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自治力を備えた「集団づくり」の方略

 夏休みが半分過ぎました。実は、子どもたちが目の前にいないこの夏休みこそが、「集団づくり」をステップアップさせる絶好の機会です。ぜひとも、夏休み明けの学級経営をイメージしつつ、(1)振り返り(2)イメージトレーニングの2つの作業をしてみてください。短時間でも、気づきや浮かんだアイデアをメモしながら作業をしておくと、夏休み明けのスタートダッシュがスムーズにできますし、理想とする集団像への筋道がかなりクリアに見えてくると思います。
(1) 振り返り
 学級(職員)集団には、およそ以下のような成長段階があります。まずは「振り返り」の第一段階として、4月から3か月間でどの段階まで集団が成長してきているか、当てはめてみてください。

 

第1段階

寄せ集まり
グループ活動期

共通の話題や興味によって仲良しグループができる。グループのメンバーは固定されていない。中心的に発言したり活動したりする子も現れる。

第2段階 リーダー発生
グループ活動期

グループ内で一緒に行動することを通して仲間意識が芽生え、リーダー性を発揮して意見をまとめたり中心的に活動したりする子が現れる。男女間の反発も出始める。

第3段階 リーダー依存
グループ活動期
グループ内の関係性が明確になり、リーダーが中心となって目標をたて、独自に活動するようになる。リーダーへの依存度が高く、他のグループと対立することもある。
第4段階 前チーム
活動期
グループどうしの交流が活発になるとともに、個々のリーダー性が高まり、互いを尊重し、協力し合うようになる。目標達成に向けグループの枠を越えた協働的な活動が現れてくる。
第5段階

チーム
自治的活動期

集団全体で目標達成に向けて自主的に話合い、計画・実行・評価まで一連の活動を自発的自治的に行うようになる。個々は活動しグループの枠を越え、誰とでも協力して問題解決にあたり、個々力量が高まっていく。

 

 この集団の成長段階は、大きく分けて第1~第3段階までのグループ期と第4~第5段階のチーム期の2つに分かれます。そして、第3段階までは割と簡単に行けますが、チーム期に入るには結構高いハードルが待ち構えています。それは、以下に示す「集団の現在地あ・い・う・え・お」を使って集団の現在地を評価してみると、どれ程高いかが見えてきます。実は、学級(学校)経営に長けている担任(校長)は、第3段階「リーダー依存グループ活動期」後にそびえる高いハードルを見越して、早い段階から意図的計画的に指導を継続してきているのです。
<集団の現在地「あ・い・う・え・お」>
 「あ」:ありがとう(様々な場面で、子供たち同士が「ありがとう」を言い合える)

 「い」:いつも(いつも言われなくても自分たちで授業開始する、互いに注意し合う等)
 「う」:うなずき(聞きながらうなずく、「へーえ、なるほど、そうか」等反応できる)
 「え」:えがお(笑顔が多いだけでなく、集中する場面との切り替えが可能)
 「お」:折り合い(意見交換により自分の考えを変えたり、建設的な意見を言ったりする場面が

     必ず毎日ある)
 それぞれの項目ごと5点満点で評価し、合計で20点以上あればチーム期の段階にあるでしょう。

20点以下であれば、早急にこうした行動を促すための指導の手立てを講ずる必要があります。
 さらに、もうひと声あります。

 

 様々な「提案」が日常的に、当たり前にある

 

 集団は、第5段階レベルで、到達目標となる集団の姿です。「提案」は大人の世界でもそう簡単にできるものではありません。しかも、その集団をよりよくするための「提案」であればなおさらです。例えば「この問題を自分たちで解決したいので、時間をください。」とか「掃除改善のアイデアを考えてきたので、みんなに提案したいのですがどうでしょう。」「最近Aさんの元気がないので心配です。みんなのための悩み相談室を開こうと思いますがどうでしょう。」というような具体的な「提案」が出てくるようであれば、その集団はかなり高い自治力を備えた集団です。
 つまり、こうした「提案」が日常的に、当たり前にできる集団を指向することが、結果として高い自治力をもつ集団の育成につながるということです。初めから「ホームラン!ホームラン!」と声高に言ってみても、そう簡単にホームランは打てないことと同じです。しぶといポテンヒットをイメージしつつ、集団の第1段階グループ期から「参画」と「声かけ」をセットにし、一方では様々な活動の企画・運営に「参画」させつつ、様々な場面で個々にも集団にも「提案が日常的に、当たり前にできる集団を目指そうや」と「声かけ」をし続けることがレベルの高い集団育成の近道なのです。
 

次回は(2)イメージトレーニングについてお届けします。



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