美保地区 地域づくり懇談会

 

1 日   時 平成15年10月7日(火) 18:30〜20:30

2 会   場 美保地区公民館

3 出 席 者 地元出席者 40名

市側出席者 1

 竹内市長、伊藤政策調整監、中島総務部長、西澤企画推進部長、井上福祉保健部長、谷口商工農林水産部長、綾木都市整備部長、小田環境下水部長、森本人権政策監、浜辺教育委員会事務局次長、山根総務課長、中島秘書課長、西川工務課長、井上浄水課参事、(事務局)藤岡市民参画課長、担当(吉田

 

4.地域の課題についての意見交換

 

(1)町内会の集会所建設用地確保について

 

都市整備部長

公共空地の活用につきましては昨年からいろいろ検討させていただいておりますが、みなさまご存知のとおり、公共空地とは宅地開発の際、公園的なもの、防災的なものとして空地を設けているわけですが、周囲に公園がたくさんあってすぐに公園にできない等の理由で長い間整備が進まないもの等々あり、その中でどうしたらいろんな利活用ができるかを検討してきたところでございます。

検討の結果、いくつかの一定条件を満たすものについて活用を図るようにしたいと考えています。

条件の1点目として、開発行為完了告知後、5年経過した300平方メートル未満の公共空地であること。これは宅地開発後5年も経てば町並みができ上がるであろうと思われ、その中で空地の活用が考えられるということです。

2点目に半径250m以内に相当規模(800平方メートル程度)の公園、公共空地が確保できること。これは町の中に公園をどの程度の距離で作るかの基準として250m以内に1ヶ所の公園が必要という基準がありますので、250m以内に1つの公共空地があればそれを使うというものです。

3点目に公園として整備の予定がないこと。

4点目に周辺住民、町内会関係機関等の合意、同意が得られること。以上全ての条件が整えば有効に利活用をしていきたいと考えています。

ちなみに美保地区におきまして条件にあてはまりそうなところは、大宮町(吉成3丁目)の公共空地、山王公園北の公共空地、南大覚寺の公共空地などです。〔地図を回覧して説明〕

 

 

(2)吉成駐在所の移転について

 

総務課長

昨年ご要望をいただき、鳥取警察署に打診しました結果、建物が老朽化しているので改築の計画はあるが、美保南地区に駐在所新設の予定があるので、所管をする管轄区域の調整といった問題の検討が必要であり、移転問題も併せて検討すると昨年回答しています。

その後、警察の再編成という問題が発生し、県下11署の警察署を最終的には8署に統廃合するという再編計画を、パブリックコメントを行って検討しているところとのことです。

鳥取管内の駐在所の数は12所から1所を増やす計画になっており、これが今年度新設予定の美保南地区の駐在所となります。他の駐在所につきましては従来どおりで、配置につきましては全体の中で見直しを行うということです。

美保南の駐在所は、隣接する叶地区に新設される予定ですが、管轄区域、配置など検討するといっているところです。

最終的な計画策定の日程的なことは未定で、地区公民館付近に移転との地元の意向は鳥取警察署も十分承知いただいています。今のところ、都市計画決定が待たれています、県道八坂鳥取停車場線拡幅工事に併せていくとの考え方をされており、時期については未定です。市といたしましては引き続き要望して参ります。

 

 

(3)大覚寺山王公園の電磁波の影響について

 

○大覚寺山王公園は高圧電線の鉄塔が立っており、高圧線が公園を横切っている。

最新の情報だと思うが、2003年6月8日付け日本海新聞で、文部科学省がおこなった研究において、電磁波の影響を受けた子供は脳腫瘍や小児白血病の発症率が高くなるという記事を読み大変不安になった。

小さな子供ほど影響を受けやすいとのことなので、より安全なところに山王公園を移転してほしい。子供が安全に心行くまで遊べる公園がほしい。

 

(市長)

