遷喬地区 地域づくり懇談会 議事録

 

1 日   時 平成17年8月12日(金) 19:00〜20:50

2 会   場 遷喬地区公民館

3 出 席 者 地元出席者 41名

市側出席者 18名

 竹内市長、石谷副市長、林副市長、中島収入役、中川教育長、山根総務部長、西澤企画推進部長、木下福祉保健部長、山下農林水産部長、大西経済観光部長、綾木都市整備部長、浜辺環境下水道部長、森本人権政策監、中田防災調整監、寺坂水道局水道課長

(事務局)藤岡市民参画課長(司会)、安本広聴係長、宮崎主事

 

4 第8次総合計画、行財政改革に関しての説明

資料に基づき説明(西澤企画推進部長)

 

5 地域の課題についての市長等との意見交換

 1 中心市街地(遷喬地区)活性化対策について

(地元意見)

すみよい地域づくりとにぎわいのあるまちづくりの両面を兼ね備え、バランスのとれた住環境を目指したまちづくり運動の推進に、行政として助成、助言をいただきたい。

高齢者は、移動手段の問題などで行動範囲が狭くなり、買い物等も次第にしにくくなってきた。高齢者が楽しく安心して生活することができるまちづくりを行政の立場で助成、助言していただきたい。

 

(企画推進部長)

 中心市街地活性化の問題について、これまでは主に商業の活性化を中心に取り組んできましたが、近年、郊外住宅地への人口流出や、ひとり暮らしの高齢者、あるいは老齢者世帯の増加といったことが深刻な問題となっており、この遷喬地区も当てはまる問題だと思っています。行政としては、こういった課題の解決に向け、生活している住民の皆さんの視点で、住民の皆さんの思いを確かめながら、市民の皆さんと協働して、積極的にその問題解決に向けた取り組みを行っていきたいと考えています。

 まず、現在のいろいろな制度を説明します。鳥取市では、まちづくりや地域のにぎわいづくりのために、市民の皆さんの活動を支援する制度を多く持っており、遷喬地区の中でもその制度を御活用いただいている団体等があります。まず、自治会活動活性化支援事業、これは今年度から新たに創設した事業ですが、補助金の上限が5万円のコミュニティー活動助成について、遷喬地区からも4町内の御応募をいただき、交付決定させていただきました。また、この自治会活動活性化支援事業の中には、補助金の上限が200万円のきらめくまちづくり事業というものもあり、これは隣の日進地区になりますが、子どもを守るためのパトロール隊の立ち上げについて本補助金を活用されています。そのほか、まちなかまちづくり市民活動促進事業という、中心市街地のまちづくり活動を支援する制度があり、こちらには今年度、川端シネマ倶楽部さんが申請され、交付しています。また、市民活動促進助成事業という事業もあり、NPOのラーバンマネジメントさんがこの制度を活用され、昨年「ラーバンだより」という、町内の問題などを取り上げた情報誌を発刊されています。

 このほか、どちらかというと商業系ですが、チャレンジショプ設置事業として、チャレンジショップbeginの3号館が遷喬地区にできましたし、また、町の起業家支援事業について遷喬地区内の2店舗が活用されました。そのほか、商工会議所で実施されているとっとりまちおこし隊事業で川端物語実行委員会さんが助成を受けておられます。

 こういういろいろな活動を支援する制度を鳥取市、あるいは商工会議所などで準備しており、遷喬校区でもこれらを積極的に活用していただいている状況です。今後とも、これらの制度の積極的な活用をまずお願いしたいと考えています。

 また、新たな取り組みとして、地域の問題を話し合い、住みよいまちづくりに向けた活動を行うために、中心市街地の各自治会にまちづくり協議会の設立を呼びかけていくこととしています。これは、住民主体で運営され、必要に応じて行政や関係機関が参画して、地域の問題解決や町のにぎわいづくりに取り組んでいくような組織です。この設立を遷喬地区でも行いたいと考えており、現在、川端の活動を中心に話をさせていただいていますが、地区全体のまちづくり協議会の立ち上げに向けて、今後、地区会長さんや町内会長さん方にお話をさせていただきたいと考えています。このまちづくり協議会を通じて、行政と住民の方が地域の課題について意見交換をしながら方向性を出していく、そういった協働によるまちづくりを進めていきたいと考えていますので御協力をお願いします。

 

(地元意見)

 健康づくり推進員会の役員をしている。34地区のウオーキングコースとして、すばらしいウオーキングマップができているが、コース内に危険な箇所があることをよく聞く。そういった箇所を整備していただけないか。

 

(福祉保健部長)

 ウオーキングマップのコースの中で危険な箇所があるという御指摘ですが、すべてを確認できているわけではありませんので、どこが危険だということを教えていただき、どう改善していくかについて研究したいと思います。

 

(地元意見)

 旧袋川の整備についてだが、地域住民の意見を聞いているのか。鹿野橋から茶町の間の側面はきれいに整備されているが、若桜橋と鹿野橋の間の側面にはツツジの木がたくさん植えてあり、それが大変汚いと思う。地域住民の方も汚いとか、切ってほしいと言われる方もかなりある。なぜ同じような整備をしていただけなかったのか。例えば、地域住民からこれでいいという意見があって、そのままにしているのか。

 

(都市整備部長)

 旧袋川の土手は、現在、下流に向けて順次整備を進めている状況です。御指摘の部分については、一応完成という形にはなっています。ツツジの木につきましては、後は管理するので木を植えさせてほしいという話が以前あったということを聞いています。

