末恒地区 地域づくり懇談会

 

 

1 日   時 平成15年8月29日(金) 18:30〜20:25

2 会   場 末恒地区公民館

3 出 席 者 地元出席者 60名

市側出席者 1

 竹内市長、石谷副市長、中川教育長、近藤水道事業管理者、西澤企画推進部長、井上福祉保健部長、綾木都市整備部長、小田環境下水道部長、森本人権政策監、川上総務部次長、山下商工農林水産部、西川水道局工務課長(事務局)藤岡市民参画課長、担当(松田

 

4.地域の課題についての意見交換

 

(1)末恒地区公民館の改築について

 

(教育長)

末恒地区公民館は、昭和50年に建設された公民館です。昨年も申し上げましたが、通常の感覚では、築30年にも満たない建物ですので、民家でも建て替えるということはまずあり得ないことだろうと思います。

ところが、潮風の対策を十分想定しておらず、メンテナンスも行き届いていなかったことから、予想以上に塩害が大きく、建物がもたない状況になっているということだろうと思います。我々も責任を感じているところです。

現段階の市の計画としては、豊実地区が完了し、次に日進地区の改築を具体化しており、その次に末恒地区か浜坂地区だろうと考えておりました。

この中で浜坂地区の公民館は、地盤沈下により建物が傾いており、ボールが転がっていくほど傾斜がついている状況になっていますのでこちらも急ぐ状況であります。このような状況から、今のところ順序としては、平成17年に浜坂地区、平成18年に末恒地区になろうかと思っています。

改築までの間に期間がありますので皆さまのご意向を十分伺いながら、現地ではなく地区体育館の隣接地に大きなものを建てたいと考えています。現在の公民館は、建設当時の基準により330平方メートルの床面積となっていますが、美萩野5丁目まで宅地が広がり、人口も増え、人口規模と建物の広さが非常にアンバランスな状況になっていることも十分承知しています。そのうえで教育委員会としては先程述べましたような考えをもっていますので、ご意見をいただきたいと思います。

 

(松本地区会長)

○この件に対しては、前市長の時代からお願いしており、「平成17年度ごろには」という感触を持っていた。

 当地区は1,700世帯を超え、市全域の地区の中でもトップ10に入る規模である。このような狭隘な公民館であり、生涯教育の活動1つとっても1部屋しかつかえない実態である。高齢者の活動も階段の昇り降りが不自由な状況であり、屋根裏は鉄さび、押入れの床は落ちる寸前である。少数の世帯の他地区においても整った公民館が整備される中、18年度まで待てないと感じている。用地も確保されており、早急な改築を敢えてお願いしたい。

 

(田中地区社協会長)

○高齢化が非常に進むなかで介護保険が施行され、今、地区でも寝たきり予防対策としてふれあいデイサービスを行っている。しかし、このような施設の状況であり、お年寄りに参加していただくのに非常に不自由している。このサービスは、足腰の弱い方が対象であるのに、この階段の昇り降りだけでも大変で、2階の部屋から1階のトイレにもすぐには通えないため、参加したいのにできないという方もある。公民館は、大きく使える部屋が2つあるが、大きな会になると1部屋しか使えない。そのため行事が重なり、思うように事業が行えず、このデイサービスも月1回だけ実施している状況である。早急なる改築をお願いしたい。

 

(教育長)

あまりにもご事情はよく分かりますし、人口が増えている状況も承知しています。公民館の建築は、1館の建築に1億2千万円程かかります。本市の財政規模から言いますと1年に1館という整備状況でこれまで来ています。今、いろいろな地区からも整備要望をいただいていますが、何とか補修・増築で対処できないかということをお願いしている状況です。

当地区は、平成18年には立派な公民館ができると思いますので、その時までお待ちいただけないでしょうか。

市長と話をする中で木材をふんだんに使ったような建物にしようかなどいろいろと構想をめぐらせておりますので、ご了承いただきたいと思います。

 

(市長)

公民館のお話は、松本会長をはじめいろいろと伺っています。1番の問題点は狭いということ、実質的な会合のできる部屋が2階しかなく使いにくいということだろうと思います。

昭和50年にできた建物ですのでできるだけ長く使っていただくべきものと思いますが、もう建替えなければならないというのは管理があまりにも悪かったのではないかと教育委員会には言っています。本来はもっと大切に管理すべきものと思いますし、塩害は予測できたことではないかと思っています。

