Tottori City News Letter   
とっとり市報2012年11月
    

鳥取市役所本庁舎敷地の土壌汚染状況調査および埋蔵文化財調査の結果について

鳥取市庁舎耐震改修案は、本庁舎敷地(本庁舎建物の下、駐車場)の掘削が予定されているため、法律などに基づく調査を行いました。その結果についてお知らせします。

市役所本庁舎周辺地図

土壌汚染状況調査

鳥取市庁舎耐震改修案は、土地の掘削面積が3,000平方メートル以上となる見込みであるため、土壌汚染対策法に基づく届出が必要となります。
本庁舎の敷地は、基準値を超える物質が近隣で検出されていることから、法律に基づく調査(自然由来による土壌汚染地の調査)を実施しました。

調査期間:平成24年8月4日〜9月28日
調査対象物質:ヒ素、ふっ素、ほう素
試料採取場所:庁舎前アスファルト駐車場および庁舎裏駐車場の2カ所
調査結果
▼土壌溶出量調査
ヒ素は、22検体のうち9検体が土壌溶出量基準に不適合でしたが、ふっ素、ほう素は、22検体すべてが土壌溶出量基準に適合しました。
物質名 ヒ素
土壌溶出量基準(第二溶出量基準) 0.01mg/L(0.3mg/L)
調査深度 GL-10m
最大値 0.088mg/L
基準不適合試料数/調査試料数 9/22
第二溶出量基準不適合試料数/調査試料数 0/22

▼土壌含有量調査
ヒ素、ふっ素、ほう素とも、22検体すべてが土壌含有量基準に適合しました。
※土壌溶出量調査:弱酸性の水(雨水程度)によって溶出される重金属量を測定する調査
※土壌含有量調査:胃酸を想定した溶液によって溶出される重金属含有量を測定する調査

今後の対応:
試料採取した2地点とも、ヒ素が土壌溶出量基準に適合しなかったため、調査対象地全体(本庁舎敷地)が土壌溶出量基準に適合しない土地とみなされます。このため、工事による掘削により土壌を敷地の外に搬出する場合は、法律に基づいた運搬、処理を行う必要があります。

市庁舎整備に関する市議会での取り組み状況は、市議会だより11 月号に掲載しています。


埋蔵文化財調査

市役所周辺には、薬研堀という町人屋敷と武家屋敷を区画する堀があったことが、鳥取城下を描いた絵図などによりわかっています。今回の埋蔵文化財調査は、薬研堀がどの程度の幅だったのかを確認し、本調査に必要な範囲を決定するために行いました。

調査期間:平成24年6月11日〜9月15日
調査場所:市役所本庁舎駐車場内3カ所
調査結果:江戸前期、江戸後期、近代以降の3時期の遺構を検出しました。
▼江戸前期
安政5年の「鳥取城下全図」に描かれた薬研堀以前の薬研堀跡と考えられます。また、すべての場所で石積みを確認できなかったため、当時は石積みの護岸ではなかったと考えられます。
▼江戸後期
江戸前期の薬研堀を埋め立てて整地した層で、整地後の井戸や、石臼を転用した溝状遺構を検出しました。「鳥取城下全図」に描かれた時代に相当するものと考えられます。
▼近代以降
江戸期の薬研堀のさらに上層にあたり、近代以降のものと考えられる建物基礎などが検出されました。また、薬研堀を建物基礎に利用したと考えられる建物跡も確認できました。

今後の対応:
市役所駐車場には、薬研堀の変遷を知るうえで非常に重要な遺構が残されていることがわかりました。このため、敷地内で建築などが行われる場合は、必要な範囲について記録を取るための本調査を実施します。

埋蔵文化財試掘調査の現場 確認された薬研堀の石積み
埋蔵文化財試掘調査の現場 確認された薬研堀の石積み


問い合わせ先
(土壌汚染状況調査に関すること)
本庁舎庁舎整備局
TEL:0857-20-3012

(埋蔵文化財調査に関すること)
第二庁舎文化財課
TEL:0857-20-3367



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