末恒地区 地域づくり懇談会 議事録

 

1 日   時 平成17年7月12日(火) 19:00〜20:40

2 会   場 末恒地区公民館

3 出 席 者 地元出席者 26名

市側出席者 18名

 竹内市長、石谷副市長、林副市長、中島収入役、中川教育長、近藤水道事業管理者、山根総務部長、西澤企画推進部長、木下福祉保健部長、綾木都市整備部長、浜辺環境下水道部長、森本人権政策監、中田防災調整監、大塚農林水産部次長、濱橋経済観光部次長、

(事務局)藤岡市民参画課長(司会)、安本広聴係長、宮崎主事

 

4 第8次総合計画、行財政改革に関しての説明

資料に基づき説明(西澤企画推進部長)

 

5 地域の課題についての市長等との意見交換

 1 末恒地区公民館の建替について

(地元意見)

 数年前より公民館建替えについて要請をし、平成16年9月1日付で市長に対し要請書を提出済みである。本年度、調査設計費等計上されたと承知しているが、平成18年度には、是非実施するように要請する。

 

(教育長)

 公民館の数は、合併により合併前の鳥取市の33館プラス1分館の計34館から、59館プラス1分館の計60館となりました。それぞれ古いものや新しいものがありますが、末恒公民館は、合併前の鳥取市の34館の中で言えば古い方から4番目です。一番古いのは岩倉地区の公民館で、昭和45年に建てられています。東郷、神戸及び末恒は昭和50年に建てられています。しかし、建替えは年代の古い新しいだけでは判断できることではなく、例えば当公民館より2年遅く建てられた浜坂公民館は、建物の傾きが厳しくなり、平成17年に建築することとしています。

 当公民館は古い基準である330平方メートルで建てられていますが、その後、市も努力し400平方メートルにあげ、現在は1館450平方メートルを基準としています。また、敷地面積は1,500平方メートルを基準にしています。当公民館につきましては、本年度に用地買収と用地造成を行なうこととしており、場所は末恒地区体育館の周辺を予定しています。ゲートボール場のところに建てればいいのではないかという御意見もいただいておりますが、建てるに当たっては、地域の皆さんの意見も十分に聞きながら検討していきたいと思います。今のところ、敷地としては1,500平方メートルで、延べ床面積450平方メートルの木造平屋建てで考えています。一部鉄筋も使いますが、潮風に弱いということがありますので、なるべく木造で対応しようと思っており、本年からいよいよ着工することとしています。

(地元意見)

 はまなす園は1haあるが、まだ国有地であり県が借りている。体育館に寄った方のグラウンドは別として、4mくらい削っても駐車場は十分できる。国有林もわずかな借地料を取っているよりも売りたくて困っているのだろうと思う。それも構想の中に入れていただきたい。

 

(教育長)

 具体的な相談は地域の方と一緒に検討していきたいと思います。

 

(地元意見)

 教育長の説明で、地区公民館の建て替えの流れ、今後の進め方については理解をした。

体育館のところに地区公民館ができるということになると、美萩野からの交通手段はすべて車利用となり道路を複走することになる。市道だとは思うが、ここの道路はすれ違いもできない。美萩野側から地区の体育館や地区公民館を利用する場合に、わざわざ国道9号線に出て保育所の前を通るということにはならないのか。

当面、公民館の建て替えが先行的に解決しなければならない問題だということで話が進められていると思うが、そういった意味での今後の考え方も含めてお聞かせいただきたい。

 

(教育長)

 現地の状況は十分知っていますし、体育館の横を公民館の候補地として検討するときにかなり議論もしました。とにかく公民館建設が先であり、他に1,500平方メートルの土地が求められるかといってもなかなか適地はなく、また、公民館と体育館が並んでいた方がいろいろな面で利用しやすいのではないかということもあり、体育館のところが一番いいだろうという結論になりました。

確かに、車は通れるものの十分な拡幅はありませんが、一度に道路も公民館もということは難しいと思っていますし、今後の課題として検討していきたいと考えています。

 

 2 末恒小学校体育館の建替について

(地元意見)

 平成17年度建替えについて決定し、該当小学校にも通知をされていたが、急遽建替えが中止された。全校生徒400人にも及ぶ中規模校の末恒小学校の児童が、危険建築物で授業を受けなければならない現状を解消するために、早急に建替えをお願いする。