草が生えないようにしてほしいという意見や、逆にブロックよりも緑にしてほしいという意見など、いろいろお話を聞かせていただく中で、汚いところの剪定等も含め検討していきたいと思います。

 

※つつじの管理についての追加説明(都市整備部)

旧袋川の管理者である県に確認したところ、つつじの管理者が不明であれば県が維持管理をし、撤去等の地元要望も県で受けるとのことです。

なお、市が県から河川占用を得ている旧袋川緑地は今回議論のつつじ法面を除いた河川堤防天端です。

 

(地元意見)

 まちづくりについてだが、今やはり商店街の一番のメイン通りは若桜街道であり、智頭街道であると思う。ところが、大型商業施設はどんどん郊外に出て、中心市街地が非常に空洞化されてきている。これは時代の流れでやむを得ないと、今まで我々は考えていた。ところが、市がいろいろな策定をされ、寝た子が今、起きてきた。それで、どうすればいいか、私はときどき夢に見る。朝起きたら、商店街が完全な住宅街になってしまった、ゴーストタウンになってしまった、そういう恐怖感を商売人は毎日持っていると思う。

いかに手を打つかということは、市もなかなか高度な政策で上げているので、我々にはぴんとこないところがある。懇切丁寧にノウハウや手法を言っていただいたら、動きやすいと思う。無い頭を絞ったって前進しないと思うので、その辺を市にバックアップしていただき、町の活性化につなげていただきたい。

 

(経済観光部長)

 ジャスコ北店の手前にも大型店ができることになっており、法律が改正され郊外に大型店が建つことを阻止できないという状況にあります。今回はトイザらスですが、我々は郊外に大型店がどんどんできることを非常に苦慮しており、商工会議所等もそういう問題で苦慮されているのが実態です。

 ただ、そうして手をこまねいているわけにもいきませんので、市として中心市街地をどうするかということについて、先ほど企画推進部長から説明しましたように、このたびオープンするチャレンジショプであるとか、お笑い健康道場、パレットを設置しました。

そういうことで、行政も中心市街地に何らかの形で人が集う場を作っていき、にぎわいをもたらすよう努力しています。併せて個人商店様でも力を入れていただき、チャレンジをされた方が経験を踏まえ、空き店舗等に出店をしていただくため、にぎわいづくりということで補助金を出すこともしています。

 詳しいお話については、経済観光部においでいただければ御説明させていただきたいと思います。

 

 2 池内邸の活用対策について

(地元意見)

 歴史的文化遺産として活用することとなった池内邸が、高齢者や多くの市民が集える場となり、遷喬校区にとって周辺の活性化に繋がることを願っている。その活用方策について聞かせてほしい。

 

(企画推進部長)

 皆さん御存知のとおり、県道樗谿神社線沿い、元大工町の池内邸で、今は市が寄贈を受けましたので、旧池内邸と言った方がよいかもしれません。これについては、鳥取市が所有者である池内さんから寄贈を受け、そして都市計画道路の整備に併せて引き家を行ったという状況ですが、現在の考え方などを説明させていただきます。

 この旧池内邸の外観や環境を残すことで、本市に残る貴重な歴史的建造物を地域の資源として固有の魅力や価値を見直すきっかけにするとともに、将来的に多くの人に親しまれるまちづくりの素材として活用するため、一つには交流をテーマとして、町の中の交流拠点として整備を行います。現在、引き家をしたところですが、部屋や階段、トイレなどの改築も行い、歴史的建造物の特性を生かしながら、すぐれた空間を新しく生み出そうとしています。この母屋棟と店舗棟、さらに蔵が3つあります。これらを改装しながら有効に活用して、市民の皆さんに親しまれるような整備をしていきたいと考えています。

 具体的には、1階部分に無料の休憩スペース、商家の紹介スペースを設置し、2階部分は和室を貸し部屋として使っていただくというような活用を考えており、多くの人に集まって活用していただき、文化や歴史に親しんでいただく、そして町の活性化につなげていく、そういう施設にしていきたいと考えています。

 今後の具体的な流れですが、池内邸の管理・運営については指定管理者制度の導入を考えています。そして、9月議会に旧池内邸を鳥取市の公の施設とするための条例を提案し、その後、指定管理者の募集を行い、その具体的な活用の企画・提案を受けながら、最終的に指定管理者を選定し、この活用を図っていきたいと考えています。具体的に整備を行い管理していく中では、当然いろいろなイベントといったことを検討していくことになると思います。その際には地元の町内会、さらには遷喬地区の皆さんの御意見も聞きながら、市民の皆さんに喜ばれるのはもちろんのこと、地元の皆さんに愛していただけるような、そういう施設にしていきたいと考えています。

 

(地元意見)

 地区の課題として出した文章の中には、1番目、2番目とも現在の社会情勢から考え、高齢者を対象にした対策についての意見も併せて聞きたいという内容を盛り込んでいたつもりだった。それについての話がなかったので、もしそういう範疇に入る指導、助言があれば聞かせていただきたい。

 

(企画推進部長)

 まず、1番目の中心市街地活性化ですが、課題としてのひとり暮らしの高齢者や老齢化世帯の増加ということは認識しています。そういった地域の課題を解決するために、行政と住民の皆さんが話し合う場として、まちづくり協議会の設立を考えています。是非この立ち上げを遷喬地区でも行っていただき、市も関係部署が参画する形で、お互い知恵を出し合いながら進め、まずどういう課題があって、そしてそれを解決するためにはどういう方策がいいのかということ住民の皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

