美穂地区 地域づくり懇談会 議事録

 

1 日   時 平成17年8月26日(金) 19:00〜20:50

2 会   場 美穂地区公民館

3 出 席 者 地元出席者 47名

市側出席者 18名

 竹内市長、林副市長、中島収入役、中川教育長、近藤水道事業管理者、西澤企画推進部長、木下福祉保健部長、山下農林水産部長、大西経済観光部長、綾木都市整備部長、浜辺環境下水道部長、森本人権政策監、中田防災調整監、深澤総務部次長、堀尾浄水場建設課長

(事務局)藤岡市民参画課長(司会)、安本係長、宮崎主事

 

4 第8次総合計画、行財政改革に関しての説明

資料に基づき説明(西澤企画推進部長)

 

5 地域の課題についての市長等との意見交換

 1 姫鳥線の地域振興策の進捗状況について

(地元意見)

姫鳥線の地域振興策の進捗状況については、2年前も同じ課題で進めた。どの事業も完成年度が平成17年度であり、市道に水道管を埋設している部分のみが22年まで掛かるということであった。これが当初の条件であったわけだが、どの工事も完成に至っていない。鳥取県に事業の取りまとめがいつ終るのか計画を立て直してほしいとお願いしたところ、説明責任があるということで3、4回おいでになり、遅れたそれなりの理由等の説明があった。我々の土地は共有地で、まだ買収されていない。買収されていないから、公団なり県なりは、立ち入るのにしても、小枝1本も折るにしても、必ず我々に了解を求めてくる。私も地元へは事後報告という形で、どんどん中に入ってもらい、そういう作業を今まで進めてもらってきた。しかし、これにも限界がある。トンネル工事の現場について、出口の工事は私共の共有林で一旦はストップをかけたが、県もいろんな努力をするからということで、説明会にも応じ、発注できている状態である。

我々としては、今のような市の状態では、今後測量に入らせてくれとか、その他いろんなことについても協力し難い。公民館東の県道交差点について、用地交渉等が大変難しいので出来ないだろうと半ばあきらめていたが、県はみごと用地買収を全部完了させた。平井副知事は、重点項目だから必ずやると言って帰られて、当初の予定よりもはるかに高額な用地買収費用を使われたようだが、それなりの努力をされた。市はやり方があまりにもいいかげんで、公園1つを取っても匂いがするような土を持ってくる。役所がすることにとやかく言われる筋合いは無い、そういう姿勢で市が物事を進められるのであったら、私は市長と交わした調印式を返してほしいと思う。

いろいろな工事のやり方に問題があるから、冬になるまで工事はかかるなとストップをかけた。我々は、決してじっとしたまま市や県にお願いしているわけではない。我々も原野会のお金を使って関係者を温泉旅行に連れて行き、一人ひとりに現金数万円を渡して、高速道に関する土地に対し、判子を押して下さいとお願いしている。いままで、支部としても100万円以上使っている。それほどまでして我々は協力しているのに、市は平然ととやかく言われる筋合いはないと言われた。

我々が本当にびっくりするような公園を作っていただきたい。以前、三角公園の完成式に市長が出ていたことがテレビで放映されていた。ここにも、完成式にきていただけるような、市長が堂々と出られるような立派な運動公園を作っていただきたい。

 

(市長)

最初に私の方から少しお話をして、その後、担当部長から具体的な説明をさせていただき、それから更に意見交換ということで進めさせていただけたらと思います。

姫鳥線の地域振興策についてですが、2年前の地域づくり懇談会を思い出しても、美和保育所の園庭の拡張とこの多目的広場の整備の2点については、地域づくり懇談会の論点になっていました。その後の状況は多くの方がご存知のとおり、美和保育所の園庭の拡張については方向が出て予算化もされ、事業に着手している状況であり、また、多目的広場の整備についてもそういう状況です。