あまり担当の部でも具体的に検討していない問題と思いますので、私の方でお答えいたします。

電磁波の影響というのは、いろいろ科学的検討が成されているようですが、具体的にどの程度の電磁波があり、どういう影響が考えられるのかを、不特定多数の人が利用する公園なので、設置者の中国電力に調べてもらいたいと思います。

公園移転というのは、公園を新しくつくることを意味しているのだと思いますが、近くに公園があれば、新たな公園をつくるのは難しいと思います。周辺に公園があるかないかを含めて検討します。

電磁波の影響につきましては、設置者に調べてもらい、説明を公民館などでしてもらうよう考えたいと思います。

 

○私も実際の値を知るために、電磁波を測定する機械で6日にわたって公園を測った。

新聞には0.4マイクロテスラ以上で子供の脳腫瘍や小児白血病の発症率が高まると書いてあったが、実際公園は、0.4〜0.5マイクロテスラの値だった。それをもって町内の仲間と学習会を開き勉強しているところであり、町内会の同意を得ようと思い、署名活動をして37名分の署名を集めた。現在ある山王公園は公園として残すのは適切であるのか、その辺も含めて検討してほしい。

 

(市長)

電磁波については、私自身も専門的にお答えできませんので、さらに実際調べてもらい説明するよう市として設置者に話をしたいと思います。

 

※都市整備部補足

大覚寺山王公園は、町内世帯数の増加に伴って町内会から要望を受け、平成9年3月に公共空地と隣地の私有地を近くの市有地と交換して合わせたものを整備し、平成12年9月より供用開始したものです。公園は、災害時の避難場所にもなることから、移設は考えていません。なお、電磁波については、WHOが基準の見直しを行なっているところです。

 

 

(4)美保小学校通学路について

 

 ※地元で図面を用意され市側出席者に配った上での説明

 

○美保小学校の前の川は用水路だが、吉成地区と富安地区の境目であり、用水路に沿った道の富安地区側は雑草が生い茂っている。この道路を通学路として整備してほしい。以前市長への手紙として公民館の箱に投函したが、受け取っておられるだろうか?

 この道はフェンスも設けてある。一斉清掃の折に付近の住民で草刈も行っている。しかし年に1回や2回の草刈ではとても追いつかない。

 現在子供が通学路として利用している道路は交通量も多く危険なので、ぜひ早急にこの道を整備して通学路に指定してほしい。

 

(教育委員会事務局次長)

その提案はいただいており、ただいま担当の教育委員会で検討中です。

通学路というのは、実際歩けるものでなければ指定できません。保護者の方や学校との協議の中で実際に歩けて安全な道を通学路として指定します。

ご提案の道路は現状では草が生えていて歩けないが、除草等の措置をし、歩けるよう整備してから通学路に指定してはどうかというご意見ですので、除草をどのようにするか、通学路として本当に安全に利用できるのか等、学校、保護者とも相談しながら検討していきたいと思います。

どこの管理道かを調べ、日常的に管理できるのかも含めて検討いたします。

 

※教育委員会補足

当該道路は市道でないため市では、地元で対応可能であれば生コンクリートの原材料支給を行なうこととしています(道路管理課)。こうした状況の中で、舗装が完了した時点で、美保小学校としては、保護者からの通学路の届出を受け通学路の指定をしたいと考えています。

 

 

(5)地区の体育活動について

 

(地元意見)

○私は地区体育会の役員をしている。地区体育会等について質問と要望をする。

要望として、美保公園内にある多目的広場に照明設備がほしい。美保小学校の校庭は狭く小学校も多目的広場を借りて日常の体育活動をおこなっている状況だ。夜間、小学校のグラウンドを借りて体育活動を行っているが、社会体育には適応しきれていない。

先般、美保球場を12時間借りてソフトボールの大会をしたが、照明代を含めて20数万円の費用がかかった。美保地区は昔から体育館、プールなどに土地を提供しているのに、不利益を被っているというのが地元の感情論だ。

