福部地域 地域づくり懇談会 議事録

 

1 日   時 平成17年10月17日(月) 19:00〜20:45

2 会   場 福部町中央公民館

3 出 席 者 地元出席者  43名

市側出席者  24名

 竹内市長、石谷副市長、林副市長、中川教育長、近藤水道事業管理者、山根総務部長、西澤企画推進部長、木下福祉保健部長、山下農林水産部長、大西経済観光部長、綾木都市整備部長、浜辺環境下水道部長、森本人権政策監、中田防災調整監、杉本企画推進部次長

(福部町総合支所)

 山本支所長(司会)、吉田副支所長、山本地域振興課長、岸本福祉保健課長、宮口産業建設課長、小原教育委員会分室長、吉田地域振興課参事、河野産業建設課参事

(事務局)藤岡市民参画課長、宮崎主事、田川主事

 

4 第8次総合計画、行財政改革に関しての説明

資料に基づき説明(西澤企画推進部長)

 

5 地域の課題等についての意見交換

 1 砂丘の環境整備について(魅力ある観光地づくり)

(1)砂丘トンネルの整備について

(地元意見)

今、総合計画の中でも、第1番に観光という言葉が出てきた。観光といえば、第1番目には鳥取砂丘というイメージである。鳥取県では砂丘と大山ということで、大山と砂丘とを比べると、砂丘の方がお客さんようこそいらっしゃいましたという気持ちが少し低いのではないかと思われる。

砂丘トンネルは開通して何十年も経つが、いまだに薄暗く、観光地の入り口としてふさわしくないのではないかと常に感じる。観光地に着いたのだというイメージのトンネルに改装できないものか。

 

(都市整備部長)

 姫鳥線が開通し、観光客は今後増えていくだろうということがありますが、逆に言えば観光客が増えるためにはどうしたらいいのかということが一方であり、これはハードとソフトの両面から考えていく必要があります。今回は主にハード整備として提案をいただきました。国土交通省の資料で見ると、やはり鳥取はこれまで近畿の方からは遠いというイメージがあったようで、今後、姫鳥線が開通すればそのイメージを払拭した新しいツアーなどができるのではないかと言われています。

その中で、砂丘トンネル整備のご提案をいただきました。もともとは国土交通省でつくられて管理をされていたわけですが、国道9号バイパスができてからは、そのバイパスを国土交通省が管理されており、砂丘トンネルについて現在は鳥取県が管理されています。このトンネルは私どもも現地を確認しており、薄暗いと感じています。

ご指摘のように、塗りかえなどの対策が必要ではないかと県にも要請しており、現地を確認の上、検討したいという回答もいただいています。鳥取市としましても早期に実施していただくように県に引き続き要望していきたいと思っています。

 

(2)砂丘西口バス停の整備について

(地元意見)

 砂丘トンネルを抜けると、春は桜の木が数本きれいに咲いている。そして、砂丘こどもの国入り口バス停もある。でも、何のこどもの国なのか、イメージのわかないバス停が両側にただあるだけである。この前、壊れたいすが取り払われたが、夏は雑草が生える。

東口の砂丘センターにはログハウス風のバス停が建っているが西口には無く、炎天下に道路に座って待たれている親子連れを何組か見た。何とかできないか。併せてトンネルを出て右側は多鯰ケ池、左側に砂丘が広がるというロケーションを何とか活用できないか。

 

(経済観光部長)

大山とも比較され、鳥取砂丘は観光に対する気持ちが低いのではないかというご指摘もありました。しかし、決してそういうことはなく、鳥取砂丘は全国レベルであるということで、我々も一層の力を入れています。

特に今、それぞれの業界、タクシー等々においても、もてなしの心という教育をしているというのが実情です。ご質問に出ました、こどもの国入り口のバス停は、利用者を平均すると日交バスで1カ月に21人、それから日ノ丸バスで48人と、合計で69人だと聞いています。それからすると1日当たり約2.3人であり、マイカーでの利用者が多く、バスの利用者が少ないと言えると思います。

砂丘東口にあるようなログハウスのバス停を西口にもというご提案でしたが、砂丘のイメージダウンにならないような自然を活かした形でのバス待合所の設置は今のところ考えていません。利用者が少ない点、それから管理面、それらを考慮した結果、現時点においては造らない方がいいのではないかと考えています。

 

(3)県道湯山鳥取線の除草について

(地元意見)

 大山周辺は2回目の清掃作業があったとテレビで言っていたが、砂丘も春、秋の2回、一斉清掃を行う。しかし、大山と一緒の年2回の清掃で足りるのかどうか。ゴールデンウィーク、夏休み、そして二十世紀梨の梨狩りシーズン、つまり春と夏休みの前後、秋の行楽シーズン前、これぐらいは雑草刈りとごみ拾いした方がもっと良いのではないか。

