富桑地区 地域づくり懇談会

 

1.日   時  平成16年8月24日(火) 18:30〜20:21

2.会   場  富桑地区公民館

3.出 席 者  地元出席者  67名

        市側出席者  17名

竹内市長、石谷副市長、中島収入役、近藤水道事業管理者、林政策調整監、谷口総務部長、西澤企画推進部長、井上福祉保健部長、山下商工農林水産部長、綾木都市整備部長、

小田環境下水道部長、森本人権政策監、杉本合併協議会事務局次長、浜辺教育委員会次長、西川水道局工務課長、

 

(事務局)藤岡市民参画課長、担当(神之田)

 

4.市町村合併について

 

  杉本合併協議会事務局次長:資料に基づき説明

 

5.地域の課題についての意見交換

 

(1) 行徳地区の都市計画について

 

(都市整備部長)

住宅が密集しており、道路幅員がかなり狭く見通しが悪いということですが、鳥取市としても道路交通網の整備が必要ではないかと思っています。この状況の中でこれまでにいくつか道路整備計画等の素案をお示しし、ご意見をいただいているところです。この地域は数多く家屋が連坦していますので道路を拡幅するということになりますと、今住んでおられる方に大きな影響、特に住居の移転など大きな影響がありますので、そのあたりを十分に義論していただきたいと思います。地元でこの8月中に地区内の道路整備についてお話をされるとお聞きしています。鳥取市としてもいろいろお話を聞かせていただきたいと思います。地元と協議しながら計画づくりを進めていきたいと考えております。

 

(山田県議)

○この富桑地区は、北部を中心に街路事業の関係、高規格の宮ノ下16本松線の関係でこの数年変貌してきている。ただ、この行徳地区は今日いろいろな意味で大きな課題を今日抱えている。我々は富桑地区だけでなく明徳地区も含めて行徳地区の道路交通の対策を広域的に考えなければいけない。西品治田園線や南町富桑線のような幅員が10数メートルある街路を行徳地区に整備するのは非常に困難ではないかと思っている。昨日一昨日の新聞でしたか、新潟とか福井で発生した豪雨がこちらで降ると、行徳の観測地点だと千代川がいつ決壊をしてもおかしくないという記事が出ていた。また、鳥取大震災もいつ起きるかわからない。大雨による災害も日本全国どこの河川で起きてもおかしくないという状況もある。幅員10数メートルの都市計画道路を整備するのか、あるいは住宅の密集地での整備、高齢者や歩行者優先的な道路整備によるまちづくりをする計画なのか、昨年地域づくり懇談会で若干提起した。その後どのような議論があり、どういう事業の手法を市として考えているのか。

 

(都市整備部長)

当初3つ案を作りました。幅員13メートルの道路を想定して図面を作りました。ただ、この案にこだわるということではございません。それでやはりどういう整備の仕方がよいのか、こういう方法がいいのではないかということを地域の皆さんがいろいろ議論していただければ、鳥取市もいろいろ協議したいと考えています。ですから今すぐどうなるということは言えません。また、家屋が連坦している地区では、道路用地に家があり、そのため地区外に移転しなければならないことが発生しますので、そのあたりを十分お互いが理解しあいながらお話をしていただきたいと思います。鳥取市としてもそのあたりを充分協議させていただきたいと考えています。

 

(市長)

行徳地区はもともと田圃などの農地が宅地化され、その中に細い道路ができているまちなみだと思います。密集市街地の整備手法としていろいろ例はありますが、まだ我々も十分な検討がされてないと思っています。市からは道路を十文字に入れる案を出しています。ただ、皆さんが求められているものはそういうものではなくて、消防車や救急車等の入れるような必要最小限の道を整備したり、被災時に避難できるような公園であるとかいろいろあると思います。委員会を作ったり、あるいは専門家の診断を受けて議論するなどして本格的な検討研究するとか、いずれにしても整備に伴い住民の皆さんの敷地の一部がかかることで移転が必要であったりしますので、皆さんと一緒になって議論していかなければならないと思います。今まではそこまでの本格的な検討があまりできていなかったかもしれません。だから地域の考えがまとまってくることと、専門的な検討がされること、この両面が相まって方向性がある程度固まって、具体的な事業手法も固まってくるのではないかと思っています。そういう意味では新年度に向けて調査、検討の体制づくりを検討しなければならないと思います。平成14年から平成16年にかけてこの場で話題になっています。野の花診療所などもでき外部からの交通もあり、今のまま放置できない問題だと思っております。もう少し具体的な本格的な検討を来年度に向けてやっていきたいと思います。これはまちづくりの中での課題としてやっていきたいと思います。

