美穂地区 地域づくり懇談会 議事録

 

1 日   時 平成19年8月20日(月) 19:00〜20:45

2 会   場 美穂地区公民館

3 出 席 者 地元出席者 48名

        市側出席者 20名

        竹内市長、林副市長、深澤副市長、中川教育長、綾木水道事業管理者、津村総務部長、杉本企画推進部長、木下福祉保健部長、大西経済観光部長、大塚農林水産部長、田中都市整備部長、浜辺環境下水道部長、松下総務調整監、森本人権政策監、山根防災調整監、松下健康子育て参事監、高見水道局浄水場建設課長

<事務局>島谷協働推進課長(司会)、竹氏協働推進課課長補佐、太田垣主任

 

4 協働によるまちづくりの取り組みの説明

スクリーンに基づき説明(杉本企画推進部長)

 

5 地域の課題についての市長等との意見交換

(1)源太橋改修について

 <地域課題>

   橋の幅が狭く、大型車のすれ違いが困難なため、地元一般車両の通行に大きな支障がきたしている。少なくとも「大型車のすれ違いが出来る程度に拡幅していただきたい。」との住民の声が多数寄せられている。

 

 <担当部局の所見等>

 【都市整備部】

   源太橋(一般県道猪子国安線)は、千代川の東西を結ぶ生活道路として大きな役割を果たしていますが、架設後54年を経過しており、老朽化が見られること、橋の幅が狭く一般車両の安全な通行にも支障をきたしていることなどから、本市では源太橋の管理者である県に対して早期の補修・拡幅を要望してきております。一方、周辺の交通ネットワークとしては、昭和60年10月に完成した因幡大橋が本年5月30日に4車線の供用を開始し、また、平成21年度開通に向けた姫鳥線の整備など、その強化・円滑化とそれによる渋滞緩和が図られているところです。

   こうしたなか、県においては、補修・拡幅工法の概略検討を行うため平成15年度から現地調査を行っており、平成18年度には河川管理者である国と補修・拡幅工法の事前協議を行い、概ね了解を得られたとのことです。平成19年度は、予備設計に必要となる詳細調査を行った後に、専門家の意見も聞きながら、改修方針(補修か架け替えか)を決定し、あわせて今後の事業着手時期についても、検討を行う予定と聞いております。

   市としても源太橋建設推進委員会等の地元の取り組みと協調しながら、今後も機会あるごとに県に対して事業促進を要望してまいります。

 

(都市整備部長)

   源太橋の改修についてですが、地域の皆様方には長年の御要望ということで、前回の地域づくり懇談会でもお話がありました。お手元に資料を配付させていただいています。そちらに書いてあることを補足しながら御説明したいと思います。

   まず、源太橋については、鳥取市の場合は皆さんご承知のとおり千代川が都市構造の上で市の東西を分断する大きな障害になっているわけでして、その東西を結ぶ道路として非常に大きな役割を果たしているという認識をもちろん持っています。それに対して交通ネットワークの強化を順次図ってきていまして、例えば国道29号線の因幡大橋は昭和60年の完成し、さらに今年5月には4車線化を行いまして東西の連絡を強化しています。また、皆様ご承知のとおり姫鳥線をつくっていくことで交通ネットワークを次第に強化してきています。このために、渋滞の緩和、源太橋についても非常に効果があると考えています。

   こうした中で、ご承知のとおりこちらは県道です。県に対して市が長年要望をずっと続けているわけですが、平成15年から現地調査などに入りまして、この橋を、もう54年たっていますので、それを拡幅補修するといったことで調査に入っていまして、平成18年度に調査は一たん終了しました。お手元の資料に書いてありますように千代川は国交省の管理ですので、この河川側との協議についても一定のものを終えたという状況だと聞いています。さらに、平成19年度から具体的にその改修をどのようにするのか、つまり、拡幅改修をするのか、架け替えてしまうのかといったことです。実際にその工事を着手する時期をどうするのかということの検討に入ると聞いています。いずれにしましても県事業ですので、市としては地元の皆さんといっしょになってきちんと引き続き県に対して要望していきたいと考えているところです。これは皆さんもご承知のとおりの現況の写真です。次、実際の大型車両がすれ違いできないということです。

 

(地元意見)

   源太橋の改修についてちょっとお伺いしますが、先日でしたか、アメリカで橋が倒壊しました。あれは40年ぐらいたっていると言っておられたのですが、源太橋は54年たっているということです。それで橋のピアですが、ピアなどは補強しなくて幅だけを広くしても、幅を広くすれば大型車が何台でも橋に乗るわけでして、重量的にもそのピアの補強をしなくても大丈夫でしょうか、お尋ねいたします。

 

(都市整備部長)

   改修の際には当然強度計算をしますし、今聞いているのはピアも当然補強しないといけないと聞いています。

   一応念のためにアメリカの件について、私も新聞報道ぐらいでしか知りませんが、どうも設計上に問題があったのではないかという話が出ているようです。40年たったからとか源太は50年たったからとかということではなくて、アメリカの場合はまだ調査が続行中だと思いますが、いろいろな問題があったのではないかといった話になっています。

 

(地元意見)

   でしたら、強度的にはいいわけですね。

 

(都市整備部長)

   拡幅するときには重量が増えますので、もちろん強度検査をやって、改修するということになります。

 

(地元意見)

   この源太橋の架け替えということで、ずっと美穂地区で要望してまいりました。そうすると、平成12年頃は、千代橋の次は源太橋を架け替えするといった回答でありました。ところが、それから数年で財政難に陥って、もう源太橋の架け替えが頓挫しまして、とても無理だというので改修であればという話になって、今のこういう話になってきているわけです。やはり我々も県にもかなり働きかけをして、県の方も大変努力していただいています。また、こういう財政状況ですので、いいかげんな努力ではなかなか事は済まないと思います。したがいまして、我々の窓口でもあり、パイプ役でもある鳥取市に大いなる御尽力をいただいて、早期の架け替えでも改修でもいいので、いい方向で早く成就しますようよろしくお願いしたいと思います。そのあたりの心意気をちょっとお聞かせ願いたいと思います。