 先ほど、自治会活動活性化支援事業の中で、きらめくまちづくり事業という補助金の上限が200万円の制度があり、日進地区ではお子さんの安全を守るためのパトロールといったことに活用されているとご紹介しました。こういう制度もありますので、地域の皆さんや、まちづくり協議会などで話し合いをしながら、事業として計画し活用いただければと考えています。

 それから池内邸の活用については、公の施設という性格上、利用者を限定するということは難しいと考えていますが、例えばお稽古ごとであるとか、ちょっとした集まりなどお年寄りの方にも利用していただけるような和室の広い空間の整備を考えていますので、どんどん活用していただきたいと思います。

 

(市長)

 1番目、2番目に関しては高齢者の方も念頭に置いての問題、課題設定だという、会長さんのお話がありました。1番のまちづくり、中心市街地の活性化については、鳥取市の施策として100円バスの整備があります。中心市街地の主要道路を必ずしも全部カバーしていないため、少し外側という面もありますが、この遷喬地区も含め、高齢者の方の気軽な足として活用いただけるよう整備をしています。このバスを御活用いただく中で、生活の利便、また活性化にもつなげていただけたらと思っています。

それから、地域福祉コーディネーターという制度を城北と遷喬地区で行っており、公民館を拠点とした地域福祉コーディネーターの活動は、市内のモデル地区として進めていただいていますので、大いに御活用いただき、良い結果を出していただけたらと思います。なお、これについては今後全市に普及したいと思っています。

 それから中心市街地の生活の利便を高める効果を狙って、パレットとっとりにスーパーを入れています。もちろん近くに川端のSマートなどもありますので、いろいろな選択肢がある中、ほかのお店も活用している方もおられると思いますが、以前の地域づくり懇談会で、日光スーパーがなくなり大変不自由をしているという声をお聞きしており、このような中心市街地の複合商業施設の新たなオープンなども、町の活性化や高齢者の方の生活条件をよくするという面でプラスになっていると思っています。

 旧池内邸については少し時間がかかっていますが、これは古い建物で持ち上げてみたら基礎の木材が非常に古くなっていたので新しく修理、改善を行ったということがあります。また、旧池内邸は指定管理者制度という新しい制度の中で運用することになります。いくらかの費用は市も負担しますが、企画を募集し、一番いい利用方法を提案している団体から選定するということです。端的に言えば、少ない費用で一番いい利用方法であるところを選定するとか、少し費用が多くても内容が2倍、3倍よければ、そちらを選定するということであり、制度の実施に関して必要な条例制定などに時間がかかっていますが、これも12月ぐらいにはスタートし利用できるようになります。江戸時代末期ぐらいからの商家の名残を色濃くとどめた建物として、自由に出入りをできる無料部分と、サークル等で活用できる有料部分、そしていろいろなイベントが開催され見に行くという形の利用ができます。そして、高齢者の皆さんにも本当に懐かしい思いをしていただける部分があろうかと思います。公共の施設ですから、情報発信、あるいは人々が集う場という目的もありますので、皆さんに御利用をいただける施設になるよう、これからも十分配慮していきたいと思います。気楽にお立ち寄りいただき、しばらくの時間を過ごし、楽しんでいただけるような文化的な施設となるよう努めていきたいと考えています。

 

※城下町とっとり交流館(旧池内邸)についての追加説明(企画推進部)

城下町とっとり交流館については、以下の理由により当初のスケジュ−ルを変更して、10月24日より改修工事に着手しています。

 今後事業に進捗にあたっては、地元町内会の皆様に何かとご迷惑をお掛けすることもあろうかと思いますが、今度ともご協力いただきますようお願いします。

○当初スケジュール

   7月下旬:旧池内邸改修工事着手

11月中旬:旧池内邸改修工事完成・引渡し

12月1日:城下町とっとり交流館(旧池内邸)供用開始予定

 ○変更スケジュール

10月24日:旧池内邸改修工事着手

2月下旬:旧池内邸改修工事完成・引渡し

4月1日:城下町とっとり交流館(旧池内邸)供用開始予定

 ※スケジュール変更理由

  《本事業の趣旨を鑑み、良質かつ適切な改修を実施するため。》

  ◆入札にあたって簡易公募型指名競争入札を採用したため。

   ・鳥取市建設工事入札参加資格の認定を受けている者の内、一定の基準を満たした業者を対象として公募により広く入札参加者を募集する入札方法で、指名競争入札に比べ、基準を満たした技術力の高いかつ熱意のある業者を指名することができるもの。

  ◆工事設計にあたり、予算額内対応するのに不測の日数を要したため。

   ・改修後、市が登録文化財を目指している以上、活用を考慮しながら、風情を残す歴史的な商家建築として出来る限り雰囲気を残すよう部材を精査・吟味する必要が生じた。

   ・予算要求時において想定外であった「曳家移築に伴い新築と同様の構造体の補強規制が生じた」ことにより、補強にあたる経費が想定外に生じた。

  ◆選定された指定管理者によっては、随意工事が生じることがあるため。

 

 3 変電所建設問題への対応について

(地元意見)

 現在、この問題について市はどのように考えて、どういう対応をしているのか。

 

(企画推進部長)

 この変電所問題についてはこれまでいろいろな経緯がありましたが、代替地を提供するなどのイニシアチブをとってほしいという要望が議会で採択がされたという流れの中で、鳥取市として建設地検討会を開催し、代替候補地の絞り込みに向けた話し合いをしていただきました。その際には、この遷喬地区の町内会長さん方にも入っていただき、大変御苦労をおかけしたところです。

