Tottori City News Letter   
とっとり市報2012年12月
    

広がる環日本海経済圏の交流


金角湾横断橋
本年9月、ウラジオストク市で開催されたロシアAPECに先立ち、
8 月に開通した「金角湾横断橋(きんかくわんおうだんきょう)」

平成24年10月、韓国江原道(カンウォンド)束草(ソクチョ)市で「第18回環日本海拠点都市会議」が開催され、日本、中国、韓国から9都市の代表が一堂に会し、一つの経済圏として発展していくための具体的な方策を協議しました。

ウラジオストク市地図

環日本海拠点都市会議とは

日本海を取り巻く4カ国の拠点都市間における経済交流に向け、相互の信頼を育み、発展的な取り組みを行う場として、平成6年から開催。鳥取市は平成18年の第12回会議から参加し、環日本海経済圏の各都市と交流・連携を図ってきました。鳥取県内の自治体では、本市のほかに米子市、境港市が参加しています。


経済交流への具体的な方針

10月5日( 金)に行われた会議では、各都市の代表が「環日本海都市間物流交流の活性化方案」をテーマに発表。本市は、「既存の国際航路の利用促進と新たな航路の開設への協力」、「圏域内の観光ルートの設定等による観光交流の促進」、「展示会・商談会への積極的な支援などによる物流の拡大」、「自然災害発生時における会員都市間の相互支援体制の確立」の4点について提案しました。
代表者会議での各都市の合意事項を備忘録に取りまとめ、各都市代表が署名し、束草宣言として公表しました。この宣言には、北東アジア経済協力体制を構築することを目標として、会員都市が環日本海地域の国際航路と航空路の活性化および新規航路の開設に積極的に協力することや各都市が参加する実務会議を定例化すること、各都市での特産品の展示販売を常設化するための協議体を3年以内に設置することなど、一歩踏み込んだ内容が盛り込まれています。国境を越えた人と物の自由な移動と交易の活性化に向けた新しい展開に期待が膨らみます。


物流・貿易交流拡大への新たな取り組み

今回の会議では、昨年8月に鳥取市で開催された第17回会議の合意事項に基づく初めての試みとして、会員各都市による物産展示会が開催されました。本市は、らっきょう、鳥取カレー、生姜せんべいなどの特産品の試食・販売を行い、鳥取市の特産品や鳥取砂丘をはじめとする本市が誇る観光資源を多くの束草市民にPRしました。
今後も物産展示会への参加に対する支援や経済実務者の協議などを通じて、圏域都市間の相互物流の拡大に向けて意欲的に取り組んでいきます。


問い合わせ先
本庁舎企画調整課
TEL:0857-20-3154

鳥取市の特産品を積極的にPR販売
鳥取市の特産品を積極的にPR販売


環日本海交流は新たな展開へ

本市では、この会議で長年培ってきた環日本海拠点都市相互の交流を活かし、ロシア沿海州ウラジオストク市や、延
吉(イェンジー)市、図們(トゥーメン)市、琿春(フンチュン)市を含む中国吉林省延辺朝鮮族自治州などとの間で、経済・観光分野の結びつきを強めています。
今年3月には、同自治州に深澤副市長を団長とする調査訪問団を派遣しました。また、6月には延辺朝鮮族自治州訪問団( 李(り)龍熙(ろんしー)州長と琿春市など3市長)が本市を訪問。李州長と竹内市長との間で友好交流覚書を締結することで合意しました。
これを受け、9月に竹内市長、中西議長をはじめとする鳥取市訪問団を同自治州へ派遣。李州長と竹内市長が、環日本海地域ではウラジオストク市に続き2例目となる「友好交流の覚書」に調印しました。この覚書には、経済貿易・観光交流の相互連携による推進、経済貿易・観光関係者会議の開催、職員の相互派遣などが盛り込まれています。
本市では、この覚書締結を本市の環日本海交流の新たな展開として位置付け、県が交流を進めている吉林省に属する延辺朝鮮族自治州と連携することにより、経済・観光面での大きな発展を期待しているところです。
この訪問では、「延辺朝鮮族自治州成立60周年祝賀大会」に参加。また「中国延吉・図們江地域国際投資貿易フェア」に鳥取市内企業4社( 鳥取メカシステム(株)、ジーニア&アーレー鳥取(株)、(株)ジェイエスエス、石田商事)が参加し、中国のほか、韓国、ロシアなど、多くの企業関係者が鳥取市の商品に関心を持たれました。


問い合わせ先
第二庁舎経済・雇用戦略課
TEL:0857 -20-3249

友好交流覚書に署名する李州長と竹内市長 鳥取市の企業も、販路を拡大しようと努力しています
友好交流覚書に署名する
李州長と竹内市長
鳥取市の企業も、販路を
拡大しようと努力しています


