吉岡地区 地域づくり懇談会 議事録

 

1 日   時 平成18年9月29日(金) 19:00〜20:40

2 会   場 湖南地区公民館

3 出 席 者 地元出席者 66名

        市側出席者 18名

 竹内市長、林副市長、深澤副市長、中島収入役、中川教育長、近藤水道事業管理者、津村企画推進部長、木下福祉保健部長、大西経済観光部長、大塚農林水産部長、綾木都市整備部長、浜辺環境下水道部長、松下総務調整監、森本人権政策監、山根防災調整監

(事務局)杉本企画推進部次長(司会)、佐々木市民活動係長、

太田垣主事

 

4 第8次総合計画に関しての説明

資料に基づき説明(津村企画推進部長)

 

5 地域の課題についての市長等との意見交換

(1)吉岡温泉温泉権に関する温泉の利用方法について

<地域課題>

 昨年鳥取市より提案された露天風呂2ヶ所の設置について、町民一人一人が経営上赤字になるとの判断から、町民大多数の反対意見により執行部が白紙撤回せざるを得なくなりました事は誠に残念でありましたが、この度の事で吉岡町民は多くの事を学びましたが、その一つに町民一人一人が考え方を持つと言う事です。

 平成18年度に入り、吉岡温泉町としてはまず「まちづくり委員会」を設置し、そして、各区毎に温泉権の活用方法及び温泉館についての検討委員会を作って頂き、色々な意見を出して貰う中で、現在原案作りをしている所であります。

 基本的な考え方として吉岡温泉は休養地として保養型療養型の温泉地とし、合わせて観光客はもとより、より多くのお客様の滞在化をはかり「うるおいと健康づくりの郷」をめざしたいと思います。平成12年以降、数度に渡り活性化計画が策定されましたが、現在まで日の目を見ておりません。

 平成13年には鳥取市に対し毎分100リットル、日量144tの温泉権を譲渡し、活性化をめざしたところであります。

 この100リットルは鳥取市民の休養と健康づくり、病気療養から健康づくりへと又、姫路鳥取線開通に伴い、日帰り観光客が増大する事を想定しながら、多くの観光客に吉岡温泉を利用して貰うため、又、宿泊客の外湯としての活用も合わせて考えています。

 時代は変わり、財政が厳しさを増し、初期の目的通りにはなりませんが、吉岡温泉の優れた泉質の温泉を多くの観光客はもとより、より多くのお客様、市民に楽しんでもらうため、最小限の温泉設備を整えるため、提案を考えています。

 その内容はまだ発表できる段階ではありませんが、

  1 温泉施設及び施設規模、2 管理運営、3 資金、4 収入目標、

  5 街なみ整備、6 ソフト事業

 以上のような事の内容を議論しています。今後鳥取市と充分、本音で話し合いを持ち、市民、町民、地区民の理解を得ながら、実現に向けて努力いたす覚悟でありますので、鳥取市の絶大なるご理解・ご協力をお願いいたします。

 

<担当部局の所見等>

  本市は、第8次鳥取市総合計画において、満足度の高い観光地の創出として温泉街の景観・風情の再構築を位置づけており、温泉旅館の質的向上を図りながら、温泉街の景観と機能の再生を図り、来客者にとって満足度の高い温泉宿泊地としての地域再生を推進する中で、吉岡温泉町の地域振興を進めたいと考えています。

 

(経済観光部長)

  まず、温泉の利用方法についてということです。

  昨年までの経過についてはここに端的に記載されていますし、また地元の皆さんの方がよく御存じだろうと思いますので一々申し上げませんが、本市といたしましては、温泉街の景観、風情の再構築ということで満足度の高い観光地の創出として、第8次総合計画に盛り込んで、お客さんに満足いただける温泉宿泊地として地域再生を図っていきたいと思っているところです。現在、吉岡温泉まちなみ整備事業補助金と吉岡温泉施設改修整備事業補助金を設けて、意欲のある方に助成し、吉岡温泉の活性化に取り組んでいるところです。市としては、自治会、旅館組合など、地域が一つとなった町民総意で吉岡温泉町の地域振興を進めていきたいと考えています。

 

(地元意見)

  この文章は吉岡温泉権に関する温泉の利用方法ということで、私が役員会に相談をしながらまとめた文章です。この吉岡温泉というものの利用方法という基本的な考えはここに書いていますように、休養地としての保養型、療養型の温泉地として、あわせて観光客、それから周辺のお客さんに利用していただく、温泉町としては「うるおいと健康づくりの郷」ということを目指していこうということで、今、話し合いに入っているところです。

  そして、平成13年には鳥取市に対して毎分100リッター、これは相当な数字なのですが、1日に144トンの温泉権を譲渡し、活性化ということで市の温泉権活用委員会をつくっていただいていろいろ議論したところでありますが、日の目を見ていません。

 そういう中で、この経済観光部のこの所見を見ると、実は唖然としました。この私の書いた文章を、何日前に区長会長が出したかは知りませんが、私は1カ月前に区長会に諮りきちっとしていました。果たしてこの文章を見ていただいているのだろうかと思います。吉岡温泉町、それから地域、区長会にもそういうことを言っていますので、地域としての切実な願いをこういう文章で書いているのに、この文章を見ると全く相手にしないというような受けとめ方もできると思います。経済観光部長とは過去いろいろ話をしていますから、また話はできるのですが、こういう書類になると、何だこれはというふうに私は感じますし、ここに来ておられる人も大なり小なりそういう感じがあると思います。もう少し具体的に提案しているのなら、具体的な返答をしてほしい。こんなことだったら私がこんな文章を書いて評議員会にかけたり区長会にかけたりして出す労力はむだだと感じます。

  そこで、昨年のいろいろなことは、部長よく御存じですから言いませんが、市長にお尋ねしたいのは、100リッターのこの温泉をどのように活用されるのか。これは部長と市長の両方にお願いしたいと思います。現在は吉岡温泉町としては役員会にもかけ、一応原案を承認されて、先日旅館の業者の意見も聞いたりして、そういうつてを踏んでいます。今度は各区の常会を開いていただいて説明会をし、それが終わった時点で臨時総会を開いて決定という段取りで、昨年の二の舞をしないようにきちっと吉岡温泉町の総意ということでやろうと思っています。そういう中で、100リッターの温泉をどういうふうに考えられるか。また、温泉の観光という位置づけ、温泉といったら何でも観光、そういうものではないと私は思います。だから、1点はその100リッターの温泉の活用方法、それと観光と温泉ということをどのように考えておられるか。吉岡温泉町としてはさっき言いましたように、健康づくりということを主体にした町民からのいろいろな提案もありました。この2点についてひとつお願いをしたいと思います。また、後から市に出てまたゆっくり話をしますので、よろしくお願いします。