まして、先ほどの第8次総合計画では現在ある150万人の観光客が、姫鳥線開通後は300万になるという予想を立てた説明だった。300万人の観光客に対して、ようこそ砂丘にいらっしゃいましたという気持ちをどう表したらいいのか。

夏休み前、そして秋の行楽シーズン前には砂丘周辺の道路をきれいに整備し、草刈りがしてあるという状態になれば、その気持ちが表れるのではないか。

 

(都市整備部長)

県道湯山鳥取線の除草について、県においても除草時期等の検討はしておられます。ご指摘の通り、観光客が多く来られるゴールデンウィーク、夏の観光シーズン等のタイミングの良い時に実施していただくよう引き続き要望したいと思います。

 

(4)砂丘細川線の改良について

(地元意見)

岩戸からふれあい会館まではかなりグレードアップされた道路として整備され、また砂丘東口の交差点から砂丘会館、県営駐車場の歩道が切れるまでは、きれいなインターロッキングの歩道がついた道路として整備されている。歩道が切れてからふれあい会館まで、おそらく2km半くらいだと思うが、同じようにグレードアップした道として整備したらゴミを捨てにくい状況になるのではないか。

大山に行くと溝口からでも淀江からでも大山町からでも、いろいろな道がつながっているが、鳥取市から砂丘に来るのは県道319号線のたった1本だけである。この1本の道をきれいに整備できないものか。

 

(都市整備部長)

 県道砂丘細川線については、継続して県に対する要望事項として上げていますが、先ほど企画推進部長が説明しましたように市だけではなく、県も非常に財政状況が厳しい中で早期の事業実施は困難だと聞いています。

しかしながら、御指摘のように鳥取砂丘の観光用道路として主要な道路だと考えていますので、事業実施に向けて引き続き強く要望していきたいと考えています。

 

(市長)

 私の方で総括的な点など触れたいと思います。

 最初に砂丘についてですが、まず第1点として鳥取の観光はやはり砂丘を核と考えて、ここを充実させることで集客力を高めたいと思います。特にこれは姫鳥線の開通をにらんでの取り組みとして極めて重要だと考えています。そして、砂丘とどのようなネットワークとして繋げていくかというようなこともあると思います。

砂丘について考えるときのポイントは、鳥取市と福部村が合併した現在の鳥取市においては砂丘を全体として考え、岩戸から千代川河口までを一体のものとして内陸部も含めて考えていくことであり、そういった全体構想もまとまっていますので、それに沿いながら計画的に整備していくことになると思います。

まず砂丘の地域内のことに触れますと、やはり使われなくなった施設の撤去、駐車場の整備があります。砂丘は東から西までかなり範囲が広く、岩戸から砂丘の乾燥地研究センター辺りまでを繋いでいくポイントが幾つもあります。こどもの国もありますし、それから砂丘の店が並んでいる地域、サンドパル、そして多鯰ケ池もあります。また、ふれあい会館の温水プール、岩戸港も連なっていますので、これらを結びつける交通手段も重要になります。

 雨でも楽しめるような砂丘にならなくてはいけませんし、四季折々の魅力も高めて、見て楽しんでいただく、体験して楽しんでいただくという工夫が必要だと思います。文学碑など文学的なもの、写真的なもの、絵画とかスポーツ関係、いろいろな楽しみ方がある砂丘ですから、全体としての砂丘の楽しみ方、あるいは砂丘の見方というものを提示していかなくてはいけないと思っており、そこにはストーリーが必要だと考えています。食べ物も当然そこに入らなければなりませんし、学術的な研究なども入ってこなくてはいけません。そういったことからも砂丘の魅力は多様ですが、その全体像を提示できていない、あるいは有機的に結びつけていないということが一番の問題点だと思います。

 ご指摘には、各論的に問題であるトンネルの整備や雑草が生えていること等がありました。砂丘本体の魅力を高めると同時に、こうした一つひとつの問題に取り組んでいかなければいけないと思っています。春、秋の一斉清掃は3,000人ぐらい参加していただいており、相当なものだと思っています。それから、私も実際に朝早く起きて参加しましたが、最近は草原化を防ぐための除草の取り組みがあります。その他にも、木を切ろうではないかというような話もあり、そうした取り組みで砂丘の自然の魅力をもっともっと引き出していきたいと考えています。これらも総合的な構想に基づいて進めていきたいと思っており、経済界の方、それから観光関係の方、地元の方、あるいは一般ボランティアの方、いろいろな人を巻き込んでやっていきたいと思います。