田中地区会長さんからいろいろと問題点のご指摘をいただきました。私も事業執行にあたってこういう問題が生じているといった報告も受けています。委員会等を作り、その中での議論を踏まえた施工であるとのお話も聞いています。多目的広場については更に協議を重ねて少し遅れていますが、トイレの問題等についてもできるだけ積極的に対応したいと考えており、現在も取組みを進めているところです。

県に比べて進捗状況等の説明が十分ではないというご指摘がありました。公園の整備事業等、それぞれ委員会等でも話し合いをして、逐次進めていたと思いますが、それが地域の住民の皆さんに対して十分な説明になっていなかったとすれば、今後この事業に関してのみならず、説明会等について地区会長さんと相談させていただき、適切な形で必要な説明会を市として開いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

 

(都市整備部長)

最初に会長さんからいろいろ厳しいご指摘をいただきました。事業を実施する過程において連携がうまくいってなかったということに対し、非常に申し訳ないと思っています。先程市長が言いましたように、必要な説明等については順次させていただきたいと思っていますのでよろしくお願いします。

最初に企画推進部長から行財政改革について説明しましたが、42億円の赤字といった歳出削減が迫られる中で、いろんな知恵を出しながら地域の要望に答えていかなければならない状況があります。ご指摘のあった土の搬入については、災害を受けた場所の土を有効利用することであり、コスト縮減に繋がるということを考えて実施したものですが、いろいろな経過の中で説明が足りなかったということは認識しています。

現在、9月の工事発注に向けて設計を組んでおり、表面から40cm程度を掘削し、土を置き換えたいと考えています。そして、広場を使用する場合の大きな問題として水はけのことがありますが、これについては図面にあるように暗渠排水で対応したいと考えています。

市道朝月倭人1号線は2区間に分けて整備を進めており、今年度は、図面で黄色表示している部分を計画しています。ただし、地権者の方との調整等もありますので、予定どおり進むかということはありますが、1工区2工区と分けたうちの、まず1工区を9月に発注する予定です。なお、工区を分けた理由は、交通規制の関係等によるものです。

工事発注の前には説明会を開催させていただきたいと思いますので、工事についてご協力いただきますようお願いします。

 

(地元意見)

多目的広場の南側に住んでいるが、先立っての工事でホコリをまともに受けた。国土交通省が一部土を持って行かれ、そのときの工事を見させてもらったが、本当に適切な工事でありホコリは立っていなかった。鳥取市の工事をずさんだと感じたので報告しておく。

それから、国土交通省が工事後に土を残しているが、産業廃棄物の類のタイヤ、ビニール、鉄筋が残してあるので後で見ていただきたい。

 

(都市整備部長)

産業廃棄物の件、初めてお聞きしました。後ほど確認したいと思います。それと先ほど言われた施工方法等について、請負業者の指導等も含め、適切に対応していきたいと思います。

 

(地元意見)

本来なら、あの土は全部撤去すべきだと思う。職員同士でかばい合うのも良いが、臭いがするから見に来てくれと言ったら、たいした臭いはしませんと言った。住民の何十人もが、臭いがする、これは何だろうって言っているのに、たいした臭いはしませんよと。どうかしているのではないか。指摘されて行って見て、善処されるというなら我々も気持ちよく受け入れるが、市のしていることはお上がしていることだから、お前ら言うことを聞けというような物の言い方をするなら、我々は今後本当に何も協力できない。

私も地区会長して12年になるが、あそこに水道ができているのを知らなかった。現実として我々は後から知ったということで、好き好んで受けているわけではない。河原下水も困ると言うから我々が受けているものだ。頼むときだけ協力を求めて、自分たちがするときには、勝手に物を言うなというようなことはどうかと思う。

 

(市長)

先ほども少し触れましたが、この搬入した土が非常に臭いがして問題があるとのことです。今は特にその時の対応についてのお話だと思いますが、地域の方からご指摘があったときの対応は、やはり、地域の皆さんの立場に立って問題を解決しようというものであるべきだと思います。