 

(経済観光部長)

  まず、ただいまの温泉権100リッターということです。この活用につきましては今ここで語っていますと、取得の時点からの話にもなってきたりするのではないかと思いますので、その件につきましてはまた改めて会長さんともお話ししたいと思っています。

 私どもが今日ここに記載していますのは、何も区長さんの言っていらっしゃることを否定しているわけではありません。我々は今、この吉岡の温泉旅館がにぎわって、そしてこの吉岡の町がにぎわってくることを願っているわけです。やはり温泉旅館のにぎわいがなければ温泉地というのはないだろうと思っています。

  それから健康保養地の件ですが、実は昭和48年にここには保養地の補助金を使って施設をつくったような経過もありますので、実はいろいろな形で国民保養地の整備について我々も補助金等々のことも検討をさせていただいたところですが、非常に難しい部分もあるということです。そこで、どういう施設がいいのかということで、昨年ああいう形のものも検討して地元の方にも提案させていただいたわけですが、結果はここに記載してあるとおりです。

  したがいまして、改めて皆さんとこれからの振興策について一体となって話し合いながら進めていきたいと考えているところです。

 

(市長)

  鳥取市が温泉の100リットルの権利を取得したということですが、これは平成12年3月に策定されました吉岡温泉まちづくり整備計画に基づいて、平成13年12月に総額1億4,400万円ということで、これは分割して払うという契約をして、有償で鳥取市が取得をしているわけであります。この活用については鳥取市も非常に重大な関心を持っていまして、取得は前市長の時点でありますが、その後私が市長になってからもこの活用のための計画などを検討したわけです。その計画が地元の方で受け入れられなかったという事実がありますが、現在、地元としてまとまってこういう計画で活用したらいいのではないかという提案を積極的に検討されているということでありますので、それをしっかりと受けとめて検討させていただきたいと私は思っています。それが第1点です。

  温泉をどういうふうに位置づけるかでありますが、やはりこの吉岡に温泉があるということは、この吉岡の地域にとっても鳥取の地域にとっても大きな意味があると思っています。鳥取市は通過型の観光地と言われて、観光客が泊まっていかないと。やはり泊まってもらえる観光地になりたいというのが鳥取市のこれからの観光の位置づけであり、地域の活性化のための戦略であります。したがいまして、高速道路もできる状況でありますので、鳥取市全体としてぜひ泊まってもらえる観光地づくりをしたいのですが、それにはやはり温泉を生かすというのは非常に大事なことであります。したがいまして、温泉をそういう宿泊機能とよく結びつけて、そして鳥取市が通過型の観光地にならないように、温泉を生かした魅力のある温泉地をつくっていくことで多くの方に泊まっていただき、そのことが吉岡の魅力であり、鳥取の魅力であるということに活用していきたいと思っています。

  お話の中に、休養地としての保養型、療養型の温泉地という表現があります。これも一つの温泉地の活用の仕方ですので、こういった形で具体的な案をおまとめになっていかれる、あるいは吉岡の地域をよくしていく方向づけとしてそういう考え方は十分あると思っています。滞在型ということにもつながりますし、保養型、それから療養型の温泉地、これも大変いい方向性だと思っています。

  いずれにしても、高速道路ができる時点を念頭に置いて、鳥取市全体が滞在型の観光地となっていく上で、吉岡地域が大事な地域だと思ってずっと検討してきたという経過がありますし、今また新たな提案を提出される段階を迎えているということですので、吉岡の地域が心一つにしていい案でまとまっていくことを大いに期待しているというのが私の今の心境であります。

 

(地元意見)

  さっきの部長の言葉の中に旅館がお客でいっぱいになったら地域も活性化するというお話がありました。これは私たち温泉町も年間30万から40万のお金をかけて東京とか全国の研修会に派遣をしています。ここに持ってきていますが、温泉経営管理研修会というのが毎年ありまして、このたびは11月にあるわけですが、2日間でしっかり研修をするわけです。部長に言葉を返すようですが、やはり観光というのは地域が、地域の住民が元気になればお客は自然に来るということです。まず地域です。旅館にお客が来られても地域の人間がそっぽを向いていたら何にもなりません。観光というのはまず地元の人間のもてなしがまず第一であると私は考えています。そういうことで、今の発言は反対だということをしっかり頭に入れておいてください。納得がいかないようだったら、また改めて行って話しします。

(経済観光部長)

  決してそのことを否定しているわけではないということだけは御理解をいただきたいと思います。

 

(地元意見)

  3月9日の日本海新聞で吉岡温泉での外湯のことが掲載されています。その末筆に「豊富な湯量を誇る同温泉について地元と引き続き活用法を検討していく考えを示した」ということでくくってあるのです。吉岡温泉町がこのことについて、あわせて吉岡温泉町のまちづくりについて検討しているということは、今、お話があったとおりですが、協議事項のテーマで1番に、吉岡温泉温泉権に関する温泉の利用方法についてということがうたってありますが、今、鳥取市として吉岡温泉温泉権に関して、具体的にどのように考えて練っておられるのかお尋ねしたいのです。市長さんでも部長さんでも構いません。

 

(経済観光部長)

  まず、先ほど市長が申し上げましたが、平成12年に温泉権を1億4,400万円で取得したわけですが、これを取得するまでに実は吉岡温泉のまちづくり整備計画というものを策定して、そういうものを取得したということです。それで、鳥取市の温泉権活用等検討委員会において、鳥取市民の財産であるということで温泉権の活用方法及び吉岡温泉のまちなみ景観整備についての具体方策として、平成16年3月に吉岡温泉再生に向けての方針がまとめられたわけです。そうしたことから、昨年度、平成17年に予算化させていただいたわけです。財政上の問題もありますので、平成17年から平成

22年までの債務負担行為ということで予算化をさせていただいて、当時の地域の区長さん、それから関係者の方ともいろいろ事業を進めてきたわけですが、最終的には、この中にも書いてありますように、総意とならなかったために事業を断念したという経緯です。

  そういうことで、今、改めて私どもが提案していますのは、吉岡温泉が一つとなりまして、これから地域の活性化ということ、地域振興を進めていきましょうと提案させていただいているところです。

 

(2)20万人都市建設のための、吉岡地区としての要望について

<地域課題>

現在鳥取市で残された、唯一の団地造成候補地は、吉岡温泉を生かした吉岡地区しかありません。

 周囲を見渡しただけでも日本一の湖山池。春のかすみのかかった湖山池の風景は、和泉式部の読まれた「春くれば 花のみやこを 見てもなほ かすみの里に 心をぞやる」と読まれた風景そのものであります。日本海も近く、四季折々の海の幸を食すことも可能です。それにましてゆったりとくつろげる吉岡温泉に囲まれた静かな環境は、実に風光明媚で、人として生活していく上において、最高の条件を満たした場所はないものと思われます。

