久松地区地域づくり懇談会

 

1 日   時 平成15年11月10日(月) 18:30〜20:30

2 会   場 久松地区公民館

3 出 席 者 地元出席者 45名

市側出席者 1

 竹内市長、石谷副市長、中川教育長、近藤水道事業管理者、伊藤政策調整監、西澤企画推進部長、谷口商工農林水産部長、小田環境下水道部長、綾木都市整備部長、森本人権政策監、深澤総務部次長、前根福祉保健部長、浜田水道局浄水参事(事務局)藤岡市民参画課長、担当(松田)

 

4.地域の課題についての意見交換

 

(1)久松山系の史跡整備について

 

(中川教育長)

 鳥取城の復元につきましては、一体いつ頃の状態に復元するのかという議論があります。教育委員会の基本的な姿勢としましては、城の最後の姿ということを想定しています。したがいまして幕末のころの姿が基本的な考え方です。

「(仮)史跡鳥取城跡附太閤ヶ平保存整備基本計画」という保存のための基本計画を平成15年度から3ヵ年をかけて作ることとしており、庁内でプロジェクトチームを設け、今1年目に取り組んでいます。当地区からもいろいろと要望をいただいていますが、このチームを中心に概要をまとめることとしています。また、お堀の浚渫については、予算がつきましたので近々かかりたいという手はずを整えております。

この件とは関係がありませんが、昨年の懇談会で当公民館の空調施設の要望をいただいていました。このことにつきましては、1室図書室に設置しました。さらにもう1室ご希望があるようですが、他の館との関係もありますので毎年設置するということはできません。年次的に急ぐ所から設置していきたいと思います。

 

○説明のあったプロジェクトチームは役所の内部のみによるものか。学者や民間や地元住民を含めた広い範囲のものか。

 

(中川教育長)

現在は庁内のチームであります。内容がまとまれば皆さんにも見ていただける段階になると思います。

 

○もっと広く知恵を集めて検討をしていただきたいと思う。また、市の組織の中で前にあった文化課が今は縮小されてしまっているように思うがいかがか。

 

(中川教育長)

文化課は文化芸術の振興の部門と文化財の保護の部門に分かれましたが、文化財担当はおりますので係が縮小されたということはありません。誤解のないように申し上げておきます。

 

(市長)

鳥取城の復元の件については、全体計画を作ったうえでできるところからやるという方針を私はお答えしておりまして、教育長も同じ考えであります。

先程は、幕末の頃の鳥取城の姿に近づけていく取組みであるという説明でした。山に登る道で西坂道というものがあったようですが幕末の頃にはほとんど使われていなかったということがあるようでして、昨年の懇談会でもそういう議論もありました。幕末の頃には山頂には天守閣はなかったものですので、あまり時代がちぐはぐなものをつくる訳には行きません。1つの時代を想定してその時代の姿に近づけることができないか、ということが課題であります。

私は全体計画を作ることも鳥取城の一部だけでも復元することも相当な人材が必要だと思いますので外部の方の力も文化庁の理解も得る必要があると思っています。組織体制の充実を図りたいということも課題だと思っていまして、全庁的なプロジェクトチームを組織にして、それを核としながら外部の方にも参加していただくということも当面やっていきたいと思います。

文化庁からも石垣の復元に毎年ずいぶん補助金をいただいており、だんだんと元の姿に戻りつつあります。石垣が中心だということが、皆さんから見ればお城に近づいていると見えにくいところだと思いますが、例えば門をつくるとか大手橋をつくるとか塀をつくるとかできるところから少しずつやっていくということも検討中であります。

 

○頂上に天守閣があったところの石垣が昭和18年の地震で崩れており、危険性が高くなっている。登山をされる方も危ないということを言われているので調査いただいて崩れないように施していただきたい。

 

 

(中川教育長)

頂上付近が危ないのではないかということはいろんな方面から聞いておりまして私も何度も現場を見ています。危ないといわれる方もまだ大丈夫といわれる方もあって見方によって違いがあります。先の鳥取県西部地震では何ともなかったものですが、かといってそれ以上の地震があったときにどうなるのかと言われれば、様子を見ながらということしかお答えようがありません。

直ちに危険だということでもないように思いますし、それに比べれば天球丸の横あたりはへそが出たような格好の所もあって危険ですので修繕にかかっています。決して関心がないのではなく、問題意識は十分持っています。