 7月11日に第5回目の変電所建設地検討会が開催され、その中で、検討会の座長、市議会議長、中国電力、市長の4者の話し合いで建設候補地を絞り込むという結論になりました。それを受け、7月29日に4者での話し合いを開催し、市役所駐車場が適当とする中国電力の提案について、市長から、受け入れざるを得ないという回答をさせていただきました。それをお手元にお配りしている1枚の紙に書いています。

 市役所駐車場、これを受け入れた判断根拠についてですが、1つ目に、児童の健康不安を回避するため、遷喬小学校隣接地での建設を避けてほしい旨、PTAや多くの市民の方々から陳情を受けていること。2つ目に、市民の不安を考えた場合、3カ所の候補地の中で住宅から最も離れて建設が可能であること。3つ目に、公共施設を初め、さまざまな建物が集中している中心市街地が長時間停電するという事態は、中心市街地のみならず、市全域に大きな影響があり、安全・安心な暮らしを実現するため、危機管理の観点からそのような事態は避けなければならないこと。この3つの理由を総合的に判断し、市役所駐車場を候補地とすることを受け入れることとしました。

 併せて、29日の話し合いの中で市長から中国電力に対し、検討される上で必要な5つの条件を提示しました。1つ目に、市民の安全の確保と不安の解消。2つ目に、景観への配慮と周辺との調和。3つ目に、建設により失われる駐車場機能の確保。4つ目に、将来、市庁舎建て替えが検討される場合に支障の出ないような配慮。そして最後5つ目に、中電ビル跡地の市民に喜ばれるような適切な利用計画、この5つの条件を提示し、これらの条件を満たすものとして、地下変電所としていただきたいということを中国電力に要請しました。また、事業実施は地域住民の理解を得た上で行っていただきたいということも併せて要請しました。

 会場に来られた方々もおられますが、これを受けた中国電力からの説明が本日この遷喬地区公民館で開かれ、中国電力の回答としては、地下にするのは困難であるということでした。これについて市長は、やはり住民の皆さんが不安に思われていることや、景観との関係があることから、やはりそれらをクリアできるようにということで、改めて地下変電所ということをしっかり考えてほしいという要請をしました。そういうことで、不安にこたえる努力をしていただきたいということを市長から再度申し上げたところです。

 中国電力としては、半地下という形で例えば高さを引き下げるとか、あるいは市民の不安の解消については説明、理解活動に全力を尽くすというような回答だったわけですが、それでは住民の方々の理解を得るのはなかなか難しいと思われます。現在は、市長から改めて地下変電所をしっかり検討してほしいということを申し上げたという状況です。

 中国電力も、住民の皆さんの理解を得て事業を実施する必要があるということは十分認識されていますので、市としては、これからも引き続き住民の皆さんの立場に立って、この問題に取り組んで行きたいと考えています。

 

(地元意見)

 3候補地が上げられた話をされていたが、私が疑問に感じるのは、どうして遷喬地区の3候補地に絞り話を進めていくのかということ。駅裏には旧市民病院の跡地があり、その辺をもう少し考えながら、もう1度白紙に返して検討していただきたい。

 それから、地下変電所が本当に安全なのかどうかということをもう少し考えていただきたい。子供たちの問題を考えてということだが、旧中電跡から市役所の駐車場に来ただけで、距離的には余り変わらないと思うが。

 

(企画推進部長)

なぜ候補地が3カ所だったのかというお尋ねですが、この代替地を考えたときに、まず中国電力が計画されている当初予定地の周辺であること、それから市または市の関係する公社の所有地であること、そして変電所が建設可能である面積、形状を有し、かつ大きな道路に面していること、こういったいろいろな条件を勘案した結果、該当するのがこの3カ所だったということです。そして、できるだけ住民の皆さんの話し合いで選んでいただきたいということで、3カ所を提示させていただき、話し合いを進めさせていただいた次第です。

 また、電磁界というのは、距離が離れれば急速に低減すると言われています。健康への影響ということでは、影響があるという説と安全だという説の両方がありますが、距離が離れれば急速にその値が落ちるということははっきりしていますので、市役所の駐車場であれば、どの民地からも少なくとも道路1本分は離れているということから、最終的に3候補地の中から絞り込むこととしました。

 また、地下式にしてもそれほど電磁界の低減効果には繋がらないということも聞いていますが、いろいろな不安であるとか、あるいは景観の阻害といったことを考えたとき、地下にしていただくのが一番いいと考え、市としてお願いしています。

 

(地元意見)

 今、変電所について質問や回答があったわけだが、変電所がいいとか悪いとかを中電の資料をもとに判断をしている。中電が言ったから良い悪いではなく、もっと科学的に検討をして、判断していただきたい。

 

(企画推進部長)

 変電所の安全性については、やはり事業者である中国電力が責任を持って判断し、そして説明をしていただくべきことであると考えています。中国電力が自社有地に、しかも法的制約がない中で建設しようとしているものについて、住民の皆さんから代替地を市で提供してほしいという声もあったことを踏まえ、市として、住民の皆さんが不安に思っておられるのを何とかしたいと思い、現在のような流れで進めています。

やはり安全性についての説明責任は、中国電力でしっかり果たしていただきたいというのが市の考えです。

 

(市長)

 科学的に判断してほしいという御意見がありました。健康への影響という点が科学的に白黒はっきりするかということですが、全世界の科学者がいろいろ研究し、国際機関が基準を定めており、現在は830ミリガウスが一般的に採用されている基準で、もちろん中国電力の変電所はこれを下回っています。例えば、実際に米子の変電所周辺で測定された数値などを見ても下回っているどころか、830に対して20や10という値であり、国際的に認知されている基準に対しては非常に低いということが言えます。しかし、何らかの影響があるのではないかという議論もされており、はっきりした結果が出ていません。疫学的調査の報告が一方でありますが、必ずしもそれが十分な調査結果ではないとも思われます。その他、日本政府の見解も出ていますが、本当に因果関係を立証したものはないと言われています。