 随分昔から県外のお客様や、近郷の方々から「吉岡に住みたい」という要望は沢山聞かされてきました。地区内の若者も分家を出す場合、規制が厳しくて、随分多くの若者達が涙をのんで、地区外に住まなければなりませんでした。この問題は地区活性化を阻害する、大きな問題として地区住民にのしかかってくるわけです。

 農地問題では、従来は稲作に対する執着心は、非常に強固なものがありましたが、現在農家の高齢化が進み、後継者の意欲も乏しくなっており、団地造成ならびに住宅建設への要望は、一段と強固なものへと推移しています。

 この理想的な、静かで健康増進にも恵まれた環境の中で、吉岡地区での人口増加をはかることは、実に鳥取市の未来を象徴する事業として、県内外から大きく注目されることでしょう。

○団地造成について

 団地造成に関しましては、ただ住宅だけの団地なのか、どこかの研究所(大学、会社、地質学など)とか、屋内温泉プール、運動場などを兼ねた複合施設にするのかは、構想の段階で検討できるものと思われます。(吉岡温泉は以前より小、中、高校生、大学生、社会人のクラブ等の参加が多くありますので、これらを考慮したもの。)

 ・広さは100m×500m=50,000平方メートル

 ・戸数 200戸前後

 高速道路建設での残土利用はできないか。

 目的外の使用はできない、と聞いていますが、いろいろな法律の利用はできないものか。可能ならば一挙両得ですが。

○人口増加が望まれる要因

1 今後の景気回復が望まれる。

2 人と自然のマッチした環境が良い。

3 小中学校、郵便局、派出所が近くにあり、教育環境に優れている。

4 高額所得者の入居が望める。

5 土地価格も安く設定でき、販売意欲も強くなる。

6 治安も安定しており、道路整備も進み、生活環境が非常に良い。

7 高速道路の整備により、県内はもとより、中国地方、大阪、神戸方面への日帰りが可能になり、県外からの移住者が増加する。

○県道拡幅について

  高速道路建設に伴い、一部拡幅が決定していますが、そこから吉岡温泉方面への拡張計画がありません。この道路は生活道路と、通学道路を兼ねており、重要な道路となっています。

 県道矢矯松原線の右側の状態は全て水田であり、拡幅への障害はなく、県道拡幅には最適な条件が揃っています。

  この道路は小中学校の通学路になっており、防犯上も非常に危険です。特に、冬季では積雪が多く、歩道が歩けず、しかたなく車道を歩いていますので、非常に危険な状態です。もし、事故が起きれば責任問題がおきるのは目に見えています。

また、大型バス、大型トラック等のすれ違いができず、一方が止まった状態でないと、すれ違いができない状況です。

  これらの状況を良く考慮していただいて、吉岡地区並びに鳥取市が計画されている、観光にあった道路造り、観光都市鳥取の奥の院である吉岡の発展のために、そこに住む人にとって自慢できる県道にしていただきたいものです。

 

<担当部局の所見等>

 1 団地造成について

   鳥取市全体としては、少子高齢化、人口減少社会に対応したコンパクトなまちづくりを進めることとしており、鳥取市都市計画マスタープランでも、市街地の更なる拡大を抑制する方針としております。

   したがって、現時点で吉岡地区での大規模な住宅団地造成は現実的でないと考えております

   吉岡地域での高齢化や離農・人口減少が進行し、担い手の不足や地域コミュニティの低下などの諸問題が、地域の活性化を図る上での課題となっていることは認識しておりますが、ご提案のような新たな大規模開発ではなく、受け継がれてきた良好な田園居住や自然環境を保全し、不足する部分を補うような新たな土地利用の仕組みや、守りたい景観・資源などを地域で共有・活用してゆくような、吉岡らしいまちづくりの取り組みが重要と考えております。

   周辺環境との調和を確保しつつ地域の活性化を図る手法として、集落地域整備法による「集落地区計画」や都市計画法の「地区計画」といった計画的な一定の開発を容認する制度もありますので、活用についてまちづくり委員会などで検討ください。

   また、具体的な計画策定については、市としても積極的な情報提供や技術的な助言も行っておりますので、ご相談頂きたいと思います。

2 県道矢矯松原線拡幅について

   事業主体である鳥取県では、一般県道矢矯松原線(松原〜吉岡インター付近)の道路改良を事業化し、本年度より事業着手しています。残区間である吉岡インター付近〜吉岡間については、現在、事業化の予定は無く、同事業完了後の利用状況、財政状況を勘案し、検討することになると伺っていますが、地元の声を届け、早期事業化を要望してまいります。

 

(都市整備部長)

  20万都市の都市建設ということで、吉岡地区として団地等を開発したらどうかという御提案です。現在、鳥取市全体としては、御存じのように少子高齢化という状況です。その中で、これからのまちづくりをどうするのかという都市計画マスタープランをつくっているわけですが、その中ではコンパクトタウン、どんどん市街地をふやして広げていくのではなくて、コンパクトなまちづくりをすべきではないかと考えているところです。

  しかし、吉岡地域においても高齢化や離農、人口減少ということが進行しているということです。その中で地域の活性化を図ることは非常に重要な課題ではありますが、そのまちづくりをどのようにするかということについては、やはり地域の中でいろいろな議論をしていただいて、周辺の環境と調和したまちをつくっていかなければならないのではないかと考えています。

  今、いろいろ法律等がかわってきています。市街化調整区域と市街化区域ということでは、こちらは市街化調整区域の方になるわけですが、その中では大規模な団地造成は非常に難しいところはあります。しかし、今、都市計画法等が変わってまいりまして、地域で地区計画というのをつくって計画的な開発をするという手法も出てきています。これは都市計画法で地域からの都市計画の提案ができるようになっています。今、鳥取市でも1地区から提案がなされています。地区の中でいろいろな議論をされ、そしてこういうまちづくりをしたいという提案がなされて、今、担当課と協議をしています。後は、都市計画審議会にかけて対応します。

  もう一つは、集落地域整備法というのがありまして、集落地区計画をつくって開発ができるという制度もあります。具体的なことについては、都市計画課が担当しまして積極的な情報提供や技術的な助言を行っていますので、御相談していただければと思います。

  それから、県道についてです。昨年度、山陰道については、鳥取インターから吉岡までが事業化されまして、昨年の予算が1億円、ことしが3億円ということで、今、調査、設計を行っています。県道につきましては、湖山池に向かっての道路改良は鳥取県がされているということですが、南についてはまだ予定がないということで、この事業の完了後、利用状況、それから財政状況等を勘案して検討するというふうに伺っているところです。こういう中で地元からの要望につきましては、しっかりと早期事業化ということで要望していきたいと思っています。

 

(地元意見)