これから建替えするにあたっては、費用比較や構造面での研究も必要ですが、木材を中心にしたものにしてはどうかとか、誰にも使いやすいように平屋にしてはどうかということなど考えをめぐらせています。私は、公民館は子どもからお年寄りまで誰もが気軽に出かけることができ活用できる施設であってほしいものだと思っており、公民館の立場でもご配慮いただきたいと思います。

先程、ふれあいデイサービスのお話がありましたが、活動内容によっては地区体育館を使用したりということではないかと思ったりします。既にある施設をできるだけ活用していただくということも大事だと思いますが、そのあたりについてもう少し実情をお聞きしたいと思うのですが

 

(公民館長)

○子どもからお年寄りまでというお話だが、公民館としてもできるだけ幅広い活用をということを心がけている。一例を申し上げると子ども会を中心としたクリスマス会を毎年やるのだが、親子が参加すると2階の部屋は溢れるほど会場が一杯になる。このような子どもの集会も多く行っているし、地区体育館も活用している。しかし、炊事場を必要とする行事は、公民館でなければできない。

さらに赤ちゃんサークルも月2回やっており、このような会が重なった場合に、2階のふすま1枚隔てたような部屋では、不自由なことはお分かりになろうと思う。財政事情もよく承知しているが、できるだけ早期改築をお願いしたい。

 

(田中地区社協会長)

○ふれあいデイサービスは、医師のお話を聞いたり、作業療法士、運動療法士によるリハビリの実演などを行ったりしている。

体育館の活用はどうかと言われたが、床の間であるし、冬場は暖が取れず活用できる状態ではない。適当な広さで暖房も効く公民館程度の規模が適当であり、何より畳の間がいい。また、毎回会食も行っているので炊事場がどうしても必要であり、体育館を使用することは全く考えられない。

 

(市長)

実情はよく分かりました。もう一点お伺いしますが、体育館の隣接地に用地が確保してあるということですが、元々公民館は地区体育館の所につくるという話があったのでしょうか。

 

(山根地区副会長)

○体育館の建設にあたり住民のニーズを満たすために広く大きく使える体育館でなければならないこと、また、将来の公民館の建替えということも念頭においていただきたいということを要望してきた。それを考慮して若干の余裕をもたせて用地買収していただいたものだと認識している。我々は、公民館の併設ということを前提に考えており、大型工事車両の通行も想定して通路も確保している。

 

(市長)

体育館が面積にゆとりのあるつくりになっていることは現地を見ればわかります。地区体育館建設の際にそのようなことが議論されたかどうかは、住民の皆さんがこの場所を適地と思っておられるかどうかに関わってきますので、敢えてお聞きしました。

私は、体育館と公民館が隣接するスタイルは非常に良いと感じています。まず、利用の幅が持たせられますし、万一災害等により非難が必要な事態になった時でも利便性は高まります。そういう意味で私もいい場所だとは理解します。

 

○市長をはじめ幹部の皆さんにご理解いただけたと信じているので、早急なる建替えを再度申し上げておく。

 

 

(2)国道9号線バイパスの延長について

 

(都市整備部長)

渋滞対策ということがご要望の主であろうと思いますが、3月に青谷羽合道路が供用開始されているという状況がございます。

この道路の開通により、これまで2万台強あった通行車両のうち約6割が青谷羽合道路を通行するようになり、旧国道が約4割に減っているという状況になっています。

国土交通省と協議していく中で、国道9号線の抜本的な対策は鳥取青谷道路の早期着手ということと考えており、これに全力を傾注している状況です。鳥取青谷線は、都市計画決定の手続きの段階に入っており、鳥取県において決定することになっております。

この道路の新規採択を市としても国に強く要望していましたが、国交省は、新規道路としての概算予算要求の中にこの道路を盛り込んでいないと、昨日(8月28日)の各新聞紙上において報道がありました。この真意は、道路公団の民営化の絡みでどういう道路を国の直轄事業として行うかという議論の中で、新規着工事業の採択は全国的に見送っているということであります。市としましては引き続き早期の事業着手を強力に要望していきたいと考えております。

また、渋滞対策として鳥取県において時差出勤が実験施行されましたが、かなりの効果があったという結果が出ていますので、ハード事業と併せてソフト面での検討もされております。

