家庭の日作文コンクール 毎月第3日曜日は「家庭の日」

青少年育成鳥取市民会議では、次代を担う青少年の健全な育成を図るため、昭和57年から毎年、小中学生を対象に、家庭に関する作文コンクールを行っています。平成26年度は、159点の応募がありました(入賞者は2月号24ページに掲載)。その中から、最優秀賞に選ばれた作文を紹介します。

問い合わせ先 第二庁舎生涯学習課 0857-20-3363 0857-20-3364。

ファミリー登山

久松小学校3年 森本 蔵人(もりもと くらと) さん

「やったあ、すごい。最高にきれい。」

歩き始めて七時間。沢やささの道、石がゴロゴロしているきゅうな山道の林の中をずっとずっと歩いてきました。と中何回も休けいして、おにぎりやキャンデーを食べたりお茶をのんだりしました。

今年の夏山は、家族みんなで北アルプスの蝶ヶ岳にチャレンジです。お父さんとお母さん、妹と弟、それにおじいちゃんとおばあちゃん、ぼくの七人です。朝六時十分に上高地河童橋を出発しました。兄弟三人が手をつないだり、お父さんお母さんと手をつないだりして、横尾までの道を三時間歩きました。ぼくは、この道を通るのが七回目です。

「去年の秋は、サルがいっぱいおったで。」
「お父さん、あそこに見えるのがまぼろしの滝だよ。」
 お父さんはビデオを一生けん命とっていました。ひさしぶりのファミリー登山なので、ちょっとうれしい気持ちでした。なぞなぞやしりとりを何回もしました。

横尾で少し長い休けいをしました。
「ぼくちゃん、何才ですか。」
と、となりにすわっていたおじさんがたずねてきました。弟はびっくりして、
「三才です。」
とはずかしそうに答えていました。まわりには弟のような小さい子どもはいませんでした。と中でいねむりをしたり、ぐずったりしたら大へんなので、ぼくが負い子をせ負って歩きました。
「くらとがおってたすかるわ。重たくなるけど少しがんばってね。」
と、お母さんが声をかけてくれました。

妹は、一年生です。このところ、前歯がぐらぐらしていてとても気にしていました。
「お母さん、前歯がぬけたよ。」
おにぎりを口に入れたとたんに歯がぬけたようです。
「よかったね。写真にとっておこうかな。」
と、お母さんがわらって言いました。ぬけた歯は、紙につつんでリュックサックに入れました。

横尾からは、林の中をただただ歩きました。おもしろかったのは、「なんちゃって槍見台」です。名前がユニークで「ええっ。」と思いました。木の間から遠くに槍ヶ岳の三角がはっきり見えました。槍っていうのは聞いたことがあるけれど、見たのははじめてでした。
「くらとくん見て見て、あれが槍だよ。」
と、おばあちゃんがとく意そうに話しかけてきました。

まだまだ林の中はつづきます。歩いても歩いても空は見えません。
「もういやだあ。足がいたい。まだ尾根は見えないの。」
と、妹とおばあちゃんが大きな声をはりあげていました。とてもしんどそうです。

「あともうちょっと、がんばれ。」
とぼくは声をかけました。ぼくもと中しんどくなったけど、三才の弟がしっかり歩いてがんばっていたので、ぼくもがんばりました。

そして、四時間たったころ、やっと林をぬけることができました。向かいがわに穂高連峰が見えてきました。すごいけしきです。青空の下に高くそびえる山々がつらなっていました。
「すごい。すごく感動した。来てよかったね。」
「おじいちゃんはみんなにこのけしきを見せたかったんだよ。よくがんばったね。」
山の上は風がとても気持ちよかったです。

山小屋が見えると、なんだか急に元気になって足が速く進みました。妹のリュックサックを持ってあげました。弟の目は今にもねむそうになっていました。

山小屋でエビピラフやチキンライスを食べました。おじいちゃんのガスコンロが大活やくです。おなかいっぱい食べました。夜になると上には星がたくさん見えました。北斗七星が大きく分かりました。下には、雲の中を雷がぴかっと光っていてびっくりしました。

次の朝、ご来光を見るため四時半に起こされました。山の朝はすごくさむくて長そでを着ました。それでもさむくて、ぼくはお父さんのジャンパーの中に入りました。まるでカンガルーの親子のようです。雲の間から太陽がのぼってきました。まわりの山が赤くそまってきれいに見えました。遠くにはふじ山が小さく見えました。

家族みんなですばらしい山のけしきをいっぱい見ました。お父さんは、カメラやビデオを一生けん命いつまでもまわしていました。

けんかすることが多い三人だけれど、山に来ると手つだってあげたり、手をつないであげたりしてなかよくできるなと思いました。本当は、いつもなかよくしないといけないとはんせいしました。

今もあのすばらしいけしきをわすれません。

家庭は子どもの人間形成の基盤です

家庭は、子どもに憩いと安らぎを与える場であり、人生に大切な「ものの見方」「考え方」や「行動のしかた」(基本的生活習慣)を身につけさせる場です。

家族の団らんや家族そろっての行事などで体験を通して子どもたちを心豊かにたくましく育てましょう。

善悪の判断や社会のルール、社会生活のマナーやエチケットは、幼児期から家庭でしっかり教え(しつけ)ましょう。

子どものしつけは、親の義務です。