多目的広場の土の件は、いろいろ事前に委員会等で議論され、その上で措置したものであり、また、部長が説明しましたように、コストの問題なども考えた上でのことですが、結果的には工事の施工方法についてのご指摘がありました。良いものを作ろうという気持ちで取り組んだものとは思いますが、結果的には非常に問題点があり不十分なものだったと反省しています。臭いがするとか、いろんな物が混ざっている、ホコリの問題など、施工の過程で十分な対応ができていなかったことは、市も不適切だったということを認め、今後の反省としてしっかり受け止め、改善を図りたいと思っています。

 

※多目的広場の土についての追加説明(都市整備部)

 多目的広場に持ってきた土は、倉田河川敷スポーツ広場の流出土であり、その中の一部に田畑の肥土や廃棄物が混ざっていたものです。今後実施する建設造成工事にあたっては、できる限り分別し、廃棄物を撤去したいと考えています。 

 なお、残っていた土は、廃棄物も含め国土交通省で撤去していただきました。

 

 2 源太橋の架け替えについて

(地元意見)

源太橋の建設については、毎年要望をしている。要望に対する回答を復習してみると、平成10年は千代橋の後に検討する、平成11年は来年より調査したい、そして12年、13年には千代橋の後に掛かる、というような頼もしい回答であった。その頃は、そろそろ源太橋も新しく架け替えてもらえるのだと喜んでいた。ところが、平成14年頃になると、今後事業体力を勘案しながら検討をしたいという消極的な回答になり、以後だんだんとトーンが下がってきた。財政状況が厳しくなり、そうは言っても無い袖は振れないというような状況になってきたからだろうが、地区としても、ああそうですかというふうにはいかない。

本当に必要なものならしていただけるだろうと思い、その必要性を理論的に組み立てて、ねばり強く、効果的に関係機関に働きかけようということで、源太橋建設推進委員会を立ち上げた。そして先ずしたこととして、この資料にアンケートの集計表があるが、大きな設問として3つ柱を立てアンケートを実施した。1,204名の方から回答をいただき、その結果として、車で週1回以上利用しているが、幅が狭く、路面の音等が気になるので現在の位置で架け替えるか、必要な補修をやってほしい、という意見が多数を占めた。

これを受けて第2回目のアンケートを今年2月に行なった。この時には1,312名の回答をいただいた。2回目は、利用をするのに困っていること、どういうふうにしてもらったら良いかという希望の2つに絞りこんで設問した。結果、記述された意見のところにあるように、とにかく幅が狭いということがダントツの意見だった。

上味野の交差点も改良をされることになった。源太橋も改良をされて広くなり、この往来がしやすく多くの人が出入りするようになれば、この地域も発展する。そうすれば千代川を挟んで西と東の格差がかなり緩和されてくると思っている。源太橋は、県の管轄だから市はあまり関係ないと思われるかも知れないが、いろいろと力強く後押しをしていただき、早く良い形で改修され、また架け替えられることを希望する。

 

(市長)

源太橋の架け替えについては、市からもずっと継続して強く県に要望しています。先ほどかなり詳しい経過もお話になりましたが、確かに言われるとおり、予算的な厳しさが県でも前面に出てきています。アンケートを取られる等の地元での取り組みもされており、その結果がしっかり効果を上げていると申し上げていいと思いますが、調査費等が措置される段階にきていますので、担当部長から更にもう少し具体的に説明させていただきたいと思います。

 

(都市整備部長)

源太橋について、地域でいろんな取組みをされているというお話がありました。我々としても、いろいろな機会を捉えて、県に対し要望してきています。今年5月10日、はじめて市議会の建設水道委員会と市長以下我々担当者とが東京に出向き、要望活動をおこないました。石破衆議院議員を座長にして、国交省の道路局と河川局に出席していただき、懸案の主要事業、地域の持っている課題を説明し要望しました。今後も機会あるごとに県に対して要望していきたいと思います。

 

 3 浄水場から排出される処理水について

(地元意見)