 

(教育長)

小学校体育館について、こちらも建設年は非常に古いですが、まだ使えなくなるような建物ではありません。しかし、潮風の影響とその後のメンテナンスが不十分だったということがあり、現在の状況となっています。

 教育委員会としては、平成16年度に実施設計をして体育館の設計図ができ、平成17年度の完成を目指していました。現在の体育館は700平方メートルくらいですが、今設計している体育館は919平方メートルで、現在より200平方メートル以上広いものであり、昨年度末予算要求した段階では、総事業費3億8,000万円というものでした。

西澤企画推進部長からの説明もあったように、三位一体改革のあおりを受け、交付税が予定よりかなり減少したことから、末恒小学校体育館の建設中止について、やむなく涙を飲んだところです。教育委員会としては、地域住民の方に対し、ほぼ既成事実として約束したようなことでもあるので、平成18年度から始まる第8次総合計画の早い段階で実現したいと思っています。

 なお、教育委員会としては当然17年度には建設にかかれると思っていたので、現在の体育館の修繕等について予算化していませんでしたが、さび等で雨どいの受けが落ちたりして危険ですので、現在、改修の見積もりをとっているところです。子どもの安全を考えて、早急に工事にかかりたいと思っています。

 

(地元意見)

 公民館建設については、本年度から前向きに向かっていただけるということで、大変ありがたく思っている。ぜひとも嘘のないように実施していただきたい。また、小学校体育館の問題は教育長からも話があり、よく御存じとは思うが、児童数が非常に多く、多ければ多いほど危険度も高いと思われる。安心して子どもの教育ができるように、計画を早急に実施されることを望んでいるので、その点を念頭に入れていただくように重ねてお願いする。

 

(教育長)

 公民館については何とか先が見えてきましたので、今年は土地を造成し、18年度中には完成、竣工という目標を置いています。小学校については、非常に申しわけなく思っており、危険については最大限回避する努力をしたいと思っています。特に雨どいの金具が落ちてくるという状況がありますので、その撤去等は早々にかかりたいと思っています。

 

(地元意見)

 体育館の建て替えについて、自治会長から市に対し、熱心な御意見を言っていただき感謝している。普段から、地域の方々の子育て支援等への協力などをいただきながら、子どもたちは本当に一生懸命学校生活を送っている。

体育館については、潮風による腐食により樋が落ちてくる心配、体育館の中でも物が落ちてくる現状、側面の穴や床がとてもきしむこと、雨漏りのことなどがある。地域の方々にいろいろと手伝っていただきながら、子育て支援事業もここ3年間活発に行っているが、子どもたちは毎日本当に不安である。

一番心配なのは、やはり安全面であり、希望が見えていたものが今回だめになってから、保護者であれほどお願いしたのにどうして建たないのかとすごく質問される。私たちPTAの役員が事情を説明しても、やはり曖昧にしか受けとめていただけない。署名運動など、建て替え事業に関して積極的に要望してほしいという保護者の意見に押されこの会に参加した。

 公園の取り組みもよくわかるが子どもに何かあってからでは本当に遅いので、危険な部分というのを真剣に考えていただきたい。その点を十分に御理解いただき、来年可能であるとか、予定に入れたいということを約束していただきたい。

可能なら保護者の皆さんにも一言説明をいただければ大変ありがたいと思う。

 

(末恒小学校校長)

 雨どいを支える金具が大風によって落ちる場合があり、それが非常にとがっていて、頭上から落ちたら大けがをする。柵が必要だが、現在は体育館の周りの半分しかなく、全部取り囲んだ状態にはなっていないため、早急に柵をつくっていただきたい。もし柵のないところに金具が落ちた場合には、本当に怪我をするという話を教育委員会に随分している。修理は今年度秋にはと伺っているのでよろしくお願いしたい。

 また、末恒小学校は今現在412名の子どもたちがおり、スポ少が非常に活発である。体育館を使用する頻度が高く、毎日使われるので、床面も結構傷みが激しい。公園も大事だが、やはり将来を担う子どもということをぜひ考えていただきたい。18年度の第8次総合計画の早い時期という説明に期待している。

 私は今年度のPTA総会で、体育館については一旦立ち消えになったという説明しかできなかったので、保護者には非常にがっかりされた。何とか早い時期にお願いする。

 

