城北地区 地域づくり懇談会

 

1 日   時 平成15年7月16日(水) 18:30〜20:20

2 会   場 城北地区公民館

3 出 席 者 地元出席者 67名

市側出席者 15名

 竹内市長、石谷副市長、中川教育長、近藤水道事業管理者、伊藤政策調整監、中島総務部長、西澤企画推進部長、井上福祉保健部長、谷口商工農林水産部長、綾木都市整備部長、小田環境下水道部長、森本人権政策監、大田秘書広報課長補佐、(事務局)藤岡市民参画課長、担当(松田)

 

4.地域の課題についての意見交換

 

(1)城北小学校の改築について

 

(教育長)

昨年のこの懇談会で、小学校の耐震調査を行うことをお約束いたしました。

今年度予算化しておりまして、遅くとも夏休み明けまでには、検査を行い、今後の対策を検討してまいりたいと思います。

 

(校舎改築促進協議会会長)

○昨年の懇談会で、軟弱地盤の上の急造された耐震性に不安な校舎であること、人口急増に対して展望のないままに増設を重ねた結果、構造、機能面で非常に不備な校舎であるということは申し上げた。これに加えて最近、漏電の警報が頻発するということがあり、調査したところ壁に直に配線されているということがわかり、危ないつくりになっていることが再確認された。また、火災が発生した場合消防車が進入しにくい構造のため消火活動に支障をきたすと思われ、このような日常の安全面に非常に不安を感じている。

また、学習面でも学級数が20あるのに対して教室が27しかなく、ゆとりのない学習環境になっている。

さらに、水洗トイレも汚く、水の流れも悪いことから学校のトイレには入りたくないという子どもがいるとも聞いている。

日常の安全面、学習面、子どもの心理面、どれをとっても早急な改築が必要と我々は感じている。昨年、竹内市長が学校の視察に来られ、状況も見ていただいたが、このような実態を市長自らが感じ取っていただいたはずだ。

昨年の懇談会で市長は、「第7次鳥取市総合計画(以下「7次総」)には入る余地はないという教育委員会の判断であるので基本的にそういうことだと思っている」と発言された。このような状況を実際に見られていてもそのような判断なのか、まだ、再検討の余地があるのか伺いたい。

 

(市長)

 昨年度、放課後児童クラブの建物を建てるという取組みもありましたので、私も実際に施設を見たいと思い、見に行きました。全体として相当古くなっていたり、段差があったり、サッシなどの手入れが十分でなかったりといった感想を持っており、手入れが必要な建物だということは十分承知しております。漏電の警報などの話は今日初めて伺いましたが、トイレの様子などについては記憶しています。

 7次総との関連はどうか、ということですが、7次総の期間には今取り組んでいる日進小学校の建替えがありますし、プレハブの教室を利用している学校の増築もあります。

 城北小学校については、できる対策は早急にやっていきますが、建替えは相当に大がかりな事業になりますので、計画的にやらなければなりません。

現在の計画の全体像については、教育長に補足して説明してもらいます。

 

(教育長)

私も学校を隅々まで見ておりまして、トイレの状況なども承知しています。

学校建築の計画の状況ですが、本年度、来年度で日進小学校の建替えを行います。

また、増築については、18年度までに若葉台小、美保南小、中ノ郷小、湖山西小の増築の予定が入っております。

城北小学校ができたのは昭和36年です。これより古い小学校は、修立小学校で、昭和32年にできております。旧東中の校舎を使用しており、こちらも大変な状況ですので改築が急がれています。また、湖南小学校は、昭和33年に建てられていますが、こちらは比較的傷みがなくきれいな状態です。

したがいまして、17年度以降の計画では修立、城北あたりが対象となりますが、耐震検査の結果により優先度を判断します。皆さまには、結果をお知らせしたいと思います。

なお、このこととは別に、急がれるような修繕等につきましては、教育委員会としても臨機応変に対応しており、昨年も体育館の天井の資材はがれるという状況があり、緊急に対応いたしました。子どもに危険を伴う状況については、改築とは別の次元ですぐに対応したいと思います。

 

(校舎改築促進協議会会長)

○教育長が言われたように、耐震検査の結果により優先順位が変わるということであれば、仮に城北小学校が耐震性に1番問題があると判断される結果であれば、17年度以降にまず優先的に改築していただけるということでよろしいか。