 

(市長)

   源太橋の話は本当に私もずっと聞いていますし、必ず毎年、県に対してこれは忘れずに、繰り返しになっても出しています。そういう中で、今、平成18年度の調査、平成19年度にどういう改修をしようかという検討が進んできているところです。最終的な判断がどのように出るか、先ほどのお話にもありましたように、県は千代橋に相当大きなお金がかかりました。その後、源太橋にも費用が相当かかり、架け替えると3、40億円、改修でも半分ぐらいかかるといった議論が出ていることは私も承知しています。これからの県の検討の行く末がどちらの方向に向かうかは別にしまして、非常に幅員が狭くて通行に不便を来すケースが多いことはもう目に見えて私も承知していますので、県も連携ということを言っていますので、しっかりと実情を訴え続けていきたいと思っています。

   地元の声もこうした建設の協議会もあって進められています。市民はまた同時に県民でもあるわけですので、県に対しての声というのも進めていただきたいなと思います。そういったことで、共同歩調をとりながら今後の県の検討も進めていただきつつ、市としても考え方を整理していきたいと思います。またいろいろご相談したいと思いますので、よろしくお願いします。

 

(地元意見)

   源太橋の架け替えの件は、もう地域にとって非常に長年の懸案の事業ですから、本当に地域の住民の期待するものも多いし、早くやってほしいということは今までの要望の関係で十分理解をしていただいていると思います。それで、地元は市、また県に対しても要望していますし、市の方も県に対して強く要望していただいていることも十分承知をしています。それから架け替えの件ですが、調査の関係で橋脚は十分もつだろうという形で、上部工だけの架け替えという方向づけというか、考え方になっているということで、それは今日の財政状況ですからすべて橋脚も直して新たなものということは申しませんが、耐震性というか耐久性があるのならそれでいいと思うのです。ですから上の部分でも早くかけていただきたいと思いますが、先ほど言ったように市長にしても部長にしても県に対して強く要望しているということを言っていますが、僕はむしろ県に対しても要望を強くしていただくことも大事なことですが、市長にしても部長にしても出身は国交省ですから、やはり県に対しても要望しないといけないが、国交省に対しても直に、この問題を早くやってくれないと困るという行動というか、対応していただきたいことを強く要望しておきたいと思います。これがまた幸いですが、国交省出身ということを十分生かして、また話せる担当職員もいると思いますので、やはり早くやっていただきたいということを強く要望しておきたいと思います。

 

(2)市街化調整区域の撤廃について

 <地域課題>

   市街化調整区域を撤廃し、幅広い土地の活用を望む声が大きい。

 

 <担当部局の所見等>

 【都市整備部】

   鳥取市は、少子高齢化の進展、人口減少社会の到来、厳しい財政状況などの経済社会情勢の変化に対応し、持続可能な都市として発展してゆくため、平成18年5月に策定した鳥取市都市計画マスタープランにおいて、「コンパクトタウン」へ転換していくこととしております。したがって、市街化調整区域から市街化区域への変更など市街地の拡大を促進するような都市計画の変更は考えておりません。

   しかしながら、市街化調整区域であっても、良好な営農環境の形成、自然と調和した居住環境づくりなど、集落地域の特性に見合った整備及び保全を行うことが必要な区域では、「地区計画」制度などの活用によるまちづくりが必要と考えております。

   地区計画は、住民の生活に身近なエリアを単位として、道路、公園などの配置や建築物の用途・建て方などについて、きめ細かなルールを定める都市計画です。地区計画が定められた区域では、その地区計画に適合した建築物を建てることが出来ます。

   平成14年より、住民の皆さんが主体的なまちづくりを提案することが出来る「都市計画提案制度」が創設されました。住民の皆さんがまとまって行った地区計画などの提案については、都市計画審議会での審議等の手続きを経て、都市計画として定めることが出来ます。詳細につきましては、都市計画課にお尋ねいただければと思います。

 【農林水産部】

   美穂地区は、「農業振興地域の整備に関する法律」により、ほぼ全域を農業振興地域に指定しています。また、ほ場整備が実施された水田は、将来とも農地として利用する農用地に指定しています。

   しかし、農家住宅の建築等農地の集団性を損わないような案件については、個別に農用地から除外し、農地法の農地転用手続きを経て、農地以外の用途にすることも可能です。

   美穂地区全体を農業振興地域から外すということは考えておりません。

 

 (都市整備部長)

   市街化調整区域について、これを撤廃して幅広い土地の活用を望むというようなお話です。

   鳥取市におきましては、昨年の5月ですが、都市計画マスタープランを策定しています。これは今後鳥取市の中長期、20年、30年間かけてどういう都市にしていくのかということを定めたものです。この中で、市街地ではコンパクトタウンを目指しますということをうたっています。これはいろいろ書いてありますが、要は市街地機能の拡大や拡散を抑制しながら、歩いて暮らせるといった、小さい、コンパクトにまとまったまちを目指していくということです。必ずしも1カ所に全部まとめるというわけではないのですが、そういったコンパクトなまちを目指していきます。一方で、田園地域においてはガーデンタウンを目指していくということをうたっています。これは豊かな自然をはぐくみながら、職・住・憩いを通じて快適な日々を過ごせるようにということです。こういったコンパクトタウンとガーデンタウンを2つ掲げて、まちをつくっていこうということです。

