修立地区 地域づくり懇談会

 

1 日   時 平成15年12月2日(火) 18:30〜20:40

2 会   場 修立地区公民館

3 出 席 者 地元出席者 68名

市側出席者 1

 竹内市長、石谷副市長、中川教育長、近藤水道事業管理者、伊藤政策調整監、西澤企画推進部長、井上福祉保健部長、谷口商工農林水産部長、綾木都市整備部長、小田環境下水道部長、森本人権政策監、山根総務部次長小林水道局営業課長、(事務局)藤岡市民参画課長、安本広聴係長、担当(松田

 

4.地域の課題についての意見交換

 

(1)県道東町若葉台線の歩道整備について

 

都市整備部長

ご承知のとおりこの県道は旧国道29号線であったもので津ノ井バイパス等が開通したことにより管理が国から県に移管された路線であります。現状は、幅員が10m〜11m程度、歩道が1m程度という状況ですが、今、県においてこの道路をどういう形にしていくかということについて、都市計画の変更等が検討されており、かなり煮詰まってきていると伺っています。元々かなり古くに18メートル幅員で4車線という都市計画決定がされている訳ですが、それを今後見直しするということが検討されておりますのでこの結果が出なければ方向性が示されないものであります。道路幅員をどうするのかという検討と合わせて、歩道をマウンドアップにするのか、車道と同じ高さにして歩車道境界ブロックをつけるのかという検討もされていると伺っております。

鳥取市としましても早期に都市計画の変更決定をしていただき、歩道の整備が早くできるように要望しているところです。

 

(立川2丁目下区町内会長)

○都市計画がどのようになるかという見込みや歩道整備にかかれる時期の見通しはいかがか。

 

 

都市整備部長

見通しについては現段階ではわかりません。都市計画の変更の事務作業はかなり進んでいるようです。今後は、おそらく歩道を広く取るような計画になるとは思います。どのような道路構造にするのかという案をかなり詰めてはおられるようであり、その作業が進んでいけば地元にも説明するということは聞いております。

 

○かなりの年数がかかることになるのか。

 

都市整備部長

都市計画の変更決定はそう遠くないうちにはされるのではないかと思います。

 

 

 

(2)旧袋川上流(大杙堰)から天神川合流地点までの整備について

 

都市整備部長

現在、県の河川維持管理に関する経費については、大変、厳しい予算査定がされています。当地区の懇談会は34地区の最後になる訳ですが、今まで実施した各地区の懇談会でも有富川や野坂川、湖山川など各地区でご要望いただいている河川におきましても予算がカットされている現状を説明してまいりました。例えば伐木や除草を年2回やっていたものが年1回になり、今年は全て予算もつかないという状況になっております。危険な箇所については、当然やっていただかなければならない訳ですので県にも要望しているところですが、県の基準では河川を安全に流すための断面積のうち河床の堆積等で流れにくくなっている割合、いわゆる阻害率が30%を超えるような所で緊急性の高い所から実施しているという状況です。

15年度についても予算要求をされたようですが、ゼロ査定で予算がカットされたと聞いており、16年度も予算要求は行いたいということは聞いていますが、厳しい状況には変わりないようです。皆様方とともに県に働きかけて行かなければならないと思っているところです。

 

立川5丁目3区町内会長

○説明いただいた点は承知している。16年度も予算がつくかどうかわからないということだが、昨今は環境美化の問題が取りざたされている。趣旨は違うものだが、市では今年環境モデル地区を3地区指定して推進員を設置するような取り組みもあるようだ。市としても現地をよく見ていただいて我々の運動をバックアップしていただきたい。

 周辺を歩いてみると畑の処理をしたものが川沿いに捨てられ、雑草は繁り、大変見苦しい。雑木はかなり大きくなっている。環境美化・環境衛生面も考慮され県に強く申し入れしていただきたい。

 

(立川2丁目下区町内会長)

○この近くには修立小学校がある。今幼い子どもたちが不審な者に声をかけられたりするようなことがよく報道される。子どもが茂みにでも連れ込まれたら、全くわからない。車の音で声を上げても聞こえない。事が起きてからでは済まされない。是非とも早期に雑木の除去をお願いしたい。

 

立川5丁目3区町内会長

梅沢産婦人科の裏あたりは、汚泥が1m以上溜まっている。また三洋大橋から下流側も70cm程溜まっている。幸いにして今までは事故がないが、子どもが落ちたらまず這い上がれない。