 近々、WHOの新しい基準が出るのではないかということで、我々も手を尽くしていろいろ調べてみましたが、出るとしても来年の夏ぐらい、それも現在と大きく変わる判断が出るということは考えられないという情報もあります。これまでも、WHOの新しい基準や考え方が出ると言いながらどんどん延びてきており、いつ出るかはっきり言えない状況があります。中国電力はもともと基準を満たしていますが、新しい基準が出た時点で、もし何か抵触する部分があれば十分クリアする施設にすると言っておられます。

 ですから、科学的にという言葉では必ずしも結論づけることはできません。現に変電所は市街地の中にもたくさんあります。中心市街地に送ってきている変電所、吉成、立川、それから田島の周辺にもたくさんの住宅があります。そういう状態がありますので、一般的に変電所が危ないと言える状況ではないように思います。

 いずれにしても、これからも科学的な理解や判断は、我々自身もしていかなければならないと思いますが、現在の問題として、停電が起こっても市民生活を守っていかなければならないという立場もあります。中国電力としても電力供給の責任を法律的に負っているという立場で行動されて、自社有地に建てたいということを言っておられる状況です。科学的にとことん突き詰めた結論が出せるかと言えば、なかなか考えられないということと、長時間の停電や変電所の故障が起こったら中心市街地は停電を免れないといった状況を回避しておくことが、市民生活を守る立場から重要だということも含めて、総合的に判断していかなければならないと思っています。

 

(地元意見)

 今日の午前中にあった中電側の説明会に参加した。そこで、市長が出された5つの条件に対して、中電側からの説明があった。最後に私が中電側に質問したのは、地域住民の理解や合意が得られなかったときには、中電としてどういうふうな方策をとるのか、理解が得られるまで待てるのか、この道のりは長いですよという質問をした。

それに対する中電の回答は、法的な制約はない、もうそこまで待てない、9月に着工するということだった。ところが、市としては、やはり地域住民の不安があれば、それを払拭し、理解を得ないと着工してもらったら困るということには余り力が入れられないようだ。市はこれに対し、ただ弱い言い方で言われるのか、もっと厳しく、そいつを阻止してやるぞというぐらいの覇気を持って言われるのか、そこを聞かせて欲しい。

 

(市長)

 最後にそういう御質問をされたのを私も聞いています。私としては、今日お出しした資料にあるように、事業実施は地域住民の理解を得た上で行っていただきたいということをもう既に申し上げています。

 

(地元意見)

 中電がやると言ったときには、やはりできるということになるのか。

 

(市長)

 それでもなお事業者が実施するということになれば、これまでの事業経験を踏まえて中電自身が判断されると思いますが、法的には可能だと考えておられると思います。その場合は自社有地で事業をすることになると思います。

 

(地元意見)

 変電所問題について中電側が地域住民に理解を得られなかったら強行になるということであったが、つまり住民の納得、理解が得られなかった場合は、市長は市の駐車場への建設を許可しないということか。

 

(市長)

 私はあくまで、現在候補地となっている市の駐車場で、この問題をまとめる努力をしています。そして、中国電力が建設の計画を具体的に詰める中で、市や市民の意向にできるだけ応じた内容にしてもらいたい、市民100人が100人共とまではなかなか言いがたいものがありますが、地域住民の理解を得た上でしてほしいということを言っています。理解を得ない上で強行することがあるかどうかというご意見ですが、そういうことは私として適切な事業実施だと思っていません。あくまで理解を得た上でやってほしいということを言っているわけで、理解を得ない上で事業をされる場合に、本当に市役所の駐車場ということにしていいだろうかと大いに疑問を持つわけです。

 最終的に自力でできるところといえば自社有地であり、法律的な検討など、再度慎重にいろいろ検討はされると思いますが、自分の土地に自分の必要な施設を建てるということで、自社有地での建設ということが十分考えられるだろうということを申し上げました。

 御質問はそういうお尋ねだったでしょうか。

 

(地元意見)

 要するに、理解を得ない場合は、市長は許可しないということか。

 

(市長)

 私はあくまで十分に計画を詰めて、そして市民の皆さんにも十分理解を得る努力をされて、それから事業は実施していただきたいということを伝えています。それ以外の形での事業実施ということは適切ではないと思っています。

 

(地元意見)

 幼稚な質問で申しわけないが、今の3候補地以外に候補地を考えるということはできないのか。これだけ住民の方々が反対され、いつまでも変電所ができないのもよくないだろうが、私はあくまでもその3候補地については反対である。今の3候補地を白紙にして、もう1回3候補地以外のどこかに候補地を考えていただく。先ほど言った旧市民病院跡という形は考えられないのか。

 

(市長)

 この問題に、もう随分長い経過があることはご存知だと思います。もう5年にもなります。新たに別の候補地ということになると、だれが考えるのかということですが、中電が考えるとは思われません。ではだれが考えますか。これは質問です。

 

(地元意見)

 だれが考えるかということになると、我々は、3候補地が嫌だと拒否する以外ないではないか。ここにしなさいということはここでは言えない。だから、拒否する以外には方法はない。その3候補地を白紙にするということはできないのか、できるのかということを質問している。

 

(市長)

 要するに、3候補地あったものが今は1箇所に絞り込まれていますが、それ以外の候補地を中国電力が考えるということは今の時点で考えられません。先日、送電線の工事に着工するということが発表されています。いずれにしても中心市街地に変電所が必要だということは、堅い信念と見ていいわけです。