 

(教育長)

そのための検査です。今年度校舎について耐震調査を行うのは、修立、城北、湖南、倉田、久松、美和、明治、湖南の予定です。また、屋内体育館は、湖山、末恒、米里、浜坂の検査を行います。この結果で自ずと優先順位が客観的に示されると思いますので、この順位をもとに対応を検討いたします。

 

(地元意見)

○昭和37年から学校の隣に住んでおり、学校がつぎ足されてきた歴史を見てきた。

校舎の下には、公共下水の大きな管が入っている。ある日大雨の日に校舎の近くから下水が噴き出したことがある。以後は、狐川が改修され排水の役割を果たすようになりそのようなことは起きていないが、このような当時のいきさつを知る人が市役所にはいなくなっているのでは...ということが心配である。

 最初はわずか1棟の小さい校舎だったが、だんだん住宅が張り付いてきて生徒数が1,500人を超え、プレハブ校舎が2棟建ち、やがて浜坂小学校に分かれ、さらに中ノ郷小学校に分かれた。城北小学校の近くに住む子どもたちだけが狭い校舎で学び、分かれて出て行った周辺の団地の子どもたちはのびのびと広い校舎で学んでいるという状況である。

 遷喬小学校のように生徒数が確保できずに、かき集めてまで通わせているような学校でも新しくなった。生徒数が少ない学校が優先されたことにひがみ意識を持っている。

我々は、7次総の計画に盛り込んでいただくよう住民7,000人の署名を携えて提出した。当時の市長も教育長も非常に好意的に受けていただき、7次総には確実に入るものと思っていたがいつのまにか日進小学校の建替えが先になってしまった。そのような経過を知っていただきたい。

 城北小学校は、増築された校舎には新しい部分があり、改築についての検討の際には、年度で判断されるのではないかと非常に心配している。継ぎ足しの校舎はもうたくさんである。全面改築をお願いしたい。校地を広げる努力をしない前提であるならば、限られた校地を有効に使うために、例えばプールの上の体育館とか、別な感覚で設計された改築をお願いしたい。

 

(市長)

このたびの耐震検査にしましても、昨年懇談会での皆さんの強いご要望をお聞きし、私自身も全体を耐震調査すべきだという判断のもとに今年度の予算措置を行いました。

先程も申し上げましたが、全体の改築は計画性を持って行うべきという考えであり、この城北小学校も相当の優先順位の高い校舎だという認識をもって取り組みたいと思います。

学校は建替えるときにきれいになればよいというものではありません。生徒は毎日、通って勉強している訳ですから、子どもたちに影響があると判断される部分については、その時々に直すべきだと考えています。私はそのようなことについては、必要な財政的な配慮はするので、遠慮せずに相談するように教育長にも言っております。

トイレの整備も始めるようにしております。できるだけ教育施設には前向きな姿勢で取り組みたいと考えています。

 

(教育長)

(城北小学校の図面を提示)

校舎の図面は年度ごとに色分けし、増築の経過がわからないということは決してありません。元の校舎が昭和36年から37年に、また、昭和44年から46年、次いで昭和52年に増築されている経過をきちんと残しています。

今、「全部の建て替えを」ということを言われましたが、まだ、12年程しか経過していない部分もありますので、これを取り壊して建て替えるということは、全市民の賛同は到底得られるものではないと思います。

そのあたりはご理解いただきたいと思います。

 

(地元意見)

○市町村合併を進めておられるが、他の町村では、財政規模が大きくなり学校施設も充実されるという期待を持っていると聞いているので、今鳥取市が抱えている懸案事項もきちんと対応していただきたい。

 

(市長)

 全体として考えていきたいと思います。

 

 

(2)公民館機能の充実について

 

(教育長)

最近の財政事情の中で予算が削減される中、公民館職員を各館1名ずつ計34名増員いたしました。これは、市全体から見ても極めて異例のことではないかと思います。

市の公民館の役割に対する期待の現れということで理解していただければ結構かと思います。いろいろ反響を集約していますが、概ねありがたいという評価をいただいているところです。