(市長)

 小学校の体育館の問題は教育長からもよく聞いていました。小学校の改修について最近の例を挙げれば、日進小学校が完成をし、城北小学校の整備にかかるという状況で、次に、古くなった修立小学校について改修が必要ではないかということを検討しているところです。合併前の鳥取市だけでも30校あり、若葉台小学校のように、生徒が急増してプレハブ校舎で対応していたものを増築するなど様々なケースがあります。

そういう中、学校建設に大きな財政的負担がかかっているのが現状です。今年は合併後のいわゆる基礎固めの年ということで、新しい枠組みである新鳥取市の範囲でもう一度事業の優先順位とか、いろいろな事業について位置づけを確認し、財政面での可能性を見きわめようとしています。そういう意味で足踏みをせざるを得なかったということを御理解いただきたいと思います。

先ほど西澤企画推進部長が説明しましたように、第8次総合計画ということで、今年度中に来年度以降の5カ年計画を立てます。16年度に準備を進め、17年度には着工という大きな期待の中で、皆さんががっかりされたということを改めてお聞きしました。学校建設を初め、その他のいろいろな事業がどの程度18年度にあるのか、計画がまだしっかり固まっていないのでもう少し見きわめたいと思いますが、教育長の説明に加えて私の立場からも、18年度に着工できるよう優先的に考えたいということを申し上げて、今日時点のお話にさせていただきたいと思います。

 

 3 湖山池北岸の観光資源の活用推進について

(地元意見)

湖山池公園計画及び平成19年開催予定の「都市緑化フェア」の会場として湖山池周辺の整備検討がされるなか、希少な文化遺産である「石がま」を有する北岸において湖岸一周道路が途切れており、道路整備を含めて周辺整備が急務である。

北岸の山(矢山)において、平成17年3月から地域とボランティアの協力により数回伐採を行い、県道から頂上を経て美萩野二丁目に通ずる登山道を開通させた。地権者の同意もあるので今後の発展整備を期待したい。

矢山の頂上からは、北は日本海、東に鳥取市街、南に湖山池が一望できる。末恒地区には自然と親しむ場所がない。鳥取市の主導により自然公園構想を含めた湖山池北岸の整備をお願いしたい。

 

(都市整備部長)

 湖山池整備に関しては、湖山池周辺地域公園基本計画を平成15年1月に策定しています。その中で、湖山池の整備方法についてアンケートを取りましたが、建物などは要らないのではないか、湖山池が一周できる道路が必要ではないかという御意見が多くありました。

 特に、今回の湖山池北岸整備については、県でなぎさ護岸として整備する計画を立てておられます。このなぎさ護岸は、護岸管理をする河川管理道と一体的に整備するという方針で用地交渉を行ってきましたが、残念ながら、用地単価等の折り合いがつかないという状況で、事業が中断しています。

こういう状況ですが、市としても一周の道路は必要だと考えていますので、昨年からずっと県に対し働きかけを行なっています。現在、県と市が一緒になって地権者と交渉するという調整を行っているところです。

矢山について自然を生かした公園の整備ということですが、非常に眺望のいいところだと思います。この整備については、緑地保全や散策道路、また展望台といったことで、基本計画ではこの区域一体を自然・文化保全ゾーンと位置づけていますが、湖山池公園の都市計画区域外であり、また個人の所有地ということもあって、現段階では新たな用地取得を伴う整備については実施が難しい状況です。

 ただ、先ほどお話がありました地元で散策路等を整備されることについては、今年度、市民活動団体に対する市の助成制度を活用されるということであり、市民との協働で事業を進めるという上では非常に意義のあることだと考えています。

 なお、湖山池周辺の全体的な整備については、すべてを一遍にはできませんが、一つずつでもできるところから実施していきたいと考えています。

 

(地元意見)

湖山池北岸整備について、具体的なことが聞けなかったという物足りなさが残ったような気がした。市に対してはどういった対応をお願いできるのか、ぜひ具体的にお聞きしたい。

 

(地元意見)

 末恒地区は、主たる産業もなく美萩野を含めて鳥取市のベッドタウンという位置づけでいいのではないかと思う。

 末恒のイメージは白兎ばかりが先行しているので、もう一つ観光スポットという面で、白兎プラス矢山という感じの積極的な取り組みをぜひともお願いしたい。

 