 また、現在、麒麟獅子バスを砂丘から賀露に結ぶように考えていますが、そのルートとしては、こどもの国から乾燥地研究センターの前を通り、浜坂に出て賀露に向かうというものです。駅から砂丘の中心部、店舗のある辺りに着いて、それから今度は西に繋いでいくことを麒麟獅子バスの改良版として11月から始めたいと考えています。なお、これは土日の周遊として考えています。バスの話も出ていましたが、こどもの国に行く時にも、土日に関してはかなり利用いただけるようになるのではないかと思います。これも次の段階としては通年運行を考えるべきだと思っています。

 

(地元意見)

市長の総括的な答弁で私が言いたかったことを全部包含していただいたと思うが、一つだけお願いしたい。やはり問題は県道であり、その維持管理を県がしなければいけないということが少し面映ゆい。ただ、鳥取県にしても鳥取市にしても、観光といえば鳥取砂丘ということで、協力して戦略的に進めなければならないし、うまく鳥取県を動かして1本しかない319号をもっともっとグレードアップした道にしていただきたいと思う。

関連して、第8次総合計画基本計画案の観光戦略の項に、日本海の魅力と各地域の海岸の特徴を活用したマリンレジャー等による集客を推進しますという一行がある。これは姫鳥線の開通に伴い、夏の海水浴シーズンに大幅に客が増えるであろうと予想された文章かと思うが、合併して海岸線がすごく広くなった。この広くなった海岸線に対して、第8次総合計画では海水浴シーズンの観光客の入り数をどのぐらい想定しているのか。先ほど市長が言われた、岩戸から賀露だけではなく、岩戸から青谷までの海岸線、海水浴場に何十万もの人間が押し寄せてくるためには、どのような第8次総合計画を考えていったらいいのか。

私の提案として、今、砂丘で無法状態のキャンプ場になっている部分があるが、できればごみの出しにくい、気持ちのいいキャンプ場の設置というのを第8次総合計画に考えられないものかと思う。駐車場にキャンピングカーも停められるようなキャンプ場の設置を第8次総合計画の中に組み入れていただけば、もっと海岸線がすっきりとし、海水浴のお客さんもどんどん来て、山陰海岸のイメージがアップするのではないか。そして岩戸から青谷までが、一定以上レベルアップした海水浴場になると考えるがいかがか。

 

(市長)

ざっと海岸線が約32kmあります。漁港も東は岩戸から西は青谷の長和瀬まで、正確には7港ということですが、港もあり、海水浴場も最近賀露が再開され賑わっています。

海水浴客の人数については私も正確な数字を承知していませんが、キャンプ場の整備については、砂丘の全体構想の中に入っています。まずはみんなが砂丘を目がけて来られますので、海水浴も可能ですし、キャンプ場はやはり砂丘に持ってくるのが一番いいのではないかと思っています。現在も、砂丘西側の有島武郎歌碑の少し手前と砂丘海水浴場の辺りにキャンプ場がありますが、オートキャンプ場として整備されていないというのはおっしゃるとおりです。

弓浜半島の例を見ても、松林があるところでは国道431号線からみんながキャンプに入ってしまうという実態があります。自然に触れたいという人は、整備されていない所に行かれる場合もあります。これには次の対策が必要だとは思いますが、そういったことでキャンプ場の整備はこれから一つの課題として考えていきたいと思っています。

 先ほど、この点が抜けていると言われた県道ですが、県にも砂丘室があります。担当の堀田さんは福部の役場にも勤務されたことがあり、砂丘を県の立場からしっかり考えていただいています。

 市も県とタイアップし、砂丘新発見伝事業も色々と進めてきていますし、その他、草原化防止の草むしりもしています。これからも鳥取砂丘というテーマで県と市が協議の場を持ちたいと考えており、その中には、地元で観光事業をしておられる方などにもできるだけ入っていただけるような形を創っていかなければならないと思います。

現在、鳥取砂丘に関しては、市と商工会議所、それから観光コンベンション協会が中心になって全体構想をまとめた段階です。これからが実施の段階であり、ご指摘のあった部分も含めて、既に日常的な連携はとっているつもりですが特に県との連携について、やはりしっかりした場を創ることを目指していきたいと思います。そうすることにより、いろいろな課題を常時そこで議論できるのではないかと思いますので、そうした考え方をこれから実行に移していこうと思います。

 

※砂丘観光への取り組みについての追加説明(経済観光部)

 観光客入り数の想定は、「地域再生計画」に基づいた入込み想定客数で、今後砂丘を中心とした観光資源の整備により可能な数字であると考えます。岩戸から青谷の海岸については、海水浴が中心になるものと考えますが、美しい夕日のスポットもあり、多様な情報発信に努めます。

 砂丘地域でのキャンプについては、指定されたキャンプ場以外でのキャンプは禁止されています。今後砂丘全体構想のなかで必要な整備は検討していきます。砂丘の東西を比べた場合、観光客の動線、店舗数等片寄った現状です。本市としても、バランスのある発展のための整備を計画中であり、実施に向けて進めていきたいと考えます。

