シリーズ@じんけん
Vol.408
立ち直りをみんなで支える明るい社会へ

問い合わせ先
本庁舎人権推進課 電話0857-20-3143 ファクス0857-20-3052

刑を終えて出所した人や罪や非行を犯した人については、本人に強い更生の意欲があっても、就職や居住を確保しようとした際、偏見や差別が原因でうまくいかないことが少なくありません。今回は、社会復帰をめざす人たちへの偏見や差別を解消し、社会復帰のための活動を行っている、鳥取保護区保護司会のみなさんにお話を伺いました。

鳥取保護区保護司会の活動について教えてください

「保護司」は、罪を犯して保護観察になった人の生活を見守りながら、再び犯罪を犯すことがないよう指導や助言、また、さまざまな相談にのったりする法務大臣から委嘱された民間ボランティアです。地域や学校において、犯罪予防のための啓発活動も行っています。現在、鳥取保護区では126名の保護司が活動しています。

犯罪や非行をした人の社会復帰の実情について教えてください

就労については、ハローワークで仕事を探しても、なかなか就職先が決まらないことも少なくありません。そうなると本人も働こうという気持ちが失せてしまいます。

一方で、過去に罪を犯したことを承知のうえで雇用し、その立ち直りを支援する「協力雇用主」が、「あそこは犯罪者を雇っている」というような偏見からの風評被害を受けるといった事例も起こっています。

この他にも、地域社会の偏見から、居づらくなってその地域に定住できなかったり、保証人がいないために住む場所が確保できないという問題もあります。

「忘れられる権利」について考えをお聞かせください

ある男性がインターネット検索サイトの検索結果から、自身の逮捕に関する記事の削除を求めた仮処分申し立てで、さいたま地裁は「犯罪の性質にもよるが、ある程度の期間の経過後は、過去の犯罪を社会から『忘れられる権利』がある」と判断し、平成27年12月22日に削除を認める決定を出しました。

何よりも大切なことは「更生を妨げない」ことではないでしょうか。インターネット上に残っている過去の記事が、社会復帰のために努力している人の立ち直りの妨げになるようなことがあってはならないと考えます。

最後に、市民へのメッセージをお聞かせください

罪を犯した人が刑を終えて社会に戻ってきた時、元々住んでいた街、家族、取り巻く環境といった、事情をよく知る地域の人だからこそできることがあります。仕事に就き経済的に自立すること、住む場所を確保し社会からの孤立を防ぐことが、再犯防止につながっていきます。

地域社会の中に「仕事」と「居場所」を確保し、地域とのつながりを保っていくためにも、地域のみなさんの理解と協力が必要です。

立ち直ろうとする人を受け入れ、支える方法はさまざまです。何が出来るのかを一緒に考え、できることから始めてみましょう。

そのためにも、「更生保護(※注)」「保護司」についてもっとよく知っていただきたいと思います。

鳥取保護区保護司会事務局
鳥取更生保護サポートセンター

◆所在地
〒680-0823
鳥取市幸町151番地
鳥取市人権交流プラザ2階
◆利用時間
9:00~15:00
(土・日・祝祭日は休み)
電話ファクス0857-21-3203

※注「更生保護」とは、罪を償い、社会の一員として再出発しようとする人たちを指導・援助するなどしてその立ち直りを助け、再び犯罪や非行に陥るのを防ぐ制度で、保護司をはじめとした地域のみなさんと国が協力して取り組んでいます。


更生保護キャラクター
「更生ペンギン」