 

(大島地区会長)

○久松山に関連して申し上げるが、山の手通りの博物館、武道館、県庁あたりは生垣や植栽の手入れが施されている。対比して目立って気になるのは北中と久松小学校だ。

町内会長会で予算を組んで久松小学校の生垣のさざんかの補植を行ったがやはり費用がかかる。松の木1本を手入れするにも10万円かかるようだ。公共施設の周りくらいは市で何とかならないものか。

 

(中川教育長)

学校の整備については、学校長を通して要求の優先順位の高いものから要望してもらっています。その中で景観という面は一番予算が後回しになっているということがあります。何とか剪定の得意な方とかがおられたらボランティアでやってもらえたらありがたいとも思うのですが・・・。地域のそのような人材がありませんか。

 

○昨年まではやっていたが、他の地域で転落して亡くなった例があってお願いしにくくなっている。やる気はあるのだが、電球交換にしても結局業者に頼らざるを得ない。

 

○県庁前は朝掃除しておられてきれいになっているのだが、仁風閣の方側は観光バスがとまるのに景観的にあまりきれいでないように思う。

 

○当地区は久松山を中心に自然に恵まれたすばらしい環境を持った地域だと思っている。新しい視点として電柱地中化の問題についてお尋ねしたい。若桜街道、県庁前、片原通りは地中化されてきれいになっているのだが、湯所町から東町、江崎町、上町あたりは非常にみにくい。自然環境から考えると非常に目障りになっている。仁風閣から西高グラウンドあたりは電線がぶら下がっていて景観を害している。このあたりは早期に地中化は可能ではないかと思うのだが如何か。

 

(都市整備部長)

電柱の地中化は若桜街道で行われましたが、計画を練る段階で地元商店街、NTT、中国電力などとかなりの調整を要していますし、かなりの経費がかかる事業であります。いろいろなところで地中化のご要望もありますのでそのあたりの調整ということもあります。例えば、このあたりは風致地区だからということで今度線を替える時があれば地中化するとか電線を他の方に切り替えるとかといった調整を図ることは考えられますが、今現在、地中化の事業計画はなく、直ちに今あるものを下げるということは難しいものと考えます。

話はそれますけども景観形成条例による景観形成地域の指定ということで町内会を説明に回っていると思いますが、残念ながら一部ではそのような制限的なものはいかがかと言う声もあって、全てのところでやろうというところまでには至っていないようです。久松山を中心とした地域づくりを進めるうえでもできれば今年末までには地域指定をやりたいと思っていますのでご協力をいただきたいと思います。

 

(中川教育長)

 1つ付け加えたいと思いますが基本計画の策定には、西高の改築の問題が絡んでおりまして、県が文化庁の判断を仰いでおりますが、現在のところに学校が残るかどうかによって大きく左右されるということを申し添えます。

 

 

(2)中町・馬場町の冠水対策について

 

(環境下水道部長)

詳細につきましては、担当職員が出向いてご説明したいと思いますが、今日は概要だけ説明いたします。

 

(図面により説明)

 

栗谷川はお堀を通って材木町のところに放流するということで工事が完了しています。樗谿の山水ですが、大工町の交差点を通って旧袋川に直接で出すようにしています。

当地区で浸水するのは旧国道29号線を1つ入った通りの中町通りでありますが、この水を何とかしたいということで岡崎邸の前の通りの山水をカットするという方向で検討いたしました。以前に職員が出向いた際には、幅70cm、深さ1mくらいの側溝を整備する計画をしていましたが、山水のカットが4割程度しかできないということからさらに検討し、地下埋設物の調査をいたしました。

その結果、今回計画しているのは、栗谷川から日香寺までの約180mの区間に900mmのパイプを埋け、日香寺から県住までの間の約126mに700mmのパイプと幅700mm、深さ1000mmから600mmの側溝を約70m埋けようというものです。分流で雨水専用の管を埋けるということになります。

水道管や下水道管が埋設されていますのでかなり大規模な工事になります。一旦、ガス、水道などを移設した後で下水道管の工事をしていくことになろうかと思います。予定としましては栗谷川から日香寺までを15年度に施工したいと考えておりますし、さらに馬場町の方面を16年度に施工したいと思っていますが、皆さんと協議をしながら具体的な日程等を詰めていきたいと思います。今月中には沿線の方々に説明に出向きたいと思っておりますのでかなり大工事になりますが皆さんのご協力をお願いします。