別の場所に提案する場所があるとすれば、それは住民の方から出していただくことになると思いますが、自分のところに持ってきてということは言われないでしょうし、今、市立病院跡地がいいと言われましたが、離れた場所をあそこがいいと提案してみても、今度は市立病院跡地の周りの方が反対されると思います。市としては、こうした議論の積み重ねがずっとあり、代替地の要望もあって、3候補地を出し、建設地検討会も多くの参加をいただいて5回開催しました。その中でいろいろな議論をされ、その上で4者で絞ろうということで、4者での検討がされ、候補地が一応固まったわけですから、市として新たな候補地を提案するということは考えていません。それなら、最初に提案しています。

 

(地元意見)

 変電所問題、これは長年の懸案ではあるが、遷喬にはプールがあり、その横に変電所。しかも11万5,000ボルトの危険施設。教育長はこれを危険と思わないのか。子どもたちに全然影響がない、危なくないとどう調べたのか。

 

(教育長)

 科学的には判断できませんが、市の方針として隣地だけは回避しました。

 

(地元意見)

 それを今、正した方がおられたが、市長は、理解が得られない場合は強行されても仕方ないと言った。そこが問題。100人が100人ともウンとは言わない。市長が何年かかけて3候補地を上げられたわけだが、地域住民がすんなり認めると思っていたのか。頭脳明晰な竹内市長ともあろう人が、そんなことはまずないと思う。当然反対はあると思っていたのでは。

また、完全に地下化になれば住民の不安もかなり沈むと思うし、強力に勧められるべきと思うが、それをおざなりに土壇場になって9月に強行するという中電の姿勢に問題がある。鳥取の20万市民を馬鹿にしているし、竹内市長も馬鹿にしている。市役所に変電所がある市がどこにあるのか。鳥取市民も考えなければいけない。他に適地はいくらでもある。しかも、児童を守るべき教育長が、変電所が来ることを前提に解体許可をしたのか。都市整備部長に出ている解体届の中には、既に遷喬小学校校地にフェンスを立てるという条件が出ている。これは教育施設である。教育長、これはだれが許可したのか。

 

(教育長)

 教育委員会が許可しました。

 許可をしなかった場合は、中電は自社有地ぎりぎりにフェンスをつくって工事をすることとなり、後の安全確保については市教育委員会で責任を持つということになるため、教育委員会の予算で校地の中にフェンスをつくらざるを得なくなります。

 

(地元意見)

 当事者は中電である。中電の責任でやるべき問題だ。何か事故を起こせば、過失による不法行為だ。それをわかってやっているのか。これは教育委員5人全員が賛成したのか。

 

(教育長)

 教育委員会には諮っていません。事務局の専決事項で判断しました。

 

(地元意見)

 そんな馬鹿なことがあるのか。これは重大なことだ。これは当然教育委員会に諮って、決定し、事務を代行している中川教育長がそれについて事務手続をとるというのが至当なところであり、事務局が専決するとは大問題である。全く不法行為です。

私に言わせれば、まず解体工事に何で協力しないといけないのか。中電11万ボルトの変電所を持ってくることに、陳情もして我々地元住民が反対しているというのは皆さんよく知っているはず。そういうことを知りながら、児童の安全を守るという立場にある教育長が専権独断で許可した。鳥取市民に対して何の意味があるのか。あなたたちのスタンスはちょっとおかしいのではないか。教育長が児童を守らないで、だれが守るのか。よく考えなさい。変電所を持ってくるための解体工事であるなら、解体後変電所として利用しませんという念書をとってから許可すべきだ。

 

(教育長)

 変電所を持ってくる前提の工事ではないと思っています。

 

(地元意見)

 ないと思っているというのが違うでしょう。中国電力はインターネットで遷喬小学校の隣の跡地を予定として出している。

地区にとっては生きるか死ぬかの問題だ。鳥取市65haの中の中心市街地であり、鳥取城下町の顔なのだ。それなのに何をしているのだ。もっと鳥取市民は考えないといけない。鳥取市の将来の100年のために。誰が鳥取市役所に変電所を持ってきて称賛しますか、鳥取市はいいことをやったと。誰もしませんよ。他の人が見たら、何だ鳥取市はと言う。もうちょっと真剣に考えてもらいたい。

 中川教育長も児童を守るためにもっと真剣に考えてもらいたい。私が教育長なら絶対に許可しない。もし許可するとしても、ここには絶対に変電所を建てないという、住民の意思がある、PTAの意思がある、同窓会の意思がある、市民の意思がある、1万5,000人の署名があるということを踏まえたら、解体工事を認めるが、ここには変電所を持ってきませんという念書をとってからするべきだ。そんなことは当たり前だ。それもせず、しかも教育委員会に諮らず、おかしいと思わないか。だからみんな心配しているのだ。変電所が必要なことは誰でもわかっているが、市街地に必要ということは限らないのだ。だから私たちは小学校、中学校、教育施設の近隣には変電所はいけませんという考えで、当地区の前PTA会長が鳥取市小P連の会長のときに、小学校、中学校、高等学校の近隣、とにかく教育福祉施設の近隣には、そういう危険なものは建てさせない、疑わしきは罰せずではなしに、罰するのが環境問題ということを話し合っている。

鳥取市はそのために一生懸命頑張って、環境大学までつくってきたのだ。環境大学も背負っておって、鳥取市が環境を壊すようなことをしていいのか。環境大学は笑い物だ。そういうことを真剣に考えてもらいたい。

