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麒麟獅子舞

盛大に祭りの行われる中、麒麟獅子は一軒一軒、氏子の家をまわる。各家では、子どもらを中心に、家人が獅子に頭を差し出す。獅子に噛んでもらうと、一年無病息災ですごせるといわれている。

文化財指定

  • 無形民俗文化財 昭和34年12月 県指定 宇倍神社獅子舞(うべじんじゃししまい)
  • 有形民俗文化財 昭和39年3月 県指定 宇倍神社御幸祭々具一括(うべじんじゃみゆきさいさいぐいっかつ)

因幡地方の独特の原形を今につたえる伝統の舞

麒麟獅子この地方には、「麒麟獅子」という頭をかぶった獅子舞が神社の神前に奉納されており、代表する祭りが毎年宇倍神社で盛大に行われています。麒麟獅子舞は「二人立ち」の頭部に「麒麟」の彫り物を戴くもので、通常「猩猩」と呼ばれる怪しい役に導かれながら登場します。

「麒麟」は中国で生まれた想像上の動物で、その体は鹿にも似て額に一本の角を持つのが特徴です。いわゆる「一角獣」に属するものです。そして生草を踏まず生ものを食べることのない思いやりのある聡明な動物とされています。また、耳は蓮の花びらのような形をしており、これが一角をはさんで二つ直立しています。目は金色の地色に黒の三日月形、鼻は大きな穴が二つ上を向いており、眉はいかにも太くそして大きく縮れて渦を巻き男性的です。口は大きく裂け中には歯が横に並び、開けると紅い舌が見えます。

江戸時代に鳥取藩主池田光仲公が始めたといわれるこの舞いは、因幡地方独特の古い原形を伝えており、鳥取県の無形民俗文化財に指定されています。約350年という伝統の舞いが若者達の手で脈々と受継がれているのです。

宇倍神社と例大祭

宇倍神社は、因幡一の宮で武内宿弥命(たけのうちすくねのみこと)が祀られています。この武内宿弥命は、我が国で初めての大臣の位に就き、仁徳55年の春360歳で本殿裏にある亀金丘(かめがねおか)に草履を残して昇天されたと伝えられ、そうしたことからこの地に大化4年(648)に神社が壮健されたといわれています。

因幡に国府が置かれた当時、一の宮として最も崇敬され、郡から国司が着任すると第一番にこの神社に参拝することとされていました。そして、現在も長寿の神、官位上進の神、財宝の神として県内外から信仰されており、初詣には境内や参道は多くの人で埋めつくされています。

この宇倍神社では毎年4月21日に祭りが盛大に行われています。万葉の昔から続くこの大祭では、厳しい鎧に身を固めた武者行列やはっぴ姿に草履をもって力強く立ち居する奴の舞、艶やかな紅白の衣裳を着た巫女の舞がきらびやかに行われます。

その中でひときわ目を引くのが真っ赤な装束に身を包んだ金色の「麒麟獅子」という頭をかぶった獅子舞です。

呼吸ぴったり「麒麟獅子舞」

麒麟獅子舞麒麟獅子舞は三方舞と称するものを本格とし頭役と後役の二人によって舞われます。頭役が主役をつとめ後役は補助役となり、時には指導役となります。そうして頭役と呼吸をぴったりと合わせ舞うのです。

先導役は「猩猩(しょうじょう)」といわれる怪しい役がつとめます。これは名称や風貌からも窺われるように能の「猩猩」を模倣したものです。にこやかに微笑む真っ赤な面をつけ、髪ももちろん赤く装束は獅子の二人と同じく赤の裁着け袴をはいています。そして腰には赤い瓢箪をぶら下げ、手には太くて赤い丸太棒を一本持っています。

舞が始まるとまず神座に向かって左側はるか下座に猩猩、獅子の順に並びます。最初に猩猩が跳び、次に獅子が跳びます。同じ方向に飛ぶのですがこれは麒麟獅子通有の方式なのです。

歌めいたものはなく、鉦、太鼓、笛の3つで構成され単調素朴な調べを奏でます。「カーン、カーン、カーン」と間をおいて鳴る鉦は、一度聞いた人には忘れられない印象を与えてくれます。

武者行列 



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