Tottori City News Letter   
とっとり市報2005年9月1日
    

シリーズ元気です
「いんしゅう鹿野 盆踊り実行委員会」

鹿野のまちが好きだから

写真
佐々木千代子さん  田中依子さん

城下町の風情が残るまち
 そば、ミュージカル、温泉、鹿野城跡、花づくり、鷲峰山、菅笠…。鹿野町地域から思い浮かぶものは実にたくさんあります。
 鹿野はお城を中心に古くから栄えたまちです。鹿野城は、天正年間(1573〜1592)、毛利氏と豊臣氏の抗争の際に、秀吉に従い毛利軍と戦った亀井茲矩の居城でした。のちの慶長年間(1596〜1615)には、現在の城下町の姿が形成され、細い路地に連なる民家の千本格子や網の目に走っている水路には、城下町の風情がほのぼのと感じられます。 


まちに再び戻ってきてほしいとの思いから
 そんな鹿野町地域で、まちを愛するグループ「いんしゅう鹿野盆踊り実行委員会」が発足したのは、今から9年前。メンバーは50歳代を中心とした同世代の女性ばかり9人。毎年8月13日に開催される盆踊りの準備から資金集め、当日の進行まで彼女たちが行っています。
 発足のきっかけは「子どもたちが将来、進学や就職などで町を出ても、また戻ってきてほしくて、当時、PTAの活動をいっしょにしていた親たちが集まり、盆踊りをしようということになりました」と委員長の佐々木さん。委員の田中さんは「最初は口コミと手づくりのポスターだけでPR。参加者も少なかったのですが、ここ数年は、小・中学生に加えて、若い男の子も踊ってくれてとてもにぎやかになりました。うちの息子も県外からUターンしてきて参加してくれています」と目を細めます。
 中学生の女の子にとって、思い思いの浴衣を着てこの盆踊りに出ることは憧れ。毎年楽しみにしていて、友だち同士で誘い合い、練習にも熱が入ります。また、お盆には帰ってきて、欠かさずこの盆踊りに参加している大学生もいます。「久しぶりーっ!」、「元気かぁ?」そんな声が会場のあちこちで聞かれます。 


みんなが協力し合う土台
 鹿野町地域には、400年の伝統のある「鹿野祭り」があり、毎年4月(近年は隔年)には、榊、武者行列、獅子舞、4台の山車、御輿が1日がかりで城下町通りを練り歩きます。  そして、この「鹿野祭りの似合うまち」をテーマに、城下町の古い街まみ景観を整備、保存する「街なみ環境整備事業」が平成6年から現在も進行中。この事業は、住民と行政が協働・協力しながらそれぞれの役割を分担して行っているもので、「鹿野祭り」という住民の心をひとつにする拠り所があることから、成り立っています。このように、長年にわたって培われた住民のまちづくりへの思いが、「いんしゅう鹿野盆踊り」にも息づいているといえます。
 「この盆踊りは私たちの力だけではできるものではありません。河川敷にやぐらを組んでくださったり、音響を担当してくださったりと、裏方でたくさんの人に手伝っていただいています。鹿野町地域には、お祭りやミュージカルなどを通じて、協力し合うという体制が自然にできているのでは」と佐々木さん。また、流し踊りをするまちなかでは、各家々が提灯を軒先にぶら下げ、お祭りの雰囲気を演出してくださっています。さらに、輪踊りをする河川敷では、それぞれの町内会が屋台を出店し、盛り上げてくださっています。

写真
城下町の趣きを残す民家の格子戸

このまちが好きだから
 文部科学省の行う小学校高学年の学力テストの中にあるアンケートでは、「自分の住んでいるまちが好き」という割合が、鹿野町地域ではほかに比べ高い結果が表れています。「子どもたちがまちを好きだと言ってくれるのが何よりもうれしい」と佐々木さんは目を輝かせおっしゃいます。
 住んでいる人が自分たちのまちを愛し、みんなの気持ちがひとつになり、その思いが少しずつですが、着実に形になってきました。このことが彼女たちの活動の原動力なのかもしれません。
目次へ戻る  このページの上部へ
 

CATVいなばぴょんぴょんネット 《9月の番組ガイド》


鳥取市行政番組 『こんにちは鳥取市です』 【放送】毎週金・土
写真
昨年の総合防災訓練


  鳥取市の施策や事業の取り組み状況、各種行事、お知らせを紹介します。

【今月の特集】

・災害に備えて「鳥取市総合防災訓練」
・モラルやマナー・ルールを大切にする風土づくり
・全国スポーツ・レクリエーション大会
・元気です 「いんしゅう鹿野盆踊り実行委員会」