 

 2 梨の生産振興を図るための補助事業に対する助成措置について 

(1)二十世紀梨再生促進事業について

(地元意見)

福部町はラッキョウと梨が主な特産品である。ナシの栽培については古くからやっているが、高齢化と木の老木化、最近の気象の変化、温暖化に対する害虫等の被害があり、なかなか収量に結びつかない。

園芸試験場の研究結果では、この辺の気候も20年後には瀬戸内海のような気候に変わるだろうという予測がなされている。また、筑波の農業研究所では全国の果樹に対する被害発生が多くなると予測されている。現在はそれに対する注意の呼びかけだけで、具体的な対策は未だ出ていないが、これらが要素と思われる被害が近年出てきている。

また、鳥獣、害虫が発生し、品質の低下等の現象も見られる。これらの対策を講じるために、これからも行政の助成をお願いするとともに、新植・改植等の事業助成対策を講じていただきたい。

 補助事業の項目として、第1番目に二十世紀梨再生事業がある。今でも取り組んでいるが、災害に強い生産安定のためには果樹棚、それから多目的な網かけ施設、かん水施設等の整備が不可欠である。このような要望の予算措置として、県の事業であれ側面的な援助をお願いしたい。

 

(農林水産部長)

本市では二十世紀を初めとして多くの品種の梨が栽培されており、福部町に限らず、本市における最も重要な農産物の一つとして位置づけています。本市としては、この日本一の産地を維持させていくため、梨の振興に今後とも取り組んでいきたいと考えています。

 ご指摘の二十世紀梨再生促進事業について、これは単県事業ですが市も県とあわせて地元に補助をしている事業です。この事業は平成13年度から平成17年度までの5ヵ年事業として実施されてきているものであり、今年度が最終年度ということになります。そういったことから、平成18年度以降も継続して実施していただくよう県へ要望しており、今年の8月3日に開催された移動振興局においても来年度実施の要望をしています。梨の関係については、内容を変えてでも恐らく継続していただけるものと考えています。

 

(2)イノシシ等被害防止対策事業について

(地元意見)

 イノシシ等の被害防止対策事業について、農作物に対する被害が年々増加している中でカラス、イノシシ等の被害に対する措置がとられている。これらの助成として、カラスは箱罠、イノシシは電気柵等があるが、今後とも引き続きお願いしたい。

カラス駆除の箱罠は5カ所に設置している。これらは餌が必要で、餌は購入と保管についてJAに協力をいただき、各支部が餌付けをして捕獲するということを、地道に行っている。また、イノシシの電気柵ばかりでなく、罠に改良型ができたというニュースを聞いた。来年度それがどういうものかを検討することも含めお願いしたい。

 

(農林水産部長)

 イノシシ等被害防止対策事業は単県事業であり、県と併せて市も一緒に補助している事業です。イノシシの被害対策としては電気柵、あるいはトタン柵による防除の方法、また捕獲檻による方法、こういった両面からの対策を現在講じており、今後とも継続して実施します。

また、集落あるいは地域ぐるみで捕獲に取り組んでいただくために、今年度から単市事業として新設した網罠猟の免許取得のための補助制度も継続して実施します。お蔭様で今年度は24地区42人の方が免許を取得されました。大変多くの方に活用していただき、本当にありがたく思っています。この制度は来年度も引き続き実施していきたいと考えています。

 

(3)土壌環境づくり支援事業、魅力ある梨づくり事業について

(地元意見)

 ご存知のように福部町には畜産農家が無く、共有した事業等を展開することができないので、有機物を主体とした果樹づくりをするために、それにかわる有機質、すなわちバーク堆肥とか油かすの肥料について、今までと同じような措置を引き続きお願いしたい。

また、魅力ある梨づくりの事業について、現在、新植・改植等を伴う新品種の導入等を積極的に行っているが、新品種導入についても今まで通りの予算措置をお願いしたい。

 

(農林水産部長)

 土壌環境づくり支援事業、あるいは魅力ある梨づくり事業ですが、この事業は旧福部村の単独事業でした。他の町村にもある同種の事業を一本化し、平成18年度より新たな制度として全市のエリアに拡大し、今後とも事業を継続して実施します。

 

 3 松くい虫の空中散布防除事業の継続実施について 

(地元意見)

福部の海岸周辺砂丘地の松くい虫の防除についてお願いをしたい。

 かつては不毛の地であった砂丘に先人の努力によって植林がなされ、特産のラッキョウが生産されるようになった。しかし、数十年前から松くい虫が発生し、松が枯れるようになった。その防除に当たり、ヘリコプターによる空中散布が行われるようになったが、してないところとしてあるところを比較すると、その効果は非常に大きなものであることが伺われる。