 まだまだ言いたいが、この辺でやめておく。猛省を促す。

 

※中電ビル解体についての追加説明(教育委員会)

 この許可は、不使用建物の維持費節減を目的とした解体における安全対策上のバリケード設置として、中電から学校敷地の一部使用許可申請があったことによるものです。

申請後、5月定例教育委員会においてもその状況を説明していますし、また、法律(民法)上、隣地における建物の取り壊しに関して、そのことによって直接被害を受ける場合は別として、他の理由をもって立入り等を拒否することはできません。まして、生徒の安全性を考慮した措置そのものを拒むことは常識的に有り得ないと理解しています。

いずれにしても、学校安全を最優先とした設置許可であることをご理解いただきたいと思います。

※設置許可までの経過

  許可申請年月日   平成17年5月11日

  設置許可年月日   平成17年6月24日

  許可期間      平成17年6月24日から9月30日まで

 

(地元意見)

 今、アスベスト問題が出ているが、中電ビルに関してはどうか。詳細に調べたのか。また、取り壊しの中に調査に入ったのか。実際に使用していないのか、いるのかを判断するため、入る必要があると思うが。

 

(企画推進部長)

 アスベストが使用されはじめるよりも前に建設されたものであり、保健所にも照会をかけましたが、中電の片原ビルはアスベストを使用していないということでした。また、市が解体を許可するわけではないので入っていません。

 

(地元意見)

 解体許可の問題ではなくて、アスベストを使っているか使っていないか、粉じんが出ないかという問題であり、取り壊しの最中に調査に入ったかということが問題である。

 保健所に回答を得たと言われたが、保健所が建設したのか。だから調査をしてほしいという依頼であり、あなたが責任を持ってアスベストを使っていないということを断言できるのか。

 

(企画推進部長)

 アスベストに関する権限のある機関が使用していないと言っておられますので、市がさらに調べる必要はないと思います。

 

(地元意見)

 国が権限を持ち、アスベストの使用を許可したわけです。そして、アスベストを全国くまなく使い、その後に法的な処置もあったり、人的被害もあったりした。その辺を認識してもらわないと、市の職員として不確かですよ。

保健所が使っていないというか、使っていないでしょうと言われたとのことだが、保健所での責任はあなたが全部受けるのですね。責任者が答えてください。

 

(市長)

 問い合わせがあり、保健所に調査を依頼し使用していないと回答を得ています。

 

(地元意見)

 それはわかりました。ですが、隣接している小学校の土地に立てているのは簡易なフェンスです。物が当たれば壊れます。しかし、どんどん粉じんは飛んできます。ですから、調査に入る必要があるのではないのですかと言っているのです。市として、入る必要はないのですね。

 

(企画推進部長)

 必要はないと考えていますが、アスベストを使っている、いないにかかわらず粉じんの問題については、中国電力に伝えたいと思います。

 

(都市整備部長)

 解体許可をしていますので、それについてどうかという話については我々としても聞き取りをしていますが、特に問題があるとは考えていません。

 基本的にアスベストは使っていないということですので、特にそのための調査をする必要はないと思いますが、解体の状況について、市の住宅課の担当者を確認に行かせるということについては必要に応じて対応したいと思います。

 

6 市政の課題についての意見交換

(地元意見)

 鳥取市における総合型スポーツクラブの進行状況をお聞きしたい、できれば遷喬校区でも総合型スポーツクラブを立ち上げたいという考えを個人的には持っている。

 

(教育長)

 今、地域総合型スポーツクラブの立ち上げが各地で試みられていますが、現実に動いているのは中ノ郷地区です。ここの特徴として、地域をあげて子どもたちのスポーツ、文化活動も併せておこなうということがあります。このことは、まちづくり、地域づくりにかなり効果を上げていると思っています。

 現在、鳥取市では中ノ郷地区のみですが、各地区の見学も多いと聞いています。

 

(地元意見)

 先ほど市長から、福祉コーディネーター、あるいはパレットとか池内邸とか、大変具体的な話を聞き、また部長からも総合計画という大きな構想を聞いたわけだが、この資料に、「人が輝き」、「個性を生かした」、「あすを担う人づくり」という言葉がある。

やはり、どういう人をつくるかということを十分に議論していかないと、先ほど言われた大きな構想や具体的な施策が十分に生きてこないのではないかと思う。教育長も考えておられると思うが、市全体の理念について検討をお願いしたい。

 

(地元意見)

 民間教育で子育てサークル、スクール等をしている。市長には、環境大学のときにはお世話になり感謝している。

 熱い議論の後で恐縮だが、子育て・教育先進都市の実現ということが改めて書いてあるが、今日本にフリーター500万人、ニート100万人、引きこもり140万人がいると言われている。1万人ほどの保護者とお話ししてきたが、今、非常に深刻なのは9歳から15歳ぐらいの小・中を持っているお母様方が、どのように子どもを育てていったらいいかわからないということで、かなりの方が迷われている。つまり、社会が変化して、どのような人物が社会に受け入れられるかということがわからないというまま、今までの知識暗記型のような教育を進めていくがために、出口である就職段階の企業、社会が求める人物像とずれている、ミスマッチを起こしていることがかなり出てきている。企業側、社会側は、自己で責任を持ち、自分で判断し、情報を選択して生きていけるというような人物像やコミュニケーション能力などを求めているが、今の公教育も民間の塾も含めて、9歳から15歳までの子育てのアドバイスが行き届いているとは私は思えない。

