺いしながら鳥取市、大正地区を良くしていく取り組みを続けて参りたいと思っていますので、ご意見がございましたら公民館を通じてや市長への手紙をご利用ください。また、市長アワーで直接私がお目にかかってお話しをする時間を作っていますので聞かせていただきたいと思っています。長時間ありがとうございました。

 

※ 議事録の項目整理のため、発言順は変更して編集しています