また、館長職についても議論がございまして、今、館長は週に12時間勤務という条件になっております。実際は12時間ということはないと思いますが、報酬は(具体的金額は申し上げませんが)わずかなものになっております。このことについて、協議を行っており、仮に12時間勤務が増えれば辞めるという方や、もっと公民館活動に専念したいので勤務時間を増やしてほしいという方もおられます。いずれにしましても現実と実態がそぐわない状況ですので、館長及び事務局との間で検討委員会を設けて予算編成時期までに結論を出したいと考えております。

 

(前地区会長)

○公民館にはもっとゆとりある予算を配分していただきたい。地区の独自性を発揮しながら住民活動を伸ばしていく余地を残さなければ、今後地域は、活性化はできない。

型にはまった予算で、使途が決まっていては、自由な運営ができない。公民館長の裁量で使える予算配分をお願いしたい。例えば、燃料費でも年間5万円ほどの予算で、実際は15万円かかる。これは、自前でやっているが、そういうことでも予算が制約される。

地方分権ということが言われるがその延長線上には地域分権がある。有効に地域活動に使える予算配分をお願いしたい。

 

(市長)

公民館に関連した予算は、今年度も増額しております。公民館の活動が盛んになることは私も願っております。予算があれば活動ができるというものではないと思いますので、活動があって予算が要るということであれば、具体的に相談していただきたいと思います。本当に活動に必要な予算であれば、対応も検討できると思います。

 公民館への予算配分のみならず、地域への活動に対する支援や助成はいろいろな形でやっております。公民館はコミュニティの重要な拠点センターであるし、地域の活動を盛んにすることは重要であるということは、合併に伴って私自身が訴えていることでもあります。

このように市役所が市民の皆さんの活動に関する相談や応援をしてほしいという熱意であふれるような状態になることを私も求めておりますので、具体的に相談に来ていただきたいと思います。

 

(公民館長)

○公民館を預かる者としてこのたびの職員増員は大変ありがたく思っている。

地域住民の皆さんへのサービスがどれほど厚くなるか、これが、我々に与えられた課題だと思っており、精一杯取り組みたい。

 

 

(3)城北保育所の改築について

 

(福祉保健部長)

保育所の運営につきましては平素より地域ぐるみでご協力いただきありがとうございます。

この保育所は昭和48年に建築され、既に29年が経過しております。建設当時は利用者の広域化、車社会への対応ということを想定していなかったために、現在、送迎車両の混雑などの問題が生じていることは承知しております。

先日、竹内市長もこの保育所の状況をつぶさに見ておりまして、園児用の玄関、白蟻の対策、室内の改修、排水の問題等、根本的に改修の必要があるということを感じております。

また、送迎時の混雑の対応としましては、現在使用されていない東側の市道が使用される状況になれば、県道側の混雑も少しは解消されるようになるのではないかと思いますので、これから地元の皆さまと協議の場を持ちたいと思っております。また、東側の移動式の門扉は、修理するように予定しているところです。

改築につきましては、公立保育所全体で緊急度の高いところから行うよう検討しており、城北保育所も緊急度は高いと認識しています。

改築の時期、場所等につきましては、財政事情もございますので、今後、検討していかなければならないと考えております。

 

(保育所保護者会代表)

○先日、竹内市長、井上部長と共に視察いただいた。園の状況はつぶさに把握されているものと思う。園に市長自ら来られたのは、建設当時の金田市長以来ではないかと思うが、実情を見てもらったことは、非常にありがたく思っている。

保育所の建替えについては昨年も申し上げたので、重なることは言わず、今日は違う視点で聞いていただきたい。

今、子育て支援、少子化対策の問題で全国的に保育所のあり方が見直されている。※特殊出生率は、全国平均で1.32、鳥取県は1.51となっており、他県の保育所を視察しても鳥取市の保育所事情は全国的にも引けを取らない水準であると思っている。

しかし、城北保育所は152人の園児を抱える大規模な保育所であり、小学校では少人数学級といった取組みがなされている中、年長児クラスが37名であり、小学校の1クラスが抱えきれない園児がいる。それを2名の保育士で担当している。

城北保育所は、小学校のようにひび割れが生じているような状態はないが、決して立地条件が良くはない。

子育て感、就学前教育を考える際に子どもの姿を本当にしっかりと見ていくための保育施設という視点で考えていただき、子育て支援及び少子化対策を鳥取市が本気で取り組むという姿を保育所の改築という形で現していただきたい。