(地元意見)

 矢山の問題について、南岸は非常に整備され花畑等もつくられたりする中で、湖山池を観光地として売り出そうとするならば、この北岸の景勝地にもう少し前向きに力を入れて考えていただかなければならないと思う。末恒は今や1,700戸を超える大地区となっている。人が集まるところにこそ本当の公園をつくるべきではないか。

もう1点、そういった見晴らしのいいところができれば外部からの観光客もどんどんおいでになるのではないか。福井の広い土地を整地されているが、何をしているのか私は理解に苦しんでいる。あれは池になるのか、何になるのか。そういうことを含めて考えると、市民憩いの場として今ある土地、財産を有効に活用するのがいいのではないかと私なりに考えている。

 

(都市整備部長)

矢山については、地域の方が遊歩道をつくるということを実際に取り組まれており、地域の活動団体の方々と一緒になって行なう事業、いわゆる市民協働事業として、今年度、助成金を交付するという形で応援をさせていただくこととしています。

現段階で市として矢山を整備するかということについては、財政状況の問題、土地が個人の所有地であること、都市計画区域外で公園事業の中には入っていないということもありますので、早急に実施することは困難であると考えています。

 また、南岸については、災害等のあった芝の再利用ということで一部植え、管理等を地元でおこなっていただくというお話の中で、今後どう活用していくのかということを検討しています。

 

(市長)

 湖山池の周辺整備の話がかなり出ていますので、全体的なことを含めて少しお話したいと思います。湖山池周辺については、湖山池周辺地域公園基本計画を定めており、例えば東西南北の4方面を考えた場合に、東側の松保地区、お花畑ゾーンと呼んでいる地域については、20haぐらいの用地を確保し公園化を進めています。これには都市緑化フェアなどを念頭に置いた部分もあったとは思いますが、実際には都市緑化フェアは19年度開催予定が延期状態ですので、これらの適切な利用方法を考えていかなければなりません。

 それから青島については、子どもの冒険の場所、また遊ぶ場所として公園化の中で考えていますが、ここも以前にたくさん植えた桜の木にさらに手を入れなければならないことなどがあります。

 大郷地区の福井、金沢、松原についても、市が公園化整備に取り組もうとしていますが、トイレのこととか、植えた芝を地元で管理していただくということなど、いろいろな話し合いを続けています。つづらを城址付近やハスの花の咲く場所など、いろいろな魅力のある場所があり、展望台については、一度は整備された時もありますが、また木が伸びて景色が見えなくなったなどいろいろなことがあります。公園整備というのは、1回やれば済むというものではなく、ずっと続けていかなければなりませんし、維持管理について多分に地元にお願いをしていかなければいけないという状況の中で、地元と相談しながら整備をしているところです。

 ここで議論になっている末恒地区についてですが、まず周遊道路ができないということに関しては、県が事業主体となり整備が予定されています。市としても、市議会でも取り上げられて何とかならないかというような御意見もあり、また、かねてから周回道路を整備したいという住民の皆さんの要望が強いこともあって、実現に向け取り組んでいるところです。ただ、地権者の理解が得られず用地を売っていただけない状況があるため、道路やなぎさ護岸の整備を進めることができていません。引き続き県と一緒になって進めていきたいと思います。

 矢山の整備についても、私も機会があれば一度登ってみたいと思っていますが、晴れた日には隠岐島が、島前、島後が分かれて見えるとか、山の景色、湖山池の景色も抜群だということをお聞きしています。矢山をどのように活用するかについては、まだ公園化構想の中で位置づけがなく、市としての取り組みはできていませんが、地域の皆さんが非常に大切にしている展望のスポットだということは良くわかりました。

なお、矢山については、住民の皆さんが取り組む事業に対する財政的な支援として、2つの異なる事業で今年度計40万円の助成を予定しています。

 さらに北岸では、市民活動としてのニール・スミスさんなどの緑化の取り組みも非常に顕著なものがあります。トイレを作ってほしいという要望もありますので、それについても何らかの形で取り組みたいと思っています。湖山池は、これから非常に有望であり、また、いろいろな可能性のある所です。一度に何もかもはできませんが、維持管理の体制づくりも含め、全体を見ながら進めたいと思っています。