 

※都市整備部補足

庁内にまちづくり検討会(都市整備部全課)を立ち上げ、地域の方々と協議、調査検討を行う体制を整えて、引き続き地元と協働した取り組みを行ってまいります。

 

(山田地区会長)

○行徳の都市計画の問題だが、先日行徳でアンケートを取ったりいろいろしている。それで執行部会と行徳の町内会長との話があり、建設委員会を作って進めていきたいということであった。それで、具体的に建設委員でも作って進めていこうということになれば、市が協力してもらえるのか。

 

(市長)

地元と一緒になって検討していくことは必要だと思っています。また、事前の相談の段階でも市の担当職員と一緒に建設委員の皆さんと話し合いをしなければならないと思います。行徳地区のどの範囲で建設委員会を立ち上げるという動きがあるのでしょうか。

 

※都市整備部補足

庁内にまちづくり検討会(都市整備部全課)を立ち上げ、地域の方々と協議、調査検討を行う体制を整えて、引き続き地元と協働した取り組みを行ってまいります。

 

(山田地区会長)

○今現時点で建設委員会はないが、これから行徳1区、2区、3区全体で進めていかなければならないと思う。

 

(市長)

その建設委員会を組織し、その中でアンケート結果を分析し、取りまとめをして方向性を出すことは大変重要なことですし、鳥取市も連携をとってこの検討を進めていきたいと思っています。

 

(地元意見)

○市側から3案が出ているが、行徳の旧道から南行徳の間に道路を整備する計画のように思う。将来的には国体道路、駅前から布勢に出る大きい道路に繋がないと整備してもまったく意味がない道路になるのではないかと思う。1案、2案、3案とも南行徳を終点にしているが、その経緯を説明していただきたい。

 

(都市整備部長)

今条件等、細かいことは把握していませんので申し上げられません。ただ、それなりに大きい道路に囲まれた地域の中で、多方面に通り抜けるために道路を整備する考え方であると思います。従いまして、道路整備の範囲を広げ、国体道路のような広域的に大きな道路に接続するという検討は、この時はしてないと思っています。

 

(地元意見)

○富桑地区はもともと岩美郡富桑村だった。大正12年の5月10日に鳥取市に合併第1号として合併した。合併する際の条件は、上水道の普及、学校の改修、丸山から太平線までの道路整備であった。だから、ただ行徳の旧街道から行徳新道まで通じる道路整備の検討でなく、そういう歴史を踏まえて進めていただきたい。また、鳥取市としても、これは地元が話がまとまったら、話を聞こうとこういう態度でなく、今言った歴史を踏まえて、市も真剣に検討をされたい。

 

(市長)

この都市計画、道路の話ですが、これは地元が考えたら対応するというようなことではありません。防災上の問題、その他も含めて、地元が考えたら対応しようということではなく、地域の方のいろいろな権利の変動にもかかわるので、地域の方と一緒になって狙いを絞り方向性をつけて考えていかないと、経験上いつまでも事業ができません。市が勝手に計画を立てて、これでやりましょうといってもできませんので、地域の方と一緒に考えながら狙いを絞ってやっていこうということです。歴史の話もありましたが、例えば、最近になって丸山交差点から松並町にかけて少しずつ道路が拡幅されていますが、以前からの道路整備の考え方が生かされていると思います。歴史を踏まえるのは大変重要なことだと思いますが、今の問題は、行徳地区は密集しており、雪が降ると通行に不自由する、このような街並みでいいのかということだと思います。そういう意味で、大きな道路に結ぶように整備するということになると通過交通がどんどん入ってくるようなことにもなりかねません。昨年の地域づくり懇談会の中で、60キロのスピードで走る車が通る道路は求めていないという意見もありました。以前の案がどうであったかということも研究した上で、これからの富桑地区のためにどんなことが望まれるか、あるいはどんなことが可能か、住民の高齢化も進んでおりますし、いろんな意見があると思います。現状に即して具体的に考えていけないだろうかということです。例えば国土交通省の密集地域の整備を担当しているような専門職員に見ていただいたり、あるいは都市の再開発の手法を使うとか、具体的に相談をしながらやれたらと思っています。来年度の取り組みの中に入れたいと思っております。

