天文セミナー 第110回
『へびつかい座とへび座』『黄道星座』
夏の夜空を飾るものとして先ず最初に挙げられるのは、何といっても”天の川”でしょう。無数の星たちの集まりが、まるで川のように見えることからつけられた名前ですね。 ヨーロッパでは、ミルクの流れと見立てて”ミルキー・ウエイ”。中国では”銀漢”などと呼ばれるようです。 |
太陽が天球を進むとき、この道筋を黄道と呼びます。この黄道は12の星座を通っていて、太陽はだいたい1ヶ月に1星座の割合で通過して1年12箇月で一巡りしてもとの星座に戻っていきます。この12の星座を黄道12星座と呼び、うお、おひつじ、おうし、ふたご、かに、しし、おとめ、てんびん、さそり、いて、やぎ、みずがめの諸星座です。これらをつないだ天の区域を、黄道帯、または獣帯と呼びます。獣帯というのは動物をかたちどった星座が多いからなのでしょう。 |
次回も、お楽しみに |