  2番目を提案したのは私ですので、市長さんにちょっとお尋ねしたいのですが、20万都市をずっと目指してこられて、月によっては20万を切ったり、20万を超したりということを繰り返しているのですが、今、発表されたコンパクトな団地づくりといいますか、地域づくりといいますか、そういうことで20万が確保できるかどうか、どのようにお考えでしょうか。

 

(市長)

  合併して鳥取市は20万を超える人口になったわけです。合併後、平成17年10月の国勢調査で20万1,740人という数字です。国勢調査の数字で一応人口は正確には把握されているということで、基本はそこに置いているわけですが、現在、我々が持っている住民基本台帳、いわゆる住民票での人口の増減、それから外国人登録の人口の増減、これらで毎月毎月見ていますと、その後もなかなか厳しい状況が続いています。

  そういう中で、コンパクトシティーの考え方というのは、既に少し説明していたと思いますが、特に周辺にあんまりスプロールをしないという基本的な発想です。市街地、特に鳥取市の中心市街地周辺も過疎化が進んできていますが、これまで郊外住宅地を大規模に開発していましたが、これはまた都心への回帰といいますか、マンションが町の中へできてそっちに移っていくというような状況も見られます。要は今、手がけている以外の、あるいはそれ以上の、これまでやってきたような大規模な開発は考えていないというのが基本路線であります。同様に、郊外の大型店舗の新たな立地といったことに対しても抑制をしていかなければならないだろうと考えています。こういうのがコンパクトシティーの考え方で都市計画のマスタープランをつくっています。

  それで、人口は現在の宅地の状況、あるいは現在予定されている開発、開発途上にある土地区画整理の区域などもありますが、そういうものを活用して十分20万以上居住できる状況にあると考えていまして、基本的には20万人の都市づくり、そして次の平成22年10月の国勢調査で20万3,000人を目指すという点に照らしてみても、新たな新規の開発、特に大規模なものですが、ニュータウンと言われるようなもの、あるいは山林や水田をつぶして100戸、200戸という大規模な開発を行うことは、これからは考えていかない方向だということです。

  コンパクトシティーの考え方とそれから20万都市という人口をふやしていくという考え方との関係を含めて、今言ったようなことで私は考えています。

 

(地元意見)

  1人1つということですので、ではまとめて一つにさせてもらいますが、吉岡温泉町あるいは湖南地区を含めて随分昔から人口が減って、何とかしようと働きかけてきたのですが、なかなか地域に家が建たないということがあります。それで、私の言ったのは、高速道路のインターができて、すぐ県外に出られるような状態になりますね。それで、吉岡から松原の間の地区をこの湖山池、並びに日本海、あるいはその近辺の観光地を結んだいろいろなことを考えれば、県外あるいは京阪神から吉岡に住みたいという人があらわれるかもわからないので、そういう人の受け皿ということで私は吉岡地区というのは一番いいのではないかという提案です。

  それで、平成21年に市長が提案しておられる、因幡の祭典というのがありましたね。それが1年間繰り広げられるわけですが、そういうお客さんが来られた時点で吉岡温泉に対して、何だこれが吉岡温泉かというのではなくて、もっと今のうちにつくりをしておかないとお客はどんどん来たのにここに住もうかなあということがなくなると思いますから、その辺の整備と、こういうところに家を建てられますよというようなPRもしてみたらどうかなあと思います。県外の方が、温泉も近いし、安定した土地だから吉岡に住みたいということが随分前からたくさんあったものですから、そういうことも考えていただきたいと思います。市報では平成26年か27年に19万人になるということが出ていましたから、これでは20万1,000人になっていますが、そういう衰退の方向ではなくて、確固した人口というものはこの湖南地区で確保できると思いますが、市長、どう思われますか。これが最後ですのでお願いします。

 

(市長)

  人口を増やすということで地域の活力を高めていく、これは鳥取市全体にとっても重要な課題でありますが、吉岡地区にとっても大変大きな関心事であることは私もよく承知をしています。吉岡地区の持っている魅力はいろいろなものがあると思いますが、一つは温泉だと思いますし、またこれから新たに小中一貫校の構想などもありますが、こういう教育環境といったことも今後新たな吉岡地区の魅力になってくるのではないかと。あとは、これから市民農園をつくろうとしているのですが、都会の人が来られて活用していただくというようなことも含めて、鳥取市民以外の方が活用いただくような市民農園といったことも考えています。グリーンツーリズム的な発想ですが、そうしたこともこの吉岡地区について構想として考えていることであり、魅力になると思います。

  あと、今ある吉岡の新たな宅地開発を進めることについても、きょうの答弁で集落地域整備法による集落地区計画とか都市計画法の地区計画という新しいものを導入して、これは大規模な面的な団地開発ではないのですが、小規模な今ある宅地に少し広がりを延ばしていくような集落周辺の農地を宅地化するというようなこと、あるいは現在は秩序あるまちづくりが進められていない部分に道路の計画などを入れて、きっちりまちづくりをしていくというような計画です。こういうものを導入しながら地域の皆さんと一緒になって、むしろ地域の皆さんの積極的な発意といいますか、お考えをまとめながら、少しずつ地域の再整備、宅地の整備、まちづくり、こういったことが進められる環境がやっと出てきたわけですので、市役所の方も応援をさせていただきますし、地域と一緒になってやっていかなければいけません。新しい手法ですので、なかなかわかりにくい点もあろうかと思いますが、いろいろ御相談をいただく中で、我々もいい知恵を出して一緒にやっていけたらと思っています。

  人口を画期的にふやすということは、日本全体の人口が減ってきていますからなかなかできないのですね。よく言われるのは、鳥取市がふえたらほかのところが減るというようなことも言われていますが、鳥取市は鳥取市としておのずと、いつまでも増え続けることはできませんが、まだまだ鳥取市としては増える要素というのはあると思っています。現在でも、実は鳥取市といっても合併前のもとの鳥取市、これを鳥取地域と言っていますが、この鳥取地域の人口は全体としては増えていっているのです。周辺の合併地域の高齢化が進み、人口流出が相当あって打ち消してきているわけでして、そんなことをいろいろ考えてみますと、吉岡地域も含めて魅力ある鳥取の地域についてはその魅力を生かして、少しずつでも人口を増やしていく努力をしていきたい。一気に1,000人、2,000人と増える話ではなかなかありません。やはり10人、15人、20人といった増え方になろうと思いますが、例えばこの吉岡の地域でも3世代同居を高齢化が進む中でもう一回実現してはどうかとか、そんなことを鳥取市としてもというか、私としても考えていますし、また子供が帰ってきて同じ敷地の中にうちを建てて住むとか、なんとかそういうことができる状況をつくっていくべきだと思いますし、鳥取市も力を出したいと思いますので、地域の皆さんのそうした望みをみずからの行動の中でもぜひやっていただきたい。