 

※都市整備部補足

庁内にまちづくり検討会(都市整備部全課)を立ち上げ、地域の方々と協議、調査検討を行う体制を整えて、引き続き地元と協働した取り組みを行ってまいります。

 

 

(都市整備部長)

 いろいろな協議の場には出させていただきますし、いろいろご意見があれば言っていただければと思っております。

 

(地元意見)

行徳地区からこのような大きな要望が今まであまりないような気がしていた。ただ、確かに誰が見ても、狭い道しかなく車が通り抜けしにくいのは常に心配だ。そこで、電柱を取り、消防車が通れるようになればそれ以上のことはないと思う。ただ、この整備をして誰が儲かるんだ、誰に利益があるのか。住民がどんどん他所に移っているから行徳地区がこれ以上良くなるということでもない。このことも検討し、それでこういう計画を進めていただきたい。

 

(都市整備部長)

この3つの案は、あくまでもここの全体の都市計画を考えたときの素案、たたき台ということです。例えば主要な道路だけを広げればよいのではというお考えもあると思います。素案をきっかけに地元で議論していただければという思いです。地域の方の中の同意を得ていないことを進めることはできないと考えていますので、そのあたりはご理解をいただきたいと思います。

 

(2) くる梨バスの導入について

 

(都市整備部長)

(以下、図にて説明)

くる梨バスは今年の1月から本格導入し運行しています。鳥取市の公共交通が今どうなっているかと申しますと、鳥取駅を中心に放射状にバス路線が設定され、郊外のほうに運行しています。また、JRが東西方向に山陰本線、南側に因備線を運行しています。それで、公共交通が空白となっている中心市街地を運行するのがくる梨バスでございます。つまり、くる梨バス自体はあくまでもそれぞれの交通機関の補完的役割を担っています。民間の交通機関で網羅できない部分をなんとかできないか、ということで鳥取市がくる梨バスを運行しています。それで、今このくる梨バスの運行ルートのお話がございました。平成14年10月頃から、市民の皆さんのバスの利用状況をお聞きしたり、意見をお聞きしながら中心市街地を1周35分程度で運行できるように実験的にルートを決めました。バスの初乗り運賃区間を運行することを基本的な考え方にしています。バスの民間事業者、学識者等でバス活性協議会を設置し、その協議の中で出た基本的な考えのもとに運行させていただいています。それで、当初のルートでは、1便あたり平均5.6人程度の利用でしたが、1回目のルート変更では平均8.2人、今の本格運行では1便当たり平均10.3人が利用しており、次第に利用が増えています。バスに乗られる方にアンケートをしましたら、利用者の方は60歳代以上が40パーセント、そのうち70歳代以上が25パーセントでした。鳥取市全体の高齢化率は約18パーセントですが、市街化区域の中におきましては、さらに約10パーセントくらい高く、高齢者の方の利用が非常に多いということです。それでルートについて、現在のコースを拡大して200円になるとしたら乗られますかというようなことでご意見を伺っています。その結果、値上げするなら拡大しないほうがいい、あるいは現コースで100円がよいという声が多く、約7割以上の方が100円で今のコースがよいというご意見をいただいております。また、運行間隔について、もう少し延ばしたらどうかというなこともありました。現在20分間隔で運行していますが、約65パーセントの方が20分間隔で運行したほうがよいというアンケート結果が出ております。ということで、あくまで民間事業者が運行するバスの初乗り区間の中を運行するという基本的な考え方ですので、運行ルートを周辺へ延長することは現時点では難しいのが現状でございます。そういうこともありまして、富桑地区の皆さんの公共交通機関の確保という観点からは、路線バスの事業者に対し、運行路線の変更等ができないか要望しているところでございます。

 

(山田地区会長)

○富桑地区は人口が多く、約1,200世帯ある。しかし、このくる梨バスの範囲から少し外れており、市街地の中のバス路線としては過疎地になっている。だからくる梨バスを運行してほしいということだ。行徳や元品治のあたりが富桑地区で一番密集している。そこにくる梨バスを運行してほしい。