 

     特殊出生率

1人の女性が一生のうちに何人の子供を生むかを示す数字。15−49歳までの女性の年齢別の出生率を足し合わせて算出するので、正式には合計特殊出生率と呼ぶ。現在の人口を将来にわたって維持するには2.08が必要とされている。

 

(前地区会長)

○昨年のこの会で市長が「どこに建てるのが良いのか適地を地元で検討いただきたい。」と言われ我々も検討している。しかし、この地区内にあれだけの用地を確保するのは、なかなか難しい状況である。衛生研究所が移転したがこの用地も十分な広さではない。

 そこで保育所に隣接する公園と一体的に利用すれば、十分な広さになると考えている。基本的にここは公園だ、ここは保育所だといった考え方でなく、例えば、今でも高齢者が公園でグラウンドゴルフをしている横の園庭で園児が楽しく遊んでいるといった大人と子どものふれあいができており、一体的な利用も良いのではないかと思う。

城北地区は、地域ぐるみで保育所を支え、協力して運営していこうという姿勢が進んでいる。また、送迎の利便性からも地区から外れたところよりは、現地での建替えが望ましいと考えている。

そのためにまず、保育所に隣接した2箇所の駐車場を今から用地確保していただきたい。保育所への進入路、保育士の駐車場、送迎の一時的な駐車スペースとして最適である。

そのうえで、将来的な建替えの際には、まず、公園に保育所を建て、その後に現施設を壊し、公園整備する。その際に公園部分が狭まっても問題ではないので、園庭と公園を一体的に利用できるようにするという方法で整備すれば理想的な園になると思う。

 

(福祉保健部長)

先程も申し上げましたが、通園の際に不自然な状況が生じていますし、結果的に毎日混雑している状況がありますので何とかしたいという思いはありますが、具体的に今の駐車場を確保して現地に建てるのがいいのか、(適地が見つかるかどうかは別として)別に適地を求め、今の用地を売却して建設費に充てるという方法が良いのかは、これから検討しなければなりません。

今のお話は良くわかりましたが、すぐに駐車場用地を確保できるかどうかは、検討が必要です。

 

(市長)

ご意見は1つの方法としてよくわかりますが、直ちにそういう対策が取れるかどうかは検討が必要ですし、状況も詳しく伺う必要があります。県道の幅員も広がりましたし、多少の混雑も解消されるのではないかという現状での期待も持っています。

先ほど「地域ぐるみで園の運営に協力して支えている」という話がありましたが、それを疑う気持ちはありませんが、今、閉鎖されている出入り口が針金で留められ、跨いで園に入ってきている状態を見ますと、私としても不自然だと感じています。関係者の方がここにおられるかどうかはわかりませんし、いろいろな事情もおありでしょう。しかし、保育園にとってはここが正面玄関に続くメインの入り口であり、あのような状況がなんとか解決できないものかと率直に思います。

門扉も新しくしましょうと言っていますが、またブロック塀で塞がれるようなことが起きるのではどうしようもありませんので、必要であれば職員も出かけますが、地域での話し合いを十分していただきたいと思います。

私としても状況を見て、大変切ない思いをしております。

 

(前地区会長)

○この問題については、ここで言うべき問題でない。改めて出かけていく。

 

(地区会長)

○園長から何か一言ありませんか。

 

(園長)

先日、市長に施設に来ていただき、現状はしっかり見ていただいています。

地域の皆さんの保育所への期待を伺って、保育所の子育てのセンターとしての施設を預かる立場として、責任をひしひしと感じております。

今、少年の事件などで幼児期の子育てが問われています。家庭内で子どもにボタンのかけ方や箸の持ち方などゆったりと子どもに関わる姿がなくなっている現実、親は働きに出て大切な心の関わりをもつ時間をもてない、子どもを家庭が支えきれなくなっている現実を見て、保育所として家庭に少しでもそのような時間が取り戻せるように努めていきたいと感じているところです。

 

 

(4)重箱多目的公園の早期整備について

 

(都市整備部長)