例えば自分の子供でも孫でも吉岡に本当に住みたいという人がいるときには、何とかならないかということを御相談いただく中で道をつけていきたいと思います。因幡の祭典で観光客が来て、吉岡の旅館に泊まられていいところだなと感じていただくことも第一歩かと思いますが、観光客が来てそこで住む人になるとは限りませんよね。やはり縁故がある等いろいろする中で人も住んでくるわけで、さっき言った市民農園に通ってくるうちに、何とかここにうちを建てて住もうではないかと、御夫婦で話し合っていただくというような姿が浮かぶわけでして、これはじわりじわりとやっていくということで、実現していきたいと思いますし、行政だけではできませんので、皆さんの積極的な力を発揮していただきたいと、我々もそれに連携協力をさせていただきたいという思いです。

 

※20万人都市建設のための、吉岡地区としての要望についての追加説明(都市整備部)

「集落地区計画」や「地区計画」といった制度の活用については、地域環境の保全、新たな居住者を含めた地域コミュニティなどについても検討が必要となります。まちづくり委員会などでご検討いただき、具体的な計画策定にあたっては、市としても積極的な情報提供や技術的な助言も行っておりますので、相談頂きたいと思います。

 

(地元意見)

  議題からちょっとずれるかもしれませんが、まず5ページで御回答いただいている県道矢矯松原線拡張についてということで、インター付近から吉岡の間は事業が完了してからでないと現状では財政の状況もいけないし、ちょっと手がつかないということです。これと関連して、この間は小中の児童生徒の通学路でありまして、現状は大変危険な状態だということはどなたが見てもわかると思います。特に冬は除雪をしますから、歩道は全然通れないと。幅が狭いからもうどうにもならない状態だといつも見ています。したがいまして、このインターがついて状況を見てから手をつけるということではなくて、生活道路にかかわる問題として切り離してやっていただけないものだろうかと考えています。これは児童生徒の危険にかかわる問題ですので、一日も早い対応をお願いしたいと思います。

  

(都市整備部長)

  先ほど子どもさんたちの通学路が冬なんかも含めて非常に危険ではないかと、それで早期に整備をしてほしいということです。県道矢矯松原線でありまして、国は国道、例えばこの近くでいけば9号線、そして今、山陰道は国の直轄で工事をされています。今おっしゃっているのは一般県道で、これは県が管理、改良をするということです。その中で鳥取市といたしましても単県要望あるいは県に対する事業要望ということで毎年行っています。今年度も9月に行っています。今おっしゃいましたような御懸念のことも含めて継続してしっかりと要望していきたいと考えています。

 

※県道矢矯松原線改良についての追加説明(都市整備部)

県道矢矯松原線の県道改良については、来年2月に予定している、地区要望の中で県に対して要望して参ります。

  また、その後に行う、単県事業要望の中でも再度取り上げ、地元の意見を県に届けていきたいと考えています。

 

(3)青島線の盛土工法が、地域・地区及び湖山池の環境に及ぼす影響について

<地域課題>

念願であった高速道路の青鳥線も都市計画決定され、鳥取西道路については調査区間として着手されていますが、その工法である盛土について、地区民・市民・県民として 将来への憂いや負の遺産にならない事を願って下記項目につきご回答願います。

□当地の吉岡は、葦岡が語源であるが、このことで、吉岡、湖山池間が葦の原で湿地帯であった事がうかがえる。また、地形上も水の源である山地を背負い、地下水脈のもととなる谷や川を持ち、湖山池を北に望む雄大な自然に抱かれた地域であることを認識しておいていただきたい。

■盛土工法は、水を塞き止め、ダムの役割をすると思うがどうか。また、軟弱地盤では地下水への影響、地盤の沈下、隆起なども考えられるがどうか。

1 水害影響について

(1)最近は、気象変化の影響か、豪雨時の吉岡温泉町内の水害が、稀ではなくなって来た。この盛土工法によりダム化した場合、水害が頻繁に起こりうると思われるがどうか。

(2)湖山池間の田園地帯も台風などの豪雨により、水没した事も過去に何回か経験している。農作物への水害影響頻度が増すと考えられるがどうか。

2 湖山池への環境影響について

(1)日本一の湖山池は、鳥取市、鳥取県の大事な宝物であり、市民の誇りであると思うが、この池の水面保持(自然界の調和で成り立つ)への影響はないのか。

    湖山池へ流入する河川はわずかで、この河川水量では湖面水位は保持できないと考えられる。地下水の湧出が大きな役割を果たしていると思うが、河川流入水量と湧出地下水量の割合及び湖面蒸発量との比較をお願いしたい。

(2)水質についても湧出地下水量の果たす役割は大きいと思われる。日本には、河川流入のない透明度の高い湖もある。上記も含めこの湖山池も例外ではないと思う。地下水変化により自然界の治癒力、浄化作用がなくなった場合、いかなる処置で未来へつなげていくのか。

3 周辺農地への影響について

   過去の例を見ても明らかなように、道路建設、造成、積載などによる軟弱地盤での盛土は、盛土高さに関係なく周辺地盤へ悪影響を与えている。この工法により、周辺農地などに影響は出ないのか、根拠をもってお知らせ願いたい。

4 説明と責任について

   高速化により県土内の移動、県外からのアクセスなど限りない利便性をもたらすものと地域としても協力を惜しまないが、長い時間と歴史をかけて創り上げられた雄大なこの自然や先人たちから渡されたこの景観や地域を、未来へ残すためにも予算ありきではなく、確実な調査のもとで最適な工法の選択を行ってほしいと考えている。将来につなげるものが負であってはならないことは明白であり、今後、各種調査が行われ、工法を選択する場合、市民に対して説明と責任を明確にしてほしいと考えている。

 

<担当部局の所見等>

  1 水害影響について

   国土交通省では、現在、測量、地質調査及び浸水に関するシミュレーションの結果に基づき道路設計を行っているところですが、道路構造の決定に際いしては、各関連地域に対して設計協議を行い、地元のご意見を伺った上で決定するものであると伺っています。

2 湖山池への環境影響について

    湖山池への道路建設がもたらす影響(湖山池の水位、流入河川水量、流入地下水量、水質)について、国土交通省へ地元の意見として十分に伝えてまいります。

3 周辺農地への影響について

    国土交通省では、地質調査の結果に基づき道路設計を行っており、道路周辺への影響についても十分検討されていると伺っています。また、周辺への影響が予想される区間については、押さえ盛土、地盤改良、高架構造への構造変更の各対策を予定しているとのことです。

  4 説明と責任について

   今後行われる、関係地区への設計協議へは鳥取市も出席し、地元の意見集約、問題の調整を行っていく考えであり、地元の皆様方と協力して、鳥取西道路の建設に向かってまいります。