水道については、我々は、寝耳に水で、まさかこういうことが起ることは思っていなかった。処理水は、すでに流れている大井手用水等の水と比較しても安全であるという説明は確かに受けたし、我々としても理解をしなければいけないのかも知れない。しかし、アスベスト問題がこれだけ急激に大きな問題になったことと同じように、これにも疑問を感じている。将来に禍根を残さないよう、何とかそれは止めてほしい。

この一体の作物は全部、大井手用水を使用している。代替案として北川への排水を考えておられるようだが、北川も1年に何回かは氾濫する。国土交通省が河川改修をされ、8億円かけてポンプ場を設置していただいた。しかし、何一つ改善されないということで、この前、国土交通省が説明にお見えになったが、とても地元として納得をするような説明ではなく、再度持ち帰って検討されるということになっている。

我々の所は何年かに1回浸水が起きており、昭和50年代には床上浸水まで起きた。そういう所に、薬品を使った水を流されるのは我々も困る。下水道と合流して流してもらえないかという話をしたが、経費その他の面から考えて出来ないという回答もあった。我々は何としても地域を外れて流していただきたいと思っている。今日は、トップの地位の市長がおられるので、環境下水道部、水道局の両方に指示をしていただきたいと思う。

 

(市長)

浄水場の洗浄水について、かなりの水量になるとのことですが、特別に害になるような薬品を使うとは私は聞いていません。アスベストの例が出ましたが、洗浄水については人の健康に害を及ぼすような物とは違うということを一言私から申上げたいと思います。

それから下水管に接続するということは、環境下水道部、水道局とで検討しましたが、費用だけの問題ではなく、下水道整備計画全体に大きな遅れをもたらし、上流で水洗化を待っておられる方にもご迷惑をおかけすることになると聞いています。そのようなことを含めていろいろ問題点が出ているということであり、私1人がやったほうが良いと言えばできるというような問題ではない状況です。

いづれにしても、浄水場を設置するに当っての排水という問題について、水道局も真剣に取り組んでいます。説明が足らない点については、これからも地域の皆さんといろいろ話し合いをして納得いただける内容にすべきだと考えておりますので、まず私からは、そのような話を申上げて、更に具体の話を聞いていただけたらと思います。

 

(水道事業管理者)

長い間議論を重ねてきた水道事業が、ようやく再開できたということについて、地元の皆様に厚くお礼申し上げます。

排水問題について、会長さんも言われたように、以前ここで水質の問題、水量の問題、事業費の問題等を詳しくご説明いたしましたが、最終的に大井手川へ直接排水することは反対であるという結論をいただいています。大井手川土地改良区全体について説明させていただいたところ、今のところ美穂地区、大正地区が反対であり、大正地区については、説明会開催も反対という状況です。今日はあまり詳しく申しませんが、健康への影響、農作物への影響はありませんし、水量も僅かです。氾濫への影響も微々たるものだと思います。

しかし、地元の皆さんのお気持ちは痛いほど分かります。ということで、大井手以外、また北川についても氾濫に影響ない範囲を、これから真剣に検討していきたいというのが結論です。大井手川に直接放流することは、まず無理だということが分かりました。また、保育所の辺りで北川へ放流させていただく案、北川の改修した所まで行き放流する案については、しばしば氾濫があるため納得していただけないと理解しています。以上のことから、最終的には北川の樋門より下にしないと皆さんには納得していただけないのではないかと思っています。その他、有富川に放流する案などもあり、我々も資料を真剣に比較しながら、皆様に納得していただいた上で、最善の手段で放流したいと思っています。

先日、美和保育所の前の工事の入札が終わりました。今は準備中ですが、田んぼの水が引けて、地下水が下がった秋口には着工したいと考えています。その際、美和保育所への送迎の交通安全ということで、画面の赤い部分について借地の話がご協力いただけそうになりましたので、その土地を活用し送り迎えしていただくように考えています。詳しい工事方法、交通対策については改めてご説明したいと思っていますので、よろしくお願いします。

 

(地元意見)