 

立川5丁目2区住民

○町内には鳥取子ども学園、みどり園、修立小学校、修立幼稚園、鳥取東高があり、子どもたちが集う地域である。みどり園の近くの川は、歩道を歩いても真っ暗でうっそうとした森になっており、非常に危険である。夏になると人の背丈くらいの草が繁っている。低水護岸は常に水没している状況であり、浚渫、雑木の撤去をして見通しを良くしていただかなければ人も通れない。

 

都市整備部長

県の予算査定の仕方が箇所査定という方式に変わっているようですので、要望箇所についていかに必要性を訴えるかということが重要だと思います。環境面、子どもの安全面のお話がありましたので、そういう状況も県にお伝えして再度強く要望します。

 

(市長)

現地をよく見て考えて欲しいというご意見がありましたが、私も昨年ご要望をいただいた時点で何箇所かは見ておりまして、また改めて現地を見たいと思います。こうしたご要望は我々が実際に見たうえで実状を申し入れていくことが大切だと思っています。部長の説明のように県は財政難を前提に言われますが、なかなか予算がつかないのも事実でありまして、皆さんからも機会を捉えて県に実状を訴えていくことも大事だと思います。そのことでより切実感が伝わると思います。16年度予算の編成時期ですので鳥取地方県土整備局にも何らかの形で伝えていただくことに取り組んでいただければと思います。

子どもの安全ということは私も非常に重要なことと思っています。日頃から見回っていただくなどの地域の取り組みもお願いしたいと思います。

 

 

(3)修立小学校の建替えについて

 

(立川2丁目下区町内会長)

○修立小学校は、体育館とプールが立派なものになり地域住民は大変喜んでいる。まずお礼を申し上げたい。あれだけのものができたということは、建替えのための校舎の配置の計画も既にできているのではないかと思うのだがいかがか。

 今、日進小学校が全面改築されているが、なぜ修立より日進が先に行われているのか疑問である。修立小学校の校舎は元々東中学校だったもので校舎自体は日進小学校よりも古い。今年亡くなられた岸本地区会長から第7次総合計画に修立小学校の建替えが入るかも知れないという見込みを聞いて期待していたが、7次総には入っていなかった。

 元々この校舎は中学校が使っていたもので中学生のサイズだ。幼稚園から入学した子どもがいきなり中学生の校舎で勉強している。廊下の窓枠は、普通は90cmほどだが、修立は120cmもある。子どもを大切にする観点から見ると健康面、安全面から見ても大きな問題があり、是非とも早期改築をお願いしたい。

 私は交通安全等で街角に立ったりして子どもたちと接触しているが、今日の懇談会に合わせて6年生の児童に意見を聞いてみた。一番多く聞かれたのが「学校全体がトイレの臭いがする」ということだ。「水道の水が濁っている時がある」という子もいた。住民の中には「この地区に市会議員がいないから・・・」と言う人もいるが、そんなことはないと私は信じている。老朽化の影響があちこちに出ており、早急な検討をお願いしたい。

 

(教育

まず学校建築についての基本姿勢からお話します。小学校を1校建てようと思えば屋内体育館が2億円〜3億円、教室部分で10数億円かかります。小中学校を建てる場合には計画から初めて3年はかかります。鳥取市の財政状況で言いますと1年間に2校建設に向かうことはできません。

現在の修立小学校の校舎は、昭和32年に東中学校の校舎として建てられています。昭和54年から55年にかけて大規模改修をしておりまして、見た目は他の校舎に比べて新しく見えます。

建替えの判断として決して建築年度の古い順に建替えていくという考えではありません。建てられた状況のみならず周辺の状況を全体的に見て判断しますので、日進小学校が先になったのは、日進小の全体の状況から判断したものです。

ご存知のように文部科学省から耐震検査をすること、昭和45年以前に建てられたものは早急に検査するよう指導があり、今年度既に第1次診断を終えています。第1次診断で次の診断を要するものは、第2次診断の段階に行きますが、修立小学校は第2次診断も終わり、年明けにはその結果が出ることになっています。結果というのは、改築の必要がある、耐震補強で十分である、何も施す必要がないという3段階の結果ですので、それをもとに判断しなければなりません。今、県庁の庁舎の窓の部分に補強が施してありますが、修立小学校程の建物であれば補強でもたせるには相当のものを施さなければならないだろうと考えられます。それほどの補強をするのがいいのか建替えをするのがいいかということになれば行政の判断に任されています。そういうことですので2次診断の結果によって判断していくことになります。