 

○日常使っている生活道路で消火栓や下水道の工事などがよく行われるが、施工業者が直接来られて、明日からやりたいと急に言われるようなことが増えている。町内の道路は非常に狭いものが多いため、通行に支障が出ないように市当局からできるだけ前もってお知らせいただくようにして欲しい。

 

(環境下水道部長)

工事のやり方について現在詳細設計の段階に入っていますが、この工事は浸水する箇所と工事をする箇所が異なっていますので沿線の方々のご理解を十分得ないと進められないと思っています。設計段階から皆さんのコンセンサスを得たうえで工事発注したいと思っていますので、11月中には説明に出向いて同意を得ていきたいと考えています。

 

(中町2区町内会長)

○私の家の前は最近では3年程前にくるぶしあたりまで冠水した。このあたりで一番低い所のようだ。着々とやっていただけることは大変ありがたい。こればできれば、改善されるのではないかと期待するのでよろしくお願いしたい。

 

(大島地区会長)

○この箇所からは大工町通りの方に流していたが、管が細いからということで別の方向に出すようにしたものの大雨の時は絶対的な対策にはなっていないということだ。

ついでに申し上げるが、樗谿に堰ができたが、せっかく丁寧に手入れをして芝生を管理している梅鯉庵のせせらぎに水が足りなくなっている。水の供給の仕方を考えていただかなければいいものが無駄になる。

 

※都市整備部補足

夏季の干ばつなどで水量が少なくなることがあります。樗谿公園の「梅鯉庵庭園池」には、鯉などを飼っているため出来るだけ水が入るようにしております。 

今後も、調整をして出来る限り「せせらぎ」にも水が入るようにしたいと思います。

 

 

(4)変電所建設について

 

(西町2区町内会長)

○町内会長方は既にご存知だが、10月22日に中国電力が市の中心部に変電所をつくりたいという申し入れがあった。私は所要で欠席したのだが、今月4日に中国電力に尋ねたところ倉吉電力所から担当者が3名自宅に来て「変電所を遷喬、久松、醇風あたりの中国電力の所有地につくりたい」と説明を受けた。私が知る限りでは社宅、テニスコート、駐車場など3箇所ほど思い当たったが、これらも候補地だということだ。

このような重要な問題を市に話をしたかということを尋ねたところ「市長だけには伝えている」ということだ。市長は「変電所が必要だということはわからないでもないが住民の合意がないと市長として同意できない」と言われたそうだ。 

遷喬地区でこの問題が生じた時に竹内市長の助言もあって白紙撤回されたと承知している。このことについてどのように考えるか。

 

(市長)

市街地に変電所が必要だということは、私自身はそのことについて100%説明を受けて理解している訳ではありませんが、高層マンションが建ったり、官公庁があったり、中心市街地の電力需要は高いということは言えますし、他方で省電力化も進んでいるということもあります。

 中心部に市街地型の変電所がないと電力供給が不安だということは、中国電力は一貫して言っておられます。他の都市では中心部に変電所ができていて、米子市も商工会議所の近くにできています。電力需要の高い中心部に変電所が要るという説明はそれなりに理解する面はあります。具体的にはどこにということは聞いていませんが、中国電力の所有地で検討したいという意向は一般論として聞いています。

 いずれにしても具体化した段階で必要性のこととどこにするのが一番いいのかということについて私も中国電力から話を聞く必要があると思っています。

 中心市街地の整備に今取り組んでいますのでそういったことを併せて考えますと、中心市街地の変電所も検討課題とならざるを得ないと考えています。

 

(西村地区副会長)

○たくさんの方が熱心にご議論いただき、市側も誠実にお答えいただいた。町内会長会としても共に努力したいと思うので今後ともよろしくお願いしたい。

 

 

 

5.浄水場建設について                                                                          

 

(1)近藤水道事業管理者:資料に基づき説明

 

(2)意見交換  

 

○2月の説明会や5月のシンポジウムにも参加して話を聞いている。その中で3つのろ過方法の事業費の比較がされているが、平成10年の時点で一番高かった膜ろ過が平成14年の見直しで一番安くなっている。このことに作為を感じて不信感を持つ人は多いと思う。