   背景には、皆様もご承知のとおり今後日本の人口はどんどん減ってまいります。全国的に、これは鳥取も例外ではありませんが、大体30年ぐらいすると約3割減ると考えていただければいいと思います。そういった中で、行政コストの問題や暮らしやすさの問題を考えると、やはり集まって住む、田園地域においてもうまくバランスのとれた空間をつくっていくということが非常に大事になってくると考えています。では、実際にその田園生活というか、田園地域でどういうふうにしていくかということですが、基本的に無秩序な開発については抑制をしたいというのが大原則です。ただし、田園地域であっても非常に限られた地域、今の集落やその周辺においては、もう少しきめの細かい都市計画を定めていくのがいいのではないかと思います。先ほどの都市計画マスタープランでは非常に大きな話でしたが、地区計画はもう少し小さいエリアにおいてきめ細かく土地の使い方、用途など建物の建て方について定めるものです。すなわち、ちょっとわかりにくいかもしれませんが、ここに市街地密度と書いてあります。要するに、市の全体像として市街化区域にいろいろな都市機能が集まったり、人口が集まったりする大きな一つ山があります。一方で、田園地域においてはそれぞれこういったところに人が住んでいるというような姿を目指しているということです。

   お手元の資料に書いてありますが、この地区計画は住民の生活に身近なエリアを単位として、きめ細かなルールを定めていくというものです。これはその下に書いてありますが、平成14年から都市計画提案制度という制度ができました。これは法律改正でできているわけですが、一定のまとまりを持った区域で住民の方々がまとまってこういうまちをつくっていきたい、こういうエリアにしていきたいということがあれば、提案をしていただくことができるようになっています。このまちづくりに関する提案を受け付けたら、市の側としましては、これは細かいことを言うと6カ月以内なのですが、その提案に対して回答する、答えを出すということをしなければならないということが法律上定められていまして、そういった都市計画提案制度なども御活用いただきながら、どういった地域にしていきたいのか、していくのかということを一緒にご議論させていただければと考えているところです。

 

(農林水産部長)

   農林水産部ですが、土地の利用規制については先ほどの都市計画法の関係と、もう一つは農業振興地域の整備に関する法律、農振法という法律や、農地法、主に農地に関する土地利用規制がありまして、当美穂地区においてはほぼ全域を農業振興地域に指定しています。特に、当地域では圃場整備などが実施されていまして、こういった水田については将来にわたって農地として活用するという、農用地という指定がしてあるわけです。

   ただ、この指定を全然解除できないかというとそうではないわけでして、農地の集団性を損なわない程度で農家住宅を建てられる、分家住宅を建てられるということであれば、その個別にいわゆる農用地区域からの除外ということでの対応はしています。ただ、全域をこういった指定から外すといったことは、当市が、今後において農業上のいわゆる基盤の整備や、現在でも大井手の地域用水の整備をやっていますので、全域をこの指定から外すといったことは考えていないわけです。個別の案件で対応をさせていただいているという状況であります。

 

(地元意見)

   先ほど教育長さんがごあいさつの中で西中の相撲、何とか君が優勝したことを言われました。これはけさの新聞で見ました。それから、桜ヶ丘の田中さんが何かで優勝されたというお話を聞きました。まことにうれしいことだと思いますが、一面、私たち小規模校のある地域に住んでいまして、要するに、相撲に限らず、何であろうがいろいろな才能を持った子供は、多分どこにもたくさんいると思います。ただ、それを生かすだけの教育力、指導力というものが、今のはやりの言葉で言えば格差があるのです。東京の子供と鳥取市の子供、鳥取市の市街地の子供とこのたびようやく合併した小さな学校の子供では非常に差があります。これは教育力に差があるとはっきり言えると思います。教師の数、資質についても言えます。資質で郡部が劣っているとは言いませんが、どうしても数が少なければ優秀な方というのは限られるし、多くの授業、スポーツ、文化をすべて同じように受益できるとは限らないと思います。これは教育長さんだけでなく、すべてのことにつながると思うのです。

   例えば我々が払う所得税は東京に住んでいても、鳥取に住んでいても、河原に住んでいても、応能の原則で、同じ所得であれば同じ所得税がかかります。住民税に限って言えば、鳥取市民であるならば、鳥取市の真ん中に住んでいても市長さんであっても朝月に住んでいても所得が一緒だったら同じ率がかかります。いや応なしに税金は負担はさせられます。しかし、それによる見返りは地域によって、今流の言葉で言えば、非常に格差があるのです。これは例えないとおっしゃっても、確実にあります。

   先ほど市街化の絵を、田園地域のガーデンタウンというきれいな言葉でおっしゃったが、そういうものはここに一つも見えないでしょう。どこがガーデンタウンですか。言葉をきれいに言えば何かよさそうに見えますが、全然昔と変わりません。

   かつて鳥取県の副知事であった方が景気のいいころに、農業の圃場整備が済めば次は集団移転で集落をきちんとするのが農林省の仕事だとおっしゃっていたが、残念ながら景気がおかしくなってそれはだめになってしまいました。そういう計画があるなら別ですが、それぞれで今のところでガーデンタウンというようなことを言っても、それは言葉だけの問題だと思うのです。将来の子供たちについて同じように扱うことは無理でしょうが、そういったことについて、何か考えていただいているのでしょうか。これは学校に限らずすべてなので、とりあえずこの小・中学校の部活動みたいなものについて教育長さんが今どのようにお考えになって、今、私が言ったことをどのようにお答えいただくのか。全体的には、ちょっと市長さんにその格差問題とは言いませんが、払うものは同じように払うのに全然違ってくるというのはおかしいなといつも思っています。田舎者のひがみかもわかりません。

 

(教育長)

   まず、部活動のことを直接お尋ねになっていますので、そのことからいきましょうか。子供の能力を引き出すのは親の務めであり、教員の務めであります。教員の出会いによって、子供の能力は本当に開発されたという例はたくさんあります。いかにその能力を引き出す教員に出会えるかというのも一つの大きなことです。

   小さな学校におきましては、部活動等で十分指導者があるとは限りません。これは教員の数が限られていますから。そこで、特別の指導者ということで部外指導者制度をつくっていまして、うちの学校は野球がしたいが野球の得意な先生がいないので外から頼んでほしい、柔道をしたいが柔道の先生がいないので頼むという制度をつくっていますので、部活動についてはぜひ対応していただきたいと思っています。

