松保地区 地域づくり懇談会

 

1 日   時 平成15年7月11日(金) 18:30〜20:00

2 会   場 松保地区公民館

3 出 席 者 地元出席者 68名

市側出席者 16名

 竹内市長、石谷副市長、中川教育長、近藤水道事業管理者、伊藤政策調整監、西澤企画推進部長、井上福祉保健部長、

谷口商工農林水産部長、綾木都市整備部長、小田環境下水道部長、森本人権政策監、川上総務部次長、西川水道局工務課長、大田秘書広報課長補佐、(事務局)藤岡市民参画課長、担当(松田)

 

4.地域の課題についての意見交換

 

(1)市道(徳尾高住線)及び県道(布勢湖山停車場線)の歩道の整備について

 

(都市整備部長)

市道の徳尾高住線は平成11年4月に県から移管された道路であります。一部県道と重複した部分もございますが、歩道がない区間がございます。現地の状況は家屋が道路境界のぎりぎりまで建てられており、家屋移転、用地買収が必要となるため現段階では歩道整備は、非常に困難と言わざるを得ません。側溝の蓋かけにつきましては今年度からでも町内会と相談しながら年次的に施工していきたいと考えています。他地区でも落ちたら這い上がれないといった状況の側溝などさまざまな状況もあるようですので現地の状況を見ながら進めたいと考えております。

湖山停車場布勢線につきましては、県に強く要求しておりまして、今年5月23日にも要求しております。しかし、財政事情等もありまして非常に難しいと伺っております。6月補正予算において、県土整備局の予算も前年比20%の減という厳しい状況であると聞いておりますが、引き続き要望してまいりたいと思います。

 

(東布勢町内会長)

○地域で2001年にこのようなマップを作成している。吉岡街道から北に向かう湖山停車場線は、歩道がない区間があり、センターラインも引けないくらいの細い道を車が通過している実態がある。子どもが通学路するのに自動車に接触するのではないかと思うほどであり、現に車両の接触事故や歩行者の側溝への転落事故も頻繁におきている。国体開催の折に途中までは整備されたが、諸事情により整備が止まっている。新しく松保保育所ができ、送迎車両が通過し、1時間に70台から80台くらい通っている。県の管轄になるが、是非歩道設置を実現してほしい。

吉岡街道も同様である。県道の交差点から西に向かう道路は、側溝があり、また、家屋がぎりぎりまで張り付いているため逃げ場もない。高住のあたりのお年寄りも、ごみステーションにごみを出すにも危険な状態である。こちらは、市の管轄であるので、歩道整備を是非お願いしたい。来年は、陸上の大会もあるようなので、湖山駅から布勢運動公園に通じるメイン道路として整備していただきたい。

 

(都市整備部長)

西に向かう市道とおっしゃいましたが、この部分は県道と市道が重なる部分があり基本的には県の管理区分になります。道路をつくる場合に、例えばバイパスができれば国道が県道に、県道が市道に所管替えになりますが、ある意味で最終的には、財政力のないところが管理しなければならなくなるということが生じてきます。できるところから整備していく必要があるのですが、冒頭に申し上げましたように家屋が前面ぎりぎりに張り付いている状況ですので現実的に困難な状況であります。

 

(市長)

 ご意見にもありましたように、来年は布勢運動公園でオリンピック予選を兼ねた日本陸上選手権大会があり相当な大イベントになります。メイン道路になるとのご意見ですし、先ほどのご説明でも通学上の危険があるということも実情がよくわかりました。危険のない道路にすることはそれぞれの意味からも重要なことであります。

 改めて県とも掛け合ってみたいと思いますし、側溝に転落するなどの実情も伺っておりますので、例えば市道部分の側溝の整備など市としてできることについてはできるところから実施したいと思います。

この区間が簡単に拡幅できないということは、皆さんもよくおわかりのことと思います。物理的な整備もありますが、交通安全対策としても警察と協議していく必要もあると思いますので改めて検討させていただきます。

 

(2)布勢城跡一円の遺跡保存について

 

(教育長)

 本題に入ります前に、今朝、公民館のこの会場の天井が雨漏りしたとの連絡を受け、急遽、職員が現場を見にまいりました。応急措置という訳にもまいりませんので予算措置をして対応しなければならないと思っております。

