シリーズ@じんけん
Vol.411
「どうせ・・・」をなくしたい
~子どもの貧困を考える~

問い合わせ先
本庁舎人権推進課 電話0857-20-3143 ファクス0857-20-3052

子どもの支援に関わっている団体の一つである「こども・らぼ」さんに活動について伺いました。

子どもの貧困は身近な問題

2014年に厚生労働省が発表した子どもの貧困率は、過去最悪の16.3%でした。この貧困率は世帯を単位として計算されます。子どもの貧困率とは、子ども全体のうち貧困世帯で暮らす子どもの割合で、現在の日本では子どもの6人に1人が貧困状態にあります。

「相対的貧困」という考え方

日本は比較的裕福な社会で、そこで暮らす子どもと貧困が結びつかないという話もよく耳にします。それは貧困を「絶対的貧困」で考えているからです。「絶対的貧困」とは、生活するにあたり最低限必要な食料や生活必需品を購入することができない状態のことで、これは主に発展途上国などに多く見受けられます。それに対して「相対的貧困」とは、その地域や社会において「普通」とされる生活を享受することができない状態のことを言います。つまり、「貧困」であるかどうかは、その人が生きている社会の「普通の生活」との比較によって判断されます。

周りの子ども5人ができていることを自分1人できていないということは、子どもにとって大きなダメージとなりえるのです。

そんな子どもたちの口からは、よく「どうせ・・・」という言葉が発せられます。いま貧困やそれに近い状態におかれている子どもたちが、これから先の自らの人生までをもあきらめてしまうことがないよう支援していくことが必要です。

「こども・らぼ」の取り組み

「こども・らぼ」では現在、本市からの委託を受けて、鳥取市人権福祉センター5カ所で週1回の学習支援と、鳥取市人権交流プラザで「とっとりこども食堂(中央人権福祉センターと共催)」を運営しています。

学習支援にはどのセンターにおいても5人程度、多い所では10人以上の参加があります。中学生の参加が多く、子どもたちのもつ背景はさまざまです。「こども・らぼ」では、単に学力向上を目的とした支援を行うのではなく、子どもたちが抱える学校生活や進路における悩みや困りごとを話してもらえるような関係を築くよう努めています。

「とっとりこども食堂」の取り組みは、より切実度が高く、開設箇所を増やすことが必要です。子どもたちの居場所はまだまだ不足している状況で、こうした居場所はすべての中学校区にあることが望ましいと感じています。また、ひとり親家庭などの高校中途退学率が高いことがあり、高校生の居場所支援も必要となるでしょう。これらの居場所づくりが地域ぐるみで行われることで、生活に困難さを抱える子どもたちや家庭が地域から孤立することを防ぐこともできます。

社会の現実に目を向け、子どもたちの「どうせ・・・」をなくしていくために、それぞれがそれぞれにできることを見つけていくことが必要だと感じています。

とっとりこども食堂

とき
毎週火曜日17:00~18:30
※学習支援18:30~20:30
ところ
鳥取市人権交流プラザ
対象
小学生高学年~中学生

【ご支援のお願い】

こども食堂では、安全でおいしいご飯の提供を継続するために、みなさんからのご支援・ご寄付をお願いしております。ご協力いただける人は、メールまたはお電話にてご連絡をいただけますと幸いです。

【連絡先】

鳥取市中央人権福祉センター
電話0857-24-8241ファクス0857-24-8067
メールjin-chuo@city.tottori.lg.jp

「こども・らぼ」

生活困窮者自立促進事業モデル事業により、現在、主に鳥取市から受託し、子どもの学習支援活動を実施しています。

電話080-1905-5807(衣笠)