   それから、おっしゃるように全国一律、金太郎飴ようなことはできないわけです。それぞれ小さな地域の特徴、大きな地域の特徴、それぞれよさがあったり欠点があったりします。例えば、江山中学校においては江山中学校でないとできないようなよさがあったりします。それは、全部の先生がどの子にも当たる回数が非常に多く、密度が高いというようなこと、これは例えば南中や湖東中といった大きな中学校ではとても望めないことです。そういうそれぞれ、それを格差だ何だというようなことで言ってしまえばそうなのかなと思いますが、現状の中でどのようにこの学校をよくしていくかということが我々に課せられたことであって、そして地域の皆さんがそれを助けてくださるというのがこれからの学校の姿だと思っています。そんな回答でよろしいでしょうか。

 

(市長)

   ここに市の職員がいますが、みんな行政をやるに当たっては公平公正ということを常に旨としています。恐らく公務員の経験のある方には、そういうことは大体基本的な発想としてご理解いただけると思います。

   一方で、負担の方も同じ所得であればどこに住んでいても同じ税金を払うという例を言われましたが、やはり負担も一定のルールに従って、所得が多い人は多く税金を払うということはあるわけですが、一応これを応能負担みたいな考え方で公平だということになっていまして、どこにいてもそれぞれに同じ負担をしていただいているわけです。

   それで、地域によってサービスが違うではないかというところがポイントだと思いますが、このサービスが違うという点に関していうと、確かに地域の特性に応じて、例えば中山間地域と言われるような山のある傾斜地的な地域と、平地、海岸線、川べりなどいろいろなところでは、実際違っていると思います。山の方では例えば除雪に対してより重要な、これは費用がかかりますが、早い時期からたくさんの費用もかけて除雪に取り組むし、海岸の方であれば津波が来たらどうするかというようなことで、そういったことが行政の課題にもなってきます。それから、地域によっていろいろなそれぞれの課題があります。市街地で密集しているところと比較的密集していない農村地域ですね、もちろん集落は密集していますが、それが点々と点在するような形のところとは、いろいろなサービスが具体的には違ってくるわけです。水道一つをとっても、上水道の区域もあれば簡易水道の区域もあります。下水道でもいわゆる一本化した下水道区域もあれば地域単位でつくっていく集落排水というのもあります。個別の浄化槽というサービスになっているところもありますね。だから、地域によって、まちのつくられようによっていろいろなサービスがありまして、これを先ほどのお話で格差ではないかという議論も一方ではありますが、地域に応じたできるだけ適切な対応をし、なおかつ、公平感があるように努めているというのが現状だと思います。結果的にそれぞれの異なるサービスを受けている人で不満があったり、自分の方が劣っているとかいいとかいろいろなことを思われるケースはあると思いますが、実際にコスト面だけ考えてみますと、例えば、簡易水道だったり集落排水だったりする方が1戸当たりにかけている公費が多いことはあるわけです。というのは、密集した地域にまとめて水道を送ったり下水施設をしたりする方が実際には1戸当たりは安くなるということもあります。コスト面でいうとそういうことも一方ではあり、またサービス面、あるいは料金面でいうとまた多少違ったりもします。

   私としてはどう考えているかというと、やはり実質的な公平さを保たなければいけないということだと思います。表面的には、コストがかかる、この地域にはこういうサービスがあるがあの地域にはこういうサービスがないといったことが目につく面もあるかもしれませんが、その地域地域に応じた実質的に公平な対応ができるように努めなければならないと思います。なお、それが十分にできていない場合やもうちょっとたったらできるなどいろいろなケースがありますので、いろいろな御意見も聞きながら、自分のひとりよがりにならないで行政をやっていくように心がけているところです。地域づくり懇談会もそうですし、市長への手紙という制度などいろいろな機会を通じてご意見を聞いて、的確な行政ができるように努力しています。

   何か具体的な話で、今、教育の話もありましたが、一般行政の話でもまた例がありましたら、担当の職員もいますので、また話をしていただけたらと思います。

 

(地元意見)

   ありがとうございました。実質的な公平、それから異なるサービスは当然だと思いますが、要するにそれを行政に携わっておられる皆さんがそれで当然だと思ってしまわれることに畏怖を感じるわけです。やはりそれでいいのかなといつも思ってもらえれば、本当にみんな、ああ、見守ってもらっているのだなという気がするのですが、あそこはあれでいいのだと担当者にぽんと言われると、非常に置いていかれているというか、おかしいなと思います。今の市長さんのお答えを聞いて非常にうれしく思いましたし、これから直接電話をしてもいいというホットラインもあるようですから、ありがとうございました。

 

(地元意見)

   私は先ほどもちょっと話しましたが、ガーデンタウンという話がありましたし、今それと格差社会の話もありました。我々は川を一つさかえて、向こうとこちらとの格差社会はすごいと思うのです。今の状況において、千代川の東側と西側は相当の発展性の差があります。我々も土地提供をしているわけですが、せっかくここの地域で高速道路もできるということであれば、これから何年か長い時期を見据えた開発計画を立てていただかないといけないと思います。今、鳥取市の北に大きなジャスコができていますが、私は別にジャスコみたいな店をつくれと言っているわけではなく、できれば我々のところも迷惑さえかからなければ準工業地域のようにいわゆる家を建てようと何を建てようと問題ないという形にしていただきたいと思います。結構田んぼの中に生コン工場やいろいろな工場ができたりしているのも事実ですし、企業は専門家がいていろいろな許可をとるのも早いでしょうが、我々はそういう農家別家を一つ建てるのでも代書を頼まなければできないなど、やはり我々の能力では行き着かないところがたくさんあります。その辺も含めてそろそろ見直しをしていただいて、一遍には言いませんが、例えば今度はどこの村、今度はどこの村まではいわゆる人口増加のためにも地域を増やすことをお願いしたいと思います。