昨年の懇談会において、市民の皆さんと合意形成をはかったうえで15年度には着手したいと申し上げておりました。

現在、関係者の協力を得ながら用地買収に鋭意取り組んでおりますが、一部まだ取得に難航しているという状況でございます。また、基本計画に対して皆さま方からたくさんのご意見をいただいており、その中に、「希少生物が生息する貴重な自然環境に配慮すべきだ」という指摘があり、それらを踏まえて14年度に検討委員会を立ち上げ現在取り組んでいるところです。今年度を目途に基本計画を練り直し、さらに市民合意を図ったうえで早期に事業着手したいという考えです。

また、狐川の問題が昨年出ておりましたので触れておきたいと思いますが、水質事故に関する水質汚濁防止連絡協議会の報告についてお伝えしたいと思います。

油流出等による水質事故が本年度において既に18件発生しており、狐川につきましては昨年度1年間で4件だったものが今年は現在までに5件発生している状況でございます。原因は完全には究明できていないのですが、油漏れ等を発見されましたら速やかに連絡していただくとともに、油漏れのないようにご注意いただきたいと思います。

 

(前地区会長)

○この多目的公園に長年関わってきた。平成12年度にワークショップが開かれ、私も参加した。8回のワークショップが持たれ、構想を練ったものの、希少生物云々の話があって、昨年11月に見直しの会が持たれた。しかし、それ以降一度も会が開催されていない。動きが鈍すぎる。

公園の基本構想が最初に出たのが、平成7年であり8年経過している。6次総にも7次総にも盛り込まれている。このままでは7次総中にも実現は怪しい雰囲気だ。どうしてもここでなければならないということではない。環境保護団体からもアドバイスがあれば受け入れながら自然と共生する公園ということをテーマでより良いものにすればいい。とにかく早急に整備していただきたい。

 

(都市整備部長)

ワークショップでさまざまな意見をいただいております。1つの計画をまとめたのですが、希少生物がいるというご意見、千代川の歴史を映す場所であるということをもとにした整備を求めるご意見などいろいろなご意見をいただいております。

ご指摘のように若干遅れてはおりますが、7月30日に今年度の第1回の委員会を持ちまして、検討を進め、今年度中には見直しの結論を出したいと考えております。

 

※都市整備部補足

第2回検討委員会を8月25日開催し、現地視察での現状確認を踏まえ、基本計画の練り直しに取組中であります。今後は、見直し計画(案)策定時に市民合意形成を図り、早期の事業化を進める考えであります。

 

 

(3)その他について

 

(小学校PTA会長)

○PTA活動の1つとして夏休み中に小学校の清掃をする予定にしている。その際に出たごみや草を市で回収していただきたい。今までは、処分場に直接運んでくださいとか、日曜日は受け入れできないとか制約があり、PTA会員が平日に休暇を取り、レンタカーを借りて運んでいる。この経費をすべて負担している。市の職員が草取りをしているのを見たことがない。我々はボランティアでやっている。

 市長にこの場で約束していただきたい。

 

(教育長)

PTAの作業については、2点のことをお願いしています。

1つは、作業は神谷清掃工場が開いている土曜日にしていただき、清掃工場まで運んでいただきたいということ、もう1つは、どうしても日曜日しか作業できない場合は、平日の収集日に小出しにしていただきたいということです。処理できないごみの場合は教育委員会事務局へ連絡いただきたいと思います。

市の職員が作業していないとのご意見でした。決してそのようなことはありません。青島の草刈や砂丘の清掃を始め、年間を通じてさまざまな地域の活動に率先して出ております。

 

(小学校PTA会長)

○市役所の廊下を職員が掃除している姿は見たことがないということだ。持ってきてくれということは、我々ではなかなかできない。車を借りる手配は、大変だ。土曜日は保護者に反発される。

 

(教育長)

何とかご協力をお願いします。

 

(市長)

 いろいろな市民グループがボランティアで清掃活動をやってくださっています。

ごみを取りに来てほしいというご要望も私も直接聞いております。これまでそうしてきたのは、休日の人員体制がなかなか確保できないということがあると思います。市職員のボランティアグループを組織するようなことができるのかできないのか、これは難しいと思いますが、この問題に対応するには工夫が必要です。

