光化学オキシダントについて登録日:
鳥取県では、近年大気中の光化学オキシダントの濃度が上昇しています。光化学オキシダントの濃度が高くなると、目やのどの痛みなどの健康被害が現れる場合があります。今後濃度が発令基準値(1時間値0.12ppm)を超えた場合、鳥取県は光化学オキシダント注意報を発令することになります。
◇光化学オキシダント(OX)とは◇
光化学オキシダントとは、工場の煙や自動車の排出ガスに含まれる窒素酸化物や炭化水素などが、太陽の紫外線で光化学反応を起こして発生する酸化性物質の総称です。
光化学オキシダントが高濃度となり、空が霞んだり、遠くの景色にもやがかかっているような状態のことを光化学スモッグといいます。
◇注意報等の発令について◇
光化学オキシダントによる健康被害を防ぐため、濃度のレベルに応じて鳥取県が注意報等を発令します。注意報等の発令については、テレビ・ラジオ・防災無線などでお知らせします。また、学校、幼稚園、保育園等にも連絡されます。
発令区分 |
発令基準 |
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注意報 |
光化学オキシダント濃度の1時間値が0.12ppm以上となり、気象条件からみてその状況が継続すると認められるとき |
警報 |
光化学オキシダント濃度の1時間値が0.4ppm以上となり、気象条件からみてその状況が継続すると認められるとき |
※ppmとは濃度の単位で、100万分の1のことです。(気体の場合は体積比)
※鳥取市は、岩美町・八頭町・若桜町・智頭町とともに鳥取県東部地区に区分けされます。
※環境省大気汚染物質広域監視システム「そらまめ君」で、注意報等の発令状況や1時間ごとの測定値を確認することができます。
なお、鳥取県内の測定局の速報値は、鳥取県のホームページ(外部リンク)で確認することができます。
◇全国の光化学オキシダントの状況◇
平成29年度中の注意報発令延べ日数は87日でした。
◇鳥取県の光化学オキシダントの状況◇
鳥取県内では、過去注意報発令基準濃度に達したことはありません。4月・5月を中心とした春~初夏にかけた時期に濃度が高くなる傾向にあります。
平成29年の鳥取県内の最高濃度は、0.108ppmでした。
◇注意報等が発令された時の対策◇
- 屋外でのはげしい運動を避け、身体に異常を感じたら、屋内で十分に休んでください。
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目やのどに痛みを感じた時は、洗眼やうがいをしてください。
症状がひどい場合は医師の診断を受けてください。 - 症状を自覚した場合は、生活環境課へ連絡してください。
※光化学オキシダント注意報は、健康被害を未然に防止するために実施するものです。
直ちに重大な被害を及ぼすような大気汚染レベルではありません。
上記の注意事項に気をつけ、落ち着いて行動してください。
◇問合せ先等◇
※注意報等の発令時は多数の緊急電話が寄せられます。
お急ぎでない電話はお控えください。健康被害(目やのどの痛み)については、近所の
病院や鳥取市保健所 健康支援課に相談してください。
鳥取市市民生活部環境局生活環境課 環境保全係
鳥取市保健所 健康支援課 感染症・疾病対策係 0857-22-5694
このページに関するお問い合わせ先
電話番号:0857-30-8094
FAX番号:0857-20-3918