じんけんVol.397

問い合わせ先 本庁舎人権推進課 電話0857-20-3143

日本人の平均寿命は80年を超え、世界有数の長寿国となり、本格的な超高齢社会を迎えています。
 このような状況の中、虐待、孤独死や介護の問題、さらには高齢者を狙った悪質商法など、高齢者の人権問題は大きな社会問題となっています。
 今回は、高齢者をとりまく様々な人権問題の中で、認知症高齢者の人権について考えてみたいと思います。

認知症は誰にでも起こり得る脳の病気です

認知症は、脳に起きた障がいにより、一度獲得された知的機能(記憶力、時間・場所・季節感・人などの認識、理解・判断力)が低下し、日常生活を送ることに支障が出る病気です。一般的には、アルツハイマー型認知症や脳血管性認知症などを総称して認知症と呼び、早期発見や適切な治療をすることで症状を軽減したり進行を遅らせることが可能です。

高齢化が急速に進む日本では、認知症の患者数も年々増加しており、現在では85歳以上の4人に1人が認知症といわれています。そして、この認知症高齢者に関係した出来事や問題も、マスコミ等で取り上げられることが多くなりました。

家庭・周囲の関わりが重要

認知症が進行すると日常生活上の動作や周囲との意思の疎通が困難になることがあり、「認知症の人は何も分からない、できない」と思われがちですが、周囲の関わり方や安心できる環境があれば、本来のその人らしさや能力を発揮できます。

また、平均寿命が伸び続けている現在、認知症は誰にでも起こる可能性がある病気であり、その介護はどの家庭にも起こり得ることです。

しかし、介護する家族に負担がかかっても、いつでも相談できる相手や場所があり、適切な支援を受けることができれば、心身ともに余裕ができ、イライラやストレスから起こる認知症高齢者への精神的・身体的虐待などを防ぐことにもなります。

そのためには、社会全体が認知症に対する正しい理解を持ち、できるだけ多くの人がいろいろな角度から、認知症高齢者とその家族を支援することが重要です。

支え合う地域づくりをめざして

本市では「鳥取市介護保険事業計画・高齢者福祉計画」を策定し、健康づくりや介護予防に取り組み、もし介護が必要になっても、住み慣れた地域や家庭で安心して暮らしていけるよう必要なサービス体制づくりを進めています。また、認知症の人や家族を温かく見守る応援者となる人を一人でも増やすために「認知症サポーター養成講座(※注)」を行っています。

専門的な知識や技術ばかりでなく、さりげない手助けや見守り、声掛けなど、地域の理解と支えがあれば、認知症の人やその家族も安心して自分らしい暮らしを続けることができます。

私たち一人ひとりがお互いの人権を尊重し、住み慣れた地域でいつまでも安心して暮らしていける、そんな地域づくりをみんなでめざしていきましょう。

地域包括支援センター

地域で暮らす高齢の皆さんを、介護・福祉・健康・医療など様々な面から総合的に支援します。皆さんが住み慣れた地域で安心して暮らしていけるよう、積極的にご利用ください。

【主な業務】
○介護についての総合的な相談
○高齢者虐待や権利擁護に関する相談
○介護保険や高齢者福祉サービスに関する情報提供
○介護予防の必要な高齢者に対する相談 など

問い合わせ先各地域包括支援センター(電話健康・病院ページ

※注 「認知症サポーター養成講座」とは、認知症になっても安心して暮らせる地域づくりを進めるため、認知症についての基礎的な知識を持つキャラバンメイトを派遣し、認知症の理解や接し方などを学習する出前講座です。認知症を理解したいと考えているグループなら少人数でも受講できます。