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第18回さじアストロパーク星景写真コンテスト 結果発表

第18回鳥取市さじアストロパーク
星景写真コンテスト 入賞作品

 第18回鳥取市さじアストロパーク星景写真コンテストは、2011年12月1日(木)~2012年1月16日(月)の期間で募集をおこない、全国から115作品(前回は92作品)の応募がありました。その中から見事、入賞したすばらしい17作品をじっくりとご覧ください。

 鳥取市さじアストロパークでは、2012年3月17日(土)~5月27日(日)の期間、これらの入賞作品の展示をおこないます。


※ホームページ上の作品は、画像解像度が低いなどの理由で、
 作品本来の品質が損なわれております。ご了承ください。
※同じ賞の掲載は、受付順に並んでいます。    
一席 二席 三席 三席
佳作 佳作 佳作 佳作
佳作 佳作 佳作 佳作
佳作 努力賞 努力賞 努力賞
努力賞

第18回鳥取市さじアストロパーク星景写真コンテスト 総評

                            佐治天文台長 香西洋樹

 今回で、第18回目を迎えた「鳥取市さじアストロパーク星景写真コンテスト」は、これまでと同様に「星と風景」をモチーフにしての「星景写真」を全国的に募集いたしました。そしてその結果は、北海道から九州に至る全国各地から、68名により115点の応募作品が寄せられました。今回もご応募頂いた方々の年齢構成は、10歳代から70歳代の方まで広範囲に渡り、さらに毎年決まって応募を頂く方もありました。応募年齢の幅が大きく、それだけこの写真コンテストが多くの方に広く認識されてきたことを示すのではないかと、関係者一同大いに意を強くしたのでした。
 今回は、昨年の東北大震災とそれに繋がる東京電力福島第一原子力発電所の事故という古今未曾有の災害が発生し、それに伴う多くの犠牲者、被害者の方々の動向が大きな関心事でした。
 しかし、被災された方の星空への深い思いを今回の応募作品に見ることができ、改めて人と星の繋がりの深さを知らされた感じを抱きました。災害にも負けず、各地で開かれた天体観望会も多くの人がお集まりになり、一時とはいえ自然には災害をもたらすような事象のほかに人に癒しを与えるような美しさのあることを感じて頂いたことは、星に親しむ我々にとっても大きな出来事であったと実感しています。
 それはさておき、天文現象に限らず、自然の諸現象は再現が不可能で、折角のチャンスをどの様に生かすかが作者の腕の見せ所でしょう。今回も、珍しい天文現象や、二度とない自然現象に限らず人と自然を見事に捕えて撮影された作品が見られたことは大変心強く感じました。こうして、応募された写真をつぶさに拝見するとき、当天文台が募集している「星景写真」も、年代と地域を超え、そして自然の営みを視野に入れた公募展として定着してきたと喜びを感じています。
 「風景」。これには当然ながら自然界に生き、自然との共生の上に成り立ってきた「人」、および多くの生物たちの営みの歴史が残されています。地球が誕生して以来46億年の長い時間が経過し、そして生物が地上に生を受けて以来数億年が過ぎ去りました。また、人類が地上に現れてからでも何百万年もの歳月が経過したと言われています。この間、絶えることなく地球という星と共生し、地球との関わりを継続してきたのが、「星」たちでした。そして、今回の募集要項にも書きましたように、我々は常に「星のある風景」の中で日々を送り続けています。
 改めて思い返してみるとき、地球に生を受け、長い年月が経過するうちには必ず星との関わりが生じます。否、関わり無くしては地上に誕生することさえかなわなかったかも知れません。このように、深い関わりを持つ星を我々人類は無意識のうちに記憶に留め、事ある度に意識の内のどこかで改めて思い出しているのではないでしょうか。
 その関わりの現れとして、神話や伝説が連綿と語り継がれ、また哲学的な思索や宗教的な思考が古代から現代に到る長い年月にわたり人々の生活に大きな影響を持ち続け、全ての人類の記憶として残ってきたのです。さらに、日常の生活面についても多くの言い伝えなど星に関わるものが見聞できることも、天体とのかかわりを如実に語っていると理解できるのです。
そして、これらの記憶を写真という手段で映像として見直すことの意義を考えてみようというのが主催者の意図でもありました。カメラのファインダーを通して星と対峙し、作品に仕上げられたとき作者と観客の間で共有することのできる感情、言い換えると作者と観客との共鳴が多くの感動を呼ぶものと考えます。
 今回、応募された作品を拝見するとき、作者自身の自然との関わりや、自然観、さらに人生観などを感じさせられるような作品が数多くありました。つまり、当コンテストの趣旨を十分に理解し、その趣旨を作者自身の体験を通して作品として仕上げられていて、主催者である当さじアストロパークの意図に一致するものでした。したがって、作品の選考に当たっては選者の間で意見が分かれ、調整と妥協が行われなくてはならなかったのが実情でした。
入選作品については個々に選評を書くことにいたしますが、全応募作品とも作者自身で納得し、厳選された上での応募であるということを、如実に感じさせられる作品ばかりでした。一方では、作者の作品に対する強い愛着心から、余分ではないかと思われる部分が残されていたり、また星が主役なのか風景が主役なのか判り難い作品もあり、これ等がかえって作品の印象を弱める結果を招いている作品もあり残念でした。
格段の進歩が見られたデジタルカメラについては、ピクセルサイズやピクセル数、さらに色調も、天体、特に星の像を点像として描出する能力が予想以上に向上したことに驚かされます。デジタルカメラと画像処理、さらに高画質プリンターの普及により、天体を含むテーマがより身近になったことは素晴らしいことに違いありません。しかし、画像処理の際の色調やグラディエーションの表現に少々無理があると感じた作品もありました。画像処理に先入観は禁物です。このことを常に念頭に入れて処理することが肝要でしょう。結局、写真として仕上げる前、つまりシャッター以前の問題として出来上がった作品を強く意識し、イメージとして作り上げることが何にも増して強く要求されることになるでしょう。特に、点像である星が無色に仕上がることについては、中々の難問題で解決を待ちたいものです。
また、星にまつわる写真では撮影時刻が夜間、または薄明時となります。撮影対象に関心を奪われ、シャッター以前の問題、特に暗闇に沈む近景を疎かにするなど構図が天体などの遠景に集中しがちです。周囲の環境にも十分気を配り、プリントに仕上がった作品を改めてトリミングしなくても良いような構図を取りたいものです。
今回の応募作品を拝見し先ず感じたことは、前回までの応募作品に比べて完成度が一段と向上し、撰者一同が喜びの声をあげたのでした。これまでの応募者に加えて、多くの初応募の方々や若い愛好者があったことにも喜びの声が上がったのです。天体を含む写真への関心が低下してきていると危惧する声も聞かれる昨今、さじアストロパークのコンテストに関してはこの危惧は杞憂に過ぎないことが示されたことになり、関係者一同深く感謝していることを書き加えておきたいと思います。
上記のように、このコンテストが名実ともに充実したものとなりましたことは、ひとえに応募くださった多くの方々のさじアストロパークに対する深いご理解の賜物と感じ、主催者として厚くお礼を申し上げるものです。そして、ご覧下さる方々がこれらの作品に接したとき、作品に秘められた自然と人との共生がいかにすばらしいものであるか、そして作品に込められた作者の思いの強さを実感していただければ、主催者としてこの上ない喜びであります。
最後に、このコンテストを催すにあたり、多くの方々にご協賛・ご後援をいただきました。主催者として、この場を借りて深く感謝を申し上げます。 (2012年3月10日)

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