なお、国道9号線の交通安全対策として、白兎トンネルの鳥取側の段差解消、ポストコーンの設置等の工事を行ったと伺っております。また、現道部分の整備として、地域活性化につながる白兎道の駅の整備をお願いしており、概ね用地取得が進んでいる状況です。

 

 

(3)河川及び海岸部の水質検査について

 

(環境下水道部長)

昨年度の懇談会の中で、「かつては海藻類、魚介類が収穫できたものが、最近では獲れなくなったので原因究明のための水質検査をしてほしい」との要望をいただきました。

このことにつきましては、鳥取県東部広域管理組合において、鳥取大学に調査を委託し、文部科学省の「地域貢献特別支援事業」を活用して周辺の河川と海水や海岸への影響について、調査・研究することになりました。鳥取大学の細井教授を中心に、今後、約2年間をかけ広範囲な点から調査を行い、総合的に研究される予定です。主な調査内容として、河川流域の情報収集、住民意見の収集、水質検査(農薬の調査を含む)、沿岸の情報収集などを行うこととしています。8月1日には細井教授が地元住民の皆さんと目視による海藻の状況調査を行ったところであります。

 

 

(4)県道金沢伏野線の道路拡幅について

 

(松本地区会長)

○美萩野方面あるいは福井方面から、この県道の拡幅改良が進んできたが、三津集落内の区間が未整備のままになっている。平成5年ごろから県に対し、要望してきた事項であり、三津自治会から今日の懇談会に際して、市長に現状を報告し要望したいとの申し入れがあったので、地区からの要望事項として改めてお聞きいただきたい。

 

(三津区長)

○平成4年までに福井方面から県道が拡幅され、また、美萩野側からも三津集落手前まで平成9年以降に拡幅されている。しかし、三津集落内は未整備のままで大型バス、ダンプ等の車両が通行すると対向車、歩行者も待避しなければならない。大きな事故は発生していないが、接触事故が度々発生し、ラッシュ時の交通量は年々増えて非常に危険な状態である。

鳥取青谷道開通の際には、アクセス道路として利用されることも予想され、早急な拡幅をお願いしたい。

 

(松本地区会長)

○県に対しても請願したい考えであり、知事にも直接申し入れする段取りをしている。県の事業とはいえ、市の積極的なバックアップなしには実現できないので、この拡幅の実現に向け、市長にも協力をお願いしたい。

 

※都市整備部補足

平成15年9月8日に末恒地区会長ほか4名の連名で県土整備部長あてに三津地区道路拡幅に関する陳情書が提出されました。県道金沢伏野線は、現在福井地区で道路改良事業が施行されており、三津地区は福井地区完了後の施行となるということで地元協議が進められています。

 

 

(5)その他について

 

○地区体育館と小学校体育館を借りてママさんバレーボールの同好会活動をしている。地区の規模に対して体育館の規模も狭いと感じるし、小学校の体育館で釘が出ていてズボンが引っかかったり、雨漏りがしたりするので、小学校の使用簿にその旨記入しているが、なかなか直らない。小学校体育館の建替えはどの程度でされるのか伺いたい。

 

(教育長)

小学校体育館の建替え計画については、手元に情報がなく、今ここで責任のある答弁はできませんが、基本的にこのような施設の修繕については、学校を通じて営繕要望を教育委員会に出してもらうようにしています。学校で優先順位をつけたうえで、要望されることになっていますので、修繕箇所等がありましたら学校に申し入れていただきたいと思います。

 

○鳥取県がひとり親家庭実態調査を行っているが、今年、その調査のため私は民生委員として母子、父子、寡婦の各家庭を訪問した。その際に「白兎保育所に入所しているが、延長保育がないため困っている」という声を聞いた。鳥取市の保育所のかなりの保育所で延長保育をやっている。美萩野のような新興住宅地では、夫婦共稼ぎの家庭も多いため、延長保育のニーズはあると思う。どれほどのニーズがあるのか調査した訳ではないが、住民の声として要望を聞いたので民生委員の立場で市長にお伝えする。また、どのような条件で延長保育が実施されるのか、白兎保育所で実施される余地はあるのか伺いたい。

 

(福祉保健部長)

鳥取市の28保育所のうち延長保育は18園で実施しています。白兎保育所は実施していない10箇所に入っています。

延長保育は、保護者のニーズに基づいて行うということが基本になります。毎年12月に次年度の入所申し込み手続きを行いますが、白兎保育所を希望される方については、延長保育はありませんよということをお伝えし、延長保育を実施しているところをご紹介していますので、結果的に現在白兎保育所に通園している方は延長保育の必要のない方と判断しています。ただし、入所手続きの際にどうしても白兎保育所に延長保育を望まれる方が、(判断基準として)6名以上あるようであれば、実施していく考えは持っております。

