任意予防接種により予防できる疾病と、そのワクチンについて、ご紹介します。

 

なお、これらのワクチン接種にあたっては、鳥取市では接種費用の助成はしていません。

また、詳細や接種費用は、接種を希望する医療機関に直接お尋ねください。

 

ロタウイルス感染症(感染性胃腸炎)

黄熱

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)

B型肝炎(定期接種対象外の者)

A型肝炎

狂犬病

 

 

 ロタウイルス感染症(感染性胃腸炎)

【原因ウイルス】

ロタウイルス

 

【感染経路】

経口感染

 

【潜伏期間】

約2日程度

 

【症状】

生後3か月までは、お母さんからもらった免疫によって、感染しても症状が出ないか症状があっても軽くすむことが多いようですが、生後3か月以降に初感染すると重症化しやすく、特に生後3~23か月の乳幼児は重症化しやすいとされています。

5歳までにほとんどすべての乳幼児が感染すると言われています。

突然の激しいおう吐、激しい水様性の下痢を特徴として、発熱も見られます。

時に脱水、無熱性のけいれん、肝機能障害や腎不全、脳炎などを合併することもあります。

 

  【ワクチンについて】 2種類あります。

ワクチンの種類

ロタリックス(1価)

2011年11月国内発売

ロタテック(5価)

2012年7月国内発売

接種対象者

生後満6週から24週までの乳児

※生後14週6日までに1回目を接種をすることが推奨される

生後満6週から32週までの乳児

※生後14週6日までに1回目を接種することが推奨される。

接種回数

4週間以上の間隔で2回接種

4週間以上の間隔で3回

副反応

発熱、下痢、咳、鼻水、食欲不振、おう吐 など

 

 

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)

【原因ウイルス】

ムンプスウイルス

 

【感染経路】

唾液による飛沫感染。

唾液中へのウイルス排泄は、耳下腺の腫れる6日前ごろからその後9日ほどとされています。

 

【潜伏期間】

2~3週間

 

【症状】

一般的には、耳下腺(耳の後ろ、頬の後ろ、あごの下あたり)の腫れが片側からはじまり、1~2日で両側がはれてきます。ときに片側のみのこともあるようです。

腫れている耳下腺に痛みがありますが、1週間から10日ほどで治まります。

時に発熱や頭痛、腹痛を伴うこともあります。

合併症として、無菌性髄膜炎、脳炎、片側性難聴、睾丸炎、卵巣炎、膵炎などがあります。

おたふくかぜは、不顕性感染(症状が現れない・気付かない)が多い(30~40%)のですが、不顕性感染の場合もウイルスを排出するので、知らず知らずのうち感染源となることがあります。

 

【ワクチンについて】

接種対象者

満1歳以上

接種回数

1回

副反応

接種部位の発赤/かゆみ、発疹、発熱 など

接種後2~3週間後に、一過性の軽症おたふく感染様症状が出ることがありますが、数日で消失します。

重篤な副反応

アナフィラキシー等ショック症状、無菌性髄膜炎、急性散在性脳脊髄炎、脳炎、脳症、急性血小板減少性紫斑病、難聴 など

 

B型肝炎

★平成28年4月1日以降に生まれたお子様が1歳未満に接種を受ける場合は、予防接種法に基づく定期予防接種になります。くわしくはこちらをご覧ください。

【原因ウイルス】

B型肝炎ウイルス(HBV)

 

【感染経路】

血液及び体液、唾液による感染

※なお、血液に比べ、唾液中のウイルス量は非常に少ないとされており、一般的に唾液による感染リスクは低いとされています。しかし、口の中の傷や歯茎からの出血などがあることもあり、唾液+血液による感染が考えられます。

 

【潜伏期間】

40~180日(平均120日)

 

【症状】

B型肝炎は、一過性感染と持続肝炎(慢性肝炎)とに分かれます。

 

1 一過性肝炎

(1)不顕性感染

感染者の70~80%は不顕性感染として、症状が現れないまま治癒すると言われています。

(2)顕性感染

感染者の20~30%が急性肝炎として発症するとされています。

数か月の潜伏期間のあと、微熱、食欲不振、倦怠感、悪心、おう吐、右胸周辺の痛み、上腹部のぼう満感などの症状が現れます。

通常、1か月程度で回復していきますが、1~2%の人は劇症肝炎を発症し、高度な肝不全、意識障害となり、劇症肝炎を発症した人の70~80%は死亡してしまいます。

 

