図上 現在の整備状況

特集 進む!鳥取城跡復元整備

 鳥取城跡は、戦国時代の山城を起源とし、江戸時代には国内12番目の規模を誇った鳥取藩32万石の居城となった城跡です。鳥取市では、まちの宝といえる鳥取城跡のうち、特に江戸時代の城の姿をわかりやすく伝えるため、復元整備を進めています。

問い合わせ先 第二庁舎文化財課 TEL: 0857-20-3359

世界文化遺産・姫路城の「弟城」鳥取城

 1617年、世界文化遺産として著名な姫路城(兵庫県姫路市)主であった池田光政は、鳥取藩32万石の領主として鳥取城に入ります。この時、光政の祖父・池田輝政のもとで姫路城を築いた職人たちも鳥取へ移ってきました。そして光政は、彼ら職人たちに、城下町とともに、城(久松山の山麓部分)の大改築を命じます。二ノ丸には象徴として三階櫓が建てられ(※)、今日残る城跡景観の基本的な姿が整備されました。

(※)1615年頃以降に城を整備する場合、幕府の規制により、原則、四階建て以上の建物を建てることはできませんでした。

 姫路城が築かれてから約10年後、同じ職人たちによって再整備された鳥取城は、姫路城と兄弟関係にあたります。鳥取城が姫路城の「弟城」と称される由縁です。

大手登城路復元整備イメージ図
図上 大手登城復元整備イメージ図

大手登城路の復元整備

 このように城郭史的に高い価値を有する城の姿をわかりやすく伝え、中心市街地の中核をなす観光地としての活用をめざし、鳥取市では、2006年に『整備基本計画』を策定し、以後30年間にわたる復元計画を立てました。その第1段階として、城の正面玄関であった大手登城路の復元整備を行っています。中国横断自動車道鳥取姫路道路全線開通(播磨新宮~山崎JCT間・2021年3月開通予定)までに主要な門の復元を完了し、鳥取城と姫路城を結ぶ城郭観光ルートを構築する計画です。

大手登城路復元の根拠となった古写真

擬宝珠橋の復元

 現在、大手登城路整備範囲のうち、内堀に架かる擬宝珠橋の復元に着手しています。来年の秋頃までには、擬宝珠橋が約120年ぶりによみがえる予定です。全長36メートル(幅6メートル)に及ぶ長さは、国史跡の城跡における復元橋としては、日本最長となります。

 また、2011年に行った発掘調査では復元をめざす橋の橋脚21本の基底部全てが残っていることがわかりました。鳥取城のように国史跡における建造物の復元は、遺構を傷つけてはなりません。今回の復元では、全ての橋脚を傷つけないように、現在のコンクリート橋の基礎を利用し、水面下にステンレス製の梁を設け、その上に木造橋を復元します。この工法による復元は日本で初めて採用され、木造橋の耐用年数は、約25年から約60年へ飛躍的に向上し、ライフサイクルコストの低減にもつながります。

擬宝珠橋復元の根拠となった古写真

擬宝珠橋完成イメージ図

その他の関連整備

 本市では、大手登城路復元整備に合わせて、城跡周辺の観光地としての魅力向上をめざした整備を行います。まず、市道山の手通り(お堀端通り)整備工事として、電線地中化、歩車道の再整備などを行います。また、桜の名所としての魅力を維持していくため、桜を新たに植樹するなどの再整備も行う予定です。なお、国史跡としての文化財保護や景観保全のために必要な石垣修理や樹木の伐採、枝払いなどは適宜行う計画です。

市道山の手通り整備後イメージ図

【今後の復元整備スケジュール(予定)】
今後の復元整備スケジュール(予定)

平成29年度鳥取城跡内の主な工事のお知らせ

 工事中は一部通行に制限が出る箇所があります。ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします。

【工事内容】
(1)大手登城路復元工事
現在のコンクリート橋の撤去、石垣修理、発掘調査などを行います。
(2)市道山の手通り(お堀端通り)整備工事
城跡周辺の市道で電線の地中化工事を行います。また、久松小学校の市道側では、歩道拡幅のための準備工事を行います。

問い合わせ先
(1)大手登城路復元工事に関して
第二庁舎文化財課 TEL: 0857-20-3359 FAX: 0857-20-3050
(2)市道山の手通り整備工事に関して
本庁舎道路課 TEL: 0857-20-3262 FAX: 0857-20-3048