シリーズ@じんけん
Vol.403
安心して働く権利を守るために
~パワーハラスメントは人権侵害です~

問い合わせ先
本庁舎人権推進課 電話0857-20-3143 ファクス0857-20-3052

私たちは、職場、家庭、地域の中で多くの人と関わりあって生きています。パワーハラスメント(パワハラ)は、同じ職場の上司や立場的に優位に立つ人がその立場を利用して、指導や助言ではなく、業務の適正な範囲を超えて、個人の人格や尊厳を傷つけ人権を侵害するものです。

パワハラは身近で起きています

鳥取労働局に寄せられる相談の中でも、パワハラに関する相談の割合が高くなっています。次に挙げるのは、実際に鳥取市内で起きたことです。

20代のある女性は、契約社員として、企業に勤務していました。

ある頃から直属の上司より細かく注意をされるようになりました。彼女は仕事を覚えようといろいろと質問をしていたのですが、それには答えてもらえず、逆に聞くことを叱られました。その後、服装、髪型などがふさわしくないなどしつこく言われ続けました。

最初のころは、自分がいけないんだと一生懸命そのとおりにしようとするのですが、いくら言われたとおりにしても、なお続きます。

周りの女性を見ても、自分より派手な服装や髪形でも何も言われない人たちがいることに気が付きます。でも、上司からの注意と無視は続きます。そのうち、彼女は、背後を上司が通るだけで動悸がおこり、息苦しさを感じるようになりました。

そして、仕事に行くことができなくなり、医師の治療を受けることになりました。

彼女の家族は「大切な娘がなぜこんな目にあわなくてはいけないのか」と大変なショックを受け、悔しさと怒りでいっぱいになりました。

あとで分かったことですが、「言いやすかったから」という理由で、上司は彼女をターゲットにしたということでした。そんな理由で、彼女は生きるということを諦めるというところまで追いつめられたのです。このようなことは、許されることではありません。

安心して働く権利を守るために

私たちは、誰もが尊厳をもつ一人の人間であり、安心して働く権利があります。

パワハラは、被害者の働く権利、生活、生きる力、夢を奪います。職場の中では労働者の働く意欲を失わせ、企業経営にも悪い影響を与えます。

一人ひとりの成長のための指導、助言は大切です。叱られたからパワハラということではありません。しかし、その人の人格を否定、傷つける行為については「それは問題だ」と声を上げてよいのです。

何か不安やしんどさを感じている人は、一人で自分を追い詰めないで、誰かに話してください。

私たち一人ひとり、誰もが安心して働くことができるように、人権について正しく学び、元気が出る明るい職場をつくりましょう。

思い当たることはありませんか?

  • 仕事に必要な情報を与えられない
  • 挨拶をしても無視をされる
  • 長時間叱られる
  • まわりの人の態度がなんとなく自分によそよそしい
  • 「役立たず」「お前なんていなくても同じ」など、仕事以外の言葉で怒られる
  • 「パートさん」「派遣さん」「嘱託さん」と雇用形態で呼ばれる
  • 職場に行くのが苦痛でたまらない
  • 食欲がない、寝付けない、早朝に目が覚める
  • 自分以外の人だけがいつも褒められている
  • 自分に自信が持てなくなった

アトリエエム株式会社「みんな、まじめに楽しく働きたい」より

【相談窓口】

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鳥取労働局総務部企画室

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鳥取地方法務局

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