第2次診断の段階の学校はもう1校ありますが、建築年度で言いますと修立小学校よりは若い学校です。しかし、そこは大規模改修を行ってなく、建てられたままの状態ですので相当に古いということが言えます。2つの小学校が第2次診断の段階でありますが、それを同じ年度に建てることは無理ですので、診断の結果で優先順位をつけていくことになると思っています。

最初の質問ですでに校舎の配置図ができているのではないかということでしたが、

建替え自体が何も決まっていませんのでそういう図面はありません。そういうものができれば皆さんにお見せはできると思いますが、全くそういう段階にはありません。

 トイレ、水の問題は、校長を通じて話を聞いて、具体的にどこまでできるか検討してみたいと思います。

 

(市長)

建替えについては、市全体を眺めて優先順位付けや計画性がなければなりませんし、一方で校舎はできるだけ長く大事に使って行かなければならないということがあります。人口が急増して教室が足りないような学校も出てきてそれらの対応にも追われている状況もあります。

修立小学校の問題は、私も度々聞いておりまして、トイレの改修などできることがあれば検討したいと思いますが、学校で取り組める問題があれば地域のPTAの皆さんでもできることは協力していただきたいと思っております。地域の学校は地域で育てるというお気持ちも皆さんに持っていただきたいと思います。濁った水のことは、原因をすぐ調べて欲しいなと思いますし、伺ったものは放っておかないような対応で臨みたいと思います。

中学校だった校舎を使っていることのご不便な点は、私も伺っていますので、これに対しては建替えという取り組みしか考えにくい訳ですが、そのことも含めて今後も検討していきたいと思います。

 

(立川2丁目下区町内会長)

○次の8次総に計画されなければ、建替えはないということになるのか。

 

(市長)

計画的に整備していくにあたって、5ヵ年毎の総合計画の中に盛り込んでいくのですが、その中には具体的な小学校名は出てきません。計画期間中に何校を建てるという計画になっています。次の計画にどう載せていくかは策定段階で具体的に判断していくことになりますが、修立小学校の課題も調査検討はしていますのでそれを踏まえてやっていきたいと思います。まずは耐震調査等を踏まえて修立小学校をどうするのかの判断を出していきたいというところです。

 

(立川5丁目2区住民)

○体育館ができてグラウンドが狭くなっている。町内でもグラウンドゴルフをするなど地域コミュニティに活用しているが、体育館に続いて校舎も建替えられてグラウンドも広がるという期待をもっていた。グラウンドがいびつな形になっているので早く判断していただきたいと思う。

 

(修立小PTA会長)

○体育館とプールがよくなって子どもたちも大変喜んでいる。東中の旧校舎に移転する際に「時期がきたら最優先に建替えする」という約束があって移転に承諾した経緯があると聞いている。修立小学校は明日が創立記念日で131周年を迎える。市制施行は114周年でそれよりも歴史がある。ちょうどこの公民館の位置に木造校舎があったものだが、創立以来新築されたのはその木造校舎の一度きりである。日進小学校は同じ創立だが、一度建替えがあり、今が3度目の新築である。私の感覚では修立地区住民はかなり我慢してきている。日進小学校のPTA会長から雨漏りもひどかったということなど状況をよく聞いていたので、次は当然修立小学校にかかってもらえるのだからということで個人的に納得した部分はあったが、今日の教育長の説明では何も目処が立っていないということだ。

また、体育館がグラウンドの端になって体育館に行くのにグラウンドを通って行っている。雨の日も、雪の日もグラウンドを横断しなければならない。そういう不都合な点も考慮していただいて早急な建替えを要望したい。

 

(市長)

全く何も見当がつかないということではなく、検討は積み重ねています。建物の問題点は承知していますし、耐震検査もしています。ずいぶん先の問題と考えている訳ではありませんのでご理解いただきたいと思います。

 

※教育委員会補足

水道の水については、水道法の定めにより、定期的に濁りなどの水質のチェックや設備の点検を行なっており、衛生面には十分な注意を払っております。

 

