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第16回さじアストロパーク星景写真コンテスト 結果発表

第16回鳥取市さじアストロパーク
星景写真コンテスト 入賞作品

 第16回鳥取市さじアストロパーク星景写真コンテストは、2009(H21)年12月15日~2010(H22)2月19日の期間で募集をおこない、全国から80作品の応募がありました。その中から見事、入賞したすばらしい14作品をじっくりとご覧ください。

 鳥取市さじアストロパークでは、2010年3月13日(土)~6月27日(日)の期間、これらの入賞作品の展示をおこないます。


※ホームページ上の作品は、画像解像度が低いなどの理由で、
 作品本来の品質が損なわれております。ご了承ください。

※賞はそれぞれ、五十音順(名前)で紹介しております。     
一席 二席 三席 三席
佳作 佳作 佳作 佳作
佳作 佳作 佳作 佳作
努力賞 努力賞

総評:鳥取市さじアストロパーク・佐治天文台長 香西洋樹

  今回で、第16回目を迎えた「鳥取市さじアストロパーク星景写真コンテスト」は、これまでと同様に「星と風景」をモチーフにしての「星景写真」を対象に、全国的に募集いたしました。そしてその結果は、北海道から鹿児島に至る全国各地から、44名により80点の応募作品が寄せられました。ご応募の方々の年齢構成は、20歳代から60歳代の方まで広範囲に渡り、さらに毎年決まって応募を頂く方もありました。今年は珍しい天文現象や、又とない自然のチャンスに限らず人と自然を見事に捕えて撮影された作品が見られたことは大変心強く感じました。こうして、応募された写真をつぶさに拝見するとき、当天文台が募集している「星景写真」も、年代と地域を超え、そして自然の営みを視野に入れた公募展として定着してきたのではないだろうかと喜びを感じています。
 「風景」。これには当然ながら自然界に生き、自然との共生の上に成り立ってきた「人」、および多くの生物たちの営みの歴史の重みが記録として残されています。地球が誕生して以来46億年もの長い時間が経過し、そして生物が地上に生を受けて以来数億年が過ぎ去りました。また、人類が地上に現れてからでも何百万年もの歳月が経過したと言われています。この間、絶えることなく地球という星と共生し、地球との関わりを継続してきてくれたのが、「星」たちでした。そして、今回の募集要項にも書きましたように、我々は常に「星のある風景」の中で日々を送り続けています。
 改めて思い返してみるとき、地球に生を受け、長い年月が経過するうちには必ず星との関わりが生じます。否、関わり無くしては地上に誕生することさえかなわなかったかも知れません。このように、深い関わりを持つ星を我々人類は無意識のうちに記憶に留め、事ある度に意識の内のどこかで改めて思い出しているのではないでしょうか。
 その関わりの現れとして、神話や伝説が連綿と語り継がれ、また哲学的な思索や宗教的な思考が古代から現代に到る長い年月にわたり人々の生活に大きな影響を持ち続け、全ての人類の記憶として残ってきたのです。さらに、日常の生活面についても多くの言い伝えなどにも星に関わるものが見聞できることも、天体とのかかわりを如実に語っていると理解できるのです。
そして、これらの記憶を写真という手段で映像として見直すことの意義を考えてみようというのが主催者の意図でもありました。カメラのファインダーを通して対面し、作品に仕上げられたとき作者と観客の間で共有することのできる感情、言い換えると作者と観客との共鳴が多くの感動を呼ぶものと考えます。
 今回、応募された作品を拝見するとき、作者自身の自然との関わりや、自然観、さらに人生観などを感じさせられるような作品が数多くありました。つまり、当コンテストの趣旨を十分に理解し、その趣旨を作者自身の体験を通して作品として仕上げられていて、主催者である当さじアストロパークの意図に一致するものでした。したがって、作品の選考に当たっては選者の間で意見が分かれ、調整と妥協が行われなくてはならなかったのが実情でした。
入選作品については個々に選評を書くことにいたしますが、全応募作品とも作者自身で納得し、厳選された上での応募であるということを、如実に感じさせられる作品ばかりでした。一方では、作者の作品に対する強い愛着心から、余分ではないかと思われる部分が残されていたり、また星が主役なのか風景が主役なのか判り難い作品もあり、これ等がかえって作品の印象を弱める結果を招いている作品もあり残念でした。
格段の進歩が見られたデジタルカメラについては、ピクセルサイズやピクセル数、さらに色調も、天体、特に星の像を点像として描出する能力が予想以上に向上したことに驚かされます。デジタルカメラと画像処理、さらに高画質プリンターの普及により、天体を含むテーマがより身近になったことは素晴らしいことに違いありません。しかし、画像処理の際の色調やグラディエーションの表現に少々無理があると感じた作品もありました。画像処理に先入観は禁物です。このことを常に念頭に入れて処理することが肝要でしょう。結局、写真として仕上げる前、つまりシャッター以前の問題として出来上がった作品を強く意識し、イメージとして作り上げることが何にも増して強く要求されることになるでしょう。
今回の応募作品を拝見し先ず感じたことは、前回までの応募作品に比べて完成度が一段と向上し、撰者一同が喜びの声をあげたのでした。これまでの応募者に加えて、多くの初応募の方々や若い愛好者があったことにも喜びの声が上がったのです。でした。天体を含む写真への関心が低下してきていると危惧する声も聞かれる昨今、さじアストロパークのコンテストに関してはこの危惧は杞憂に過ぎないことが示されたことになり、関係者一同深く感謝していることを書き加えておきたいと思います。
上記のように、このコンテストが名実ともに充実したものとなりましたことは、ひとえに応募くださった多くの方々のさじアストロパークに対する深いご理解の賜物と感じ、主催者として厚くお礼を申し上げるものです。そして、ご覧下さる方々がこれらの作品に接したとき、作品に秘められた自然と人との共生がいかにすばらしいものであるか、そして作品に込められた作者の思いの強さを実感していただければ、主催者としてこの上ない喜びであります。
最後に、このコンテストを催すにあたり、多くの方々にご協賛・ご後援をいただきました。主催者として、この場を借りて深く感謝を申し上げます。     (2010年2月25日) 

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