入所の手続きの際の面接においてニーズがなかったということで、現在実施に至っていませんが、今後そのようなご希望がたくさんあるようであれば白兎保育所でも実施したいと考えております。

 

○鳥取第五幼稚園の下の住宅地の中の県道伏野金沢線の美萩野2丁目、3丁目の交差点付近(三津橋付近)が、大雨の際冠水するため改善してほしいと過去に地区要望として提出している。昨年の2月に業者が調査に来たようだが、その結果は全く知らされていない。どのような経過かお知らせいただきたい。

 

(松本地区会長)

○「地区めぐり」において要望し、市にも協力していただいて、県において調査がされた。当時、私も立ち会ったが、結果は聞いていない。まさか忘れてはおられないと思うが改めて県に要望なり問い合わせなりしていただきたい。

 

 

(都市整備部長)

要望事項の詳細は承知していませんので、改めて担当から県に問い合わせてお答えしたいと思います。

 

(市長)

末恒地区の方から「市長への手紙」として2通の手紙がきました。市長への手紙の事例として紹介させていただくとともに、匿名のお手紙でしたのでこの場をお借りして地区の皆さんにも市の考えをお答えしたいと思います。

手紙の内容ですが、「末恒小学校の通学路として農道を通っているが、幅が狭く歩道もない、また照明がないので夕刻に暗くて危険」とのご意見でした。

このことについて、担当者が現場に出て調査し私に報告しています。この通学路は農道であるために通行規制ができないことから通学時間帯の通行を控えることを地区の申し合わせ事項として決めているが、守られていない実態があるようですね。

担当者の意見は、この申し合わせ事項を地区で再確認していただくよう要請するとともに農道と並行した市道に歩道を設置できないか協議していく必要があること、また、暗いことについては地元で維持管理をしていただくという条件で防犯灯を設置したいということを結論としています。匿名のものもこのように対応していますという例としてお話しましたが、これらのことについて、皆さんはどのようなご意見をお持ちか伺ってみたいと思います。

 

(松本地区会長)

○一昨年の「地区めぐり」の要望として小学校プール横の市道に歩道ができたが、我々の要望のうちまだ半分までだ。南に向かって橋のところまで歩道を延長してもらうよう要望しており、地区で地権者と話しをして畑の用地の提供に応じるということを道路管理課にはお伝えしている。この工事を早急に進めていただきたい。

 

(都市整備部長)

予算の状況ということもありますので、この場で明確なお答えはできません。担当課に確認したいと思います。

 

※都市整備部補足

来年度事業として予算要求したいと考えています。

 

○三津から湖山池に沿って東向きに道路があるが、3件の集落がありその東の舗装した道路が行き止まりになっている。この道が開通すれば湖山池が周遊できる

測量したような杭も打ってあるようだ。市か県かわからないが道路整備はどうなっているのか伺いたい。

 

(市長)

この道路は市議会でも議論がありました。公園整備が進む中で、私もかねてから周遊道路があった方がいいと思っており、北岸の大事なところが抜けているような感じがしています。これは、県の道路になる訳ですが、地権者の方が買収に応じていただけないということがありまして、鳥取市としても協力して働きかけをしようという話をしています。

この道路ができれば、湖山池一周マラソンやウォーキングなども一際楽しくなると思います。公園化とも併せて、湖山池の価値がいっそう高まるようにしていきたいものだと思っています。

 

○この道路は県所有の公衆用道路である。国、県、市それぞれの所有の部分に分かれているはずだ。ここは草が生えており毎年、草刈を市でやってもらっている。今後もお願いしたい。地元では対応できないほど草が多い。

 

(市長)

管理区分など事実確認が十分でないところもありますので、県に確認したいと思います。

草刈については、自然のままになっていて県でやるにも市でやるにも年1回程度が精一杯だろうと思います。常時刈るような力はありませんので、地元の皆さんにも協力いただきたいと思います。

 

○末恒地区は福祉ゾーンになっており伏野に福祉施設がたくさんある。入所者が美萩野入口のコンビニエンスストアに電動車椅子で買い物に来られる姿を良く見かけるが、県道に歩道がないために事故寸前の危険な場面に遭遇したことがある。何とか対策ができないものか。