 

(都市整備部長)

  山陰道の関係です。青鳥線の盛り土工法等での地域・地区、あるいは湖山池に与える影響についてということです。

  先ほどもちょっと申し上げましたが、今、予算がついたもので、その事業化されました予算をもって環境のシミュレーションあるいは道路の地質調査、設計をやられています。現在、測量、地質調査をやっているわけですが、この浸水に関するシミュレーションの結果に基づきまして、道路設計を行っているということです。その道路設計につきましては、ボーリング調査等に基づきまして高架構造も含めた検討内容になっているように聞いています。その大体の案ができてきたということで、10月の初めからその地区には説明に行くというふうに聞いています。我々としてもいろいろな地元の意見を伺いながら、国の方ともまた対応をしていきたいと思います。

  また、湖山池に影響があるのではないかというようなことです。この湖山池の中にどういう影響があるのかというようなことは、いろいろ難しい点もあろうかとは思いますが、地元の方のその懸念については国土交通省の方へ伝えていきたいと思っています。

  また、周辺道路、周辺農地への影響については、先ほど言いましたが、地質調査をして、例えばその周辺に弱いところがあって盛り上がるという場合には押さえ盛り土をやる、また逆に言えば、高架にした方がいいという場合には高架にするということで検討がなされていると聞いていますし、近々その結果をそれぞれの地元関係地区には説明をされると聞いています。

  今後行われる関係地区への設計協議につきましては鳥取市も出席を予定していまして、地元の意見等をしっかりと国の方に伝えていきたいと思っています。

 

(地元意見)

  1人1点ということで、本当は温泉の問題について、経済観光部長さんにちょっと一言言いたかったのですが、温泉検討委員会の関係のことや委員の変更のことや条例違反の税金のむだ遣いやら、それと私が昨年の3月に行ってお話ししたことが実行されないで勝手に動いたことや、あと平成16年度の決算審査特別委員会の答弁の中で云々かんぬんということも少し言いたいのですが、私、区長会としては経済観光部にはちょっと不信感を持っているわけですが、それについては今回は言わない、質問しないことにさせていただきます。

  3番目の項は私が提案させていただいたので少しお話をさせていただきますが、歯切れが悪いので、温泉の問題についても歯切れよくやっていただけたらありがたいということで出させていただきました。

  青鳥線の盛り土工法の問題ですが、私が一番憂いを持っているのが湖山池の問題です。要するに盛り土工法について、鳥取市としてどう思っていらっしゃるのか。ここで言えるのは、国交省は調査するから、国交省が調査した上でどういうものを採用しますよと、それまでということのようですが、今、国交省が調査されるのは西道路の関係です。この吉岡インターから南の方というか、西の方は今後の問題だと思うのですが、要するに今後の課題としてこういうことを地元としては不安に思っています、憂いていますよということでして、国交省が湖山池の水位の調査を本当にどこまでやってくださるのか。水位というのは地下水の湧出量の問題だとか、多分調査しても、道路の周辺の範囲だけの調査で終わってしまうのではないかとか、本当に広域でやってくださるのか。それと地域のみんなが心配しているのは、湖山池の湖面が、地下水位が変更することによって、土盛り工法によって、堰どめ工法によって、湖山池の水面が下がって、例えば水門をあけたら海の方が高くなって逆流してくるだとか、あと湖山池の水位が下がるということがあった場合に、日本一の湖山池が日本何十番目かの湖山池になって、要するに物すごく歴史をかけてつくり上げられたものがなくなる可能性があります。湖山池の長者と一緒で、一夜にしてなくなる可能性だってあるわけですから、その辺、鳥取市としてどう考えてくださるのかということを少しお話していただきたかったと思います。地域に説明会があるというお話でしたが、吉岡地区はあんまり関係ないと言われたことがあるのですよ。要するに高速道路がつくのは大郷地区なので、吉岡地区は関係ないよみたいなことを、私が参加した豊実の説明会のときに言われました。だったら呼ぶなよといって私は大きな声で言いました。そういう説明会があるのでしたら、吉岡地区も本当に関連があります。湖山池には吉岡地区の谷や川が流れ込んだり、山の水が流れ込んだりする、我々の地域がやはり大事でなければ湖山池というのは守れないと思います。その辺をやはり市としてしっかり認知をしていただきたいということでお願いいたします。

 

(都市整備部長)

  道路建設が湖山池にどんな影響があるか、これは非常に難しい問題だと思っています。先ほど御指摘がありました地下水がどう変わるとか、そういうような手法が現実問題として確立されているかといったら、私はまだそこまでは確立されていないのではないかと思っています。いわゆる流入する河川水量などについてはシミュレーション等で可能であると思っています。

  今、湖山池が干上がるのではないかとか、そういうお話もありましたが、今、全体の大きな気象変動等から見て、果たしてそこまでの影響があるかどうかというのは、私自体は大きな影響が出るとは思っていません。ただ、そういう御心配があるということについては、国の方にも伝えていきたいと考えています。

  今、現在、湖山池が接する区域は全周16キロぐらいだと思います。その中で鳥取西道路が4キロメートルという状況です。調査の結果では、やはり構造的に高架の部分もあると私どもは聞いていまして、それについては今後地元の関係地区に説明をされると聞いています。

  それで、特にその路線が通る関係地域に、第一弾として当然説明されます。これは御存じかと思いますが、今、一部の地域においてなかなか調査に入らせていただけないところもあります。しかしながら、やはり調査をしてその結果を見て構造が決まってくるということですので、私どもとしてはまず調査をさせていただきたいと思っています。

  したがいまして、これからどういう説明会をするのかというようなことも含めて国の方に話をしたいと考えています。

 

※青鳥線の盛土工法が及ぼす影響についての追加説明(都市整備部)

現在、国土交通省鳥取河川国道事務所では、鳥取西道路について、構造や側道に関する設計、地下水の動向に関する地質調査を行っており、結果の取りまとめを急いでいるとのことです。

  道路建設が周辺与える影響(周辺地盤への影響、地下水への影響等)については、この調査結果を基に解析を行い、本年度末を目処に検討を完了するものと伺っています。

 

6 市政の課題に関する意見交換

(地元意見)

小中の一貫教育については学校の方からいろいろ資料をいただいて読ませていただいていますが、これに対する国なり県なり市なりの実施時期等について、研究研究と何年続けても研究ですので、どういう形で小中一貫をやっていこうというお考えなのか、せめてその道筋というものをこの際教えていただければありがたいと思います。よろしくお願いします。

 

(教育長)