次に、美保小学校の体育館の管理は体育会に任されている。少なからず管理費としてお金をいただいているのが実態だが、日常の体育館の管理は体育会では到底できない。

体育館の設備が壊れれば学校に知らせたりはするが、使用管理となれば、体育館使用申込の際の細かい手続き等の世話はできない。公民館でしてもらえればと思う反面、小学校の使用予定もあり矛盾していると思う。

最後に質問だが、市町村合併を控え今後、市民体育祭をどういったやり方でやっていくか、将来的なことを教えてほしい。

 

教育委員会事務局次長

小学校の校庭は、社会体育として学校施設を地域に開放するという目的で照明設備をつけていますが、小学校の校庭が狭くて使い勝手が悪いので多目的広場にも照明の設置をとのご要望だと思います。

照明はあった方が良いのだとは思いますが、多目的広場は学校の施設ではないので、公園としての使用方法という制約があります。

学校の施設ですと、小学生の使用しない夜間、休日等は地域の方に十分使っていただけるよう照明設備を設けていますが、多目的広場は公園という位置付けですので、担当部長から公園のあり方について後で説明させていただきます。

体育館の管理につきましても、グラウンドと同じく休日や夜間、学校の使用に支障のない限り地域の方に自由に使っていただくという考え方ですが、全部の管理を学校がするというのは無理があります。

そこで、地域の体育会にお願いしているわけですが、公民館には公民館の仕事がありますので、その辺りは地域で話し合っていただき一番よい管理をお願いしたいと思います。

市町村合併後の体育祭は、それぞれの町村が今までやっていることを生かしつつ、種目等についても相談しながら進めていくつもりでございます。

 

(都市整備部長)

 全体的に公園というのは、テニスコート、運動場を含めて維持管理費がかかりますので、基本的に有料で使っていただいています。

 美保球場を使用され20数万円かかるとのことですが、照明を利用すればボールが見えるだけのかなりの電力を使っているわけですので、細かい計算がどうなっているのかわかりませんが、ご負担いただくのはやむを得ないと考えます。

 公園の中にある施設については有料を基本とし、維持管理に当てていますのでご理解いただきたいと思います。

 

(市長)

今のお話ですが、多目的広場に照明をというのは、費用をかければ公園に照明がつかないわけではありませんが、照明使用の場合は費用負担ということがでてきます。

多目的広場に照明をつけるとどれくらいの利用があるのか、また、どんな照明をつけるのがよいのか、使用料がどれくらいになるのか、お話を聞いていろいろ考えてみなければいけないと思いました。

どうなのでしょうか、照明がつけばもっともっと利用が増えるのでしょうか?

また、照明も全体を明るくしなくても一部が明るければいいということもあるでしょうか?

 

○無料で使う気はないが、学校のクラブというのは現在は保護者に任されており、その方々が練習するとなると土日しかない。土日保護者が学校のグラウンドを使用するため、他の団体は使用できない。

 新たにグラウンドを作れとは言わない。夜間に使用できるように学校のグラウンドの照明を移転してもらえばいいと思う。

以前公園事務所に聞いた話だが、多目的広場は年金の還元融資を受けているので、借金を返すまでは新しい設備はつくれないとのことだ。だったら、住民としては美保小学校のグラウンドを広くしてほしい。

 

(市長)

土地を夜間使えるようにすることで、利用が促進できるというのは誰でもわかる理屈であります。

費用がどれくらいかかればそれができるのか、それがどれくらいの方に利用され喜ばれるのか、総合的に考え判断すべき問題と思います。

小学校の照明を移転するというのは、去年の課題にでていたと思いますが、それはあまりいいことではなさそうだというのが検討の結果です。

 

(教育委員会事務局次長)

小学校の校庭には照明がなくても多目的広場にあればいいということですか?

