特集民生委員制度創設100周年100周年

民生委員(児童委員を兼ねる)は、地域のボランティアとして、行政や社会福祉協議会、学校などと連携・協力してさまざまな地域福祉の推進のための活動をしています。

この民生委員制度が大正6年に誕生してから今年で100周年を迎えます。今回、鳥取市民生児童委員協議会、鳥取市社会福祉協議会のみなさんが本市の地域福祉の充実などについて深澤市長と語り合いました。

問い合わせ先駅南庁舎障がい福祉課電話0857-20-3474ファクス0857-20-3406
民生委員制度創設100周年

左から岡本洋一おかもとよういち鳥取市社会福祉協議会常務理事下石義忠おろじよしただ鳥取市社会福祉協議会会長深澤義彦ふかざわよしひこ鳥取市長松田吉正まつだよしまさ鳥取市民生児童委員協議会会長今井久仁子いまいくにこ鳥取市民生児童委員協議会副会長
場所:鳥取市役所本庁舎

民生児童委員は地域におけるつなぎ役

市長 今年は民生児童委員制度が創立されてから100周年を迎えます。昨年12月の改選後、松田新会長のもと、新たな体制でスタートしていますが現在の状況はいかがでしょうか。

松田 現在、鳥取市では516人の民生児童委員が委嘱されています。その内、改選により192人が新任の委員として委嘱されました。ただ、地区によっては、半数以上の委員が交代されたところもあり、民生児童委員協議会としては研修会などを通して活動の支援をしていきたいと考えています。

今井 私の所属する湖東ブロックでは改選後に研修会を実施しました。湖東ブロックは4地区で構成されていますが、委員の約6割が交代しました。今回の研修会では、民生児童委員の活動と密接に関係する生活保護制度や避難行動要支援者支援制度などについて、行政職員からの説明や先輩委員とのグループ討議を行い、とても充実した研修会になりました。

市長 お二人は市内41地区の民生児童委員を束ねる鳥取市民生児童委員協議会の会長・副会長としてご活躍いただいています。また、それぞれの地区会長としても担当地域をまとめておられますが、ご苦労も多いのではないでしょうか。

松田 近年、福祉制度の新設や改正が多くありますが、民生児童委員が活動していく上では制度を理解しないと住民への支援を行うことができません。各地区では、毎月定例会を開催し、その中で研修も行い知識を深めながら実務を行っています。また、研修会や定例会を通じて、地域住民のかかえる問題について委員で話し合い解決につなげるのが民生児童委員協議会です。役員として、研修の企画や関係機関との調整を行っており、これまで大変なこともありましたが、活動を通じて得ることも多くあり、やりがいを感じています。

市長 福祉に関する制度は、近年短いサイクルで改正されるため大変だと感じています。

今井 民生児童委員の私たちがすべての問題の解決をするのではなく、地域の住民の立場に立って困っていることを聞き取り、関係する行政機関などにつなぎ支援していくことが大きな役割です。また、地域の団体と相談し、活動していけたらと思います。

湖東ブロックでは、生活保護制度についてグループにわかれて勉強を行いました。

湖東ブロックでは、生活保護制度についてグループにわかれて勉強を行いました。

市長 地域のみなさんと行政との橋渡しをしていただく重要な役割だと思います。地域には困りごとや課題がたくさんありますが、委員のみなさんのご協力をいただきながら、適切な支援につなげることが重要です。

松田 民生児童委員協議会では、市社会福祉協議会に協力し、定期的に住民の相談を受ける事業を行っていますが、その場ですぐに解決できることは、なかなかありません。ただ、相談に来られた住民から「悩みや困っていることを相談できるところがあることがありがたい」という声を聞き心強く感じています。

下石 民生児童委員のみなさんには、住民の相談に対応していただき、地域の絆づくりを進め、高齢者や子育て世代の地域での孤立を防ぐ活動を行っていただいています。

市長 困りごとがあっても相談するところがないなどの不安を抱えている人もいますが、その中で重要な役割を担っていただいていると改めて感じました。今後も民生児童委員のみなさんには、新たな時代を見据えて活動に取り組んでいただくことで、常に地域福祉の推進のために重要な役割を果たしていただきたいと思います。

下石 民生児童委員制度創立100周年を迎えるにあたり、社会福祉協議会としても、これまで以上に連携を密にし、地域福祉の推進のため尽力したいと考えています。

松田 社会福祉協議会とは、民生児童委員が地域で活動を行う上で密接な連携をとっていく必要性を日頃より感じており、今後も引き続き支援をお願いしたいと思います。

求められる役割

市長 来年4月、鳥取市は中核市に移行する予定です。地域の実情、課題、市民ニーズをより市政に反映させていくことができると考えています。地域福祉の推進のために、より一層の連携が必要となります。引き続きよろしくお願いします。

岡本 中核市移行に伴い、福祉関係事務の権限が移譲されることとなりますので、鳥取市の実情にあった福祉施策を実現していただけると期待しています。社会福祉協議会が行っている、心配ごと相談事業、生活福祉資金、歳末助け合い・共同募金などは民生児童委員のみなさんの提案により行っている事業です。今後も社会福祉協議会と民生児童委員が地域福祉を推進する車の両輪として、ともに手を携えながら頑張っていきたいと思います。

市長 民生児童委員に寄せられる期待も今まで以上に大きくなり、相談内容も複雑で多岐にわたっているのではないかと思います。行政だけでは限界がありますので、民生児童委員や社会福祉協議会のご理解・ご協力をいただきながら、一緒になって取り組むことで、課題解決につながっていくのではないかと思います。

下石 民生児童委員制度創立100周年という大きな節目を迎えますが、これからますます委員のみなさんの役割が重要になると思います。民生児童委員も住民の一員であり、地域福祉を担っていただくボランティアです。今後もご自分の生活の中で無理のない範囲での活動をお願いします。

松田 このたびの大雪や昨年の鳥取県中部地震の発生時には、地域の人や民生児童委員を退任された人とも連携をとり、ひとり暮らし高齢者や高齢者のみの世帯への声かけを行いました。このように、地域の中で支え合っていくところの下支えの役割をすることや住民の立場に立って活動することを肝に銘じて、今後も活動していきたいと思います。

今井 民生児童委員を身近に感じていただき、気軽に相談できる体制を築いていきたいと考えています。

市長 引き続きよろしくお願いします。本日はありがとうございました。

※対談内容は要約しています

毎年、ふれあい広場のお手伝いもしています。

毎年、ふれあい広場のお手伝いもしています。