   というのは、もう若い連中がここから出ていって高齢者ばかりになってしまって、本当におじいさんとおばあさんしかいないような状況です。私が区長会長に初めてなったころはここの高齢化率は17%ぐらいでしたが、今は26、27%まで上がっています。ということで、やはり若い者が近くに住めるというような場所をぜひこしらえてほしいと思いますので、その辺もよろしくお願いします。せっかく山陰道と姫鳥線とのインターができますので、市の中に、この辺の将来の計画について全然ないのですか。

 

(都市整備部長)

   市街化調整区域を市街化区域に変えるというような内容になるかと思いますが、順を追ってお話すると、市街化区域と市街化調整区域をもともと分けたのは、その市街地拡大の局面が昭和40年代以降にありまして、都市計画がまともになかった時代でしたので、非常に乱開発されたのです。そうすると何が起きたかというと、特に三大都市圏、県庁所在地もそうなのですが、スプロール化という現象、要するに道路、下水道、水道などが完備されないまま開発が進みました。そういう経緯があって、もともとその都市計画であり、線引きというのはできているわけです。

   これはヨーロッパなどでも同じような考え方をしていまして、おそらくヨーロッパへ行かれた方はお気づきだと思いますが、高速道路や主要な幹線道路ができたときに、その沿道というのは基本的には一切開発されません。空から見ていてもどこが集落でどこが市街化されたまちかというのは全部わかるようなまちになっています。海外から来られた人が日本を見ると、そういう都市計画やまちづくりはどうなっているのかということをよく言われます。日本は今まで拡大局面にいましたので、ある程度その市街化区域を広げてその中で開発が起こるようなことを一生懸命やってきていますが、先ほど申し上げたように今後は人口がどんどん減っていく、高齢化も進むという状況にあります。

   これはどうなるかと私なりに考えますと、今と同じ行政サービスを維持しようと思うと、当然税金を上げなければ対応できないという話になりますし、逆に税金を同じにするなら行政サービスの質を落とさないといけないという話になってくるわけです。何が言いたいかといいますと、要はどこなら開発してよくてどこならだめかを明確にしないと、いろいろなことで社会コストがかかってしまうという状況になると思います。その中で、市全体としては都市計画のマスタープランの中でコンパクトタウン、これは必ずしも鳥取市の中心市街地に全部集めるという意味ではないわけですが、要はどこを開発してよくて、どこはだめかをやはりある程度明確にしていく必要があると思います。そういった中で、地域地域においては地区計画と先ほどお話ししましたが、もう少しきめ細かい、ここにはこういうことをやっていいというようなルールを決めて、その中できちんと計画的に開発を進めていくことが必要だろうと考えています。ですから、エリアを全部準工にするといったことは、今後のことを考えると難しいとなかなか思っています。

 

(地元意見)

   その住宅、例えば10戸がいっしょになって建てる、20戸がといった、どのぐらいの規模でしたらそういうことができるのですか。1軒や2軒では難しいと思いますので、どの規模だったらできるのですか。千代水を今言っておられますが、千代水は市街化区域になったでしょう。あそこも千代水何とかかんとかいう団体がありまして、鳥取市では最初に耕地整備をやったところだと思います。千代水にはなっているのに、これだけ姫鳥線、山陰道だといってインターが来ながら、いわゆるジャスコに行くよりもここの方がよほど便利ですよね。

   それで、例えば私が格差社会と言っているのは、ここは、距離が鳥取市から4キロぐらい離れていて、坪3万円ぐらいです。これは国府町の麻生に来ても地価が同じです。あそこは鳥取市から8キロあります。私が言うのは、やはりそういうのをもう一遍見直したらどうだろうかということです。何もみんな国費であちらに行ったり、今まで合併する前はそれぞれ町が別々でしたので、自分のところを開発させないといけないということでおやりになっていたのでしょうが、これだけ大きな鳥取市という全体から考えてもらえば、我々はおとどしの地域づくり懇談会で市長が言われた都市区域だというのに私は当てはまるのではないかと思いますが、インターなどができて交通網が便利になりますと、わざわざ津ノ井の奥の方に工業団地をつくってみたり、鹿野に住宅地があるから買いに行けといったパンフレットがたまに入っていますが、そんなことを言って若い者が本当に行くのだろうかと思いますし、工場はやはりインターに近いところに来るでしょう。そうではないのですか、私はそう思いますが、それをどう考えられているのか、ちょっとお聞きしたいと思います。

 

(都市整備部長)

   まず、産業立地の話と居住のエリアは少し分けて考えた方がいいと思います。その産業の拡大、発展はやはり地域にとって必要な話ですので、要するに民間投資のしやすい場所に対してどのようにアプローチしていくのかということは、別途の議論としてきちんとやるべきだと思います。おっしゃるようにインターチェンジ、空港、港湾に近いという立地特性を生かした形での開発が考えられると思います。

   一方で、住宅地に関して申し上げますと、先ほど少し触れましたが、今、日本の人口は大体1億2,700万人ぐらいですが、これは30年で大体3,000万人近く減ります。今どういう状況かというと、中国地方全体5県で800万人ぐらいの人口が住んでいるわけですが、それよりも多い人間が日本からいなくなるということになります。そうすると、今ある住宅地は開発したときに、下水道、上水道、電話電線の整備に相当投資を行ってきたわけです。全体としては、今ある住宅地をうまく活用していくということも考えていかないといけないと思うのです。