 

(都市整備部長)

バス事業者やバス運行の許認可行政庁である国土交通省の運輸局との協議の中で進めています。基本的に、くる梨バスは路線バスの初乗り運賃の区間で運行しています。そのため、鳥取市の場合、路線バスでも初乗り運賃はくる梨バスと同じ100円になっております。他の市でも循環バスを運行しています。例えば米子市では、バス事業者は初乗り運賃の区間を変更しないということです。既存のバス路線を運行している民間のバス事業者の経営を圧迫させないように循環バスを運行することになるので、なかなか難しいと考えています。バス事業者と一緒にいろんな検討をして運行ルートを決めています。また、くる梨バスは2台ありますが、1周を35分程度で周回しています。先ほどのアンケートの結果などを踏まえると、20分間隔に運行することがもう1つの条件となっており、この点からも現時点でのルートの延長は難しいのではないかと思っています。それで先ほど言いましたが、バス事業者の方に富桑地区へのバスの路線の変更等できないかということをお話しており、いろいろと検討をしていただいているところです。一方、津ノ井等少し遠くから来られた方が、この100円バスに乗って市街地のスーパー等に行かれているという事例が増えてきたと聞いています。まず、このバス路線がどうしたら定着するのかいうことが一番の大きな課題だと考えておりまして、現時点では、すぐにバス路線の延長は難しいと思っています。

 

 

(地元意見)

○富桑地区には路線バスは運行していない。ただ片原通りに路線バスが通っているだけで、他に運行していない。明治地区の安蔵は20〜30軒ほどの集落だがそこには路線バスが運行している。さらに、冬になれば除雪もされる。そういう状況からすると富桑地区の交通機関は非常にお粗末だ。さきほど山田地区会長さんがおっしゃったように、過密な住宅地については検討していただきたい。

 

(市長)

路線バスについての可能性を検討していると話が都市整備部からありました。100円バス(くる梨バス)という考え方だとやはり初乗り運賃の区間の範囲で運行する考え方になっています。では200円バスならいいのかということになると、鳥取市も観光の観点からどこで降りても200円均一のバスを鳥取駅から砂丘や因幡万葉歴史館に向けて運行しています。これも循環バスの形になっていますが、これも選択肢の1つになります。もともと160円であった区間を100円間に変えていますが、これはあくまで160円区間の範囲内の交通の問題を解消しようとしています。次にその外の区域の交通問題をどのように解決していくのかということですが、路線バスか循環バスで解決するということになります。循環バスが街を大きく回ると、1周の距離も長くなりますので、今は1周するのに35分かかっていますが、もっと時間がかかるようになり、かえって不便になります。ですから、皆さんがバスに乗られる目的、つまり駅に出たいのか、買い物に行きたいのか、病院など市の中心部にある施設に行かれるのか、そういうことを考慮してバス路線の計画を立てなければなりません。乗換えがないのが循環バスのいいところかもしれませんが、一方で長い時間乗っていないと目的地まで行かないこともあります。また、1周が長くなると次のバスまでの待ち時間が長くなります。100円バスも実験運行が2回あり、今年の1月から本格運行となっています。運行のたびにコースも改善していますが、本格運行の時点でほぼ限界になっています。だから、さらに大周りに運行する場合の対応として、バスの審議会が市にありますので、その中で検討をし、考えていかなければならないと思います。地域の強い要望は分かりましたので、その具体的な要望を踏まえた研究をさせたいと思いますので、ご理解をいただきたいなと思っております。

 

(都市整備部長)

100円バスにつきましては、アンケート等を取りながらやっております。これも大きなまちづくりの実験だと思っておりまして、この100円バスが定着しなければ範囲を広げるということはありえないと思っていますので、今後の検討課題かと思っています。

 

 

 

 

(3) 千代川への架橋について(南町富桑線−南城北団地)

 

(都市整備部長)

千代川の架橋ですが、この橋の建設については非常に工事費がかかります。南町富桑線から南城北団地への架橋についての有効性は認識していますが、財政上から考えても非常に難しいと思っています。それで、鳥取県に対しこの橋を建設するようお願いしています。老朽化した既設の橋がたくさんありまして、県は現在源太橋の調査等を行っています。以前、順次橋を架け替えようという話もありましたが、財政事情が厳しい中で、老朽化している橋の維持管理等、どこまで対応できるかということを聞いています。このような状況でありますが、鳥取市としましても今後も鳥取県に対しまして要望をしていきたいと考えています。