《放送時間》
1、 6:30 2、 7:30 3、 8:30 4、 9:30 5、 10:30
6、 11:30 7、 12:30 8、 13:30 9、 17:30 10、 18:30
11、 20:30 12、 21:30 13、 22:30  
※『いなばアグリタイム』、『とっとりウオーキング』も同様です。

静止画文字情報 『鳥取市からのお知らせ』
イベント・募集・相談などの各種お知らせを、番組と番組の間に、繰り返し放送します。

農業番組 『いなばアグリタイム』 【放送】毎週火・木
  鳥取特産の二十世紀梨の出荷状況や水稲の刈り取 り適期について、また、秋野菜の栽培技術情報をお 伝えします。

自主制作番組 『とっとりウオーキング』 【放送】毎週水
 長寿の方に元気の秘訣をお聞きします。また、提供 ビデオなどで、各地の運動会のようすをお伝えします。

手話番組 『手話でコミュニケーション』 【放送】毎週金・土
 鳥取市の各種行事やお知らせを手話で紹介しま す。また、手軽な手話講座「やさしい手話」をお送 りしています。

※平成18年4月のサービス開始に向けて、現在、鳥取市全域のCATV 網の整備が進められています。

情報をお寄せください!
いなばぴょんぴょんネット  (0857)22-6111

※放送予定は予告なく変更することがあります。
また、番組はホームページでも紹介し  ています。  

http://www.inabapyonpyon.net

目次へ戻る  このページの上部へ
 

同和問題シリーズ 335

内部障害者のことを知ってください

「内部障害者」という言葉をご存知でしょうか。心臓、腎臓などの身体内部に障害のある人のことで、鳥取市にもたくさんの内部障害者がいます。外から見るだけでは、病気とわかりにくく、元気に見えるかもしれませんが、外見だけで判断せず、しっかりと当事者の話を聞いてください。そして、当事者を取り巻く差別の実態を知り、ともに生きる関係をつくっていきましょう。

内部障害児(心臓病)の母の思いから
 私の娘は、内部障害者(心臓病)です。この障害は、発作が起こった時にはじめてことの重大さに気づかされます。それは、命にかかわることだからです。一刻を争うだけに、周りの認識や配慮が必要となります。
 内部障害は、外見で見ただけではわかりません。また、心臓病といってもさまざまなケースがあり、学校でも、職場でも周りの方の正しい理解と認識が頼りです。
 わが子の産声は、蚊の鳴くような声でした。なにがあったのか分からないまま、その日は子どもとの対面はできませんでした。2日目にようやくわが子と対面しました。本当にかわいい子でした。その日の夕方、先生から、心臓に欠陥があることを聞かされました。やっぱりという思いと同時に、どうして?これからどうしたらいいんだろうと動転しました。しかし、先生の言葉に励まされて、くよくよしていてはいけないと自分で自分を叱咤したのです。
 そして、病院通い、入院という生活に入りました。東京で手術を受けることになった時、自分の中にあったさまざまな不安などを聞いてもらおうと、先生から教えていただいた「心臓病の子どもを守る会」に加入し、仲間とともに活動を始めました。
 この会では、心臓病者とその家族の苦しみをなくすため、会員が相互に連携し助け合っています。医療の問題、社会保障のことなども会員の大きな悩みごとです。障害があっても人間らしく生きたいという願いの前に、あまりにも多くの課題があります。
 外見だけでは障害があることが分からないため、「いつも体育を休んでずるい」、「ちゃんと走って」など、いじめを受けることもありました。また、学校を長期間休んでも、学習の保障はありません。入院費などの負担も大きくふりかかってきました。
 この子は部落出身者でもあり、厳しい差別が待ち受けているであろうと思います。就職において、恋愛において、結婚において…。
 私は、部落差別をなくする取り組みから、人間の尊さを学び、差別をなくすることの大切さと仲間の存在を知りました。わが子にこのことを伝えていき、共に立ち向かっていきたいと思っています。
  どうかみなさん、差別で苦しむ人々がいない社会をともに築いてください。


このマークは 「ハート・プラス」という名前です。

  このマークは「身体内部に障害がある人」を表現しています。内部障害とは心臓、腎臓、呼吸器、膀胱・直腸、小腸の機能障害とヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害の6障害の総称です。いずれも永続して日常生活が著しく制限を受ける障害です。外見からは分かりにくいため、さまざまな誤解や差別を受けることが多いのです。そこで、内部障害のある人たちは自らのことを知ってもらおうと、「ハート・プラス」マークをつくり積極的な啓発活動をしています。このマークを通して、いろいろな障害のある人たちに思いをはせることができる私たちでありたいと思います。

◆問い合わせ先  市役所本庁舎人権推進課 TEL (0857)20-3144
目次へ戻る  このページの上部へ