7月15日に市のOBの大石氏が新聞にかなり厳しい論調で寄稿しておられるが、「新市長の言動どおり緩速ろ過で事業を推進されると思いきや6月市議会では膜ろ過を前提とする提案をされた。政治の信義を疑いたくなるのは私1人ではあるまい。」というもので私も同感である。膜ろ過は歴史が浅く、外国では多くあっても国内では8万t級のものはない。耐用年数等を含めて危惧があるのは事実だ。幸いにも平成12年からクリプトは発見されていないが、市民合意に至るまでは慎重に検討していただきたい。

大石氏はさらに「原水域の水環境の浄化のため官民総参加の運動を・・・」と言われている。将来に向けて息の長い運動としていただきたい。

 

水道事業管理者

 膜ろ過が劇的にコストダウンしたということは、皆さんになかなか理解していただけない点ですが、このことは紛れもない事実であります。平成12年の市報に「鳥取市の浄水施設について」という水道局の広報を折り込んで皆さんにお配りしています。北海道大学の眞柄先生とのインタビュー形式で水道問題についてかなり詳しく簡潔にまとめています。この中で眞柄先生は「費用面を考えると急速ろ過が妥当だと思う。私が5年後に水道局長だったら膜ろ過を選ぶでしょうね。」と言っておられます。機能としては膜ろ過が一番いいがコストが高くて手が出なかったというのも事実です。

 また、平成11年12月に衛生研究所の国包先生、信州大学の中本教授などそうそうたる顔ぶれでシンポジウムが行われましたが、この中の議論でも膜ろ過が機能はいいということは認めておられます。

ようやく日本国内で本格的な水道事業に膜ろ過が採用されてきておりまして、大きい規模のものでは昨年から栃木県の今市市が1日1万tの処理をされています。3万t規模では東京都の羽村市で建設中ですし、福井市で5万tのものを近々着工されるとのことです。10万tのものは九州地方で計画中ですし、横浜市では20万t規模のものを検討されています。ヨーロッパの諸国では20万t以上のものが多く採用されています。

鳥取市が行おうとしている8万tというのは確かに大きな規模ですが、専門家の間では1万tでも10万tでも機能については大丈夫だと言われております。慎重に実験して検討しなければなりませんが、国内・海外の状況も十分確かめたうえで最終的な決断をしたいと考えており、今担当課長が視察に出かけております。

耐用年数等もメーカーによって違いはありますがそういうことも含めてコストを出しておりますので、そのことも怠ることなくチェックしていきたいと思います。

原流域の問題は、単なる掛け声だけでなくきちんと条例に定めて立ち入り検査できる権限を持ちたいと思っています。川の水質は今でも検査していますが、処理場までは検査していません。そういうところにも定期的に検査できるようにしたいと考えており、源流をきれいにすることは基本であると思っています。

「緩速ろ過になると思ったら膜ろ過に」ということをよく聞かれますが、白紙に戻してきちんと専門家の間で見直し検討し、現時点で最適な方法は何かという検討をした結果ですので、このことはよくご理解いただきたいと思います。

 

(市長)

水道事業については、私自身は専門家ではない訳でして、市長に就任後にどの方式がいいのか専門家などで幅広く検討してもらいたいということから見直し検討委員会をスタートさせました。また、必要性についてももう一度確認したいという気持ちがありましたので、本当に必要なのかどうかも検討課題に加えました。

検討委員会、水道事業審議会を通じて「浄水施設は必要である。最適なのは膜ろ過である。」という結論が出ました。審議会の答申の付帯意見の中で事業化にあたっては実験してよく確かめるようにということがありましたし、私自身も慎重にやりたいという気持ちがありましたので、実験して効果を確認したうえで事業化を図っていこうというのが現段階であります。選挙前の議論で急速ろ過はいろいろと問題があると思っていましたので、見直しをするというのが私の公約であって、私は緩速ろ過が絶対だと言っていた訳ではありません。緩速ろ過でやるということではなく、工事を中止して見直しをするというのが私の方針でありその点で一貫していると思っています。

最善の方式で最小の費用でやるという方針で簡単に言えば「安全でおいしい水を安くということで検討して欲しい」というのが見直し検討委員会に臨む私の考えでありました。水道局はそのための最善の努力をやっておりますし、私も相談に乗りながら進めています。私は同じ鳥取市民であり同じ水を飲んで生活していますので市民の皆さんと別の思いではないということを強調したいと思います。