 

(山田県議)

平成7年、自治会が県議会に対し、千代川に新しく橋を建設するよう陳情書を出した。平成9年まで2年にわたり慎重に議論していただいたが不採択になったという経緯がある。南町富桑線、西品治田園線は市道である。県で橋を架けるということになると、少なくとも橋に接続する道路を県道にしなければ議論が進まないと、委員会でこういう議論があったようだ。また、平成18年度に環状道路が完成予定だったが、用地買収などの関係で平成20年頃になるようです。現在公共事業が削減されている時代だから大変難しい環境であるが、平成20年度が宮ノ下16本松線の完成目途ということと併せて、先ほどの市道を県道に昇格する検討をしていただきたい。そうすると財政的な問題はあるにしても県と議論ができる。

 

(都市整備部長)

市道として千代川へ架橋することは困難だと思っています。従いまして県において架橋していただくよう引き続きお願いをしていきたいと考えています。まず先ほどおっしゃった、市道の県道への昇格ということから始めなければならないと思います。

 

(市長)

これは県も関わっているということを踏まえての話であることだと思っておりますので、これから県での取り上げ方もご相談させていただきたいと思っていますのでよろしくお願いします。

 

(地元意見)

○県に要請して拒否されたと、理由は両方が市道なのに、市道に繋がる橋を何で県が施工しなければならないのかという事情だった。この話の発端は富桑地区ではなく、醇風、遷喬の両校区から出て、その後富桑地区も同調するようになった。理由は市街地の活性化である。鹿野街道あるいは智頭街道筋など市街地の活性化のため千代橋と八千代橋の間に橋を作ってもらいたいということだ。

 

(都市整備部長)

財政的な面だけで言いますと、例えば国ができないものを県ができるか、県ができないものを市にできるかといいますと、これは無理だと考えています。どのようにしたら交通の目的が達成されるかという面でお願いをしないといけないのではないかと思います。

 

6.市政の課題に関する意見交換

 

(地元意見)

○こういう時代になったから、町区でできることはすべて町区でやるべきだという気持ちでいる。一人一人が多少なりともお金を出さないといけないかもしれない。防災会がいくらもらっているか分からないが、2区の場合で毎年約2万円もらっていると思う。しかし、防災の訓練は年に1、2回する程度だ。町区のほとんどの住民が消防器具の操作さえできないと思う。そういうことで補助はもらっても自らがやるんだという気持ちがない。なぜかというと、何年か見ていると自治会から流れていることが個別に浸透していない。例えば町区の境界、町区名の変更の話についても市側に集ってもらって初めて知るという状況だった。だから、会議の席で突然、そんなことはしてほしくないという意見がたくさん出てきた。これはやはり自治会が動いていないということだ。自治会や狐川を美しくする会が地域住民に富桑自治会や狐川がどうあるべきか、何をしたらいいのか、年次計画を立てて、それを皆さんに浸透していくということができていないのではないか。私は回覧板などを見て知る程度だ。しかし、それを見ても不十分だ。それで、全員が町をどういうふうに住みやすい町にしていくかを考えるという認識がないと進まない。それで、どうしたらいいかということを日頃から考えているが、今の世の中に合わせて、どうしたら富桑地区がいい町に、豊かな町になっていくか、そういうことをやっぱり考えるべきじゃないかと思う。それには、各町区から1人ずつとか選び出すという考え方ではなく、できれば専門分野に精通した人の知恵を借りるのがよいと思う。行徳には文教に精通した方がおられる。そういう人たちの知恵を借りて富桑地区を良くするための研究会を開いてはどうか。これは、年次計画を立てて、広く全般的に考えていくもので、自治会に言うべきことだと思う。さきほどから県会議員が千代川への架橋を要望したといわれるが、私は初耳であり、このことを何人の地区の人が知っているのか。分からないところでそういうことがあるが、みんな何も知らないから盛り上がりがない。富桑地区はそこから始めないといけないのではないか。

 

(市長)

