Tottori City News Letter   
とっとり市報2013年4月
    

シリーズ@じんけんVol.389

差別のない社会へ 「小地域懇談会」
~富桑地区同推協と大和地区人推協の取り組み~

人権啓発メッセージ:東日本大震災に起因する人権問題を学びましょう

 市内52カ所に組織されている地区同和教育推進協議会などの主な取り組みに、「小地域懇談会」があります。懇談会は、「人権を尊重した差別のない明るいまちづくり」の推進を目的に、各町区で地域の住民を対象に開催されています。
 平成24年度は、東日本大震災の影響を受けて、災害時に起こり得るさまざまな人権問題について考えた地区がありました。
 今回は、その中から2地区の取り組みを紹介します。
          
人が安心して暮らしていけるまちづくりを

富桑地区同和教育推進協議会
会長 福田 睦史(ふくたむつし)


 阪神・淡路大震災や東日本大震災では、残念ながら多くの人権が損なわれるという事実がありました。
 富桑地区まちづくり協議会では、東日本大震災を教訓にして、「人権が尊重される安心・安全のまちづくり」というテーマで、地区の防災マップづくりに着手しました。同推協では、災害時における人権に視点をおいた「クロスロードゲーム」を活用し、参加型学習を行いました。
 過去に発生した災害で実際に起こった人権侵害事例を調べ、改良を加えた「災害と人権クロスロードゲーム」第2弾を作成し、DVD「防災教育から生まれた釜石の奇跡~片田教授に聞く~」の視聴とともに、全町内会で行いました。
 このゲームは、災害発生直後、避難所での対応を想定した事例に対し、「Y(イエス)」「N(ノー)」の2種類のカードで自分の意思を表明し、少数意見を大事にしながら、その考えに至った理由を話し合う、という形式で進行します。こうした取り組みを行ったのは、非日常の中の究極の選択について討論することを通して、それぞれの町内に居住する高齢者・障がいのある人・幼い子どもたちの人権に、日常から配慮する機会になると考えたからです。事実そういった議論に発展した町内も見受けられました。
 自然災害を未然に防ぐことはほとんど不可能ですが、人が人として生きる権利、人が安心して気持ちよく暮らしていけるまちづくりについて、事前に関心をもって対策を考えることは減災にもつながると思います。

  富桑地区の座談会
富桑地区の座談会


日常のふりかえりを大切に

大和地区人権啓発推進協議会
会長 田中くに枝(たなかくにえ)


 平成24年度は、全7集落が「災害と人権~避難所での不安を日常の安心へつなげよう~」というテーマで座談会を行いました。ねらいを明確化し、意見を出しやすくする工夫について、集落の担当者を交えて事前研修し、会の進め方や使用する写真の選定など、具体的事項を確認しました。
【実施内容】
・ねらいの説明・ビデオの一部視聴・5枚のイラストや写真を見ながらのグループ討議・発表・市人権教育推進員の助言・情報提供(計90分)
 グループ討議では、避難誘導、車中や体育館での避難生活などの場面を中心に、どんな時どんな人が困るか、普段から考えなければいけない点などについて自由に意見交換しました。「聴覚障がい者は音声情報のみでは困る」「災害時に自宅にいるとは限らない」「日本語が話せない人もいる」など、どの集落でも多様な気づきが出されました。
 座談会では、普段の生活でできていないことは災害時にもできないこと、地域での自助・共助、人権意識の必要性などについて、参加者同士で共有できたと思います。
大和地区グループ討議での意見交換  
グループ討議での意見交換

 小地域懇談会は、さまざまな人権問題について考え、意見を交わす中で、新たな気づきや地域内の共通認識が生まれる場です。みんなが安心して暮らせるまちにするため、あなたもぜひご参加ください。


問い合わせ先
本庁舎人権推進課
TEL: 0857-20-3143

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