市道整備を江山中学校に向けておこなっているが、すでに上味野側は一部完成し、現在は3年間の掘削規制がかかっている。水道局が新しく舗装した所に送水管を布設すると聞いており、下水道も管路を入れるようだ。

2車線の道路ができたら当然、交通量が増え、部落の分家など新しい道沿いに建てる状態になると思う。集落排水の管路が布設される話も聞いているので、水道の給水管も併せて布設してはどうか。

 

(環境下水道部長)

水道工事も下水道工事も全部一緒にやれば工事費も安くなり、地元にもご迷惑をおかけしないで済むことは非常によく分かっていることであり、できることなら時期を合わせたいとは思っています。

お話のとおり、河原下水や神戸大和の排水を下流に流すため、圧送管を布設することとしていますが、残念ながらかなり先の話です。現在、水道局がしている事業に併せて工事するということは、時期的に困難です。

 

(浄水場建設課長)

補足させていただきますが、以前に水道局に来られたとき、そのお話を伺いました。その時にお答えしていると思いますので繰り返しお答えはしません。

なお、すでに道路が整備されている箇所について、浄水場からの排水管を入れるという案を今の段階で一つお示ししていますが、必ずしもそう決めているわけではありません。仮に決まったとしても、掘削規制というものが市道なり県道なりにありますので、道路管理者の指示により、そのルールに従って施工したいと考えています。

 

※水道給水管の布設についての追加説明(水道局)

給水の為の配水管の布設は、給水申込受理後、基本的に受益者負担により施工します。

 

6 市政の課題についての意見交換

(地元意見)

42名ほどの小さい農事組合法人を作っており、市民税均等割6万円を払わせてもらっている。農業者の高齢化、若者の農業離れで米を作る者が少なくなり、草林の田んぼが現実に増えている。昨年、朝月農業を考える会で、組合員からアンケートを取り、そのアンケート結果に基づいて役員なりが農業経営についての方向性をいろいろ協議した。

そういう経過を踏まえた中、17年度にチャレンジプランに新事業の申請を行った。時期が遅かった関係で予算が決まっているから受け付け出来ないと担当から聞き、補正予算でなんとかならないかとも言ったが、それも無理だろうということだった。組合員には、なんとか今年度、このチャレンジプランで百姓が楽になるから頑張りましょうと言っていたのに、これだと組合員から文句が出るなあと思っている。

来年度は何とか市長さんに、チャレンジプランの助成をお願いしたい。予定しているのは2,000万円規模の工事で、県が3分の1と市が6分の1で約1,000万円の補助がいただけないか。コンバインとか乾燥機を所有し、それに伴って請負をするということを将来の意気込みとして進めている。来年に何とかお願いしたい。

 

(農林水産部長)

結論から言うと、平成18年度の予算でと考えています。これからの作業でもあり、財政状況が非常に悪化しているということでもあるので、この場で、分かりましたとは言えませんが、検討させていただきたいと思います。

農機具の購入事業としては、このチャレンジプランしかないわけで、非常に人気のある事業です。そのため、新しい事業として年間20件ぐらいあり、対応しきれませんので、2年に分けてご理解をお願いしているところです。遊休農地がどんどん増えている現状もあり、市としても、認定農業者を増やして規模拡大し、集落へということも方針として打ち出しています。そういう面からすれば本当に大型機械が必要なわけで、農業機械の購入費として約半分の補助が出るこの事業は、どこの地区からも良い事業ということで要望が強いわけです。

全体の予算枠の中で考えていく必要はありますが、これからもどんどん要望があるかと思いますので、農林水産部としても少ない予算の中で他を削り、このチャレンジプランへ充てる努力をしています。この事業は、県の審査会に合格する必要がありますので、そういった書類作りも年度末の提出に向けて進めているところです。朝月の皆さんには、もう少し時間をいただく必要がありますが、去年から出ている申請ですので、なんとか優先していきたいと思っています。予算次第では一部助成ということになるかもしれませんが、是非ともご理解をお願いします。