  小中一貫校の件ですが、この問題を提起したのは平成16年です。提起した年の私の感じからいえば、もう少し早く進行するのかなと思っていましたが、なかなか私のイメージどおりには進みませんでした。それといいますのが、こういう問題は上からのこうするぞということではなしに、地元からの盛り上がりが起きなければうまくいかない、破綻しますので、そういう地元の合意形成というのを粘り強く待っていました。そして、平成17年に、委員さんの努力等によりましてアンケート等とらせていただきまして、地元の意向は大方この考え方に賛成だというような意向をいただきました。

  特に教育委員会としては、学校というのは地域にないといけないというのが基本的な考えです。中学校はこのままほうっておいたら、平成28年には40何人かになりますね。こういう状況で本当に教育効果が上がる学校になるだろうかということを考えたのが一番のもとでして、それだったら鳥取市がまだやっていない、鳥取県がまだやっていない小中一貫校というのをつくって、教育課程等すべて見直していこうというようなことを平成16年に発想したわけです。発想した時点は非常に早かったわけですが、後発のところがどんどん出てきまして、そこからいろいろな知恵をもらったりしているところです。実は、ここにも何人かの委員さんがおられますが、昨晩も集まっていただいてどうするかということで話をしていただきました。10月にはこの問題の権威であります阪大の先生をお呼びして具体的な話を聞こうと思っています。

  この問題は具体的にどうなるのかということですが、来年度には何らかの目に見える形でいきたいと思っています。最終形はどうかということですが、いろいろな最終形があると思います。校舎は別々で一つの学校とか、あるいは校舎も一つの建物にするとか、そういう最終形についてはこれからのことだと思っていますし、それまでにいろいろな方法があると思っています。1年生から9年生までできるわけですが、7年生まではこっちの学校に校舎にいなさいとか、8年生まではこっちの校舎にいて、最終はここだとかという、いろいろな可能性ができると思いますので、また地元の皆さんのいろいろな意見をお聞きしながら、検討していきたいと思っています。

 

 ※小中一貫校についての追加説明(教育委員会)

これまで2年間を経て、研究及び検討を重ねることにより、保護者及び地域の方々のご意向も把握しました。その結果、今年度より湖南小・中学校を小中一貫校推進指定校とし、さらに推進委員会も設置しました。

  現在、学校の取り組みを通じながら、小中一貫校の実現に向けて推進しているところです。

  小中一貫校の実現については、現行の法律及び学習指導要領の範囲内で実施するか、構造改革特別区域として認定を受けるかの方法があります。今年度中には、どちらかの方法を選択し、実現に向けて歩を進めたいと考えています。

 

(地元意見)

  教育長さんから答弁いただきましたが、私のつたない考えをちょっと入れさせてもらってお願いしておきたいと思います。

  子供というのは先生の交流だけでは小中一貫ということには不十分だと。内容的に中学校のお兄さん、お姉さん、小学校の子を縦に見ていく、そういう子供たちの日常生活の中での切磋琢磨なり、お互いの助け合いとか慰め合いとかかばい合いとか、そういうものが教科の中だけでなくて、いい面だろうと思います。したがいまして、別々の校舎でやろうということについてはちょっと疑問があるなあと。やはり一つの校舎の中で、先生も生徒も一緒になって小中一貫という大義に立って立派な子供に育ってもらいたいと思います。以上、意見を申し上げておきます。

 

(地元意見)

  今の御意見に関連をして要望をさせてください。今、おっしゃったことと全く同意見であるということが1つです。財政が厳しい鳥取市の状況にありますが、ぜひ全国に誇れる一貫校の設置を。お金をかけないで濁すというのではなくて、やはり教育のためにお金をかけていただきたいということを切に思います。一つはやはり、先ほど一つの学校でとおっしゃいましたが、全くそのとおりでありまして、そういう学校をつくっていただきたいというのが1点です。

  もう一つは、カリキュラムといいましょうか、これは専門用語になってきますが、1年生から9年生までできるわけですが、従来の教育の法律の中に縛られてやるような形態ではなくて、やはり自由な取り組み、先進的な取り組みができるような手だてといいましょうか、法的な手だてといったこともぜひお願いしたいと。そうしないと一貫校の本当のよさが生まれないと思っていまして、この2点、お金のことと法律のこと等がありますが、難しい問題等がきっとあるのではないかと思いますが、ぜひクリアしていただいて、願いをかなえていただければ大変ありがたいと思っています。

 

(教育長)

  よくわかりました。どういうのが一番効果あるかということは先進事例もたくさんありますし、見ていきたいと思います。また、そうすることによってこの地域が見直されて人口定住、人口増加にもつながる、そういう一助にもなりはしないかなと教育委員会としては考えていますので、何とか頑張っていい制度にしていきたいと思っています。ありがとうございました。

 

※カリキュラムについての追加説明(教育委員会)

創意工夫にあふれた学校のカリキュラム(教育課程)を編成することは、最も重要なことであると考えています。現在、小中学校の教職員が一体となって、具体的な教育活動を通じながら、教育課程編成に向けて準備しています。構造改革特別区域に申請するなども選択肢に入れて、推進委員会で検討していきます。

 

(市長)

  小中一貫校については、私も先ほどの話の中で触れさせていただきましたが、地域の魅力につながるという、今、教育長が話したのと同じ発想で、私は就任して間もないころから小中一貫校はやはりやってみようではないかという積極推進派でありまして、教育長がまず湖南からだということで湖南をモデルにいろいろ検討を続けているわけで、この地の小中一貫校をぜひ真っ先に実現したいと私自身も思っていますので、財政的な厳しさも確かにありますが、小中一貫校にお金がどれくらいかかるか今後の検討の中で出てくるでしょう。いろいろな形でよき教育内容を備えた魅力のある学校にしていってもらいたいと思っていますので、一言つけ加えさせていただきたいと思います。どうもありがとうございました。

 

(地元意見)

  余り会うチャンスがありませんので、お願いをしておきたいと思います。

  この会の前の会で、老人の施設の配湯の件でお話ししたと思います。このたび高齢社会課で今まで予算が12万円ついていたのがゼロになってしまったということです。実情をいいますと、1年に1回の温泉だというような感覚だろうと思いますが、待っていらっしゃる老人は、お湯は51度ですから熱いのに待ち切れないで飛び込むというのが実情です。あちちといって飛んで上がられるわけですが、これは笑い事ではありません。実際にそれほど老人は温泉に飢えているといいますか、切実な問題だと思います。これがずっとふえてきて昨年9カ所だったですが、予算が12万円であります。別に市長さんに12万円を来年も出していただきたいというわけではありませんが、そういう老人の本当に待って、待って、待ち焦がれていた姿を見ると、例えばトラックと運転手のお金だけでも結構だと。ゼロというのは余りにも、老人は一番最低の、最低と言うと言葉が悪いですが、施設に入っている老人は弱者です。そういうのをゼロに切るということで、課長をどなりつけたのですが、これはどなってもどうにもなるわけではないですが、自分に腹が立ったものですから、そういうことを言いました。しかし、実際に市長さん、来年のことは確約できないかもしれませんが、せめてトラック2台分と運転手、あと飯は我々が自前でもしますよ。そういうことで、本当にそういう老人のためにひとつ一肌も二肌も脱いで、薄い服で結構ですので、脱いでいただければありがたいと思います。

