Tottori City News Letter   
とっとり市報2013年2月
    

シリーズ元気です Vol.131

巳年は蛇を祭る神社多鯰ケ池弁天宮へ!!

多鯰ケ池弁天宮
おもてなし実行委員会

委員長と副委員長
  委員長 前川 澄雄 さん 
SumioMaekawa
副委員長 香川 恵 さん
 MegumuKagawa
 

「蛇を祭る神社」でPR

 福部町湯山にある多鯰ケ池弁天宮は、「お種伝説」という蛇にまつわる伝説が残る神社です。お種伝説とは、「昔、裕福な長者に雇われたお種という美しい女性が、どこからか甘い柿をたくさん持ってくるので、不思議に思った若者が後をつけると、お種は多鯰ケ池で蛇となり、池の小島で柿の実を採っていました。姿を見られたお種は、池の主となり二度と長者の家には帰りませんでした」というもの。この神社は、七福神の一人弁財天と、蛇の化身のお種さんが祭られており、商売繁盛・金運招来にご利益があるとされています。新しく店を構える人、宝くじを買う人などが訪れます。

 巳年となる今年、この多鯰ケ池弁天宮を盛り上げようと、地元浜湯山集落の住民が昨年「多鯰ケ池弁天宮おもてなし実行委員会」を立ち上げ、集落を挙げて参拝客を歓迎する準備を進めてきました。委員長を務める前川さんは、「砂の美術館がにぎわう中、多鯰ケ池も観光地として伸びてくれれば」と、思いを語ります。副委員長の香川さんは、昨年の町内会長。市の補助金を活用し、境内の参道にLEDライト付きの手すりの設置や駐車場の拡充など、人々が神社に訪れやすくするための事業に取り組んできました。

手づくりのおもてなし

 「イベントの実施が決まったとき、最初は雲をつかむようでした」と、前川さんは昨年の取り組みを振り返りますが、同様のイベントを行った白兎神社や、岩国市の白蛇神社の取り組みなどを参考にしながら地元の人たちでアイデアを出し合うことから始めました。「必ず蛇はどこかに入れよう」、「蛇の好物の卵は欠かせない」など、おもてなしにふさわしい内容について、活発な議論が繰り返されました。中には「らっきょう肉まんに蛇の焼印を入れてみよう」、「弁天焼を新しく作ろう」など斬新なアイデアも。会合を開くごとに考えが煮詰まっていき、最終的に、ゆでたまご・煎餅・朱印状の配付、温かい甘酒のふるまい、さらに、参拝客を迎える砂像を作ることが決まりました。

 朱印状の書をしたためた人、イベントに用いたハンコのイラストをデザインした人は、すべて地元浜湯山の人たち。さらに、砂像の制作では、地元の人たちが協力し、砂を押し固め、像を彫り進め、訪れた人を惹き付ける見事な砂像が完成しました。

 昨年12月30日。冷たい雨が降りしきる中、テント設営や駐車場の整備、ゆでたまごづくりなどが行われました。手がかじかみ、作業が難航する場面もありましたが、会場ができあがっていくにつれ、みなさん新年が楽しみになってきた様子。お客さんがどのように動くのか、どのタイミングで品物を渡すのかなど、自然と当日のシミュレーションが始まり、笑顔が絶えませんでした。

 まさに、地元の手づくりのおもてなし。「えらいと言いながらも、みんなが積極的に協力してくれました」と、香川さんは仲間への感謝の気持ちで溢れています。

イベントの様子
気温1℃の中、温かい甘酒は参拝客から大好評

地域の絆が一番の財産

 元日から1月6日までの間、多鯰ケ池には例年を大幅に上回る8993人の参拝客が訪れました。「池がきれいに見えますね」、「砂像が素晴らしいですね」など、おもてなしは大変好評で、イベントは無事成功しました。

 「今回感じたのは、地域での人とのつながり。巳年が浜湯山の元年になりました」と香川さん。忙しい中でも積極的に会場で手伝ったり、主体的に準備を進めたりと、住民のみなさんのあたたかな協力を受け、お互いの信頼が厚くなったと感じています。「人の結束は無から有を作り出せます。浜湯山の人たちが集まり、全力で臨めば人の心に訴えられるものができます」と、前川さん。イベントの成功がみなさんの自信になったと、手応えを感じています。

 浜湯山には多鯰ケ池だけでなく、砂丘、梨、らっきょうと、地域の魅力が満載。地域の絆という財産を大切に、今後も浜湯山の人たちは、元気なむらづくりを進めていきます。

準備のようす2準備のようす1
準備のようす4準備のようす3
浜湯山の人たちが力をあわせておもてなしイベントの準備をしました。


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