 今のお話は、非常に感銘を受けてお聞きをしていました。日頃私が言っていますのは、地域をよくする原動力というのは地域に住んでいる皆さんのパワーであると市議会の中で答えております。ですから、やはり地域の皆さんと一緒になって連動し、協働してこそ地域づくりができると思っています。それで、最初の都市計画の話の中でも申し上げましたが、一緒になって検討するための方法として、例えばワークショップ、これは市の各分野の担当者、あるいは外部の専門家が、地域の方と一緒になっていろいろ議論を積み重ねて考えをまとめていくという方法ですが、そういうことをするとか、地域の方だけの議論で進めるとしても限界がある部分もあると思いますので、専門家や行政の関係者が少数入って地域の方のいろいろな疑問に答えたりしていくようなことがあれば、地域づくりの方向性が出せるものと思います。また、情報についてのお話がありました。これは自治会の中でも議論していただきたいと思います。回覧にしても、配布物にしても、行政あるいは各種団体からいろいろな情報がありますので大変だと思います。ただ、町にとって大事なことについては話し合いの場を持ち、そこから各町内会にも伝わるようにするとか、何かできると思います。都市計画の話であれば、行徳の地域でまちづくりのいろいろな議論も積み重ねができ、話が進んでいくのではないかと思います。これまでと違って、公民館などいろいろな施設も大分整備されていますので、行政も役所の中に留まらず地域の皆さんのところに出向き、こういう場を活用して行政と地域の方とのいろいろな意見交換や情報交換ができるようにしていきたいと思います。合併をしたら自治会の補助金を増額するということを言っております。各地区公民館の整備が済んでいますが、町内会単位の集会所建設の費用について補助率を高めたり、市の普通財産を活用し、その土地に建てられる可能性を出したり、いろいろ考えています。そういうことも含めて、地域活動、自治会活動を盛んにしていっていただきたいと思います。地域の方がいろいろ活用できる制度も改めて紹介しますので、今日のお話をきっかけにして、それぞれのお立場で考えを深め、地区を盛り上げていただきたいと思います。

 

※企画推進部補足

自治会補助金の増額や自治会活動活性化支援事業等の創設により、自治会活動を支援していきますので、自治会の中で地域の課題について話し合いをしていただき地域づくりを推進していただきたい。

 

(地元意見)

○今年は北陸や四国で大きな水害があり、たくさんの人が財産を無くしている。こういう実態から考え、ひとつ是非お願いしたい。千代川の河川敷の中に大きな木がかなり生えている。この木を撤去しないとゴミが溜まり、流量の断面が小さくなって、堤防決壊に繋がるのではないかと思う。その点、国土交通省に木を撤去する方向で話を進めていただきたい。

 

(都市整備部長)

 影響があるかどうかいろいろ検討したり、異常気象の中でどう判断するかということもあります。一方で、環境に対する影響等を考えたとき、せっかくあるものを切るのはどうかという意見もあります。ご意向はしっかり伝えていきますのでよろしくお願いします。

 

 

(山田地区会長)

 浄水場の件だが、建設に反対する署名運動が始まるという話が出ているが、これは本当か。

 

(水道事業管理者)

 市役所の中に市政クラブというプレスのクラブがあります。そこで(市民団体が発表されましたが)、「浄水場問題の建設については、市議会に任せるのでなくて、住民投票で決着すべきだ。」と考えられています。それで、7月29日以後、住民投票条例請求の運動が進められております。それで、水道局の立場としてお答えします。平成8年に埼玉県越生町で、何千人、1万に近い患者が出て、給水が停止することがありました。それ以来、昨年までに全国で17件、病原虫クリプトが検出され、それぞれの自治体で苦労されています。そうした中で鳥取市では、千代川ではないですが、三山口でクリプトが発生し、5日間給水停止しました。5日間でも大変なことです。トイレが使えない、お風呂に入れないということです。そういうことを非常に心配していまして、千代川本流でも上流、下水道や牧場など、クリプトなどの発生源がたくさんあります。現実に千代川の表流水でクリプト自体がキャッチされています。24時間キャッチしているわけではありません。定期的に採取する試験でもたまにキャッチしています。しかし、川底にある集水管に緩速ろ過の機能があるから放って置けばいいという方がおられます。しかし、その集水管にはいろいろな汚れをこし取る役目はありますが、緩速ろ過の機能はありません。そういうことで水道法では、クリプトが発生する恐れのある場合は、ろ過する浄水場を設けなさいと規定されておりまして、平成8年以来ずっと国を挙げて、全国の自治体でも対策をしてきました。まだ議論しているのは全国で3.2%の人口の区域でございまして、その中に鳥取市が入っています。だから、水道局の立場としては、是非浄水場は建設しなければなりません。平成8年以来、他県で事故が起こってからもう8年間になります。西尾市長の就任以来、議会でもずっと議論してきていまして、必要性はもう分かっています。ただ、竹内市長が就任して以来、ろ過方法は見直しました。見直した結果、現在では機能が良くて費用も安い膜ろ過ということに決着しております。以前は急速ろ過ということで厚生労働省に補助金を申請していましたが、今度は膜ろ過ということで申請することになります。これは9月議会で決着されると思います。住民投票で決めたいということはあります。しかし、水道局としてはすでに何年間も議論し、説明会もしてきました。こういった健康と命にかかわる問題で、しかも法律で定められており、行政側と議会で議論を重ねた結果でございますので、単に住民投票による多数決で決める問題ではないと思います。これは水道局の立場ということでお答えしました。