さて、布勢一帯の史跡は、布勢古墳をはじめ、布勢城(湖山では天神山城と呼ばれますが)、丸木舟の出土したあたりなどさまざまな遺跡がございます。これにつきましては草刈を実施したり案内板を整備したりしておりますが、市長からもそれはあたりまえのことなので少しでも夢のある話ができないかと言われております。

10年程前に作成した湖山池周辺のパンフレットがございますが、和泉式部コースといった散策コースを載せております。松保地区で言いますと丸木舟跡、布勢古墳、湖山方面で言いますと天神山、()()(づか)、尾車文五郎の碑、大郷地区で言いますと福井神社、つづらを城址、また、地区をまたがるお花畑ゾーンなど一体的に再度コースを見直して新しいマップにしてPRしていこうと考えております。

このようなパンフレットをつくりながら遺跡の整備を含めた開発も検討してまいりたいと思います。

                                                                                                    

○史跡の問題について、教育長は私と同じような考えをもっておられ安心した。

しかし、現状を見ると胞衣塚にしても草ぼうぼうでわかりにくい。今、学校の問題がいろいろあるが、学校奉仕の取り組みとして道を清掃するとか、歴史を聞かせてやるといった情緒教育も教育上必要ではなかろうか。

また、旧少年自然の家の跡地は、施設があったときはたくさんの生徒でにぎわっていたが、施設がなくなった途端に荒廃し道もないような状態だ。このまま放置されたままでは、現代の子どもたちのすさんだ状況を象徴しているように感じてならない。

 

(教育長)

日本一の湖山池がありながら教育に活かされていないのではないかというご意見も聞いています。鳥取市、教育委員会、鳥取大学も大々的にこの問題を取り上げており、湖山小学校、湖山西小学校、鳥大付属小学校、湖南小学校等で積極的に取り組んでおります。

昨年から始まりました総合学習の中で、どうしたら湖山池がきれいになるのか、湖山池にはどんな歴史があるかなどの学習に取り組んでおりますが、これに鳥取大学が協力しています。市長もこの関係小学校が集まって行われた講座の中で子どもたちに講義しました。官民挙げて湖山池を重要なテーマに上げて取り組んでおりますので、今後、具体的に目に見える形で効果が現れてくるものと思っております。

 

(市長)

少年自然の家は出合いの森のところにつくるということで、県と話をしておりまして、最近知事にお会いしたときも早期に完成してほしいと伝えております。

 

○壊すのはあっという間だが、そこからが長い。美術館道路も切れたままだ。

 

(市長)

当初は県が美術館をつくる計画でしたが、美術館通りとして道路を整備し始めたら美術館自体の計画がなくなってしまいました。泥水が出るような恐れのあるままではいけませんので、新しい少年自然の家はこの地区の大きな事業としてしっかり取り組んでもらうように今後もお伝えしてまいります。

 

 

(3)地区内の環境問題について

 

(環境下水道部長)

昨年の懇談会においても、産廃処分業者に関して地元の皆さんからいろいろとご意見をいただきました。

騒音につきましては、西里仁方向に防音壁がないとのご意見があり、業者からは隣地との境界がはっきりすれば設置したいので、地権者、地元関係者の皆さんで境界を明らかにしてほしいとの回答を得ています。

騒音測定につきましては、この区域は規制区域外ではありますが、防音壁ができましたら鳥取市が保健所と連携を取りながら測定することを考えております。防音壁設置前にも測定はしておきたいと考えております。

水質検査につきましては、周辺の2箇所の池がありますが、両方の水質検査を地元の皆さん立会いで行いたいと思いますので日時を指定していただき出向きたいと考えております。

焼却炉の煙突による煤塵、粉塵についてですが、大気汚染防止法に基づく検査は、業者が自主的に測定することと位置付けられています。昨年10月4日の測定結果では、1㎥あたり0.02gとなっており、基準値は0.15gですので基準はクリアしています。最新のデータがわかればご報告いたします。

また、近所の方から家財に粉塵がかかっているとの苦情があり、保健所がその粉塵を採取されておりますが、日時をしていただければ、改めて保健所で採取を行い、衛生研究所において分析する予定になっております。

ダイオキシンの検査の結果は、排ガス及び焼却灰の基準のいずれも基準値以内ということであります。なお、煤塵中のダイオキシンはコンクリート固化処理をして処分しているということです。

鳥取市としましては、鳥取県と連携を取りながら誠意ある対応に努めたいと考えております。

 

(3)その他について

 

(高住区長)

