一席「航標(みちしるべ)」

市川 尊之さん(広島県)

  星は灯台、道しるべ。文豪シェイクスピアの戯曲・から騒ぎの第3幕第4場に見られる有名な台詞です。その台詞ぴったりの作品。この作品を見たとき、咄嗟に私の口をついて出てきた言葉でした。静かな瀬戸内の海岸、湾曲した砂州の延長にある岬、その上で航路の安全を確保する道しるべの灯台。横切るのは行き交う大小の船。安全をこの灯台の光に託します。その上空には、真東から上って来たオリオン座。星が方位を教え、灯台が海上の航路を教えます。仕上がりも見事で空気の感じをよく表現できた雰囲気満点の作品です。


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