「鳥取市の水は何もしないでもきれいじゃないか」という議論もありますが、千代川の水は確実に汚れています。このことは沿線にお住まいの方は実感として言っておられます。水道の水はきれいに見えても細かい粒子は入っておりまして、そうしたものの中に危険なものが混ざり込む要素があります。そういうことがないようにしたいということであります。今の水で安全だという人は、どうしてそういうことが言い切れるのかと逆に疑問に思います。川の下の3mほどのところから集めた水を殺菌はしていますが、ろ過する作業はしていませんので不純物が入ってきますし、川が濁った時は取水を停止して濁りが出ないようにしている状況です。今後さらに水が汚れてきますとろ過する必要性が高くなります。千代川の叶の取水地点で水を取っていますが、何が入るかわからないという要素があることは皆さんもご想像いただけると思います。混ざりもののない危険性のない水を供給することは水道局の務めでもあり、水道法の定めるところであります。皆さんが安心していつでも飲んでいただけるようにしたいということですので、皆さんにご理解いただきたいと思いますし、市民の皆さんもそのことを望んでいると私は心から信じております。

 

○日本国内でも膜ろ過が採用されているものの地域によって状況は異なると思うので、鳥取市の状況に近い所を参考にして千代川水系に最も見合ったものとしていただきたい。また、膜ろ過でろ過して本当においしいかということについてお尋ねしたい。

 

水道事業管理者

 同じような状況の事例でなければ参考にならないのではないかというご指摘だろうと思います。東京都の羽村市で3万tの施設を建設中だと申し上げましたが、ここは水も比較的きれいで伏流水を原水としておられますので参考になると考えています。千代川の事情を十分踏まえて検討していきます。

おいしい水ということの判断は非常にむずかしいことと思いますが、5月のシンポジウムでも利き水などをしてもほとんど差はありません。

天然のミネラル的なものはそのまま残って汚濁物質だけを取り除くということです。蒸留水のようにおいしい水の物質まで取り除くことはありませんので千代川のおいしさは保てると考えています。

 

○人口は減り、下水道の整備が進み、上流の保全対策をやればクリプトの危険性は減る方向ではないのかと思うが浄水場が必要なのか疑問だ。また、指標菌は検出されていてもクリプトそのものが検出されたのは数えるほどだ。そのときは水が濁っていたということだが、「水が濁れば取水は止める」と先程市長は言われたので危険性は低いのではないか。10年間のコスト比較だがもっと長い目で比較する必要があると思う。

 

○鳥取市で何かが起こったからということでなく、厚生労働省の指導でつくるというのは非常に嫌な感じがする。中央の指導によるやり方は、国民として中央官庁の企業寄りの姿勢の現れであるということを被害妄想として持っており、不信感がすごくある。私は、いきなり決まったような言い方をされるとさらに不信感が深まるいじけた市民なので、市民の皆さんが納得できるようにゆっくり時間をかけて検討していただきたい。

 ものすごく環境に負荷をかけて水をきれいにしても、トイレに使ったり車を洗ったりしている水が大半であり、飲み水だけを分けてきれいにするシステムがもう少し安くできないかという検討をしていただきたい。鳥取市はそれほど財政が裕福でないと思うので、莫大な経費が要らないのなら教育や福祉の充実ということにお金をかけることができる。何かもう膜ろ過に決まって市民に納得してもらうための説明会という感じがする。

 

水道事業管理者

 最初の方のご意見にお答えしますと、まず、クリプトの危険性ですが、クリプトそのものは千代川水系では平成9年に三山口の簡易水道の飲み水そのものから検出されています。2回目は平成12年に源太橋の下流付近で千代川の表流水から検出されています。したがって今までクリプトそのものは2回しか確認できていません。指標菌につきましては、平成9年度から毎年検査してデータを持っています。例えば平成9年度は80回検査して27回出ていますし、平成14年度は522回検査して107回出ています。この6年間で1070回検査して267回出ています。指標菌はどんなものかといいますと糞便性大腸菌群、糞便性連鎖球菌、嫌気性芽胞菌、大腸菌というものですが、見直されて現在は、嫌気性芽胞菌、大腸菌とされています。厚生労働省は従来からの関連性で糞便性のものも指標菌として判断して扱ってよいとしております。

