シリーズ@じんけん
Vol.413
人権尊重都市鳥取市の実現に向けて
~人権問題に関する意識調査結果から~

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本庁舎人権推進課 電話0857-20-3143 ファクス0857-20-3052

本市では、昨年2月に「同和(部落)問題等人権問題に関する意識調査」を行いました。市内全域の15歳以上の5000人を無作為に抽出して調査票を送付し、回収率は43.0%でした。

今回は、その調査結果の一部を紹介します。

人権全般について

【図1】自分の人権についての保障意識

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【図2】他人の人権の侵害意識について

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【図3】人権問題の存在意識「あると思う」と回答した人の割合

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「人権を尊重しよう」や「人権侵害を許さない」などと言われますが、みなさんにとって人権とは何でしょう? 「思いやり」や「やさしさ」はとても大切なものですが、人権とは、漠然としたものではなく、すべての人に生まれながらに保障された具体的な権利(生きる権利や教育を受ける権利など)です。毎日の生活や移動、仕事といった、生きていくための具体的な生活の問題とつながっており、人が人らしく生きていくために必要な権利といえます。

調査では、「あなたの人権は保障されていると思うか」の問いについて、「十分に保障されている」と回答した人は38.0%【図(1)】で、前回調査(平成17年度)の29.7%と比較して、8.3ポイント増加しました。「他の人の人権を侵害したり、人を差別していると思うか」の問いでは、「していると思う」と回答した人は8.9%【図(2)】で、前回調査の12.3%と比較して3.4ポイント減少しました。自分の人権が守られていると感じている人が増え、他人の人権を侵害していると感じている人が減少していますが、どちらの結果も「わからない」と答えた人も多いことから、改めて『人権』とは何かについて考える必要があるのではないでしょうか。

さまざまな人権について

「あなたの周りにおいて、次のような人権問題があると思うか」の問いで、「パワー・ハラスメントに関する人権問題」が「あると思う」と答えた人が最も多く45.9%で、最も少ないのが「アイヌの人々の人権問題」で15.5%でした【図(3)】。さまざまな人権問題がある中、問題ごとの認知度の差を生み出しているのは、その問題に関する情報量や研修の頻度によるものと考えることができるので、今後は認知度の低い課題についても積極的に取り上げる必要があります。本市では、さまざまな人権課題について、さらなる取り組みを推進するために、調査結果をもとに人権施策基本方針の第二次改訂を行います。

【図4】見聞きした差別的な言動は何か(複数回答可)

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【図5】講演会・研修会に参加した感想(複数回答可)

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同和(部落)問題について

現在もなお部落差別が存在すること、そして部落差別は許されないものという認識を明記し、これを解消することを目的とした「部落差別の解消の推進に関する法律」が昨年12月に施行されました。

【図(3)】では、「同和(部落)問題」について「あると思う」と答えた人は38.4%でした。「最近被差別部落の人々に対する差別的な発言や行動・落書きなどを直接見聞きしたことがあるか」の問いでは、13.8%(調査に答えた2138人のうち295人)の人が「見聞きしたことがある」と答えています。そのうち、「地域や職場、学校、家庭内などでの差別的な言動」を見聞きしたことがあると答えた人は49.2%と最も多くなりました【図④】。このように、調査結果からも部落差別が実際に存在しており、身近なところで差別がおこっていることが明らかになりました。同和(部落)問題への正しい理解と認識を深めるさらなる取り組みが求められます。

啓発について

「最近5年間で人権問題の講演会や研修会に参加したことがあるか」の問いでは、37.9%の人が「参加したことがある」と答えています。参加した感想は、「人権の大切さがわかった」43.0%、「差別してはいけないと思った」35.3%などの意見が多く、「同じ話の繰り返しが多かった」22.8%という意見もありました【図(5)】。また、本市ではPTAや職場、町内会・自治会などさまざまな団体が主催して講演会や研修会が開催されており、調査からは、市民がその機会を活かして学習していることも明らかになりました。

差別や人権侵害は、知らなければなくすことはできません。あなたの人権やあなたの周りの人の人権を守るためにも、さまざまに行われている講演会や研修会には積極的に参加し、人権意識の高揚を図りましょう。

「同和(部落)問題等人権問題に関する意識調査」は、本市公式ホームページ( http://www.city.tottori.lg.jp/)からダウンロードできます。