 

(都市整備部長)

いくつかいただいた要望と併せて、場所等の詳しい状況を後日松本地区会長に伺いに行きたいと思います。それぞれ会長に説明しておいていただきたいと思います。

 

 

5.浄水場建設について

 

(1)近藤水道事業管理者:資料に基づき説明

 

(2)意見交換

 

(地元意見)

○私は病院に勤務している。病院は1年365日休むことなく稼動しなければならない。水、電気、燃料など膨大なエネルギーを消費しているが、水道は、1日あたり250t消費し、年間に800万円あたりの出費となる。これに下水道料金、消費税などを加えるとざっと2千万円の出費である。命の綱ともいえる水道は安全かつ安定的な供給はもちろん値段が安いことは絶対条件である。

そこで、いくつか意見を申し上げる。

前市長時代に浄水場建設、料金値上げなどが物議を醸し、市長選の争点ともなった。マスコミに賛否両論が渦巻き、5月には、市側と緩速ろ過を推進するグループのそれぞれの公開シンポジウムが催された。しかし、それぞれが同じテーブルにつくことなくそれぞれの優位さを強調しているため、我々市民は判断できない。緩速ろ過の実験も行われるようだが、市当局は、市議会が一端可決した案件ということで組織防衛上あるいは面子の問題から膜ろ過方式で決着させたいという考えが強いように思えてならない。

 クリプト事故は、数年前の三山口での発生事故があったのみで市内の他の簡易水道においても発生していない。天神川、日野川水系では話題にすらのぼらない。

 東京、大阪では巨費を投じ高度な処理施設を設置しているが、名古屋市では、従来からの緩速ろ過施設で十分対応できるとのこと。

鳥取県は水源涵養税の導入を視野に入れているが、米子市や境港市では、既に日南町に日野川水系の水源涵養林を保有し保全に努めており鳥取市も見習うべきである。

 川がきれいならば、近代技術に過度に依存する必要なく安全な水が飲めるはずである。先ずは環境保全に努めていただきたいと強く願う。

 

(水道事業管理者)

 多岐にわたるご意見でそれぞれ一つひとつが重要なことと思います。

まず、シンポジウムの件、それぞれの面子にこだわっているのではないかということでしたが、遡れば平成11年12月に大規模なシンポジウムが催され、500人規模の参加者があり、全国の専門家が集まってそれぞれのろ過方式の立場で主張されました。そこで際立っていたのが膜ろ過ですが、膜ろ過は、ろ過方法は優れているが建設費が高すぎることから現実的でないということで終わっていました。

その後、昨年11月に、見直し検討委員会の報告書の内容を中心としたフォーラムを行っています。検討委員会で膜ろ過が優れているという結論に至った背景には、最初のシンポジウムから4年間の経過とともに膜ろ過方式の普及率が高まり価格が下がり、比較の対象にならなかったものが検討の土俵に上がれるようになり、なおかつ比較してみたら一番安くなっていることがわかったということがあります。このフォーラムではそのことを説明しています。

さらに、本年5月10日に3回目のシンポジウムを行うにあたり、その内容をどうするかということを検討しました。見直し検討委員会並びに審議会において「上流の対策をしっかりやるべき」という付帯意見をいただいておりましたので、お互いのろ過方式のどこが良くてどこが悪いといったぎしぎしとした議論を繰り返すよりも、より広範囲の流域全体の問題、新しい膜の技術はどうなのかといった問題を取り上げて行うこととしました。その後、5月24日に主として緩速ろ過をよしとされる市民グループが主催され、市長、水道局長、膜ろ過の専門家の出席をというお話がありましたが、再度技術的な議論はどうかという判断でご遠慮申し上げたという経過であります。一貫して言えることは、どういうろ過方法にこだわって進めたということは一切なく、全て見直し検討委員会でさらの状態から議論したということに尽きます。

実際に、クリプトが出てないじゃないかということですが、出たら大変なことであります。出て欲しくないというのが本音であります。三山口で出ましたが、簡易水道を上水道に切り替えて対応しています。全国でも十数か所しかクリプト発生による給水制限を行ったところはありません。発生率は少なくてもその中に三山口も入っていることから、心配がある限りは対応しなければなりません。万一給水制限ということになれば多大な影響が出ますし、安心して飲んでいただくという責任上、市民の皆さんに対応を強いる訳にはいかないのです。