農地確保と国立公園である山陰海岸の景観確保、特に砂丘地は松の緑が非常に景観上重要なものであると思うので、ぜひともそれを維持していくため、今後とも空中散布による松くい虫の防除をお願いしたい。

 

(農林水産部長)

 本市は平成16年度より環境等の問題に配慮して空中散布は中止しています。しかし、福部町海岸部の松林に対しては継続して実施するようにしています。その理由としては、国立公園鳥取砂丘の景観から砂浜には松が重要な要素であり、保全する必要があるということ、背後地にラッキョウ畑が形成されており、飛砂防備保安林として松林を保全する必要があるということ、そして山裾に家屋が連担しており、災害を防止するための松林として保全する必要があるということ、こういった理由で平成17年度は実施しました。平成18年度も引き続き空中散布を実施したいと考えています。

 

(市長)

 農業に関連して幾つかお話がありました。梨の生産、あるいは松くい虫の防除等については積極的に取り組んでいきたいと思っています。

梨は鳥取県内でも合併した鳥取市が一番の生産地になりました。これからは二十世紀梨ばかりでなく、多様な梨をもっともっと売り出していく必要があると思いますし、できる限りこの合併のメリットを活かしながらブランド化、選果等の業務をJAさんと連携し、効率的効果的な質の高い取り扱いができるよう、付加価値が高まるようにいろいろ考えていきたいと思っています。

 

 4 「サンドパルとっとり」による地域活性化の支援について 

(地元意見)

今年4月19日にサンドパルとっとりがオープンしてから、現在約6ヶ月強が経過している。時期的にお客さんが集まる時期とそうでない時期がある。もともとサンドパルとっとりは、観光の情報発信施設ということをメインに立ち上げ、情報発信で何とか地域活性化したいというのが本心である。

例えば一部では観光バスを受け入れて梨狩りをしているが、これは国道9号線沿いの非常に力のある住民の方が数年前からおこなっていることである。山の方は、どちらかというと非常に衰退しており、旧福部村全体で盛り上げなければいけないのではないかということでサンドパルとっとりを立ち上げた。

現在、指定管理者制度により10月1日から観光コンベンション協会が管理されているが、サンドパルとっとりの中には福部ふるさと市が入っているので、イベント等を企画していただき、福部の農業を活性化していただきたい。

 

(経済観光部長)

 サンドパルについては9月議会でもいろいろ話題となり、テレビや新聞等で随分と宣伝していただいたところです。悪いことばかり考えないで、そうしたことで名前が広まったとして良い方にとりたいと思っています。

砂丘情報館サンドパルは、10月1日から指定管理者制度により観光コンベンション協会に委託しました。この情報館は、観光客に必要な情報を提供し、そして雨風をしのぐ場所として、また農業も含めた福部町の地域振興施設として建設したものです。このような目的を持った施設ですが、農業振興に係るふるさと市の運営は、当初計画に反して品物の集荷が進まないという現状があります。サンドパルを観光農業の拠点施設として有効活用し、ふるさと市を盛り上げるには、地域の皆さんが協力し合い一つになって主体的に取り組むことが大変重要であると思っています。

また、イベント等も地域の皆さんが主体的に実施していかなければ、うまく機能していかないのではと考えています。また、砂丘の風景画、子どもたちの絵画、そして砂丘の歌碑など砂丘に関連したものはたくさんありますので、それらを展示するという費用のかからない方法でイベントをするのも、一つの方策ではないかと考えています。

今後も我々観光コンベンション推進課と福部町総合支所、委託先である鳥取観光コンベンション協会、それから、ふるさと市場運営協議会の皆さんと連携して進めていくことが大切であると考えていますので、ふるさと市の皆さんも一緒になり、どのような形で進めていくことが地域振興に繋がるのかということを十分話し合っていきたいと思います。改めて運営の仕方、イベントのあり方等をいろんな形で検討しながら、良い方法を見出したいと考えています。

 

(市長)

 サンドパルは観光コンベンション協会が指定管理者となりましたので、自由に利用を促進するようになると思います。

また、サンドパルの県道側に電柱があり電線が景観を損ねていたため、電柱を後ろに回すという事業を9月補正で予算化しました。これにより2階からの展望がよくなると思いますが、木が生えていて海岸側の砂丘が見えにくいという難点もありますので、今後も改善の必要があると思っています。なお、多鯰ケ池の方はよく見えるようになりますので、雨の日でもサンドパルに来ていただき、砂丘のいろいろな眺望を楽しんでいただける場所になるようにしたいと思っています。

 

(地元意見)

