チェブラコワ・ イリーナさん

チェブラコワ・イリーナさん

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元気です 144

鳥取の“ステキ”を世界に届けたい
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鳥取が第2のふるさとに

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鳥取市がウラジオストク市を訪問時には、通訳として活躍

「鳥取は真珠のよう!貝がらを開けるときれいなものを見せます。初めは分からなくても、少し勉強すると、海も山もきれい、おいしいものがたくさん、人もフレンドリーだとすぐに分かります」。

こう話すのは、チェブラコワ・イリーナさん。イリーナさんは、平成23年3月にロシアサポートデスク鳥取の相談員として鳥取に移住しました。昨年44月に開所した環日本海経済交流センターのセンター長を務めています。

イリーナさんは、現在のベラルーシに生まれ、ロシアの極東にあるハバロフスク市で育ちました。大学生のときにハバロフスク市の日本料理レストランでアルバイトを始め、そこで初めて日本人と日本の料理に出会いました。「日本との出会いは運命的でした」とイリーナさんは振り返ります。日本料理のおいしさを知り、文化や言葉にどんどん興味が沸いてきました。

その後、ハバロフスク日本センターに就職。17年間勤務し、日本に携わる日々を過ごす中で、イリーナさんは「実際に日本で仕事ができたら」という夢が生まれ、日本語を熱心に勉強してきました。

平成23年、イリーナさんは夢を実現するために来日。全国各地でこれまでの経験を活かせる仕事を探している中、ロシアサポートデスク鳥取の求人情報を発見しました。「こんな仕事は他県にはなかった。鳥取は日露関係に力を入れているのかな」と、イリーナさんは鳥取での就職を決断。第2のふるさととなる鳥取での生活が始まりました。

「鳥取は、ふるさとベラルーシの匂いがする!」と、鳥取に来た時の感動を語るイリーナさん。友人が鳥取のことをよく知らなかったため、不安がありましたが、初めて出かけると、みんなが「ハーイ」「おはようございます」と声をかけてくれたそうです。「鳥取のイメージは、自分が作っていけばいい」、そんなワクワクした気持ちがイリーナさんにはありました。

多種多様な仕事をこなす

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特製のボルシチをふるまう

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ロシアの民族舞踊をお客さんに披露

「自分の仕事は日本とロシアとの架け橋です」とイリーナさんが言うように、鳥取での仕事はさまざま。ロシアの企業紹介、現地の見本市への出品支援、通訳・翻訳サービスといった企業支援や、小学校でロシアについて学ぶ授業を行ったり、イベントに出店してロシアの郷土料理や民芸品を展示・販売したりするなど、市民に向けた啓発活動も行います。イリーナさんが作るボルシチは、鳥取で育てた赤ビーツなど、全て鳥取産の食材を使用。昨年の12月にまちパル鳥取で振る舞われ、「おいしい」「温まる」とみなさんが舌鼓を打っていました。

鳥取で出会ったロシア人の友人と民族ダンスを学び、さまざまな場面でみなさんに披露しています。「ロシアの文化に触れることができてよかった」とお客さんからも好評。イリーナさんは「もっとたくさんの人にロシアのすばらしさを伝えたい」とメッセージを送ります。

鳥取の魅力を世界にPR

イリーナさんは、東京に住む友人とフェイスブックページ「いいね!鳥取」を運営。12万人を超える世界中のみなさんに鳥取の魅力を伝え、コミュニケーションをとっています。また、最近は「トットリーナ」というツイッターにも力を入れ、「トットリーナ」の名前で、日々の仕事の発信をしています。ロシアから訪れる観光事業者や観光客に鳥取を案内することも仕事。「私が案内した外国人は、みんな鳥取ステキと言います。鳥取は私の2番目のふるさとなので、ステキと言われることがとてもうれしい」と、イリーナさんは喜んでいます。

今年の砂の美術館のテーマはロシア。周囲のみなさんのロシアへの関心はますます高まります。イリーナさんは「本当に楽しみ。たくさんのお客さんが来てくれるように私も頑張ります」と意気込みます。

「母は、一度も海外旅行をしたことないので、初めての旅行は鳥取に来て、鳥取のステキなところを感じてほしい」と、イリーナさんは夢を語ります。イリーナさんは、現在、就航中のDBSクルーズやウラジオストク市とのチャーター便を使って数十名の学生を誘致し、鳥取に滞在してもらう計画を考案中。「ロシアの極東だけでなく、ヨーロッパに近い地域でも鳥取の商品を販売したい」と、次の目標を明確にしています。鳥取とロシアの架け橋として、イリーナさんの活動はこれからも続きます。