 

(福祉保健部長)

  実はきょうこの会に出る前にこういう事態があるということを初めて私の方は知りました。吉岡温泉では、毎年温泉ボランティアという格好で施設の方に吉岡のお湯を持っていってもらって、大変施設の入所者の方に喜ばれているということを聞いているわけですが、おっしゃるように平成17年度は確かに12万円ほど、4トン車を使っていただくということで助成をしたようです。本年度はよりボランティアということを全面的にお願いしたいなあというようなこともあったようです。しかし、そういってもなかなか大変だということで、箇所数は若干減ると思いますが、役所の方で2トン車を運行するということで本年度はよろしくお願いしたいと思っているところです。来年度はそういう要望があったことはお聞きしましたので、また検討させていただきます。

 

※温泉ボランティアに対する助成についての追加説明(福祉保健部)

これまで、吉岡温泉町や温泉組合が温泉の湯を福祉施設にボランティアで提供している事業に対して、市は経費の一部を補助していたところですが、平成18年度はボランティアをより前面にした形でお願いしたいと考えたところです。

  来年度については、実情をお聞きしましたので、予算編成作業の中で検討して参ります。

 

(地元意見)

  1人が1つの質問ということですが、実は小学校問題のことです。皆さんも御承知と思いますが、今月の23日、彼岸の中日でしたが、小学校の方に脅迫電話が入って、その内容は誘拐してやるというような電話がかかってきたそうです。そのときには警察なり教育委員会なりPTAなりが集まって話をされたそうですが、それで思うのです。実は湖南地区は防犯パトロールをずっとやっていまして、子供の下校どきには各種団体の方々がボランティアで協力し合って、子供を送って行っているのです。それで、今週から、朝は先生が部落に行かれて生徒を連れて学校に帰っておられるわけですね。そういったことは事件があってからでは遅いですね。ですから、そういった辺で市長なり教育長はどういった対策なり対応をされておられるか、ちょっとお聞きしたいのです。

 

(教育長)

  湖南小学校の脅迫電話の件につきましては敏速な対応をして、関係機関等はすべて動いていただきました、これ以上はちょっと具体的になりますので言えない部分があります。子供の安全、安心な登下校あるいは学校生活ということでは、今、鳥取市の教育委員会はスクールボランティアの制度を立ち上げまして、今、各校区で動いていただいています。これは登校時、下校時だけに限ってはもうほとんど学校が、全学校で何らかの制度があるでしょう。今、教育委員会が言っていますのは、授業中にも何とか地域の方々の御援助を願いたいということで、地域の方々に課業時も学校のどこか1教室ぐらいに集まっていただくと。これは暴漢が来たときに全面的に戦ってくださいということではありません、それは教員がやりますので。ただ、ここの学校はいつでも地域の人が来ているぞというような体制をつくりたい。そうすれば、それが大きな抑止力になるのではないかなと思っています。

  この件は子供のことですので、行政側に責任があるのだ、地域に責任があるのだ、親に責任があるのだというようなお互いに責任をなすり合いしていてもいけませんので、それぞれの立場で何ができるかというところをぜひお願いしたいと思いますし、行政は行政で何ができるかということを見きわめて、今の方法をとってきたわけですので、地域の方々も何とか御協力をお願いしたいと思っています。

 

(市長)

  防犯パトロールのカレンダーというのをずっと見させていただきましたが、地域の方が本当に連携をとられて、例えば木曜日はPTAとか水曜日は駐在所連絡協議会の皆さんとか、時間も学校と連携をとってやっておられるのはよくわかりました。それで、こういうふうにやっていても不届きな脅迫電話などがあるということです。こういったものを受けてさらに強化されるということが必要であるわけですが、お聞きしていますと、幸いそういった取り組みも迅速にされているということですので、警戒心は十分持ちながら、しかし不安というものはこういう体制がとれておれば、私もそれで大丈夫だと言い切るようなことはようしませんが、相当防犯効果はあると思いました。私から申し上げたいのは、地域の方がいろいろ連携をとって各団体でパトロールしておられることは子供たちの安全を守る上で大きな効果があり、こういった取り組みに対して大変ありがたいと思っているところです。

 

7 市長あいさつ

  きょう吉岡地区の地域づくり懇談会で、私の感じは、本当にしっかり検討されたり、長い文章にして盛りだくさんの内容があったと思います。それに対して時間がちょっと短過ぎた感も否めないのですが、きょうテーマに出ていました温泉の活用の問題あるいは吉岡のまちづくりの問題、人口の問題については、何とか鳥取の人口をふやす上で吉岡の方でも魅力アップしたいというか、吉岡の方の宅地開発なりが大きな意味持つといったようなことを随分書いてありました。また、青谷鳥取線、山陰自動車道の一部ですが、これは鳥取インターから吉岡インターまで約7キロあるのですが、鳥取西道路という名前も使われていますが、この関係のこともありましたし、湖山池への影響ということがありました。

我々自身、今の時点では事業をやる国土交通省のいろいろな調査を待たなければはっきりしたことは言えない現実がありますが、湖山池にそん大きな悪い影響が出るようなら、市としても黙ってはおられないということになりますので、それは県が管理されている河川だという意味合いもありますが、もちろん湖山池というのは沿岸地域一帯を含めて大きな関心事でありますので、市としてもどういう影響が出るかは重大な関心を持って対処を考えていかなければいけないということになろうと思います。ちょっと補足させていただきます。

  そのほか学校問題を含めて、この吉岡の地域がいろいろな潜在的な可能性や魅力を持っている、特色もいろいろある。しかし、単なる鳥取市の郊外の住宅地になってしまってはいけないのではないかという思いが伝わってきますし、私もそう思っているのですが、今まで10年、20年、30年ぐらいの流れでは傾向的にはそんな感じがします。では、今、置かれている状況の中で、温泉の問題、まちづくりの問題、農業の問題をどういうふうにやっていって、将来に明るい展望を持っていくのか、これが皆さんと私たちの共通の大きな課題だと思います。いろいろな経過もあって一口で表現し尽くせませんが、とにかく一緒になって連携をとって進めていくということが、地域と行政の間で重要だと思います。また、地域の中においても重要だと思います。

  そういうことを最後にもう一度申し上げさせていただきまして、きょうの地域づくり懇談会を終わらせていただきます。これからも引き続いていろいろな機会に協議をしたり意見交換をしたり提言をいただいたりしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。