 

(地元意見)

来年度でこの事業が終わるというようなことはないのか。

 

(農林水産部長)

3年間の事業ですが、平成18年で通れば、それ以降も続くものと思います。非常に人気のある事業なので、なくなるのであれば継続してもらえるよう要望したいと思います。

 

(地元意見)

明治の町村制で7つの集落が一緒になり、美しい稲穂の美穂という村ができた。この名については、良質米が取れる、美しい穂の実る土地柄だということで、美穂になったと聞いて育った。この地域にはいろいろ農産物があるとは言っても、主力はやはり米で、手元に細かい数字は持っていないが、一番調子の良かった時代は、農協さん扱いの米でも、1万2,000〜1万3,000俵ぐらいあったではないかと思う。近年の取扱量は、平成16年で8,800俵ぐらいまで落ちている。

時代の流れというものがあるわけだが、戦後、食糧増産ということで、皆が一生懸命になりいろんな知恵を出し合った時に、国の政策で構造改善事業が始まり、稲作を支援するいろんな土地改良がおこなわれるようになった。さらに農協さんも、それを後押しするために一生懸命になって、機械の共同利用ということで農協法人をたくさん作られた。

しばらくは調子よく農家も頑張っていたが、時代が変わって米が過剰にあるとのことから減反政策が始まり、また農産物の自由化ということで外国から安いものが入ってきた。加えて国が面倒みていた食糧管理法も無くなり、もう後ろ盾はないという状態となったため、若い者も農業に元気を出せなくなり、農業では生活が成り立たなくなったことから、みんな兼業農家になってしまった。

現在では、この地域は70歳を超えるような高齢者ばかりになってきた。それにともなって、近年、有休農地、耕作放棄地が目立つようなったが、近所の住民が話し合って、何とか作ってあげようと余力のある人に個人的にお願いしている。農協や地域の農業委員がということで、なんとか個別対応ができていたが、受け手はほとんどないような状況になりつつある。

そういう背景の中、朝月の法人化計画について話をしたが、朝月集落では何回も寄り合いをし、アンケートを取り、収支のシミュレーションも何回か繰り返して、集落1農場という考え方に立っている。皆で農業を守ろうとして出した計画であり、ただ単に機械が古くなったから、お金だけくださいということではない。この地域の環境問題、高齢者対策も含めての計画であるということに認識していただきたい。財政が厳しいという説明もあり、我々もそのことは重々承知しているが、我々は前向きに考えており、他の地域の模範として先兵になりたいという気持を持っている。このことを認識いただきたい。

 

(市長)

私も農業を重点的な課題と考え、いろいろ勉強しているところですが、岸本さん、松本さんから、朝月での取り組み、それから、この美穂地区でのいろんな考え方のお話をいただきました。チャレンジプランについては、大変人気があるというような話が農林水産部長から出ていましたが、確かに新規のものを含めて大変多くの要望が出てきています。

平成17年度は、全市を見渡す必要があることからも、基礎固めの年という位置付けとしています。平成18年度から総合計画を立て、具体的に重点となるテーマについて、より力を入れて取り組むという、計画的な整備を念頭においていましたので、17年度は新たな事業をできるだけ抑えていく形にならざるを得ませんでした。そして、もう1つ財政上の問題もありました。

しかし、チャレンジプランで考えておられる取り組みについて、それぞれの地域で本当によく話し合いをされ、協議を重ねた上で実践されていることは、私も十分聞いており、忍びないという思いでいっぱいです。17年度の予算要求の中で十分検討した結果、先送りせざるを得なかった取り組みについては、予算措置を含めた補助の実現等に我々も力を尽くして行きたいと思いますので、今年度は無理だから、がっくりしたということにならないように、引き続き、地域での取り組みを続けていただきたいと思います。