   個別の話でこの地域はどうなのかという議論になっていくと、もう少し解決の仕方がある可能性があって、先ほど申し上げた地区計画の中でもっと住民に近い形の計画の仕方、例えば、皆様の集落の中でも空いている土地、農林水産部長から後で補足してほしいと思いますが、農地で耕作放棄された場所などを宅地化した方がいいのではないかと思います。そういったきめ細かな対応はもちろんできていくと思いますし、都市計画を定めるときには市が勝手に定めるわけにいきませんので、その地域地域をどのようにしていくのかという一定のルール、ニーズ、ご希望などを地元の皆様方の中で話し合っていただきたいと思います。一方で、市全体、さらに言うと県全体という話になっていくと思いますが、どうしていくのがいいのかという、正にバランスをとりながらのお話だと思いますので、地区計画、都市計画というルールをその地域のまちづくりのためにうまく使っていただければなと、ちょっとまとまりがなくなったかもしれませんが、そのように考えているところです。

 

(市長)

   都市計画について、特に今、調整区域になっているこの美穂地区に関して、インターも近くなった、鳥取駅からの距離も4キロと近いので、いわゆる市街化区域で住宅が自由に建てられるような場所にすべきだ、してほしいのだというお気持ちは、私もよくわかります。ただ、本当に市全体として考えて、全部を住宅地へ宅地化するのがいいかとなると、先ほど言ったようにこれまでの農業投資の問題、これも晩稲、千代水と比べてどうだという議論もありますが、既に商業地域に近い形になっているジャスコ北店があるようなところもあるわけで、いろいろな思いが錯綜する部分は確かにあります。一挙に大幅に市街化区域にするようなことは、全体の人口が横ばいないし減少していて、農業的土地利用も大切にしなくてはならないという一方の流れもある中で、なかなか難しいです。

   そこで、先ほどの質問の中で何戸ぐらいまとまったら、個別判断で例えば地区計画みたいなものでできるのかといった内容のものがありました。これはちょっと部長に答えてもらっていない部分だと思いますが、面積の単位、戸数、既存の集落から少しずつはみ出して宅地化されても問題がない、ふさわしいところができればそれが一つの解決になるだろうということが今日の答えであることをまずご理解いただきたいと思います。先ほどから言っていますように、高速のインターができるし、駅にも近い。確かに、これまで幹線道路ができたところは少しずつ市街化区域化されて、建物が建っています。津ノ井バイパス、鳥取南バイパスというところの沿線もいろいろな業務用の施設が建っています。福祉施設も例外で認められることもあります。ただ一般の住宅はなかなか認めがたいものとされているのは事実です。それによって、人口が減少し、高齢化してもなかなか困るではないか。世代交代し、若い人の世代になれば、そこでは一応若返るはずなのですが、市街化調整区域になるがゆえに、そういう人口減少に悩む、高齢化に悩む地域は、実は他にもたくさんあります。私もそういった地域の方々の声もよく聞きますので、長い将来を見ると本当は考えていかなければいけない問題だと思います。ただ、直ちに今すぐの答えに、市街化区域にしましょうよということにはなかなかならないというのが、今日お伝えしたいポイントであります。

   ただ、これも一方では届け出もなく宅地化されたり、農業委員会の方がてんてこ舞いするような市もあったりもして、我々も悩み苦しんでいる問題でもあるので、ある程度のルールを明確化して、こういう場合はできる、こういう場合はできない、これぐらいまとまってこういう条件のもとであればできるといったことをやはりお示ししなければならないと思います。これはまさに事実だと思います。その点で、今日の説明で十分でないところは、また回答にきちんと書くなりさせていただきたいと思います。おっしゃっていることは、いろいろな例と比べても何とかならないかという思いは十分受けとめているつもりです。

   地区計画の説明について何か補足できることはありますか。もう一言だけ、部長の方から皆さんのためにも補足させていただきたいと思います。

 

(都市整備部長)

   どれぐらいの面積の住宅地開発ならいいのかというのは、ちょっと直接的にはお答えできないのですが、先ほど申し上げた都市計画提案制度という制度についてお話しするとすれば、これは0.5ha以上、5,000m2以上のまとまった土地でどういう土地利用の仕方をするのか、建物の建て方をするのか、地区施設といって道路、水路、公園をどういう位置にどのように配置するのかといったことを定めるのが地区計画ですが、御提案としていただきます。提案を受けたら、都市計画審議会という有識者の方々、先生方が入った審議会がありますので、審議会の中でも検討して、市全体の中での位置づけとしてそれが可能だということになれば、それが都市計画として決定されるという手続になります。ですから、まとまりとしては大体5,000m2ぐらいだと考えていただければいいと思います。

   ちなみに、同じ面積のお話で言うのであれば、開発許可制度という制度があります。これは市街化調整区域内だとすべての開発行為が今制限されていますので、皆様にちょっとおなじみでないかもしれませんが、市街化区域内であれば、今、鳥取市の場合1,000m2以上の開発の場合には許可が要ります。都市計画区域内であっても、市街化調整区域と市街化区域が分かれていないような都市計画であれば、3,000m2といったような形の許可制度になっていまして、そういったこともちょっと参考にはなるかと思います。

 

(地元意見)

   農業振興地域の問題ですが、市街化調整区域の問題をいろいろと出していますが、やはりこの美穂地区、農業振興地区であるこの地域の人口が減ったらだめなのですよ。若い者が家も建てられないという形なので、地元に土地がありながらも市街地の方に高い土地を求めて家を建てるというようなことがあります。ですから、やはり親子がこの地域に暮らすことは極めて大事なことですから、その辺で若干の次男、三男の対応については緩和があるといいますが、この問題もなかなか条件も厳しいところがあるわけですので、その辺の緩和を十分していただいて、地域の農業を担っていく地域の若い者が分家を建てたいといったときには速やかに建てられるような形で、親子が隣でも生活できるように、そういった条件を緩和してやっていただきたいと思います。それから今、地域の特色を生かした地域づくり、まちづくりということは極めて大事なことでありますから、農業振興地域で田園地域はガーデンタウンを目指すのだというような形で書いてありますが、ここに来ておられる方、どんな地域、ガーデンタウンになるのかということがあるのですよ。せめてガーデンタウンといったらこういった施設が整っていて、こういったものがあってという形での具体的なものが必要であり、想像するだけして目指すのはだめです。具体的には、ガーデンタウンというのはこういった計画だと、こういったものがそろったものがガーデンタウンだぞと、やはりそういった具体的に地域住民にわかるような計画を示していただきたいと思います。