2 持続感染

通常、6か月以上肝炎が持続している状態をいい、一般に、新生児や小児は高率で慢性化し、成人ではまれとされています。

慢性肝炎の状態が数年変え亜数十年続くことにより、10~15%の人が肝硬変や肝がんへと移行する可能性があります。

 

【予後】

急性肝炎は、通常数カ月以内に治癒し、免疫を得ます。

従来は、この免疫によって、その後B型肝炎になることはないとされてきましたが、治癒後も体内に微量のウイルスが残存することが確認されており、これによって、抗がん剤や化学療法により免疫機能が低下した状態になると、ウイルスが再増殖を起こし、再度発症することがあることが分かっています。

 

【ワクチンについて(一般的な予防に用いる場合)】 

接種対象者

 年齢制限なし

接種回数

 4週間間隔で2回、さらに20~24週後に1回 合計3回

(※10歳未満は接種量0.25ml、10歳以上は接種量0.5ml)

副反応

 倦怠感、頭痛、発熱、接種部位の疼痛/腫脹/硬結 など

重篤な副反応

 多発性硬化症、急性散在性脳脊髄炎、ギランバレー症候群、アナフィラキシー等ショック症状 など

 

 A型肝炎

【原因ウイルス】

A型肝炎ウイルス(HAV)

 

【感染経路】

経口感染

渡航先で、A型肝炎ウイルスに汚染された水や食べ物などを口にすることによって感染することがあります。

 

【潜伏期間】

2~7週間程度

 

【症状】

高熱、全身倦怠感、下痢、食欲不振など、風邪に似た症状で発症します。

A型肝炎の発症は急激ですが、一般的には安静によって治癒していくとされています。

一過性で、慢性肝炎に移行することはなく、劇症肝炎になることもまれです。

一度感染すると終生免疫ができ、再感染することはないと言われています。

 

  【ワクチンについて】 

接種対象者

 16歳以上で、流行地などへ渡航される予定の方

接種回数

 2~4週間の間隔で2回、初回接種の6か月後に1回接種

副反応

接種局所の疼痛/発赤/腫脹/かゆみ、発熱、倦怠感、じんましん、下痢、筋肉痛 など

 

狂犬病

【原因ウイルス】

狂犬病ウイルス

 

【感染経路】

野性動物からの咬み傷、引っかき傷からの感染(狂犬病になった動物の唾液中にウイルスが含まれています)

 

【潜伏期間】

1~3か月程度

 

【症状】

発熱や食欲不振、傷口の痛みやかゆみが現れ、進行すると不安感、興奮しやすくなったり幻覚を見るなどの神経、精神症状が現れます。

水や風を怖がる発作をおこし、昏睡に至り、呼吸障害によって死亡します。

 

  【ワクチンについて】 

接種対象者

 年齢制限なし

接種回数

【通常の予防】

4週間間隔で2回接種し、6~12か月後に1回接種 計3回

【発症予防(動物に咬まれたなど、感染の可能性のある時)】

第1回目を0日として、3日後、7日後、14日後、30日後、90日後の計6回接種する。

副反応

接種局所の疼痛/発赤/腫脹、発熱 など

 

黄熱

【原因ウイルス】

黄熱ウイルス

 

【感染経路】

ウイルスに感染しているネッタイシマカなどの蚊にさされることによって感染します。

 

【潜伏期間】

3~6日程度

 

【症状】

突然悪寒を伴う高熱が出て、おう吐や筋肉痛、出血などを伴います。

徐脈(脈がゆっくりになること)や尿たんぱく、黄疸が見られます。

重症例(5~10%程度)では、昏睡に陥り、死亡します。

 

  【ワクチンについて】 

接種対象者

生後満 9か月以上の人で、ワクチン接種推奨地域へ渡航予定の方

接種回数

1回(1回の接種で10年間有効)

※黄熱の予防接種は、一般の医療機関では接種できません。全国の検疫所へおたずねください。

副反応

接種局所の疼痛/発赤/腫脹/硬結、発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、倦怠感、下痢、おう吐、腹部不快感 など

重篤な副反応

アナフィラキシー等ショック症状、脳脊髄膜炎、ギラン・バレー症候群、急性散在性脳脊髄炎、けいれん、神経系障害、熱性多臓器不全