○湖山池にある猫島は弁天島とも呼ぶが、昭和11年に琵琶湖から弁財天を分神いただいて奉っている由緒ある島だ。我々集落がこの島の管理をやっているが、国有地の扱いになるようだ。

ここは、松くい虫の被害があり、以前から青島の防除対策と併せてやっていただくよう要望しているが、漁業の問題もありだめだということで、注射による駆除をやっており、毎年30万円の負担を生じている。県にも要望し、湖山池を守る会にも提案をした。最近きれいになったように見えると思うが、役員で5本程度除去したものだ。残りの松は12本になっている。環境を守る意味からも猫島を守っていただきたい。できる限りの援助をお願いしたい。

 

(商工農林水産部長)

猫島は、国有地であり、地元高住の皆さんが大切に管理されていることについては、承知しております。樹幹注入による駆除は、経費がかさみなかなか進まないということですが、県とも相談して何らかの援助ができないか、また、市としてできることがないか検討したいと思います。

 

(市長)

 猫島は、弁天島とも呼ばれるように、社があったり鳥居があったり風情があり、もう少し大切にしなければならないと感じております。湖山池の風景の大切な部分を成す島であり、松くい虫の対策については、市として前向きに取り組みたいと思います。

ところで除去した部分の松については、新たに植えるという取組みは考えておられますか?

 

(高住区長)

○鵜がたくさん生息しており、糞を松にかけ、真っ白になった経過がある。そのため釣り糸を張って近寄れないようにして近辺には少なくなったが、土壌の分析をしたところ糞により当面松を植えても枯れてしまうような状態であるという結果が出ている。

 

(市長)

 そうですか。その点も含めてもっと公園的な発想をもって、商工農林水産部において皆さんと相談し、取り組ませたいと思います。

 

○湖山池周遊道路の計画はどうなっているのか。未整備区間西鳥取病院あたりはいつ頃着工するのか。

 

(都市整備部長)

北岸の周遊道路整備につきましては、具体的なところまで県に伺っておりませんが、地権者との交渉が難航している等の問題を聞いているところです。

 

(市長)

周遊道路は、県の管理道という位置づけもあるようですが、市議会にも取り上げられております。県とは、地元の方の協力を得て、地権者の方に働きかけようという話もしていますし、市としても協力したいと思います。

 

※都市整備部補足

周辺道路については、県河川管理道の位置づけにより、県において土地権利関係者と用地交渉中ですが、一部の地権者の理解が得られていませんので、県・市・地元と連携を図りながら、継続して用地交渉する考えです。

 

○湖山池の汚染の問題についての環境アセスメントを湖山川の付け替え工事前にさかのぼって実施していただきたい。県の重職にある方も湖山池汚染の最大原因は湖山川付け替え工事だと明言している。湖山川が賀露港に排出する水の量は湖山池に注ぐ5つの川の水の総量の約5倍である。国土交通省の賀露港の水位測定によるとマイナス19cmからプラス69cmまで変動するという結果が出ている。湖山川は、時には日本海に引っ張り、時には湖山池に注ぎ込む役割を果たしている。生活排水や農業廃水だというが、環境アセスメントの問題をしっかり踏まえるべきだ。

 

(市長)

湖山池の汚染問題は市を挙げての大きな問題であることは、私もさまざまな場面で話しをしています。水質改善は県が中心になってさまざまな取組みをやっていますが、湖山池の改善機運を高めるため湖山池研究所をつくるといった構想もあります。

市の取組みとしては、雑排水等の汚水を流さないようにするための下水道整備ということになりますが、松保地区の下水道整備は、少し先になりますので大変申し訳なく思っております。水質の問題は、市としても本腰を入れていかなければならない問題だと思っておりますので、住民の皆さんもできるだけ雑排水を流さないような取組みなどでご協力いただきたいと思います。

 

※都市整備部補足

湖山池の水質浄化については、鳥取県において汽水湖を前提とした様々な検討及びシミュレーションを行っております。平成15年8月30日の湖山池水質浄化100人委員会におきまして、湖山川の付け替えと水質悪化についての意見があったところであり、環境アセスメントを含め、今後の検討課題と考えており、県と協議調整を行うとともに要望を行いたいと考えます。

 

○近所の方がガンで亡くなられたがかなり苦しまれた。全国的に緩和医療、ホスピスの問題が取り上げられている。鳥取では野の花診療所がやっている。市立病院においてもホスピス病棟を設置される必要があるのではなかろうか。がん患者が残された人生を有意義に過ごせるように検討いただきたい。