 

(関連意見)

○私はそれでいいと思う。現在、社会人サッカーチームが2チーム小学校を使ってやっているが、狭くて思いっきりボールが蹴れないと言っている。

野球少年団の監督さんも照明施設があれば多目的広場の方で練習したいと言っている。

 私もソフトボールの同好会で週に1〜2回でも使えれば、多目的広場の方いい。

 

(森西地区会長)

○小学校のグラウンドの経過というのがあって、もともとあのグラウンドは市内で一番広いグラウンドだった。

ところが、美保公園の整備で南側は道路と野球場にとられ、残りの中にプールや体育館をつくった。

地元としては、困るという陳情を教育委員会に対して出した。苦肉の策として市がだされたのは、多目的広場の使用は平日を学校優先、土日は公園だから、市民に開放しないといけないということだった。

潰した分は市が責任をもってつくるのが本当だと思う。県下で1,2を争う人数を抱えた小学校がこのようなことではおかしいということで、市長や教育長に陳情した経過を踏まえて、真剣に考えてほしいと思う。これは美保公園ができた時からの問題だ。

 

※教育委員会補足

夜間利用の照明設備整備は、広く市民に原則開放し照明利用料の有料化での利用となる。その際、周辺住民に与える影響などに対する理解、また利用頻度を踏まえた費用対効果等の見極めが必要である。さらに利用形態によっての明るさの問題など、地区・周辺住民の意見を踏まえ総合的に検討を行うこととする。

 

(市長)

先ほど、小学校の体育館使用のことで、公民館にやってほしいというようなことがありましたが、これはどうしてでしょうか。 

 

○鍵の管理の問題があるからだ。鍵は学校しか持っていない。月曜日から金曜日は学校が鍵の管理をするのだが、土日の鍵の管理は体育会ということになっている。しかし、実態は金曜日夜間の使用者から土曜日の使用者に鍵を渡し、また、日曜日の使用者に鍵を渡しており、実際のところ体育会の管理というのは形ばかりだ。使用回数や人数などの報告はもちろんするのだが、これでお金をもらうのは心苦しい気もする。

 

(市長)

利用者から利用者に鍵がわたっている、ほんとにそれでいいのか疑問ということですね。よくわかりました。

私もいろいろ聞いてみて、もっといいやり方をしているところもあるかもしれませんし、教育委員会とも検討したいと思います。

 

※教育委員会補足

学校体育施設開放につきましては、地区体育会のご協力をいただき、ありがとうございます。体育館の管理について検討をいたしましたが、現在の管理方法を含めて、地域で話し合っていただき一番よい管理をお願いします。

 

 

(6)都市計画道路雲山吉成線について

 

(地元意見)

○都市計画道路雲山吉成線の件でお聞きしたい。この道路は部分的に供用されている。東吉成町区の南側で町界に沿って県道八坂鳥取停車場交差点付近に接続され、終点は国道53号線に接する道路となっている。

この道路は平成13年2月に事業認可されているが、現在の進捗状況並びに道路工事の着手がいつ頃になるかお尋ねしたい。

町内の中央に市道が通っているので、非常に交通量が多く、役員は常に交通事故に注意を払っている。そこで、早急に交通量緩和のために、道路の完成を要望したい。

 

(都市整備部長)

雲山吉成線周辺の方々にはいろいろご迷惑をおかけしていることと思います。

現在の状況を説明いたしますと、用地の買収率は50%、工事費30億超で事業を進めていますが、事業費による進捗率としましては34%という状況になっています。

八坂停車場線から国道53号線へ重点的に用地買収させていただいておりますが、地元の地権者の方々との調整の中で、今年度は途中ですが140m区間、(部分的に家屋新築等を考慮し先に工事しているところもありますが)今年は八坂停車場から53号線に向けて53号線から100mぐらい東側になりますが、その周辺のところで工事をする予定です。

全体の計画としましては、地権者の方との用地買収の問題、事業費の問題等々ありますが、19年度完成を目指して、事業を進めている状況です。 

 

(関連意見)

○吉成2丁目東の町内では、雲山吉成線が通るために4本の市道が交差する。

交差する時点でシグナルをつけるのか、カーブミラーをつけるのか、通行止めにするのか、今日でなくてもいいので、教えてほしい。

 

(都市整備部長)

 今後、実際に供用になるまでにはお話に行かせてもらいますので、その時はよろしくお願いします。

 

(7)その他について

 

(地元意見)

○私の個人的な意見だが、最近敬老会に参加して思った。90歳以上の人が赤い座布団を市からプレゼントされていたが、もらう側の立場に立つとごみをもらっているようなものではないか?