 

6 市政の課題に関する意見交換

(地元意見)

   今、人が集まってこられるようなということで市街化ということがありますが、ここに書いてあります自然と共生した田園生活の空間の創造というものは、中山間地というのはどうなるのだということになりますね。今の話をすると、もう山間部、中山間地域の皆さんはのけものになるばかりです。この話をどこの地区でもこのような設営でやられますか。私は今聞いていると、鳥取市の人口は、前の西尾市長さんのときから人口が少しは増えたよと言われたのですが、これは違いです。環境大学ができたり、鳥取大学に工学部ができたりして、それで県外者が入ってきてその分が増えたのですし、八頭郡や気高郡の皆さんが鳥取に来て居を構えたから増えたのであって、因幡全体では減っているのですよと私は言ったことがあります。鳥取市は大同合併したわけですから、こういう今のような考え方で鳥取市全体の共生、田園生活の豊かな生活ができるような空間を考えていくのかといったら、山家の人が聞かれたらこんな話は全く疎外されると言われると思いますよ。

   ですから審議会の皆さんが審議されるでしょうが、今、私は話を聞いていましてこれは地域社会、村社会が崩壊しているわけでありますから、この平たん地域においても村社会が崩壊してきます。なぜかと言うと、大人も子供も含めて、人と人とのかかわり合い、コミュニティーが不十分になってきているからです。そういうことをもっと考えませんと、旧鳥取市の場合も過疎化していますよと言われ、私はびっくりしたのです。鳥取市に過疎になるようなところがあるかなと思っていましたが、合併する前に、聞いてみたら事実あったわけです。ですからそういうことのないようにしないといけませんが、今の話を聞いていると、鳥取市長さんがいい鳥取市にされることはいいことですが、中山間地域の皆さんはどのようにこれを受けとめられるだろうかなと思います。ですから、美穂に住宅団地をしていい住宅を供給するからみんな出てこいといったら、その中山間地域の人が出てくるわけです。合併した途端に鳥取市は、旧鳥取市のところが人口が増えています。役場の皆さんが夫婦、子供を連れて鳥取市内に居を構えたわけでしょう。おかしい話です。私らは、佐治におられた人は佐治に住んで、勤めは鳥取市役所の鳥取に出てくればいいと思いますが、それはいけないの、やはり鳥取に出た方がいいということです。佐治の方は放って鳥取に出てきたという格好になってきている事実を聞かされて、これは変なことだと思います。そういう方々が市の行政に携わるということになると、これは本当に将来困ったことになるなと思います。

   私らはもう時間がありませんから、年齢的にもそんなに心配しないでもいいと思いますが、こんな話を聞いていたのでは本当に希望がありません。もうちょっと、私には中山間地域に定住条件の理論というのがありますが、だがそんな理論を言ってもとてもおぼつきません。そんなことを言っても、鳥取に勤めている人は、佐治に住んでいるより鳥取に住んだ方がいいですと言いますよ。あなたは佐治の者だから佐治から通わないといけないよと言うと、遠方で鳥取に毎日通うようなことはできませんというわけです。それで鳥取に出てしまいます。

   それである鳥取の有識者の人の例で、うちの息子は学校の先生だから、鳥取に居を構えているというような話ですから、本当にこの話はみんながこの実態を見た上でやっていきませんと、美穂から言うときにはいいかもしれません。しかし山間部に行ったらいけませんと私は思います。それだけ言っておきますから、返事をしてくださらなくても別にいいです。

 

(市長)

   私はお聞きしていましたら少し我々の説明不足もあって、この話は例えば佐治について議論しているということでは必ずしもありません。特に、今日のテーマが市街化調整区域で農業的な利用が積極的に推進され、開発は抑制されているというもので、宅地化することについてはまず農業的利用でなくすることの許可が要るし、それから基本的には住宅などの建設は禁止されています。例外的に認められるというような地域においてどのようにそれを考えていったらいいかを議論していたわけですので、今の中山間地域とおっしゃった、ある程度平地から中間地域、山間地域、それを合わせて中山間地域といって、これもわかりにくい言葉ではないかなといつも思いながら聞いていますが、いわゆるその農山村の地域といいますか、平地の農業地域とは別の傾斜地などを含む農山村の地域においては、住宅を建てることは特に市街化調整区域でもないので制限は受けていません。こういった地域ではむしろその地域の条件、例えば今言われたようにまちの中に勤める上で自分も親が元気でいるうちはまちに出て住んで、また親が本当に年とったりしたら帰ってきて住もうかといった若い世帯などもありますし、要するにその定住条件については、確かに私もいろいろ考えていて、悩んでいます。

   だから、できるだけ学校を維持しようとか、公民館を見直して地域を支える力になるような形に持っていこうというようなことも考えていますし、例えば、佐治の方々もいろいろな地元の産業、和紙関係もあるし、梨シャーベットをつくっている加工グループなどもあるし、元気を出しておられる方も多々おありでして、こういった方々が活動しやすいように、例えば、時にはまちの中のいろいろなイベントや朝市などに出てきてまちの活力も活用しながら地域でつくった特産品を売られる、売る場をまちが提供しているというような、そういう持ちつ持たれつの関係も含めて中山間地域の定住条件を確保していく、維持していくと、これはこれでまた別の対策をいろいろ考えているわけです。ですから、この自然と共生したゆとりのある田園生活空間の創造という考え方は、市街地とその郊外を直接は念頭として考えています。

   さらに、全体としてもこういう考え方が大事だと考えていますが、とにかく開発を認めないような地域ということについて、これを中山間地域で認めないのではなくて、中山間地域は中山間地域でむしろ開発を認めることはできるのですが、なかなかその開発する力などが中山間地域に出てきません。高齢化が進み、人口が減少しています。企業の立地もどちらかというと便利のいいところに来るわけなので、そういう意味では幹線道路沿いといったところに立地しています。

