シリーズ
元気です

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久松山の歴史と
魅力を伝えたい

久松山を考える会
(会長 木下 収(きのした おさむ)

写真:副会長の2人
副会長 亀屋 至郎(かめや しろう)さん 木村 昭彦(きむら あきひこ)さん

あらゆる活動に取り組む

鳥取市の中心市街地に位置し、市民の営みをそっと見守るようにそびえたつ久松山。標高は263m、急峻な地形と市街地を一望できる景観が特徴です。この久松山の歴史や魅力を深く知り、広く伝えるために活動している人たちが、「久松山を考える会」のみなさんです。

会の設立は平成6年11月。久松地区の住民を中心に、約70人の市民が会員となっています。設立以降、歴史の学習やフィールドワーク、景観整備などについての要望活動などを行っています。

これまで、鳥取県立博物館裏手から山頂をめざす「西坂道」の整備を主体的に行い、平成13年に案内板や登山のためのロープを設置。現在も、年に数回西坂道の点検・補修を行っています。平成18年には久松山とその周辺の歴史・文化が残る場所を網羅したルートマップを作成し城跡周辺の観光にも一役買いました。5年前からは、毎年6月頃に久松地区で行われている、久松山や太閤ケ平をめぐるマラソン・ウォーキング大会を、会の活動に位置づけ運営に携わっています。

街を見守る大文字を点灯

会の副会長を務める亀屋至郎さんは、平成9年に入会。「久松山を歩くのが大好き。景色を見ると、胸がすっとします」と山の魅力を語ります。夏に山頂で野宿をすることが大きな楽しみ。満天の星空、鳥取市の夜景を堪能しながら、仲間と一夜を共にします。その時、「町の明かりがよく見えるから、山頂の明かりも下から見えるはず。何か文字を掲げてみたい」という思いがわきました。

写真:朝市の風景
しゃんしゃん祭りを見守る大文字

平成23年、亀屋さんの計画は実現に向かいます。掲げる文字には「因」「天」などの候補がありましたが、東日本大震災を受けて「大」にすることを決定。8月13日に初めて山頂で点灯を行いました。その後も、毎年お盆の期間に大文字を掲げる活動を続け、市街地の夏の風物詩になりつつあります。

木村昭彦さんは、平成23年に加入。この大文字点灯の活動に深く関わっています。文字の形成には竹を使用一画約20~25mの大きさです。設置にあたり、山頂に生い茂った草木の清掃や140m分の竹を切り、 必要な機材を山頂まで運び上げるなど、真夏の炎天下で行います。会員のほか、ボランティアを募り、何時間もかけて作られます。明かりには、全長約140m、約1500球のLEDライトを使用。「山頂ではきれいだと思っても、ふもとから見ると全く違って見える」と木村さん。設置位置を決めるために、ふもとで見ている人と電話でやり取りしながら調整を繰り返します。

こうして、多くの人が汗を流して完成させた大文字が、市街地を照らします。「大変ですが達成感があります。「きれいですね」と言ってもらえるとうれしいですし、写真を撮っている人を見ると説明したくなります」と、木村さんは照れながらもうれしそうに語ります。


炎天下の中みんなのちからを合わせて設置作業

多くの人を巻き込みたい

「山頂から夕日が落ちる様子を見るのがすばらしい。実は夜景もすてきです」と木村さん。亀屋さんも「漁り火もいいですし、朝日を見に来られる人も多いです」と、久松山の楽しみ方をPRします。

「やろうと思ったことをためらわずにやってよかった。賛否さまざまな声を聴きますが、侃々諤々(かんかんがくがく)。自分がいいと思ったら突き進むという気持ちです」と、さまざまな活動の音頭をとって活躍してきた亀屋さんは活動への意欲は衰えを知りません。

「いつか地元の小学生と一緒に、作業を手伝ってもらったり、見てもらったりと、交流したいです」と、亀屋さんは今後の活動への希望を語ります。鳥取市の象徴である久松山の魅力をより多くのみなさんに感じてもらうため、久松山を考える会の活動は、これからも新しいアイデアを実現しながら続いていきます。

今年も久松山に大文字を灯します!

とき 8月13〜15日(水〜金)19:00〜22:00頃
ところ 久松山山頂
内容 東日本大震災や鳥取大地震、鳥取大火などで犠牲となられた多くの人を追悼します。
問い合わせ先久松地区公民館 電話0857-27-4148