日野川、天神川の比較のお話がありました。日野川は、地下水が豊富であり、十数か所の井戸から地下水をくみ上げています。したがって、万が一1箇所でもクリプトなどの問題が出たとしても他の井戸で賄うことが可能であり、危険分散がされています。鳥取市は井戸を掘ってもせいぜい3万程度の埋蔵量しかなく、また地下水も鉄、マンガン等の含有物があり、きれいで豊富で安定した地下水を探り当てることは困難という調査結果が出ています。

天神川は、各町村で下水の処理水をその都度天神川に流さず、まとめて下流の羽合町の河口付近に放流するようにしているため下水処理の問題は出ません。千代川は、残念ながら上流の市町村に30数箇所の下水処理場がありますし、放牧場からも汚水が出ます。上流の処理場ごとに膜処理を施すことになると何百億の莫大な事業費になりますので千代川はどうしても下流での対策が必要です。

水源涵養についてのご意見は、以前から境港市は日野郡の奥に森を買って、市民が子どもの学習をかねていろいろ取り組んでおられます。千代川水系はその取組みが遅れており、説明でも申し上げましたが、森づくりももちろんやりたいと思っています。

 

(市長)

大変貴重なお話でした。千代川流域の管理をしっかりやり水が汚れないようにすること、水源の森づくりによる保全をすることは、総合的な取組みとして必ずやるということを私も明言しています。森をつくる取組みの具体的検討をやってほしいということを水道局にも言っております。

米子市、境港市は面積も小さく山や森の少ない平地です。そのため日野川の上流に森林を確保するという取組みも進んでいる訳ですが、鳥取市内は元々森もたくさんありますし、合併すれば今以上の森を抱えることになります。改めてこうした地域をきちんと管理し、汚染の1つの要因でもある不法投棄の対策などもきっちりやりたいと思います。

当初予定していた急速ろ過と比べれば、現時点の比較だけでも10年間の維持管理費を含めて20億円の節約になることがわかっていますが、さらに何割か事業費をカットしたいと思っています。できるだけ少ないコストで水を確保することが私の目指すところです。全国的にも鳥取市の水道料金は低い水準であります。これがいろんな意味で市民生活にプラスになっていますのでこれを維持していきたいと思います。

私は、「安全でおいしい水を安く」と常に言っていますが、「安全」ということは最も大事な部分です。給水停止となればトイレにも困る、消火活動もできないといった飲む以外のことでも大変な影響が出てきます。このようなことを含めて安全な水を供給することが行政としての努めでありますので、合併して山陰の中核都市になろうとしている鳥取市が、給水制限で困っているといった無責任な状態になることは絶対避けなければならないのです。

 

(水道事業管理者)

 一般家庭で使用される13mmの口径で1ヶ月20㎥という平均的なご家庭で比較すると、鳥取市は1,800円程度の料金をいただいており、全国平均では3,100円程度です。全国的には、北海道、九州地方が高い水準であり、中国地方は水に恵まれているということもあり全体的に安くなっています。県内で比較しても鳥取市は安い水準です。昔から先人が安全でおいしい水を安く供給してきたものであり、これからも努力していきたいと考えております。

 

6.市長あいさつ

 

(市長)

末恒地区の多くの課題について理解を深めることができましたし、皆さんの具体的なお話の中に数々の問題点が浮かび上がってきました。今日出席しております各部長を中心に前向きに取り組み、よりよい鳥取市をつくるために住民の皆さんと力を合わせて進めていきたいと思います。

今、市町村合併に取り組んでおりますが、皆さまにも関心をお持ちいただき、理解を深めていただきたいと思います。国道9号線の渋滞緩和が今日のテーマにもありましたが、鳥取青谷間の自動車道路の開通に向けても合併を契機としてより力強く進めていきたいと思っています。

皆さまにおかれましては、今まで市がやっていた部分でも、自分たちでもできるんじゃないか、仲間でこんなことをやってみようということもおありだと思いますので、自分たちでできるところは自分たちでやるということを念頭においていただいて、地域づくりに自ら参加するという姿勢で積極的に活動を展開していただきたいと思います。市もできることは援助していきたいと思っていますので、これからも共に地域づくりを進めていただきますようお願いします。

本日は、長時間に渡り誠にありがとうございました。

 

 

※ 議事録の項目整理のため、発言順は変更して編集しています。