 そのようなお母さん方や保護者の方に、そういう施設とか、プログラムを公の方で提供するということは非常に重要なサービスだと思う。また、21世紀型の人づくりをするならば、そういう多面的な人物像をつくっていかなければいけないということを保護者にどう告知していくか、認知してもらうかということが非常に重要なことだと思っている。鳥取市が先進教育都市になるということであれば、9歳から15歳の非常に重要な時代に、どのような教育をお母さんやお父さんにアドバイスしようと考えておられるのか教育長にお聞きしたい。

 

(教育長)

 ご意見のあったことについて、今、我々も頭を痛めています。こういう子どもたちの問題というのは、まさに親の問題だということで、まず今一つ、まちづくりは人づくりからという観点で、教育委員会では今年から大きな事業として取り組んでいます。モラルやマナー、ルールを守る風土づくり、人づくり事業というのも、今おっしゃったような観点の事業であり、それから今、8次総合計画に向けて、人づくり事業について教育委員会を中心に取り組んでいますので、ご意見は具体的な観点として参考にさせていただきたいと思います。

 

(地元意見)

 今の話に関連して、親がということがあったが、今、じいさん、ばあさんが子育てをする時代になっており、具体的に鳥取市での割合を聞いてみたことがある。年寄りというのは少し時代がずれているので、良い悪いを別にして考え方が違う。だから、親の子育て支援と一緒に年寄りの子育て支援について検討してもらう必要があるではないか。

 

7 市長あいさつ

 大変たくさんの御議論をいただきましたし、御意見もいただきました。私にとって参考になるものが随分ありましたし、今日のお話を頭に入れながら、的確にこれからも市政運営に努めていきたいと思います。

 その中で、人づくりの話がありました。確かに、どういう人物像が求められているかということなどについて、これまでなかなか明示できなかった。これは逆に戦前はより明確だったのではないかと思いますが、戦後のいろいろな思想的な変遷などもあり、時代も大きく変わって、人物像というものもはっきり提示できなくなってきた教育の現状もあったと思いますし、一面的なもので終始してしまったこともあろうかと思います。戦後も60年を経ているわけで、今年はそういう意味で節目の年だと言われています。改めて21世紀を生きる我々、日本人と大きく言うよりは、21世紀を生きる鳥取の人間がどういうことを一番大切にして生きていかなければならないかということをよく考えて明確にし、そのことを子どもたちの教育にも反映させていくことが必要だと思います。モラルやマナーを大切にという言葉の中にはそういう意味も含まれていると私は思っており、教育長の取り組みに期待をしています。

 そのほか、私としては、図書館の整備について今回力を入れました。子どもたちが図書に親しむ。実は私が市長になって間もないころ、生後6ヵ月の子どもに絵本の読み聞かせをすると子どもが非常に関心を持ち、それが本に親しむスタートになるということを熱心な運動をしている方から聞き、鳥取市でも始めました。その流れも踏まえ、合併して、それが全市に及んでいますが、中央図書館でも子どものコーナーが充実していますので、ぜひ行ってみていただきたいと思います。お母さんと子どもが図書館で時間を過ごす中で、いろいろなことを身につけていくと思います。

今お話のあった9歳から15歳の子どもについて、その難しさが今、社会現象にもなっています。悲しむべきことではありますが、私も子どもを持ち、そういうことを私なりにも経験してきています。そういったことからも、学校での教育、あるいは地域でのいろいろな学習活動、例えば文化センターでの新しい子ども科学館といった話など、いろいろな活動を支援するような予算措置をしています。

今、核家族で育つ子どもが多いわけですが、子どもたちが地域との接点をいろいろ持ちながら、親子で地域の活動に参加するなど、いろいろな機会を充実させていきたいと考えています。そういった子育て、人づくりはこれから本当に大きなテーマとなりますので、これから特に力を入れたいと思っています。

 それから、変電所の件で随分御議論をいただきました。これは今日の議論の分量というよりは、これまで5年間、あるいは中電ビルの計画が表明されてから、この何十倍、何百倍、何千倍と言ってもいいかもしれません、私のところにも多くの方が来られ、いろいろな意見を言われました。本当に大事なことの一つは、小学校の隣接地は避けようと、避けてほしいという本当に大きな叫びであると私は思っており、このことは議会でも陳情の採択がされましたし、大事な原点の一つとして今日まで取り組んできたわけですから、これからも大変大事なポイントであると考えています。

 駐車場の件も、候補地とすることをやむを得ないとして私は答えたわけであり、3つの候補地があったわけですが、先ほど説明しました3つの理由、その中でも小学校の隣接地は避けるべきだということを第一に上げて、ここまで至っているということをぜひ御理解をいただきたいと思います。このことだけ再度繰り返させていただきたいと思います。

 また、この変電所は決して遷喬地区だけの課題ではなく、その影響の及ぶところ、つまり全市的な課題であるということも市長として思っており、そういう意味から、危機管理上の問題というのを3点目に上げています。

この問題については、いろいろな方の悩みや苦しみを伺っており、学校の教育環境へまで影響があるということから、できるだけ速やかに解決を図りたいと思っています。今日お越しの皆様方にも様々なお考えがあることはよく理解していますが、できるだけ市民の立場に立ち、また地域住民の皆さんのお気持ちをしっかり踏まえ、私も中国電力に対して言うべきことはしっかり言うという立場に立っていますので、その点は御理解をいただきたいと思います。

 長い時間ありがとうございました。今日の地域づくり懇談会をこれからのまた一つの出発点とさせていただきたいと思います。今後とも、鳥取市の、そして遷喬地区の発展のために、これまで以上のお力添えや御活動を期待させていただきたいと思います。本日は本当に最後までありがとうございました。