これまでは、「ボランティアで清掃作業をしていただいてきれいになったのだから処分するまでしてください。ごみは、集めたから終わりでなく、本来、片付けるところまで片付けないと清掃活動はボランティアとして完結しませんので最後の始末まで善意でお願いします。」といったこちらもお願いベースでやってきたということだろうと私は理解しています。

皆さんの中で「運ぶのがしんどいのだ」というお気持ちもよくわかりますので、何らかの改善方法がないのか担当部長とも相談して検討してみたいと思います。

 

 

※教育委員会補足

第1に、作業は神谷清掃工場が開いている土曜日にしていただき、午前中に清掃工場まで運んでいただきたいということ、第2に、どうしても日曜日しか作業できない場合は、平日の収集日に少しずつ出していただきたいと思います。処理できないごみの場合は教育委員会事務局へ連絡をお願いします。

 

 

5.浄水場建設について

 

(1) 近藤水道事業管理者:資料に基づき説明

 

(2) 意見交換

 

(地区会長)

○急速ろ過は見直しということにはなったが、市は、膜ろ過を中心にという説明をしている。膜ろ過だけの議論だけでは不十分であり、緩速ろ過及び千代川集水埋渠も比較実験を行い、きちんとしたデータを出していただきたい。その比較データ、対象設備毎の総設備投資額、10年間平均の1㎥当たりの給水単価を比較表で市民に提示していただきたい。これらのデータを示されなければ市民は納得しないし、何が最適かを判断できない。市民アンケート実施し、集約して、さらに専門家の意見を踏まえたうえで、市長自らが判断していただきたい。

 

(水道事業管理者)

概ねそのような趣旨に沿ったことを考えています。実験は叶の水源地近くの空き地において、膜ろ過を3〜4ケース、緩速ろ過を1ケース並べて比較するよう想定しております。もちろん原水の水質とろ過後の水質のデータを取り、比較表にして皆さんに公開します。場合によってはクリプトの擬似試薬を用いた実験も考えています。

さらに、それぞれの施設の投資額及びランニングコストについても、1年当たりの数字を提示いたします。

 

(地区会長)

○10年間で平均したコストで比較していただきたい。

 

(水道事業管理者)

耐用年数も違いますので10年間にこだわらず、減価償却を踏まえて、借金も含めたコストを1年に割り戻して比較したものを提示したいと思います。専門家のもとで公開の場で比較審査を行いたいと思います。

 

(前地区会長)

○昨日の日本海新聞の「潮流」に投稿されていた記事が今の市民の最大公約数だろうと思う。もう一度読み直されたい。

また、6月14日の同新聞の記事で、市議会の建設水道委員会の場で出された「実験により(千代川の原水でも)生物膜ができた場合に緩速ろ過方式への見直しもあるのか」という質問に対し、水道局は「あくまでも技術的な実験であり、同じスタートラインに立つものではない」と否定したとある。このような姿勢ではだめだ。スタートラインに戻るという謙虚な姿勢がなければ市民は納得しない。

 

(水道事業管理者)

基本的には同じ規模で、同じ精度で比較することになりますので対等に比較いたします。しかし、今の時点で再度振り出しに戻ってもう一度どれがいいか比較するという気持ちはありません。

 

(前地区会長)

○実験して比較検討するのと振り出しに戻るのとどう違うのか。

 

(市長)

 浄水施設の問題は、平成10年ごろに本格的な議論が始まり、11年度から予算的な措置がされ、以後13年度まで工事が継続し集中した投資が行われました。

私は、「とにかく工事を中止して、見直しが必要である。見直しにあたっては、専門家の検討委員会で幅広く検討してもらいたい。」ということから全国的にも実績のある学者の方や地元の鳥取大学の先生などに集まっていただき、議論してきました。既に昨年の8月から約1年を費やしている状況ですから、いつまでも曖昧なままに対等に比較を続けるわけには行きません。

今までの議論では、まず、ろ過施設が必要だということ、また、「安全でおいしい水を安く」という要件を満たすものは何かという観点から現在の鳥取市には膜ろ過方式が最適であるということの2点について、見直し検討委員会、水道審議会を通じて1つの結論としていただいております。

事業化するにあたってはもう一段深い議論が必要だということを審議会の場でも言われており、これから実験に入りますが、振り出しに戻すという認識ではありません。ゆっくり検討していればそれだけ市民がリスクを負うことになります。

