Tottori City News Letter   
とっとり市報2013年1月
    

シリーズ元気です Vol.130

みなさんからの声援を力に変えて

宇佐美(うさみ)里香(りか)さん

宇佐美里香さん


空手を学びに鳥取へ

世界空手道選手権金メダル、国体4連覇、全日本空手道選手権4連覇(すべて女子形)。テレビや新聞が報じる宇佐美さんにまつわるニュースには、とても輝かしい言葉が飾られています。鳥取を代表するアスリートとして、より一層の活躍が期待されている宇佐美さんに、空手や鳥取に対する思いを伺いました。
宇佐美さんは東京都出身。空手を始めたのは、小学校5年生のときに放送されたテレビドラマで、悪人を拳法で倒していく女の子の姿にあこがれたことがきっかけです。
「練習は難しいけど楽しかった」と宇佐美さん。できないことが少しずつできるようになっていくことが何よりも嬉しく、空手にのめり込んでいきました。始めは街の道場に習い事として通っていましたが、高校、大学と空手中心の生活を送り、全日本高等学校空手道選手権や世界ジュニア選手権などで、優勝を果たすようになりました。
2008年の春、宇佐美さんは、学生時代に出会った井上(いのうえ)慶身(よしみ)さんの指導を受けたいという思いで、東京から単身鳥取市に移住しました。現在は、鳥取県庁のスポーツ指導員として、仕事をこなしながら稽古をする生活を送っています。


持ち味に磨きをかける

空手の形は、技のスピードやタイミング、体のバランスなど、あらゆる観点で評価されます。また、技の迫力も大事な要素で、比較的小柄な宇佐美さんにとっては不利な部分もあります。
「自分の持ち味は、スピードと技のキレです。これらの技術に限界はありません」。こう語る宇佐美さんは、常に目の前に相手がいることを想定しながら、大会を重ねるごとに技術が向上するよう、毎日トレーニングを積み重ねています。

練習風景
練習では突きの一つひとつから所作を確認

課題を克服し世界一に

2010年、宇佐美さんは日本代表として世界空手道選手権に初出場しました。結果は3位。素晴らしい結果を残したにもかかわらず、宇佐美さんは「他の大会では味わったことのない雰囲気にのまれてしまいました」と述べ、悔しい思いをした経験だと振り返りました。
「プレッシャーに負けない心の強さを」。これを最重要課題とし、2年間鍛錬を積み重ねてきました。この間、出場した国内外の大会全てで優勝。精神を鍛え抜き、実績を自信に変えて、昨年11月21日から25日まで行われた世界選手権に挑みました。
そして、念願の初優勝。世界一を勝ち取った勢いをそのままに、12月9日に行われた全日本空手道選手権でも見事4連覇を果たしました。「周りのみなさんが自分のことのように喜んでくれて、それがとても嬉しいです。優勝できて本当によかったです」と、喜びを語りました。

スポーツ教室
参加者と一緒になってニュースポーツに取り組む

鳥取に対する思い

宇佐美さんは、鳥取について「自然や空気がいいし、料理もおいしい」と語ります。鳥取に移住してから指導員を務めているスポーツ教室では、参加者のみなさんともすっかり仲良しになり、友達のような、家族のような、にぎやかで温かい雰囲気の中で活動しています。「大会の前や後はいつも声をかけていただいて、本当に力になります。とても感謝しています」と宇佐美さん。畑で採れた野菜などをいただくこともしばしばあるそうです。
「東京にいるときには感じたことのない、みんなで戦っている感じを味わうことができました。周りの人がすごく声をかけてくださるので、鳥取で生まれた感じがします」と、宇佐美さんにとって、鳥取が第二のふるさとと言っても過言ではありません。
「みなさんの応援してくださる気持ちを胸に、悔いの残らないよう勝負してきたい」。たくさんの声援を力に変え、持てる力を大会で出しきろうと試合に臨んでいる宇佐美さん。今年もますますの活躍に大きく期待が膨らみます。

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