 湖山池の南岸には山陰自動車道が通りますが、そこからの眺めが相当いいと言われています。今お聞きした矢山あたりからの展望もよいとのことですし、私も阿弥陀堂からこの湖岸を拝見したことがあります。また、つづらをを西方から見ると非常にいい景色だと思います。そういった場所について、鳥取市では公園化構想の中で湖山池八景と位置づけています。魅力ある景観の地域として、これからも広く多くの方に親しんでもらえるようにしていきたいと強い思いを抱いているところです。

このような公園整備は一気にするのではなく、時間をかけながらじっくり進めるということが基本ではないかなと思っています。

 

(地元意見)

 公園基本計画において、三津地区は石がま保全活用地区となっているが、保全活用というのはどういう意味か説明をしていただきたい。

 

(都市整備部長)

 伝統漁法である石がま漁の伝承として、石がまが壊れているところの修繕を含め、保全活用を図ろうということです。

 

(地元意見)

 そういった意味での保全ということではないはずだ。私は石がま保存会の会員であり、石がま保存の関係で仕事をしていた。石がまのイベントは、正直言ってお断りしており、石がま漁体験は地元としては不本意である。地元として積極的に関与しているわけではなく、外部の人が喜んでやっているだけの話。我々は、昔からある石がまを保存したいだけなので、余り宣伝してもらいたくない。建設的な意見ではないが、御了解いただきたいと思う。

 保全活用地区として、何でもいいから石がま漁を保存すればいい、イベントをやればいいと考えているのは外部の人であって、実際に石がま漁をしている者から見ると、そんなものではない。遊びではないのでその点は注意していただい。言葉も注意して使っていただきたい。

 

(市長)

 いろいろな意味で大事なお話としてお聞きしました。私は湖山池全体を公園というか、一つの庭園だという概念を持っており、湖山池は一つの大きな庭の中の池であるという認識を持っています。今回の説明については、湖山池周辺地域公園基本計画の中での表現であり、周辺陸地について、特にどういう位置づけをしながら計画するかということを都市整備部がまとめたものですが、公園化は周辺地域の皆さんの理解や協力がないと進められません。

石がまは湖山池における、一つの無形民俗文化財です。こうした生きた歴史の資産をできるだけ保存し、活用を図るということですが、確かにイベントに使うというのは少し軽薄な感じもしますし、本当に利用されている方への十分な配慮が必要だと思います。

今御指摘があり、地域の皆さんの位置づけや理解と異なる点があることがわかりましたので、地域の中でいろいろお話をさせていただくことで認識を深めていきたいと思います。

鳥取市は、石がまの保存事業として、NPOで石がま保存をする会に対し200万円の補助金を出しました。私たちも石がまを今に残る湖山池の大切な歴史的資産として、何とか今後に生かしていきたいと思っていますので、今後とも御指導いただきたいと思います。

 

(地元意見)

 矢山という表現が盛んに使われているが、呼び名は八山である。やまびこ館に寛文大図があり、それには八尼山と記載されており、また、明治11年の高草通三津村史には八山と書いてある。地元では「ヤーマ」と呼んでいる。昭和になってからは弥山(みせん)と呼んだ人もおり、鳥大生は別の呼び方をしているようだ。「ヤーマ」の発音は矢山だが、私としては八山としていただきたいし、矢山というのは間違いだと思う。

 それから、県の文化観光局が湖山池探検マップを発行している。それには図面が3つあり、矢山のところは矢山(二つ山)とある。これも間違いで、矢山ではないし、二つ山というのは阿弥陀堂のところのことである。

 

(市長)

 矢山の名前が違うということですが、実は初めてお聞きし、不勉強を恥じています。

正確には記憶していませんが、私が市長になってから、歴史的に見てこういう名称が正しいということで国土地理院に申請をし、変更の手続きをしたことがあります。したがって、正式な地図上の表記であるかについて、資料なども教えていただきながら内容を確認し、もし矢山が間違っているようでしたら、改めていきたいと思います。

 

※矢山の標記についての追加説明(都市整備部)

 昔の書物等について、地名はいわゆる当て字で標記されている場合が多く、ご指摘の通り、矢山についても、「八尼山」などと標記がされているものもありますが、その後の歴史的な経過で、現在の「矢山」を使うようになったものと思われます。