 

(4)その他について

 

(御弓町町内会長)

○修立地区公民館前の信号のある交差点から県庁側に5mほどのところを入って大工町、寺町、吉方に通じる狭い路地がある。1昨年に袋川沿いのアパートの火災があったが、消防車も入りにくく消火栓が使えないような状況だった。今の幅員は2.6mほどであり、できれば道路拡幅をお願いしたい。

 また、その通りから県道に出る際に三叉路の歩道に電柱があり見通しが悪く左折できない。自転車や歩行者からも自動車が見えない。非常に危険であり電柱の移設をお願いしたい。

 

(都市整備部長)

電柱につきましては、現地を確認したいと思います。電柱や標識などの占有物件は、これまでは公共空間である道路面などにつけられています。これらはどうしても必要なものですのでできるだけじゃまにならないところに移動が可能かどうか占用者との調整が必要になります。適当な所がなければ私有地に移設するということも議論になるものと思います。

道路の拡幅については、古い町並みで生活道路が非常に狭い所は、あちこちに多く見られます。基本的に拡幅ということになれば、場合によっては家屋移転を余儀なくされることも出てきます。特に狭い所は4mまでの土地は寄付していただいて広げるということもやっておりまして、全体の予算との調整しながらやっているところです。ある地区では沿線の住民の皆さんが土地を出すので広げて欲しいと要望してきておられるところもあります。

まずは、現在住んでおられる方が、この地域をどうしていくのかというまちづくりの観点で十分議論していただきたいと思いますし、その中で必要であればそういう議論の場に市も参加してお話はさせていただきたいと思います。

 

(吉方温泉4丁目住民)

○市政全般の問題について意見を申し上げたい。

昨年の懇談会で可燃ごみの量をいかに減らすかということで古紙類の分別回収を提案したが、早速に分別回収を実施してできるだけ燃やさないという取り組みが行われたことは大変いいことだと思う。併せて地域教育の一貫として子どもたちに勤労奉仕も含めて資源の再利用を学ばせる機会として資源回収をしており、また、その費用が子ども会の経費としても使われているので助成金の増額を検討して欲しいと申し上げた。先般の新聞記事に市の回収が始まってPTAの回収率が悪くなっているという報道もある。このことについての考えはいかがか。

 もう1点気になることだが毎年この時期に文化ホールの付近の歩道に街路樹の葉が落ちてくるが、その清掃をしているのは吉方郵便局員である。文化ホールの所まで掃いておられる。なぜ市の職員が自分の管理する施設周辺の清掃や除雪をしないのか疑問に思っている。市の職員が管理施設にどのくらい愛着を持っているのかという人柄の問題を考えると若干の時間を取られてもそういう作業をいっしょにやってはどうかと思うが市長はどのように考えるか。

 また、市町村合併の議論で議員の定数特例や任期の問題が焦点になるが、合併の本来の目的は、人件費の削減だと理解している。首長も1人になるし、議会も職員も同様だ。労働組合とどのような話し合いがされているのか尋ねたいが、今日のところは時間もないので差し控えておく。いずれにしても市民との合意形成ができる機会を設けて納得のいく合併にしていただきたい。

 

(市長)

資源ごみ回収の件ですが、昨年のご提案がありまして、私もいろいろと事務的な検討はしてもらいました。できるだけごみを燃やさないということを考えると定期的な回収は必要だと思っておりまして、これで全部を集めようと思っている訳ではありません。PTAなどの団体の活動も尊重しながら活かしていきたいと考えていますので、助成金の件も適正なものになるように考えたいと思いますし、是非子どもたちの教育的な配慮として引き続き熱心に取り組んでいただきたいと思います。

文化ホール前の清掃の件についても職員の意識は大事なことと思います。先日もボランティアで河川の草刈をする取り組みに職員が多く参加しています。我々もいろいろな点で気がついたことに取り組む姿勢を持ちたいと思っています。

 合併の件は別途説明会を設ける予定にしていますので、そういう機会にまたご発言いただきたいと思います。


 

6.浄水場建設について

 

(1)近藤水道事業管理者:資料に基づき説明

(2)意見交換

 

○平成11年にクリプト原虫対策ということで前市長が急速ろ過を進められ、竹内市長になってからすぐに工事を止め見直しされたが、今は膜ろ過を前提とした検討が進められている。前市長が行った行政の誤りに対する責任をどう取るのか、急速ろ過にかけた経費がどうなるのか伺いたい。