ふるさと市が中に入っているが、運営協議会では、サンドパルの前を観光客の方や地元の人が通られても、この施設が何の施設なのか非常にわかりにくいのではという意見が多くある。そこで今年の春に、車が走っていても道路から一目瞭然でわかるような大きな看板を作ってほしいという話を運営協議会でも出した。もう年末も近づくが依然として形になっていない現状である。意見は届いていると思うので回答をいただきたい。

 

(経済観光部長)

 大変申し訳ありません。9月議会で電信柱等も含め予算化されました。現在は、横断幕にしてはということも含め、色々な検討をしています。今後、皆さんとも協議し、よくわかるような看板を設置したいと思っていますのでよろしくお願いします。

 

(市長)

 建物に向かって右側の土地のあるところに標柱みたいなものを立てたらどうかと言ったことがありますが、現在は横断幕の案になっているのですか。

 

(経済観光部長)

 いろいろ検討する中、現在は環境省等と協議検討中です。

 

(市長)

 現在は部長が説明したような状況であり、いろいろ検討している段階とのことです。

今もふるさと市、サンドパルとっとりといった紙を貼り付けるなどして対応していますが、交差点に近い建物に向かって右側の残地に看板を立てるという計画で検討したことがあると記憶しています。これは早急に取り組むべきことだと考えていますし、現在、環境省等とも調整を図っています。できる限りよくわかる固定的な看板にしたいと思います。

いろいろな話をいただきましたが、イベントにしても地元の皆さんの創意工夫がどんどん出てきて、それに対して行政も協力し、全市的なイベントとして鳥取市全域から人が集まってくるというような形にしていきたいと思います。例えば、既に用瀬町の流しびなの行事がありますが、これも以前よりもにぎやかになったと聞いています。また、しゃんしゃん祭も昨年に比べて、今年の夏は見に来られた方が3万人ぐらい増えました。20万都市という一つの大きな枠組みができ、何をするにしてもその力を結集して当たるということができるようになりました。

福部町においてもいろいろな取り組みにおいて、こうした新しい鳥取市の枠組みと言いますか、大きな舞台と言いますか、この土俵でいろいろな取り組みが展開できるように、内容をより高度に、魅力的なものにし、そして情報発信をして呼び込むようにしていきたいと思います。そうしたことが一つの成功の秘訣でもあり、みんなが助け合って、この合併した区域が共存共栄を図るための方策であると考えています。

 

※サンドパルの整備についての追加説明(経済観光部)

 鳥取砂丘を訪れていただく観光客の皆様に雄大な砂丘を十分に堪能していただきたいとの思いで、可能な限り景観改善に努力をしているところであり、その一環として電柱移転を進めているところです。

 また、砂丘情報館サンドパルとっとりは、鳥取の観光情報を発信する拠点として建設された関係上、広く観光客の皆様に所在の周知をしていただく必要があり、看板の設置につきましても、9月補正予算での対応を行い、現在環境省と協議しており、近く設置できると思います。

 

6 市政の課題等についての意見交換

(地元意見)

 麒麟獅子バスについてだが、観光客にとって名前が麒麟獅子ではどういうバスか分かりにくいと思う。観光地なので、「砂丘」という名前にできないものかと絶えず思うが。

 

(市長)

 この話は私も度々耳にしていますし、いろいろな方からお話を聞いています。麒麟獅子という名称は、募集した結果により決まったものです。従前は国府町地内の宇倍神社、池田家の墓所等にも行っており、そういうことも勘案し因幡ということから麒麟獅子になったと聞いています。

現在は国府町には行かないルートに変更しました。名称変更の時期かなと私は思っていますが、観光コンベンション協会で十分検討をして頂くということで、この場での回答にさせていただきたいと思います。

 

※ループ麒麟獅子の名称変更についての追加説明(経済観光部)

 ループ麒麟獅子は運行開始に先立ち、一般公募により名称が決定された経緯があります。また、運行開始(平成10年)より7年を迎えており、利用者を始め、市民の間に定着しているものと思います。

 名称変更については、関係者の協議が必要であり、現在までの認知度や砂丘行の表示方法が他にないのかなど客観的な議論が必要と思います。運行しておられる鳥取観光コンベンション協会へご意見を伝え、協議の機会を持っていただくよう依頼します。

 

(地元意見)

近年、特に乾腐病が蔓延している。以前もあったが、これは根付けをしたラッキョウの種が腐ってしまう病気で、ここ2、3年は非常に多くなっており困り果てている。

ご存知のように16年産は10億円であり、10億円達成プランが3年目にして達成されたのだが、17年産はそれが6億円まで下がった。それにより中部のラッキョウに負けるのではないかと危惧していたところ、やはり今年は僅かながら中部の方が上になった。これは台風の被害もあるが、乾腐病が一番大きな要因ではないかと思われる。