 

(市長)

市立病院の性格上、非常に重篤な患者に対応するための緊急的な医療に重点をおきたいということもございますので、ホスピスとは機能が異なるものと思っています。今後、需要が多くなる分野だと思いますので、市立病院で行うかどうかは別としてこれからの医療体制の整備の中で考えるべき課題と思います。

 

○山王団地に接する公園の水が引かない。何日も水がたまる。排水の改良を検討いただきたい。また、公園に渡るのに県道の通行量が多くなかなか渡ることができない。信号機の設置を県警に要望していただきたい。

 

(都市整備部長)

山王公園の信号機は公安委員会の所管でありますので1度相談してみたいと思います。

 

※都市整備部補足

お花畑ゾーンは、農地を埋め立て整備した公園のため、地盤沈下が原因で水たまりが生じたものと考えます。この補修については、公園利用者に対し、安全性や極めて支障を及ぼす状況でないと考えますので、今後さらに状況変化した時点で対応します。

 

※企画推進部補足

交通安全施設の設置は、地域の皆さんの合意が必要です。改めて地域で必要性を協議のうえ地域住民の総意としてご要望いただきたいと思います。

 

○湖山池は風致地区になっていると思うが、桂見台団地あたりのハウスメーカーの派手な看板は景観上の規制はないものだろうか。

 

※都市整備部補足

同看板は屋外広告物の掲出許可がなされておらず現在撤去についてハウスメーカーと協議中です。

 

○合併を目前に控え、20万人都市になるにあたり、都市計画の線引きはどのようになってくるのか気がかりである。30年来市街化調整区域であり、周辺地区は開発が進み、大きく変わっているが、この地区は何ら変わりない。この地域は都市計画上どのようになるのかお聞かせ願いたい。

 

(福田市議)

○今日は、限られた人数の発言であったが、ここに集まられた地域の皆さんは、それぞれこの地域を何とか良くしたい、行政もがんばってほしいという思いで参加しておられる。

私は、立場上地域の皆さんのご意向を聞く中で、市に対して物申すこともあろうが、私の発言は個人としてではなく、この松保地区の住民の声を代弁しているということを理解していただき、市長をはじめ幹部の皆さんは、ここにお集まりの皆さんの顔を思い出していただきたい。

鳥取市のベッドタウンの一角としてこれから発展しようとしているこの地区の住民の要望に対して、是非力を入れていただくよう切にお願いする。

 

 

 

5.浄水場建設について

 

近藤水道事業管理者:資料に基づき説明

 

(池原地区会長)

○浄水場の問題につきましては、皆さんにも意見があると思うが、時間的な制約があるので地域内で勉強会を設けて議論を深め、集約した意見をさらに疑問点が生じれば、自治会として行政に出向きたいと思うので、ご了解願いたい。

 

 

6.市長あいさつ

本日は、全ての皆さんからご意見をお聞きすることはできませんでしたが、市政に対するご意見は、市長への手紙として公民館にも意見箱を設けておりますし、ホームページでも気軽に意見がメールできる仕組みにしております。ご意見は、私は全て拝見し、さらに検討された回答の内容も私自身が判断し、精査してお答えしておりますので、今日に限らず改めてでもご意見をいただきたいと思います。

今日の懇談会で、松保地区の課題として、道路整備の問題と湖山池と関連した環境の問題がかなり大きな課題であると感じました。また、産廃処分業者の問題も私自身は昨年の懇談会で初めてお聞きしましたが、その後、市としても業者の方、保健所と連絡を密にしながら対応してまいっております。

そのほかに市街化調整区域の問題がありました。全体としての乱開発を防ぐ観点から調整区域とされているのですが、都市計画は5年おきに見直すことを原則としています。地域の皆さんの一致した考え方があれば、市街化区域に編入することも可能であろうと思います。できるだけ鳥取市としての自主的な判断を尊重していただくよう国には申し伝えたいと思いますが、市街化区域になれば固定資産税が上がるということもありますし、まず、地域の皆さんで検討していただき、地域の一致した意見をまとめていただいたうえでご要望いただきたいと思います。

また、それぞれの地域のご要望についても我々も具体的に前進していく取組みを続けておりますので、今後もご意見ご要望をいただきたいと思います。

 本日は誠にありがとうございました。

 

 

※ 議事録の項目整理のため、発言順は変更して編集しています。