 この4年間、集水埋渠施設から集水された原水からはクリプトは出ていないということに目をつけるべきだ。狼少年のようにクリプトと言われ続けて市民は不安を抱いている。表流水と原水の違いを明らかにして集水埋渠施設のすばらしさを見直すための実験をしていただきたい。多額の建設費のことを考えればその実験の費用は、市民合意が得られるものと考える。古いものを否定するような姿勢はいただけない。

 水道局は、厚生労働省の暫定指針を根拠に浄水施設の建設に向かっているが、この指針は法律ではないため必ずしも浄水施設を設けなくてもいいと思うが、その関係を明らかにされたい。

 水道局だよりに公表されている実験期間は1年間となっている。3月に中間報告をすると説明されたが、この実験期間は守っていただきたい。

 ろ過施設検討委員会の構成を見ても将来に渡って鳥取市の水道を飲む者はいない。あくまでも専門家の立場での検討を願うのであって、判断の材料としてはお聞きできても彼らが決める問題ではない。専門家の意見を参考にして実際に料金を負担しなければならない我々市民が懐具合と相談して判断して決めるべきものと思っている。最終的に市民が決定するために、市長はどういう合意形成を図ろうとしているのか。その過程を伺いたい。

 私は水道ネットワークの世話人の1人としてチラシを配りながら市民の1人ひとりと浄水場問題について話をし、皆さんの声をはがきで市長に届けようという運動をしている。この1ヶ月間にどの程度の声が届いていてどんな感想をお持ちか伺いたい。

 水道局長には、まず鳥取市における水道コストに占める人件費の割合を伺いたい。また、建設費用について、業界が一般的に考えている建設費用と鳥取市の数字がかけ離れているように思うが、どこからどのように見積もられたのか伺いたい。

 

○時間の制約があるが、市長、水道局長をはじめ市の幹部に意見を言う機会はめったにない。言いたいことはたくさんあり、時間延長の動議を申し上げる。私は6期市議会議員を務めて市政顧問をしている。かつては千代川漁協や公害防止の問題に取り組んできたものだ。

水の問題は、発端はクリプトであり、前市長が急速ろ過で進めていたものを竹内市長は、緩速ろ過を希望する我々の期待を受けて当選された。ところが今は膜ろ過を前提に進めている。膜ろ過に変わった理由が浸透していない。その部分の説明をお願いしたい。

水道局の報告では、濁度の数字が0.03だったり、0.04になったり数字が変わるようなことでは通らない。これだけきれいな水なんだということを市民にはっきりと説明するべきである。今まで1度も事故は起きていない。市民が錯覚を起こすような説明はもってのほかだ。市長は一生懸命やっておられると思うが、水道局はもっとしっかりやりなさい。

 

○平成16年度に予定していた値上げは行わないということだが、これはまだ施設が建設されないからだろうと思う。施設ができた時に費用を企業債で1/3を賄うということだが、いつ頃値上げが行われるのか。今でも下水道を合わせて水道料金は高いと思っており、さらなる値上げは大変なことと感じている。

 

(水道事業管理者)

 前市長が急速ろ過を進めていた行政責任はどうかということでありましたが、このことは市長がお答えになるものと思います。経過を申し上げますと、急速ろ過で進んでいたものが、見直し検討委員会で見直したところコストの面も含めて膜ろ過がふさわしいという検討結果になったものでして、このことの一番大きな原因としては、平成11年当時に3つのろ過方法のうち膜ろ過は非常にコストが高かったということがあります。そのため当時の議論からは膜ろ過は除外されていました。当時のシンポジウムでも膜ろ過の機能が1番いいと言われる先生もおられましたが、高いということで比較の対象にならず、主に急速ろ過と緩速ろ過の比較がされました。コスト面と全国の75%の水が急速ろ過方式であるという安心感から急速ろ過が採用されましたが、凝集剤のアルミ成分が健康面で非常に問題がありはしないかという心配が続いていた状況の中で、見直し検討が行われたものです。見直した結果、膜ろ過が全国で普及が進み技術も進歩したことでコストが劇的に安くなっていることがわかりました。機能が良いことは元々認められていましたし、コストも安いということから膜ろ過がこれこそ劇的に浮上してきたものです。これが答えになっているかどうかはわかりませんが、事実はそういうことであります。