 3年ほど前までは乾腐病の防除薬剤もあったが、農薬規制の関係で登録がとれず使用できなくなっている。現在、関係機関で取り組んでもらっているが、行政の面からも今後とも一層ご協力をお願いしたい。

 

(農林水産部長)

 この問題は昨年も伺いましたが、県も国に申請しなければなりませんので、いろいろなデータを添付する必要があります。現在、それらのデータを収集しているということですが、先般、県との間でこの話題になり少し話しをしたところ、今のところ目処が立っていない、18年度も不可能だということでした。県としても認可に対する作業については進めておられますが、もうしばらく時間がかかるとのことです。今後も県に対して早くしていだだくようお願いしていきたいと思います。

 

(市長)

 前回の地域づくり懇談会が2月1日に開催され、その時にも乾腐病の話が出ました。その時のご質問の内容は、使用農薬の登録をとるために時間と資金が必要なので支援をお願いしたいというお話でした。

その後、このことについて農林水産部でも調査し、現在国において基準値を検討中であり、平行して県の試験場で必要なデータをそろえるための試験を実施中であること、登録申請にあたって農家に申請料等の負担はないということをお答えしています。

 少し確認させていただきたいと思いますが、乾腐病は乾いて腐ると書きます。これは水が足りないせいですか。

 

(地元意見)

その辺はよくわからない。全部腐ってしまう。

 

(市長)

 土地が痩せてしまうのでしょうか。何か病害虫でも入るのですか。そこがまさに分からない部分なのでしょうが、ぜひこれは克服していきたいと私自身も思っています。

今年、作付けまではできませんでしたが、私は初めてラッキョウの収穫にスコップを持って参加し、いろいろと経験しました。福部でのラッキョウ掘りを仲間の人たちと一緒に経験して、そのラッキョウを漬けて、今食べています。今年のラッキョウは私自身のラッキョウ掘りの体験も含めて印象深いのですが、大きさが小さい、収量が少ないという話はそのときも聞きました。ラッキョウは市の花になりましたので、ぜひとも勢いを盛り返して、県内はもとより全国一になるようにしていきたいと思っています。皆さんと共にしっかり頑張りたいと思います。

 

らっきょうの乾腐病についての追加説明(農林水産部)

 県園芸試験場に確認したところ、以前使用されていた「スポルタック」を含めて数種類のらっきょうの乾腐病に対する農薬についてデータを収集されています。農薬を登録するためには、多くのデータが必要なことから時間がかかるとのことです。

 本市としては出来るだけ早く、効果があり価格の安いものが登録できるよう県の機関に要請していきたいと思います。

(地元意見)

魅力ある梨づくり事業について来期の項目が上がっていたが、1つ落ちているようなので追加したい。梨生産者大会の助成についてだが、他町では選果場主体で販売等を含めて組織運営されている。我が町は独自の選果場がないため、観光農園、独自販売、国府町の選果場と多岐にわたっている。果実部の組織として、今後いろいろと研鑚するためにも、安心、安全、安定した梨づくりの技術の向上、販売、高齢者対策、こういうものを含めた組織運営というか、研修を含めた梨づくり推進のための事業として、振興大会時に助成をいただけないか。

 福部村のときはそういう事業をやっていたが、今年は途切れたということで、18年度から復活したいと思うのでご検討をお願いしたい。

 

(農林水産部長)

 梨生産者大会への助成ということですが、他の合併町村でもそれぞれ特徴のある生産振興をされており、しているところとしていないところがありますので、調整に非常に悩んでいるところです。そういった中、生産者大会の助成については考えていないという状況ですが、市全体として合併調整項目の中で新しい制度を創るよう検討しており、その中でできないものか検討していきたいと思います。

 

(市長)

 梨生産者大会は、現在幾つ実施されているでしょうか。今年のまだ雪のある3月ごろ、私も佐治の梨生産者大会に行きました。中島JA鳥取いなば組合長も来ておられました。みんなが集まりこれまでの生産量とか生産農家数などのデータを作ったり、売り上げ目標を立てたり、大変盛り上がっていたように思います。佐治に対して市から何らかの補助金が出ているかはわかりませんが、こういう生産者大会は、必ずしも補助金がなくても基本的には皆さんに自主的にしていただけたらいいのではと思います。部長は検討すると言っていますので検討はしたらいいと思いますが、やはり梨生産のためにみんなで頑張ろうという大会ですから、自分たちの力で集まって、いろいろ議論して、こういう問題がある、こういうことを共同で乗り切ろうなど、そういう基本的な方向であってもいいのではないかと思います。最終的な検討は行いますが、生産者大会は全てのところではなく、限られたところでしかやっていないと思います。確かに梨は佐治町が多いですが、あとは河原、もとの鳥取市、それからこの福部などが並んでいますので、一緒になって梨生産者大会を実施する、あるいは全市一本で梨生産者大会を必要ならば代表が集まって実施するということも考えられます。そういったことを含めて、どういう形がいいのか、各地域では当然これまでしてきたことを止めなければならないということはないと思いますし、推進していただけばいいと思っています。お気持ちを十分に汲み取ってないのかもしれませんが、実情として何かお話があればまたお願いしたいと思います。