チャーター便を活用したウラジオストク市との交流

本市とウラジオストク市とは、平成22年8月の友好交流に関する覚書締結以降、経済、観光、教育などの交流を相互に連携しながら推進しています。
この覚書に基づき、今年の10月13日(土)には、本市の経済・観光分野の国際化と鳥取空港の利用促進に繋げるため、鳥取空港からウラジオストク空港への直行チャーター便が就航しました。昨年に引き続き2回目の就航となる今回は、17日までの日程で、竹内市長を団長とする鳥取市行政・議会代表団、経済・観光交流団、鳥取県交流団と一般観光客の計62人がウラジオストク市を訪問しました。また、同便を利用してロシアから21人の観光客や旅行事業者が本市を訪問しました。


連携強化に前向きな姿勢

行政・議会代表団は、15日にウラジオストク市政府を訪問。ショゴロワ・エレナ副市長と会談し、覚書に基づき今後も両市が協力して交流推進に取り組むことを確認しました。そのほか、沿海地方、ウラジオストク市の関係者に面会。交流推進に向けた協力を要請し、今後の交流推進につき、具体的な事業提案を含め、前向きに取り組むとの回答をいただきました。
16日には、鳥取環境大学との交流を行っているウラジオストク国立経済サービス大学を訪問。学長表敬、竹内市長による学生への鳥取市プレゼンテーション、記者会見を実施し、本市の概要と環日本海交流の推進について紹介しました。


経済・観光連携も大きく前進

市内14の企業関係者で構成する経済交流団は、現地企業訪問と商談会を実施。本市の産業をPRするとともに、今後の経済交流推進に向けた意見交換を行いました。ロシア企業は、「日本企業とビジネスができたらと考えている。どのような部分でマッチングできるか検討したい」と、鳥取市の企業に強い関心を示しました。
市内の観光事業関係者で構成する観光交流団は、現地の企業訪問や、鳥取県交流団と共同で観光説明会を実施。本市の観光情報のPRを行い、今後の観光交流推進に向けた意見交換を行いました。
また、鳥取市観光コンベンション協会と現地の旅行業者団体「ユーラシアの窓」との共同メッセージを発表。今後の観光交流推進についての協力関係を構築しました。
一方、今回のチャーター便を利用して、ウラジオストク市周辺の旅行代理店関係者5人を招へいし、ロシアからの本市を周遊するツアー造成に向けた働きかけを行いました。
これらの成果を踏まえ、ウラジオストク市、沿海地方の関係者や企業との調整を進め、環日本海定期航路の活用や、チャーター便の継続運航などを通じた交流人口の増加を図り、両市の発展と地域経済の活性化に繋げていきます。


問い合わせ先
第二庁舎観光コンベンション推進課
TEL:0857-20-3227

ウラジオストク市商工会議所訪問
ウラジオストク市の商工会議所を訪問し、経済情勢や日本製品の輸入状況、今後のビジネスの可能性などについて話を伺いました
鳥取県特産品の展示 竹内市長大学生に鳥取市の魅力をPR
ウラジオストク港の構内にある鳥取県ビジネスセンターには、鳥取県の特産品が展示されており、ウラジオストク市民の認知度も増しています 鳥取市の産業をはじめ、梨・らっきょうなどの特産品、温泉など、竹内市長はウラジオストク市の大学生に鳥取市の魅力をPRしました


延辺朝鮮族自治州との交流のあゆみ

【2011年】
9月 中国吉林省長春市で開催された北東アジアサミットで、李州長から友好交流についての打診
10月 中国の吉林大学から鳥取環境大学との交流協会に関する打診
11月 竹内市長から延辺朝鮮族自治州へ書簡を送付
12月 延辺朝鮮族自治州からの書簡を受け取る

【2012年】
3月
 延辺朝鮮族自治州へ深澤副市長を団長とする調査団を派遣
4月 鳥取環境大学と吉林大学との間で学術交流協定を締結
6月 李州長をはじめとする延辺朝鮮族自治州訪問団が来鳥


ウラジオストク市との交流のあゆみ

【2009年】
6月
 鳥取県境港、韓国東海港、ロシアウラジオストク港を結ぶ定期貨客船「DBSクルーズフェリー」が就航
10月 鳥取市青年海外研修団員5人がウラジオストク市を訪問

【2010年】
3月
 鳥取市副市長ほか3名がウラジオストク市を訪問。アレクセイ・リトビノフ副市長をはじめ関係者と面会
8月 ウラジオストク市と鳥取市との友好交流に関する覚書を調印
鳥取市青年海外研修団員6 名がウラジオストク市を訪問

【2011年】
3月
 「ロシアサポートデスク・鳥取」を設置。ウラジオストク市の写真家 セルゲイ・リツコフ氏の写真展と、デザイナー ムヒナ・ユリア氏の創作カード製作・展示会を鳥取市内で開催
7月 鳥取市を主会場に「環日本海学生交流クルーズ事業」を開催
8月 鳥取空港とウラジオストク空港を往復するチャーター便を就航
11.12月 ウラジオストク市の1番美術学校で開催された子ども絵画展に鳥取市児童の作品を出展



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