この山は、国土地理院の管理する地図上には標記されておらず、通称的な名称として「矢山」としていますので、地域においてどういった呼び方がよいかについて協議していただき、市に対し意見をいただければ、表現の変更をしたいと思います。

 

6 市政の課題についての意見交換

(地元意見)

 いろいろ話は聞いたが、防災に対する具体的な対策が欠けているのではないか。防災の観点から矢山の開発について述べさせていただきたい。鳥大の西田良平教授がたびたび警告を発しておられ、また県の防災関係については、近々ハザードマップを出すという知事の発表がテレビで報道された。

西田教授の話によると、山陰沖には大きなくぼみがあり、そこから地震が発生し津波が発生する可能性もあるということであり、私なりに研究した結果では、もし我々の頭上に大きな波が来た場合には、海辺の9部落はさておき、美萩野一帯は矢山に逃げるしか方法がないであろうという結論である。美萩野で一番高いところは海抜19m、一番低いところは2丁目の三津に通じる所で4m80cmである。もし震度8以上の災害が起こり、津波が発生した時には、下の方は完全に津波にのまれてしまう。そうなると矢山の高さが、美萩野を救済する唯一ものだと思われる。矢山の整備について、登山道の開通、頂上の開発などいろいろある中で、防災という観点からいま一歩進めていただきたい。遊歩道のことだけを考えるのが行政ではない。住民の命をいかに守るかということが大切であり、美萩野一帯は、高齢化という問題を抱えている。したがって、住民が協力しながら、どのようにしてお年寄りを矢山に連れて行くかということが最大の観点ではないか。災害はいつ起こるかわからない、あす起こるかもしれない。軸足を矢山の方にも向けて全力投球をしていただきたい。

 

(防災調整監)

 新潟、福井等の水害で高齢者の方々が被災されました。そういったことを踏まえ、鳥取市では浸水想定区域図という防災マップの作成を検討しています。

 西田教授によると、2mぐらいの高さで波が寄せてくる可能性もあるとのことであり、地形的に避難できない場合には、矢山を避難場所として考えることも有用であろうと考えます。

 

(地元意見)

 先日、末恒地区の交通安全協会の役員会をした中で、以前、白兎隧道の白兎のトンネルの中にあった歩道の柵が今はないと言われた。どういう理由でなくなったのか。地区会長に御相談したら、何らかの理由があって撤去したのではないかということだったが、小沢見の小学生の通学路になっているので、通学路の安全確保という視点で状況の確認をお願いしたい。

 

(地元意見)

 白兎隧道の柵がなくなったのはここ2年ぐらい前ではないかと思う。あそこを歩いていただければ、怖いのがわかると思う。小沢見からここまで子どもたちに歩かせているが、本当はそれすら問題。健康や育成のためにはいいかもしれないが、やはり何らかの交通機関で運ぶようなことを考えていただかないと危険が伴う。

 

(都市整備部長)

 建築基準法、建築限界か何かの関係かもしれません。管理者である国土交通省に確認します。

 

(地元意見)

 バスを使わせるなどの補助をしないと、通学するのに40分くらいかかるのではないか。

 

(教育長)

 小学生、中学生の通学費補助の基準ですが、学校の統廃合によるものという大前提があります。中学生が6キロ以上、小学生が4キロ以上であり、それを超える分について補助をしています。現状は十分わかっていますが、今回の場合は、学校の統廃合によるという条件に当てはまらないこと、補助をすると他に多くの影響が出ることなどから困難だと思われます。

 

(地元意見)

 もともと末恒小学校は今の養護学校のところにあり、小沢見や内海中から近かったものをここに移したのだ。それを考えたら統廃合と同じなのでは。

 

(市長)

 通学時の交通安全の話が出ていましたが、これは教育委員会で地域の方や保護者の方などと話をさせていただく中で、どういう対処がいいのか検討していきたいと思います。

トンネル内の歩道にあった柵がないという話ですが、大きな車が通行するので、柵がない方が車にとっては便利がいいということから取った可能性もあります。建築基準法ではなく、道路交通上の問題で歩道と車道を分けない方がいいのではないかというようなこと、もしかすると何か事故があったのかもしれませんし、その辺の経過を管理者である国土交通省に確認したいと思います。一般国道であり、自動車専用道ではないので、歩行者の安全確保というのは非常に大事なことです。私もいろいろな道路を見てきていますが、トンネル工事で歩道を十分にとると断面が大きくなり費用も膨らむことから、古いトンネルは断面が小さいものが多く、これは今の安全対策の考え方に合いません。今は夏の交通安全運動の期間中ですが、改めてこういう問題提起をいただきましたので、しっかり確認をして、安全確保について管理者にできるかぎりの検討をしていただくようにしたいと思います。