それから、農業に関して言えば、まず私が勉強した歴史に関して、例えば、美和保育所の発祥は、美穂地区が穀倉地帯で農繁期に子どもの面倒を見ることが難しいということからできたとのことであり、ちょうどここに掲示されています。筧さんが、子どもたちの保育をする場所を作ったということで、いろいろ工夫もされながら、地域をよくしてこられたということも十分承知しています。先ほど浸水の話が出ていましたが、田んぼが今の時期に水に浸かるということは、収穫にも非常に影響があると思います。台風が避けてくれたことを私もほっとしていますが、皆さんは私以上かと思います。担い手の問題について農事組合法人の話が出ていましたが、組織を作っていただくことも大変有効な方法です。集落営農を進めていますので、そうした点も十分管理して行きたいと思いますし、皆さんの努力に応えられるように、一緒になって行政も農業の振興をバックアップしていきたいと思っています。

これから長い目で見ると、食糧問題が大きな問題になってくるだろうと私は思っています。やはり鳥取が大きな穀倉地帯を抱え、いろんな作物ができる農地を持つことが、将来のこの地域の発展や生活の安定につながると思っていますので、今後一層、力を入れていきたいと考えています。

 

(地元意見)

基金を何年計画で10億円にするのか、具体的に聞きたい。

 

(総務部次長)

国が三位一体改革等を打ち出し、この数年間、地方交付税や臨時財政対策債などの国からのお金がなかなか入ってこなくなりました。そこで市では、基金、家庭でいうと預貯金に当たるものですが、これを取り崩すことで、充当し、予算を組んできましたが、現在では基金も少なくなってきています。

そこで市では、今年度から行財制改革大綱を策定し、平成20年度末を目標としていろいろ取り組んでいくことにしています。この3年間で、10億円積立を目標に頑張っていきたいと考えています。

 

(地元意見)

鳥取市社会福祉協議会と地区社会福祉協議会とが意見交換会した中で、現在、各中学校区に1つ在宅支援センターがあり、美穂には美和あすなろがあるが、範囲も広く、お世話をする人も遠くて行きにくいこともあるとの意見があった。近くに、はまゆうという施設もあるので、そこでも対応ができるように、支援センターと施設とで連携が取れる状況を作るように検討していただきたい

 

(福祉保健部長)

美穂地区には、美和あすなろに在宅支援センターがあります。そして、野寺には、はまゆうという施設もできています。その連携をいかに図っていくかということですが、基本的には現在、在宅支援センターで地域ケア等の業務をおこなっていただいているところであり、その部分での連携は検討していく必要があると考えています。

なお、介護保険計画を本年度に立てる予定になっており、その中で包括支援センターの設置を検討していますので、それらの関連も含めて、計画策定の中で検討していきたいと思います。

 

※在宅支援センターについての追加説明(福祉保健部)

 現在、在宅介護支援センターは各中学校区に1カ所ずつ配置し、24時間の相談受付や地域の保健・福祉・医療機関、民生委員等との連携による地域ケアを実施しています。

 今回のご提案を受け、改めて、江山中学校区及び高草中学校区の在宅介護支援センターへ、より一層、地域連携を深めるよう指示をいたしました。

 なお、今般の介護保険制度の改正において、在宅介護支援センターの連携・調整機能をさらに強化した「地域包括支援センター」を各市町村に新設することが義務づけられおり、本市においても、今年度、介護保険事業計画策定の中で、設置箇所数や具体的な運営方法等について検討していきたいと考えています。

 

(地元意見)

最近、学校における子どもの安全安心ということが言われているが、美和校区は広範囲な校区であり、保護者としては非常に心配だということで、子どもに防犯ベルを持たせたいという意見が出ている。このことについて、行政から支援することができないか。

 

(教育長)

子どもの登下校の安全、それから学校の中での安全ということですが、今年も、子どもたちが登下校時に不審者に出会った件数はかなり多いという状況です。特に、男性が女の子たちにいたずらといいますか、下半身を出したということがあり、非常に心を痛めています。具体的に各校区の登下校においては、どの学校も保護者が子どもをサポートする仕組みを考えておられ、組織されていると思います。今、問題になっている学校の中の安全については、現在はほとんど無防備に近いということで、具体的にどんな方策ができるかということを平成18年4月ぐらいまでに提示したいと考えています。