2点目の水道原水からクリプトが出ていないのになぜ対策が必要なのか、厚生労働省の暫定指針は法律でないのではないかということにお答えしたいと思います。指標菌や濁りのデータは今日公民館にお預けした資料に詳しく載せていますので後でご覧ください。まず、クリプトは平成9年に千代川水系の枝線にあたる三山口の簡易水道の原水から出たという事実があります。平成12年には源太橋付近の表流水から出ています。千代川本流の水道原水からは出ていないということは間違いありません。

 指標菌につきましては、平成9年から14年までの検査で、表流水からは236回の検査のうち201回出ています。原水からは834回中66回出ています。この指標菌が出た場合に対策をしなければならないという規定は、厚生労働省の暫定指針だけではなく、水道法にも定められています。水道法の第5条第4項の規定に基づき定められている「水道施設の技術的基準を定める省令」の第5条第1項第8号には「原水に耐塩素性病原生物が混入するおそれがある場合にあっては、これらを除去することができるろ過等の設備が設けられていること。」と規定されています。クリプトが出なくても「おそれがある場合は対策をしなさい」ということです。指標菌が出たということになりますと「おそれ」があるということであり、それに対しては対策をしなさいということが法的に定められています。

 参考に申し上げますが、クリプトと似たような5ミクロンの汚れ物質、微粒子の検査結果では、平成14年は表流水で8回検査したうち8回出ています。原水からは平成9年に33回検査して29回出ていますし、平成14年は8回検査のうち6回出ています。集水施設の話がありましたが、この施設で一切の物質を取り除いていないことがわかっています。指標菌も全て取り除かれていないことから「おそれがある」という状態にあります。大部分の汚れは今の優秀な集水方法で取り除かれますが、おそれがなく安全であるという状態には至っていないのです。このことから対策は必要であると考えています。

 3点目の「実験は1年間やるべきだ」というご意見ですが、実験は1年間しっかりやります。ただし、特に冬場の水温が下がる時期に機能が若干落ちるということがありまして、実験をする場合のガイドラインでは冬場を含めた半年行えば十分であるというものがあります。冬場を見れば大体の機能が判明するということがありますので、3月頃に中間的な発表をして、どういう状況なのかをいち早く市民の皆さんにお知らせしたいと思っています。3月に中間発表して4月から5月頃に皆さんに説明したいと思います。四季を通じていろいろな自然現象もありますので、きちんとチェックするということにしています。

また、ろ過施設検討委員会の委員は技術的な判断をされる立場であって、事業そのものの判断をされる立場でないのはおっしゃるとおりです。市民の皆さんや市議会が判断されることでございます。

 4点目の水道ネットワークの運動につきましては、私どもも情報をいただいております。10月20日頃から今現在、はがきが518通届いており、ご意見に目を通させていただいております。説明会等で皆さまがよくおっしゃるようなご意見が多く見られますが、私どもの説明する詳しいデータをきちんと認識されたものだろうかと疑問に思うようなご意見もかなり伺えます。余分なことを言えば個人的には冷静に公平に判断していただきたいなという思いをしております。

 5点目の建設費用の積算方法ですが、3つのろ過方法とも、専門のコンサルタントが持っている長年の蓄積されたデータをベースにして積み上げておりますが、特に膜ろ過は価格もどんどん下がり、技術も上がっているということがありますので私どもが国内に実績のある21社に見積もりをお願いして、そのデータをもとに水道事業審議会の答申書に反映させていただいています。

 人件費の割合は手元にデータを持っていませんのでわかりかねますが、自動運転ができることから、膜ろ過の方が若干人件費が少ない割合になるだろうという傾向が伺えます。

 

○現在の水道事業にかかる人件費の割合を答えてもらえばいい。

 

(水道事業管理者)