 もう一点、市報がカラフルになり作り手の努力も感じるが、そこまでしなくても2色刷りくらいで十分ではないか。

 

(福祉保健部長)

敬老会の記念品のことでのお話でございましたが、敬老会はそれぞれの地域が地区の敬老会として、地区社協と一緒になって行っておられます。

市からと地域から700円ずつ、合わせて約1,400円相当の記念品をそれぞれの地域で趣向を凝らされ決めておられます。

付け加えまして、市では100歳以上の方には地産地消ということで新米をプレゼントしております。また、90歳に到達された方には同じく地産地消ということで干し椎茸をプレゼントしました。

それぞれの敬老会が地域の中での特長を活かして記念品を決めておられるものと思います。

 

(企画推進部長)

市報がカラフルになりすぎとのご意見は、一方では読みやすいという意見もあると思いますので、参考に承っておきます。

 

 

5.浄水場建設について

 

(1)西川工務課長:資料に基づき説明

 

(2)意見交換

 

(地元意見)

○私は6年間水道問題を見守ってきた。浄水場問題が論点となって市長は就任されたと思っている。

 よく新聞にでている方も市長の応援団だったと思うが、その方がこんなはずではなかったと嘆いている。

 いろいろ説明を聞くともっともらしく聞こえ、これだと市民も騙されると思う。

 細かいことはさんざんこれまで討論されているので言わないが、国府町が膜だということをご存知か?表流水で凝集剤を使っていると聞いた。

 用瀬町も、膜を使っている。しかし、1年も経たないのに故障してしまい、大変な物をつけてしまったと議会でも頭を悩ませていると聞いている。

 そのことに触れない、考えようともしない後退的な市の考え方に納得できない。浄水場建設の10年間の維持管理費が試算されているが、これは膜に対しての 10年であり、緩速ろ過には100年という期限はなく100年でも200年でももつ。そういうことについても私達は疑問を持っている。市長はどうお考えなのか。

膜ろ過は有機物、農薬は取れないと聞いている。一方緩速ろ過は自然にろ過される浄水方法で人間の身体にいい浄水方法と聞いている。私達は真実を知りたい。

 市長に1人の人間として、市民としてどのように考えているのか聞きたい。

 

(市長)

 浄水施設の問題についてのご質問ですが、これは私が真剣に取り組んできた問題であります。

 私は就任以来どの方法が一番よいのか、そして浄水施設は必要なのかということについて、専門家を含めた見直し検討委員会、そして審議会を通じて、1年間かけ多くの方の時間を使い、専門家の議論を聞き、地元の方へも情報を公開し、意見を聞いてきました。その間使われてきた費用、時間、労力はそれなりに大きなものがあったと、振り返り思っています。

 そうした中で、浄水施設は水道事業を行ううえで鳥取市のためには必要だという結論が、検討の結果としてでてきています。そして、現時点では浄水方法は膜ろ過が最適であるという検討結果です。

 しかし、事業化に向けてはさらに深まった検討が必要であり、それを踏まえて議会にもお諮りし、市民のみなさんにも情報を発信していきたいと思います。これからの進め方としては慎重に、膜ろ過についての実験と併せて緩速ろ過についての実験をし、その後本格的に事業化したいという考えでいます。