防犯ベルについては、自転車通学の女生徒に対して、遊技協会さんからの寄付の申し出があり、いただいたものを持たせています。このことについては、必要かどうかの意見が分かれるところですので、教育委員会の考え方としては、保護者の判断で持たせるかどうか決めていただきたいと考えています。

 

(地元意見)

それは結構、高いものか。また、ある程度まとめて販売することができないか。

 

(教育長)

400円から500円ぐらいのものです。具体的な金額は覚えていませんが、いろんなタイプがありますのでご相談ください。

 

7 市長あいさつ

今日は、美穂地区のいろんな課題を議論し、意見交換する地域づくり懇談会でした。田中会長さんからは、最近の市の取り組みについて、不十分な点、問題点等のご指摘もいただきました。こうした点については、今日のお話も含め、これまで市として反省し、改善している点もありますが、今後の対応については、十分に改善を図っていきたいと考えています。なお、話題の背景にありました姫鳥線の整備や水道事業など、大変大きな公共事業が、この美穂地区で行なわれ、また、その他の集落配水事業等も関わっているわけであり、そういう意味からすると、公共事業でいろいろ皆さんにはご迷惑をおかけしている面が多々あると思います。地域振興の取り組みについて、できるだけのことはと考えながらも、財政的な問題等で十分出来ない点もあります。こうした事業を総合的に捉えられながら、地域の状況を総合的に理解、把握して、的確な事業の進捗等々を行うことで、今後、地域振興事業を進めていきたいと考えているところです。これからも、いろんな話し合いの機会に皆様のご意見を伺い、実施していきたいと思っています。

また、今後も地域でいろんな課題がでると思います。最後に学校の話もお聞きしましたが、学校の安全を含め、防犯、防災など、そうした課題についても地域の中でいろんな取り組みを重ねていきたいと考えています。

現在、防災マップを防災調整監で取りまとめ、各戸に配布するように準備を進めています。そういうものを市でも作成しますが、防災については、やはり行政だけではとても手が回らないことがあります。先ほど、浸水の話もありました。いろいろ改善はしても、時には大きな雨が降り、破提、あるいはそれに至らないまでも、水が溢出して浸水が起こるというようなこともあります。そういう時の対策としては、やはり早めに避難していただくこと、また、一人で避難することが困難な方もおられますので、そういう方を地域で助け合いながら、適切な避難場所に移動していただくということが必要になります。当然、消防団や消防局などを活用しながら対策は立てますが、これから台風時期にもなりますので、地域の活動を少し強調させていただきました。防災、防犯について、しっかり地域の課題として位置づけ、皆様方の中でいろんな話し合いを重ねていただきたいと思います。

今後、無料の高速道路ができることに大変期待しています。今日も国府、河原、用瀬町の企業をいくつか回りましたが、開通されれば事業が拡大できるので早く整備して欲しいというようなこともお聞きしました。雇用問題も大きな問題ですが、高速道路を通じて企業立地を図りながら、今ある企業も活力を盛り返すようなことが出てくると思います。市としても、全体の産業政策として、企業誘致や地場産業を助けていく施策を続け、そのことがこの地域に住んでいる鳥取市民全員に対して、いろんな新しい可能性を切り開いていくことに繋がると期待しているところです。

合併後の新しい鳥取市は、山陰初の20万都市として名乗りを上げています。それに相応しい内容を、これから作って行きたいと思っていますが、今日お集まりの皆さんが、大元となる推進者として、これからもご活躍をいただきたいと思います。市としても、この美穂地区のこれからの発展や地域の整備に一生懸命力を出していきたいと思っていますので、これからもどうぞよろしくお願いします。

今日は遅くまで、こうして地域づくり懇談会に積極的にご参加をいただきました。本当にありがとうございました。