そのことも詳しいデータを持っていませんので申し訳ありませんが即答できかねます。

 もうひとりの方のご質問ですが、膜ろ過に変わった理由については、特に技術の進歩とコストの激減ということに大きな要因があります。先程説明したとおりです。

 また、濁度が小さいのにクリプトの危険があるのかというご意見がありました。確かに平常時は非常にすばらしい低濁度の水道水でございます。ただし、先程も申し上げましたように指標菌や5ミクロンの汚れが混入する恐れがありますのでどうしても対策が必要ですし、クリプトが混ざる危険があるということでございます。濁度のデータは、最近は毎月2回計って公表しておりますが、最近ではたまたま大雨の時に当たったことがないということもありまして、大雨の場合には若干濁度が上がっているというデータもございます。見直し検討委員会のデータにもありますが、平成14年3月7日の大雨の時のデータでは、原水で0.5近くまで一旦濁度が上がって徐々に下がったということがございます。そのような洪水時の表流水はすごく濁りますので150ぐらいまで濁度が上がっている訳です。そういうことが大雨や集中豪雨の時はあるということです。いずれにしても平常時は0.0いくらというきれいな水であることは間違いありません。

 もう一方、料金のご質問もありました。平成16年に予定していた値上げは行わないことは申し上げました。では、将来どうかということについては、平成22年ごろに施設が完成して稼動すれば最小限度のご負担はお願いすることになるだろうとも申し上げました。どの程度の値上げかということは現時点ではわかりません。ネットワークのチラシには、6〜7割の値上げということが書かれているようです。どこから出された数字か根拠はわからないのですが、今、あえて申し上げれば予定していた24%ぐらいの値上げが将来議論の焦点になるのではないかと私自身は思っています。

 

(市長)

個別のポイントにつきましては、ほとんど説明がされていたように思います。急速ろ過で大きな事業をされようとして、市民の皆さんから説明が十分でないことや急速ろ過には不安があることなどの声が上がっていました。私自身は、見直しが必要だということを掲げて、就任した時点で工事を中断し、見直しにかかりました。確かに平成13年度に急速ろ過でかなりの発注がされていて、私が黙っていれば毎日1千万円規模の工事が進むという状況でしたので、即日工事を止めました。それから見直しにかかった訳です。

責任論云々のお話もありましたが、例えば現時点で膜ろ過が最適であるという答申などをいただいていますが、当時はそういう状況になかったというのは水道事業管理者が説明したとおりです。当時市として急速ろ過と緩速ろ過の間である程度議論されていたものと理解しています。その責任論は、私もいつも引っかかっている部分ではあります。しかし、見直し検討委員会等で専門家に検討してもらった結果でも、厚生労働省の基準や法律上の規定に照らしても鳥取市の水道には浄水施設が必要だということの判断が改めて出ておりますし、私も必要だと考えております。そのことに対して少なくとも私が一番力をいれて考えているのは、必要だとすれば最善のもの、すなわち最もコストが低くて一番効果があるものを見出していくことが私の責任だということであります。現に急速ろ過の時に言われていた174億円という建設費は、審議会の段階でも162億というそれを下回る数字になっております。さらに今後実験を通じて具体的に建設費及び維持管理費をどこまで下げられるのか、どこまで効果を上げられるのかがはっきりしてくると思いますので、コストが低くかつ性能がよく効果が大きいものを考えることが私の責任であると考えております。現実に事業化していく段階では、浄水場だけの問題だけではなく水道事業全体について一層のコスト削減をやらなければならないという方針を私は打ち出しているところです。

膜ろ過に至った経緯も具体的には水道事業管理者の説明のとおりですが、私が見直し検討をはじめた時には幅広い視野でどういう方法が一番いいのかを専門家に検討してもらうということでスタートしています。私がお願いしたのは、1つであり、「安全でおいしい水を安く供給するために最善な方法は何か」ということであります。その中で出てきたのが膜ろ過でありまして、少なくとも事業実施には実験できちんと実証してからかかるべきだということは、審議会の答申の中にも出ておりますし、私も同感であります。単なる専門家の議論あるいは審議会の議論だけでは十分ではないだろうということで、あくまで実験で検証をしたうえで市民の皆さんへ説明し、議会に諮って実施していくことにしたいと考えております。誠心誠意見直しということを行い、情報公開を十分にしながら進めているというのが私自身の立場であります。その中で現在実験段階にきているということでございます。これからも市民の皆さんのご意見は十分お聞きしたいと思います。必要に応じて水道問題について出前説明会をやっていますので、今日は地域づくり懇談会の一部でやっていますが、浄水場の問題について説明してくれというご要望があれば水道局が出向いてそのような場を設けています。私自身この問題は市民生活に関わる重要な問題だと思っていますので、大方の皆さんが納得していただけるよい結論を得るようにいろいろなご意見を聞きながら進めてまいりたいと思います。しかし、逆に生活に関わる重要な問題であるがゆえにいつまでも決めないでいる訳にも行きません。クリプト対策は法律が要請しているもので、多くの都市では既に終わっているものでありますので、鳥取市として安全な水を供給する責任は果させていただきたいと考えております。