 特定の方式に自分自身がこだわるとか、固執するわけではなく、幅広い意見等をしていただいた結果を踏まえて最適なものを選ぼうという姿勢で取り組んでいます。

 今回、お話のあった維持管理費の問題について、実験すればさらに具体的にわかってきますので、膜ろ過にしても、緩速ろ過にしても、実験についても、実験経過についても発表します。また、現場を見に来ていただくことも十分可能なようなことを考えています。

 実験を通じての最終的な経過を、みなさんによりよく理解していただけるようにというのが、私の考え方、取り組みの状況であります。

 国府町、用瀬町のことがありましたが、これらは他町のことですが近隣の町のことでもありますので、私自身詳しい事実関係をここでご説明する準備をしておりませんが、水道局の方でも十分調べるなり、情報を得て、今後の検討の中で参考にすべきだと思います。

 言うまでもなく、合併を進めている仲間の町村でありますので、十分関心を持っていくべきものと思っています。

 市民の生活に、健康に係わる非常に重要な問題です。給水停止に陥るようなことがあってはなりません。市民生活に重大な影響を与えることになりますので、安心して飲める、今より質の高い水道水を供給するための努力をしたいと思います。

 また現在鳥取市は、一般的な都市の水道料金の平均より低い水道料金になっていますが、これもできるだけ維持すべきものと思っています。そういった努力を水道局と一緒になってやっていきたいというふうに思います。まさに一人の人間として真剣に取り組んでいるつもりであります。

 

 

(水道局工務課長)

 国府町、用瀬町の膜ろ過施設の調子があまりよくないのではないかとのお話ですが、私も国府町、用瀬町の浄水施設を両方見せていただきました。

時期が若干異なるかもしれませんのでその辺は違っていましたらご容赦願いたいのですが、用瀬町は昨年の10月頃、国府町は昨年の12月頃に見せていただき、この時は双方順調でした。しかし、また問い合わせてみたいと思います。

 

(関連意見)

○鳥取の取水方法が優れたものであるということを私たちは勉強した。30年前の知事、前金田市長とか、入江市長とかが何年にもわたって、一生懸命に全国を歩かれて、鳥取には何が一番よいのかを検討され、今日に至っているということをお聞きした。

 今こうして膜だと平然とした顔をしていっているが、膜に関する研究者の話を聞くと、こんな物は水に使う物ではないと、はっきりおっしゃっている。

 前知事や金田市長のされた方法の水を飲み続けたいと思っていたが、どうしてもとおっしゃるなら、そういう面を勉強され、鳥取の水を生かす浄水方法を選択してほしい。

なぜ、あえて膜にするのか?環境ホルモンが出るとはっきり言われているのに、市長も子供がいるなら、将来を担う子供たちのために考えてほしい。

国府町は表流水だから凝集剤を使っている。鳥取市だったら薬品を使わなくてもすむ。自然を生かした、伏流水を生かした浄水方法にしてほしい。

私は別に緩速ろ過がいいといっているわけではない。だが、なぜ鳥取には緩速ろ過が相応しいという意見が多くあがるのか、中本先生等の話を聞くべきだと思う。

今日もらった水道局の資料の中の新聞記事に緩速ろ過に詳しい学者とあるが、どういう人か。

 

(西川水道局工務課長)

 記事にあります学者とは、北海道大学の渡辺先生、京都大学の伊藤先生、鳥取大学の檜谷先生、環境大学の衣川先生です。緩速ろ過につきましては、中本先生を訪ね、実験の指導をお願いしています。

 市長のモットーは「安全でおいしい水をみなさまに安く提供する」ということでございます。

クリプト汚染の危険に対し、もっとも安全なのは膜ろ過ではないかという提案が出されています。その辺りをご理解いただきたいと思います。

 

○無菌が安全なわけではない。膜では有機物は除去できないと本に書いてあるが、なぜ膜を選択するのか。私達はほんとに環境ホルモンが出ない安全な水を望んでいる。主婦や小さい子の母親はいろんなことを心配して不安に思っている。

前回は急速ろ過で凝集剤が入るといわれ、今回は膜ろ過で膜の掃除が大変らしい。産業廃棄物のことまでちゃんと考えているのか?