嫌気性芽胞菌は、表流水では24回検査して17回出ていますが、原水集水管の埋まっている砂れき層をすり抜けて通過した水からは114回のうち1回しか出ていません。また、大腸菌は表流水からは24回検査して22回出ていますが、原水では102回中1回しか出ていません。このように確かに取水方法はすばらしいのですが、くぐり抜けて出てくるという事実が出ています。

さらに5ミクロンに近い懸濁物質は表流水では8回の検査のうち5,800個が出ていて、原水では8回の検査のうち46個出ています。このように菌も物質もすり抜けて出てくることがわかっておりますので対策が必要なのです。厚生労働省の指導でも「危険がある場合は対策をすること。対策はろ過をすること。ろ過については急速、緩速、膜のいずれかのろ過方法を行うこと。」ときちんと定められています。

 コストについてですが、簡単に言いますと例えば耐用年数が30年の施設だと30で割って1年に割戻し、それを10倍して出していますので、耐用年数が長いものも短いものもそれなりに割って算出しています。耐用年数についても加味して積み上げているということですのでご安心ください。

 次の方のご意見で厚生労働省の指示でやっているのが不満だということですが、我々は法律や指導に従ってやるべきと思いますし、鳥取市だけが手をこまねいている訳にはまいりません。万一クリプトが出た場合、患者さんが出るだけでなく、給水停止にしなければなりません。給水停止になれば、大変なことになります。復旧に3週間はかかります。他都市では給水停止で生活が麻痺し大変苦しい状況になったところもありますので、そういうことにならないように対策を取らなければならないと考えています。

 節水のお話もありました。トイレの水と飲み水を分けたらどうかという議論もあります。しかしそれを分けるシステムを構築するにはかなりのコストがかかります。日本国ではどこで蛇口をひねって誰が飲んでも安全ですよという世界的にもレベルの高い水を供給していますので鳥取市もそのような水を供給することが使命であると考えています。焦らないで慎重にということは肝に銘じたいと思います。

 

 

6.市長あいさつ

 まず、今日のお話の中で鳥取城を少しでも元の姿にしたいということがありましたが、これは私自身も願っていることでありまして、この検討にあたってはこれから本格的に進めていきますし、外部の専門家のお知恵を借りることも必要だとも思っています。水道問題、市町村合併の取組みなど大きな事業が並行して動いていますし、西高の改築ということも十分踏まえながら進める必要があります。合併のなかでも城下町鳥取のまちづくりということも重要だと思いますのでしっかり取り組みたいと思います。

 さらに城下町のまちづくりについては、旧岡崎邸や池内邸は江戸時代の要素を残すものとして大切なものと考えておりまして、今、皆さんの意見を募集しています。是非関心を持ってご意見を出していただきたいと思います。こうしたものを活かして山の手をもっとPRするということが重要ではないかと思いますので地元の多くの皆さんの声をお聞かせください。

 周辺の美化のお話がありましたが、大変うれしく聞かせていただきました。皆さんも既にお気づきのように美化の問題は行政だけに任せておくのでなく、地域の力でできるだけごみがないようにとかといった取組みも必要です。毎朝ごみを拾っていただいている方もお見受けして、私も敬意を表しているところです。ごみを拾う人があれば捨てる人も減るという相乗効果もあると思いますので、身近な所で落ちているごみに怒りを込めて拾って欲しいと思います。お堀の近くは県の条例でごみ捨て禁止区域になっているので私も腹立たしい思いをしています。

 もう1点100円循環バスのことですが、ご承知かと思いますがこの1月から本格運行することとしています。久松地区の皆さんにも便利な足としてご利用いただいていると思っていますので是非活用していただきたいと思います。

最後になりますが、いろんな地域の課題は、単にその地区だけの問題でなく、全体的な視野で考えていただきたいということを強調したいと思います。どんな問題でも皆さんにはそのような観点からご検討をお願いしたいと思います。久松地区の課題を単にこなすだけでなく、この地域を含めた鳥取市全体が魅力のある、そして活力のあるまちになるようにしていきたいと思っています。

本日は長時間に渡り熱心なご議論をいただきありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

 

 

※ 議事録の項目整理のため、発言順は変更して編集しています。