 

○千代川の表流水からはクリプトが出たが、水道原水からはゼロだということだ。ゼロということは、集水埋渠の方法が高度であることの証明である。私の得た知識では、クリプトは卵の殻のようなものを被っていて水に浮いて流れてしまって本来水の中に潜る性質はないと聞いている。体に入ったらどうなるのかということはよく分かったので、そういうクリプトの特性について改めて伺いたい。

水道局が検査して、表流水ではクリプトがプラス(検出)、水道原水ではマイナス(未検出)という事実をどう捉えているのか伺いたい。

市長にお尋ねしたいが、市長は選挙の際に「水道料金は値上げしない、浄水方法は見直しする」と言われているが、私は、「緩速ろ過がベターだ」と言われたとも聞いていた。公約違反ではないかという気持ちがしている。今になってなぜ値上げ問題がでるのか。新しいものを買えば必ずお金がかかるということは素人でもわかるのに、当時値上げしないと言われたのは、浄水場をつくらないという考えに傾いていたからではないか。

あまり言いたくないが、市長選の前に竹内市長を応援する会で緩速ろ過の先生が来て講演されたと聞いている。そこに参加した友達に会って聞いたところ「すでに緩速ろ過に決定したものと思っていた。」と言われた。いろいろな情報が流れているにも関わらず、忙しさにかまけて情報をしっかり目を向けられなかったのだろうと思うが、そう思っている方にどう対処されるのかお尋ねしたい。

知識のない者の質問として聞いて欲しいが、水道事業に一般会計から予算が回されるが、受益者負担の水道事業に関して受益者以外の税金を使ってもいいのか疑問をもっているのでお答えいただきたい。

 

○近藤事業管理者は、ご存知ないだろうが水質濁度は毎日検査して発表しているはずだ。管理者は濁度が0.0いくらと言われた。説明をごまかしている。

0・00だ。平均してみると0.003か0.004だろう。これほど優秀な上水道が全国のどこにあるのか教えていただきたい。これほど良質な水道水を作れるところが全国のどことどこにあるのかこの場で言っていただきたい。

 

○こんな個人を中傷するような会ではないはずだ。

 

○これは中傷ではない。あなたは、何を言っているのか。水道管理者がごまかしているから言っているのだ。

 

○たくさん出ているが、ここで解決できない議論もたくさんあるようにお聞きした。今日お集まりの皆さんは終了時間も8時までということでお集まりになっている方が多くおられる。水道についての出前説明会を改めて開かれてはどうか。皆さんの中で水道問題に関心のある方が集まって意見交換をしていただいた方がさらにいい会になると思うがいかがか。

 

(拍手)

 

(市民参画課長)

予定の時間もかなり経過しておりますのでご提案のとおり浄水場建設につきましては、出前説明会でさらに議論していただくということで今日のところは終了させていただいてよろしいでしょうか。

 

(拍手)

 

(市民参画課長)

これをもって浄水場建設についての意見交換を終了させていただきます。

 

 

6.市長あいさつ

浄水場の件は、別途説明会を持つということで、水道局と調整してできるだけ早く説明会を持っていただきたいと思いますし、そういう機会は必ず設けたいと思いますのでよろしくお願いします。

さて、本日は、修立小学校の建替えの問題、河川や道路の問題などいずれも生活に関わりの深いテーマでありました。地域がいわゆる既成市街地にありまして密度の高い住宅地で課題も多い訳ですが、財政事情もあるものの我々もこうした地域の課題を大きく取り上げていく努力をしていきたいと思います。そういうことを通じて地域の皆さんにも修立地区がよくなったなと言っていただけるよう今後も努力を重ねてまいります。

なお、市長への手紙という制度もありますので、今日ご発言できなかった方もお気づきの点や提案やご意見をいただけたらと思います。本日は予定の時間をかなり超えた長時間となりましたが、本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

 

※ 議事録の項目整理のため、発言順は変更して編集しています。