膜がいったいどんな物であるのか、私達は見ていない。ストローとかゴムみたいだとかいわれてもピンとこない。実際見てみたい。鳥取市がどこに向っているのか心配だ。

 

(西川水道局工務課長)

 よくわかりました。これから実験を行い全てのデータを公表しますので、実験を見に来ていただき、データを見ていただきたいと思います。

 緩速ろ過、膜ろ過、両方のメリットデメリットを公表します。

 

○クリプトが膜ろ過の浄水場建設理由の大きな位置を占めているとこの説明会で理解したが、クリプトが原因で実際に大変な中毒が出たような症例が鳥取にあるのか?人体に何か起こった症例があるのか?

 

(水道局工務課長)

 クリプトは表流水では検出されましたが、人体への影響は出ていません。

 

○千代川上流域の水道水源の保全条例がつくられるということで、それは大変良いことだと思うが、今まで人体に何が起こったわけでもなく、今後環境保全の体制が整えられれば、今の水道水よりもっといい状況になり、菌も出にくくなるはずだ。だのになぜ今浄水場建設を急がれるのか。

 

(水道局工務課長)

 条例を制定するということで、環境も保全され確率は減るかもしれませんが、下水処理場でのクリプト除去が今のところ完全にできていない現状です。ですので、人体に何かが起こった症例はありませんが、でてからでは遅いのです。

 

   保全の条例でチェック体制が確立するのではないのか?

 

(水道局工務課長)

常に鳥取市としては「みなさんに安全な水道水を飲んでいただきたい」という考えであり、危険があれば対策をとるというのが基本です。

クリプトが水道水から検出されると、今の法律では給水停止をしなければなりません。お風呂も入れない、水も飲めない、工場もストップするという状況になり、都市機能が麻痺します。そういうことは避けなければなりません。

 

○資料を読むと、菌は水だけでなく、食べ物を通して経口感染すると書いてあるが、水は膜で除去できても、食べ物はどうだろう。この菌は煮沸すれば死滅するというなら、水道水ももっと別の方法があるのではないか。

 私の友達が浄水器を付けようとしたが、業者にきれいな水過ぎて浄水器を付ける必要がないと言われたらしい。

 いろいろな実験にも使えるほどきれいな水だという。

 鳥取の水はとてもいいと誇りに思ってきたのに、煮沸すれば死ぬような菌で、人体に被害も出ていないなら、しっかり考えて市民のための水を供給いただけるよう考えてほしい。

 

 

5.市長あいさつ

長時間にわたりまして地域づくり懇談会にご参加いただき、本当にありがとうございます。水道問題に関してもいろいろご意見いただきました。

私自身日頃飲んでいる水であり、みなさんの家庭でも常に安全な水を飲みたいといったことがあると思います。今後とも安全な水が確保されるように水道法の基準に従って必要な措置はやっていくということで努力を重ねたいと思います。やはり、安全であることが非常に重要であり基本的な共通理解をいただける事柄であると思っております。実際にこれから慎重に検討していきたいと思います。

美保地区は幹線道路も通り、いろんな施設も整備され、住宅地としてもどんどん発展してきています。大きな変化をしていった地域ですので、課題もあると思いますが、住んでいる方々が力を合わせて共に地域をよくしようということの中で地域がよくなっていきますし、市も十分できる限りのお手伝いをしながら連携をとって、いい地域になるように努力したいと思います。

今日は、森西会長をはじめ自治会、町内会の役員の方もおみえだと思います。日頃のみなさまの地域づくりへのご参加に感謝申し上げて、この会を閉じさせていただきたいと思います。

市に対するご意見につきましては、市長への手紙の制度等いろんな機会ございますので、ぜひ積極的に出していただきたいと思います。

本日は長い時間ありがとうございました。

 

 

※ 議事録の項目整理のため、発言順は変更して編集しています。