 水道は、社会生活になくてはならないものです。飲み水ももちろんですが、それだけの問題でなく、製造業、ホテル、美容院、消火活動などさまざまな面で使われるものですので安全な水を供給できる体制を速やかに確保しなければならないという考え方に立っています。

こういった議論の積み重ねの上にあるという点はご理解いただきたいと思います。そうでなければ、検討にかけた時間もコストも労力も無駄になりますし、現場の安全管理、施設の点検などといった経費もかかっておりますので、できるだけ速やかに鳥取市民のための最善の選択をしていきたいと考えております。

 

(前地区会長)

○見直し検討委員会の結論が出た翌日頃の新聞記事を見られていると思う。記事には「この検討委員会の専門委員の構成では、膜ろ過という結論が出るのはあたりまえだ。」という解説が載っている。

また、3月24日の市民団体によるシンポジウムの席上で村上先生が「鳥取市は、メーカーの御用団体に委員の選任を丸投げしたのではないか」という指摘をしている。

この時点から間違っているのだ。そのために市民の合意が得られないのだということを認識して、再度スタートラインに立って見直しするべきだ。

 

(地元意見)

○話がいつもろ過方法のことばかりに及ぶが、クリプトの問題はその発生する源から論議するべきだ。水道局も水質保全の対策として条例の制定を掲げているが、家畜のし尿処理、人間の雑排水の流出を徹底的に出させないために罰則も含めて厳しくやるべきだ。そのような厳しい対策ということが全然議論されない。

 監視体制の強化として千代川上流の八東川、佐治川など4地点で監視を行うとされているが、下流の袋川、野坂川も含めて全部一緒に水質保全対策をやるべきだ。代替水源がないといわれるが、国府町に建設中の殿ダムの水を分けてもらうような仕組みを今から作っておくべきだ。

 

(水道事業管理者)

条例で厳しい規制をということですが、これについては今検討中です。他の法令で抜けている点をこの条例でカバーできるように今年度中に制定したい考えです。

袋川、野坂川の水質検査については、水道局としては、今のところ叶の水源地に入ってくる上流部分を考えておりまして予定はしていませんが、将来、そこから水を取るということになれば当然やらなければなりません。

殿ダムについては、将来水が足りなくなった場合に備えて、長期的な保険という意味で水道局も建設に参加しております。

 

 

6.市長あいさつ

水道の問題は、水道事業の設置者という立場で私は、慎重に検討して最善の答えを出すということを本に考えております。

先程も申し上げましたが、給水停止になるようなことがあれば、合併して20万人になる鳥取市の中枢機能が停止してしまうことになりますし、火災等の場合も、特に市街地は、消火栓に頼りますので消火活動もできなくなります。電気は自家発電等の対策が取れますし、地震等の場合の緊急の給水体制などは整備しておりますが、クリプトが出ますと回復には3週間はかかるということになり、都市としての機能が失われ、観光客も呼べなくなるなど大変な状況になります。また何よりも、お年寄りや子ども、体力が弱っている方に問題が生じますので、その対策には万全を期さなければなりません。

この問題については、市民の中にさまざまな意見があることは、皆さんもご承知のことと思います。これが市民の意見だとか、これが最大公約数だとかということは簡単には言えないものがあります。いろんなご意見には耳を傾けながら、最終的には決断し、実行していくことが私に課せられた責任だと思っております。その都度情報提供を行いながら進めてまいりますので、水道事業につきましても、その他の市政へのご意見についても市長への手紙などを通じてお寄せいただきたいと思います。

今後とも地域のまとまりを大切に、伝統、文化なども是非続けていただき、地域のために何かやろう、まとまろうという意欲のある市民の方ができるだけ多くいらっしゃる地域として、それが鳥取市のひとつの特色になればと期待しています。皆さんがお客さんではなくオーナーの感覚で、自分たちができることは自分たちでやろうとか、鳥取市全体を見据えて市が良くなるためにどうしたらいいかという気持ちを持っていただきたいと思います。我々も今日お集まりのような積極的な皆さんと手を携えながら鳥取市を良くするために努めてまいります。

本日は、誠にありがとうございました。

 

※ 議事録の項目整理のため、発言順は変更して編集しています。