 

(地元意見)

 側溝工事をしていただきました。今年で全部終了しまして、たいへんありがとうございました。

 

 

 

7.市長あいさつ

 

富桑地区の地域づくり懇談会、長時間にわたりまして、地域の課題を主にご議論いただきました。本当にありがとうございました。平成14年以降と毎年一度こうしてお目にかかり、お話もさせていただいておりますが、やっぱり普段、その地域の課題が見つかったときに、気軽に市役所に来ていただきたいとおもいます。地域の課題の窓口として、市民参画課という部署がありますが、例えば100円バスの問題であれば、都市整備部の中の交通企画室という部署が担当しています。その中に、バス路線の改善についてはどうしたらいいかということを考え、バス会社と対応している担当者もいます。気軽に声をかけていただいて、ご意見を寄せていただき、また意見交換などしていただけたらありがたいと思っています。皆さん方でいろいろな意見がまとまった時は、1人でも少人数のグループでも結構ですので、気楽に市役所に寄っていろいろお話をされたり、要望していただいたらありがたいと思います。そういうことで地域のために何か役に立つということが市役所の存在意義でもあります。ただ何でもできるということではありません。現時点ではできないというようなことも出てくるかもしれません。しかし、その皆さんと市役所とのやり取りがお互いの信頼関係や理解を深めることになると思います。また、市長への手紙という制度もあります。年間500通ぐらいいただいています。物によっては遅れるものもありますが、お返事を出しています。それから、水道の話が出ておりました。これは鳥取市にとっては以前からの大きな課題でして、私が就任したときには大分造成工事が進んでいましたが、その後浄水場の必要性も含めて、専門家が入った委員会や審議会で見直しの検討をしてもらいました。その中で費用の比較検討などもして、膜ろ過が最適だということになり、実験を含めて結果を出しました。また、水道局としても必要なものであるから、実現に向けて進めています。各町内会単位ででもご要望があれば水道局が説明に行きます。市内の約5千ある町内会の中の班にそのご案内状を出しました。ということで、少人数でも、浄水場の建設の話について話を聞きたいというお声があれば、水道局の然るべき人が行って説明をするということでございます。浄水場はいらないと思う方もおられるかもしれませんが、安全の問題は市民生活にとって重要なことです。ですから、子供からお年寄りまでいつでも安全で飲めるようにしてほしいと、不安のない状態にしてほしいと思われる方もたくさんおられます。我々行政の立場からは、安全な市民生活というのは非常に重要なことですので、そのために物事を考えて進めようとしているという点についてはご理解をいただきたいと思っております。説明をし、ご理解をいただきながら事業を進めなければならないということが私の基本的な姿勢です。去年の地域づくり懇談会でも側溝の話があり、計画的に進めてはいるけれども、どちらから進めるかという議論もいろいろ出ておりました。市として出来ることは、一つ一つ課題を解決していくことです。皆さんのお声を聞かせていただきながら、努力をしていきたいと思っています。すこし長くなりましたが、今日の地域づくり懇談会、貴重なお時間をいただきました。熱心なご議論をいただきました。本当にありがとうございました。

 

※ 議事録の項目整理のため、発言順は変更して編集しています。