 

※梨生産者大会への支援についての追加説明(農林水産部)

 梨のイベントに対する支援策として、地域の活性化を図るための各種取り組みに対して支援する「むらづくり活性化特別対策事業」(事業費の1/2 上限100万円)や、平成18年度から実施する予定の、果樹の生産販売を促進するためのイベント開催やパンフレット作成等に係る経費を一部助成する「新たな制度」(事業費の1/3)などを検討していますので活用していただきたいと思います。

 

7 市長あいさつ

 皆さんには、長時間にわたりまして熱心な発表、あるいは意見交換、そして提言をいただきました。本当にありがとうございました。

 合併して1周年を迎えようというところで、1年間を振り返っていろいろなことを今、内部で検討しています。新市で一緒になりながら、これまでの問題点を整理して、解決策を出したいということで努力をしています。

 合併後、1年の間でどんなことがあったかと振り返ってみますと、1つはケーブルテレビを新市全域に普及しようではないかということで、かなり強力な取り組みを地域でしていただいていることがあります。大変お世話になっていると思います。ハード整備については、全体で40数億の事業費になりましたが、16年度、17年度で大体各戸に繋がる手前のところまでの整備が終わります。いろいろな地域情報を共有できる方法の1つとして、地域のいろいろなイベント情報とか農業情報もありますので、この合併後の全市にわたる大事業、強力に推進を図っているこの事業について、今後ぜひ皆さんにも、ご加入いただくことを初めとして、ご活用いただきたいと思います。

また、これによりインターネット等も活用しやすくなると思いますので、こうしたことを通じて、今後もっと行政サービスをスピード化し、便利にできるようにし、インターネットで市民一人ひとりが情報を入手しやすくすることなどを進めていきたいと思います。

 もう一つ、いろいろな改善を検討していますが、最近バスの路線をどうするのかという議論が出ており、新聞で投書もいただきましたが、市長アワーのときにお越しになりましたので御本人とも直接会って話をしました。いろいろと御意見も伺いましたし、生活の足となるバス路線の必要性は、もともと私自身も感じています。全体の予算が限られているとしても、生活を守るために必要な路線を全く無くしてしまうことがどんなに厳しいものかということは私自身もよく理解していますので、十分検討して存続を図りたいという気持ちをお伝えしたところです。

 1年間の間にいろいろな取り組みもあり、また変化もあり、いろいろ不安に思っておられるような点もありますが、もとの鳥取市と福部村が一緒になり、砂丘というものを共有し、また地理的にも大変近いので、一体となって発展をしていくという条件は整っていると思います。後はお互いが心を一つにしながら、いろいろな意味で助け合いをしながら発展していくということだと思いますので、是非とも総合支所はもとより、鳥取市の行政を身近に感じていただき、いろいろ御意見や御注文がありましたら出していただきたいと思っています。

総合計画と行財政改革という2つの大きなテーマを通じて、鳥取市全域がバランスのとれた発展をするようにしっかり考えていきたいと思います。合併して本当に良かったなと言っていただける段階が必ず来ると確信していますし、それに向かって一歩一歩、今も前進を続けていると感じています。いずれにしても、お互いの意思疎通、今日もそういう場でしたが、お互いの考え方や気持ちが共有できるということが前提になりますので、ぜひこれからも鳥取市政と近い距離を持って、いろいろな意見や注文を出していただき、自分たちでできる取り組みにはどんどん積極的に、自主的に取り組んでいただきたいと思います。そして、全市が協力しながら、それぞれの地域を良くしていき、そういったことから鳥取市の共通理解として、20万都市が前進していくようにしたいと思っています。

 地域づくり懇談会も毎年1回は必ず行いますし、市長アワーも行っています。市長アワーで伺った御意見の中で、国道9号線の細川の橋を渡って東に進んだ所は、非常に住宅と道路が近いという問題があるということを直接そのお宅の方から聞きました。これは絶対直さなければならないと私も思いましたので、国土交通省にもかけ合い、何とか解決策をということで歩道設置の方向性が今見えてきたところです。地元の皆さんの協力もいただきまして、安全な生活が守られるようにしたいとしっかり考えているところです。

 長くなりましたが、今日の地域づくり懇談会は大変熱心な意見の発表やご議論をいただきまして、本当にありがとうございました。