   我々が長い歴史の中で守ってきた中山間地域の農業や林業がなかなか維持できなくなってきていることが、人口減少や地域の活力の衰退、産業の衰退などにつながっていますが、こういった地域のことも何とか手を打っていこうとしています。合併する以前から佐治の人口はどんどん減少していましたし、青谷の人口もどんどん減少していたのです。合併してからも減少は続いていますが、鳥取市全体としてはわずかながら減ってくるというような形であります。1年間に1%、2%ぐらい人口が減る地域が合併した地域の中には多いです。例えば2%減るということは、5年で10%減るということでして、非常に急速な人口減少です。しかし、近くにある鳥取市の市街地が中山間地域を支え、全体として20万都市である鳥取市が教育環境、生活環境を支える力になっていますので、合併しない場合に比べれば安定した生活条件が確保しやすくなっていると私は思っています。また先ほどのお話も、定住条件というお話をちょっと私も大変興味を持ちましたので、改めて機会がありましたら教えていただけたらと思っています。

   ちょっと答えになっていないかもしれませんが、今のここでの話はむしろ美穂地区の開発いかんということを提起されて答えていたと思いますので、中山間地域を切り捨てよう、ほっておこうということとは違うのだということだけはご理解をいただけたらと思います。

 

 (地元意見)

   地域の課題2点について十分踏まえていただいて、やはり美穂地区が活性化なり、また地域住民が安心して暮らせる、やはり美穂地区でよかったなと、この農村地域でよかったなという生活ができるような地域づくりをするために市としても元気を出していただきたいし、また地域住民もそれといっしょになって、協働になってそういった美穂地区の特色を生かした地域づくりができるように、お互いに頑張っていかないといけないと思いますので、行政の指導力、力関係というか支援が大きいと思いますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。

 

7 市長あいさつ

   最後に一言ごあいさつをして締めくくらせていただきたいと思います。

   まず、源太橋、重要な課題だということは十分承知していますし、国交省に対してもこれまでも話してきた経過もあります。今後国、県と市の間でのいろいろな協議も起こってくることと思いますが、今県もいろいろな条件を考えているというような話も仄聞もしますし、十分にまた地域の方と御相談もしながら、全市的な立場でも議会におきましても御議論をいただき、方向を決めていきたいと思います。

   それから、もう一つのガーデンタウンという言葉も出てきたが、この具体的な形で示されていないということで、まことに御指摘のとおりだと思います。美穂地区の先ほど地区計画、提案型の都市計画の話もありました。こういうことをこの場で話しただけでは、住民の皆さんにとって親切ではないと私も思います。言いかえれば、具体的に地域の方のいろいろな思いとか要望をどう実現していくのか。法律の制約、都市計画の考え方から来る制限、農業のサイドから来る制限といったいろいろな条件を考え合わせながら、どこまでならできるのだと、逆にどこからはできないのだというあたりを明らかにして、計画という形で青写真までかけるかどうかというのは、なかなか美穂地区全体について書けるかというと、容易に短期間でできる作業ではないと思います。高速道路のインターが近くにできる、高速道路はもちろん走っていく、いろいろな公共施設がこの地域の中で整備が進んできています。全体の都市にかかわる施設が整備されてきています。

   こういう状態を考えるときに、美穂地区の今後のまちづくり、まちのあり方を、私が常に言っています地域住民の皆さんと行政とがいっしょになって考えて方向づけていきます。住民の皆さんの思い、先ほど会長もいろいろな例を挙げられました。そういったお考えも受けながら、実際に確かに開発圧力は相当高いものがあると私も感じています。ただ、それを野方図にこの地域に持ってきたらこれまで大切に守ってきたいろいろなものが踏みにじられてしまう可能性もあるので、徐々に段階的に、それも地域の皆さんの希望に沿う形でまちづくりを進めることが大事だと思います。そのためにまちづくりの委員会のようなものを地域の中でもつくっていただき、また市役所のその分野の関係行政機関、例えば、都市計画課、農業振興課、下水道関係の部署などいろいろあると思いますが、そういった担当者が適宜その委員会との連絡調整をして協議をして、大体こういう方向性だなということにしていただきたいと思います。やはりまちづくりの基本的な主役というのはやはり地域に住んでおられる皆さんでありますので、そういう皆さんの希望が少しでもかなえられるように、行政としてどこまでお手伝いできるか、どこまで一緒になってやれるか。ここを大事な課題だと私は申し上げたいと思います。

   先ほど具体的な計画を示せないかという問題提起をいただきましたが、こちらから一方的に示すというのではなくて、やはりいっしょになってつくっていくという形しかないと思います。そのための協力、連携はしっかりさせていただきたいと思いますので、個々の一人一人が悩むのではなくて地域の課題として、この美穂地区の中でもこの地域の中でも話し合っていかないといけないではないかというような声が出てきて、まちづくり委員会のような皆さんの意見を集約する場が出てくることを私は期待を申し上げたいと思います。

   いろいろな形で、実は個々の事業に関してはあったと思います。源太橋の改築推進もあるわけです。もっと例えば開発に関する適正な希望を取りまとめる、集約する、こういった場を持って、行政との共同のテーブルに着いての話し合いができれば、具体的に多くの方に共通認識が持てるような形につながると思います。

   そのほか、きょう御発言いただけなかった方もいろいろな御意見がおありだと思いますので、市長への手紙の制度で、こういうことを考えている、こういうことをすべきだと思う、この部分が悪いから少し直さないかといういろいろなご意見を私はお待ちしています。簡単な文章で書いて送っていただけたら御回答をさせていただいています。こういった制度も御利用いただけたらと思います。

   この短い時間でありましたが、皆さんとの意見交換を通じて学ばせていただきました。これからも一緒になってこの地域をよくしていくために頑張りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。