 私も以前、内海中に行ったときに、ここから小学校に通うのは本当に大変だろうなと自分自身が思い、そこにお住まいの方に話をしたことがあります。そうしたところ、途中までは自転車か徒歩で行き、それからバスに乗るということで、6キロくらいあるとのことでした。小沢見の子どもがトンネルの中を毎日歩いて行き来しているという話もありました。これは今日に始まったことではないわけで、いろいろな検討もされてきたかもしれませんが、より安全な道はないのか、対策はないのかを考えていきたいと思います。

 

※白兎トンネルの歩道の柵についての追加説明(都市整備部)

国土交通省に確認したところ、欄干の老朽化に伴い撤去したものであり、今年度、12月までには設置する予定とのことです。

 

(地元意見)

 新しく造成された美萩野4丁目、5丁目について、交通安全協会の役員会や高齢者の交通安全教室の中で、道路が枝に分かれており、主要道路に出てくる道路に止まれという表示がないことへの疑問が投げかけられた。4丁目、5丁目が造成されたのは最近なので整備が追いつかないということなのかもしれないが、市の考え方があれば聞きたい。

 

(都市整備部長)

 緊急性等を判断する必要がありますので、現地を確認させていただきたいと思います。

 

※停止線についての追加説明(都市整備部)

 交通規制までは必要ないとのことでしたので、道路管理者として町内会長と現地立会し、平成17年度末までに実施したいと思います。

 

(地元意見)

 景観のいい白兎岬について、2週間ほど前の雨で手前の道路が幅20mぐらい崩れてひどい状態となった。道路管理課や観光の方に話をして、いろいろ対策は打ってもらっているが、道の駅もできるので、なるべく早く修復していただきたい。

 

(都市整備部長)

 法面が崩れたという情報ありがとうございました。現地を確認した結果、県に災害として認定されましたので、今後対策を検討したいと考えています。

 

※白兎岬道路の崩壊についての追加説明

 平成17年9月26日から30日にかけて災害査定(国の審査)が実施されます。そこで復旧が決定されれば、事務手続きに入ります。平成18年3月末の完成を予定しています。

 

7 市長あいさつ

 本日お見えの皆さんの中には、御発言いただいていない方で、まだまだいろいろな思いをお持ちの方もおられると思います。市長への手紙という制度を実施しており、専用の用紙をこの公民館にも用意していますので、気軽に御意見や御提言をいただけたらと思います。きちんと管理し、できるだけ速やかにお返事をしていますので、ぜひ御利用いただきたいと思います。

 今日は、論点として絞った3点を中心に議論が展開でき、これまで我々もいろいろ検討をしてきた中で、対応が十分でなかった点も含め認識を深めることができまし、前向きな取り組みのお話ができたものもあります。

 この公民館も、相当増えた末恒地区の人口に比べて非常に小さいということは、松本地区会長にお会いするたびに言われています。確かに古い基準の公民館ですから、建替える際には本当に広い、そして利用しやすい平屋建てにさせていただきたいと思っています。

先ほど津波の話もありましたが、防災の拠点ということになると公民館もそうですが、小学校とか、3階以上の鉄筋コンクリートの建物は、津波に耐える力があると思います。今年の台風シーズンがどうなるか、去年ほどではないだろうとは期待はしていますが、災害というものはその様な甘い予測をしているとかえって裏切られます。災害対策につきましては、新たな組織をつくり地域の皆さんと一緒になって強力に推進しているところです。具体的には、8月に防災マップを各家庭にお配りすることなども予定しています。

 この末恒地区が全体として本当に魅力のある、そして活力のある地域になることを願っていますので、ぜひとも地元の関係の皆様方には、この地域を良くしていくんだということを一つの合い言葉にし、団結して大きな力を出していただきたいということを重ねてお願い申し上げます。地域づくり懇談会を通じていろいろな意見交換ができましたことに感謝申し上げ、終わりの言葉にさせていただきたいと思います。本当にありがとうございました。