とっとり市報 HTML版
2021.06 No.1130

【特集】第3期鳥取市環境基本計画豊かな自然を守り、持続可能なまちの実現をめざして

問い合わせ先
本庁舎政策企画課(〒680-8571 幸町71)TEL0857-30-8082FAX0857-20-3918

地球温暖化に起因する気候変動や生活・自然環境悪化が深刻な問題になっています。

このたび、持続可能な環境保全に全市一丸となって取り組んでいくための指針となる「第3期鳥取市環境基本計画」を策定しました。

第3期鳥取市環境基本計画とは

本市は今年2月に、「2050年までに温室効果ガスの実質排出量をゼロにする脱炭素社会(ゼロカーボンシティ)の実現を目指す」ことを表明しました。

第3期鳥取市環境基本計画は、2030年までの10年間、温室効果ガスの排出量の抑制と市域の気候変動影響への適応策を盛り込んだ長期的な計画です。

計画を推進する主体は「市民」「事業者」「市」です。それぞれが役割を認識し、一体となって環境保全に取り組んでいきましょう。

計画の全体版はこちらから
QRコード本市公式ホームページ

私たち一人一人にもできることが数多くあります

  • クールビズ・ウォームビズを実施する
  • 食品ロスを減らすために、食べ残しを出さない工夫をする
  • マイバッグを持参したり、簡易な包装をお願いするなど、ごみ減量に取り組む
  • 徒歩・自転車・公共交通機関などを利用する
  • アイドリングストップなど、エコドライブに取り組む
  • 電気自動車やハイブリッド自動車等、環境負荷の少ない自動車を選択する
  • 地域の美化活動、環境保全活動などに参加する

~本市がめざす環境像~豊かな自然と快適な暮らしが調和した持続可なまち鳥取市

基本目標(1)地球にやさしい脱炭素をめざしたまちづくり

再生可能エネルギー利用や省エネの取り組みにより、脱炭素社会を実現します。また、気候変動の影響による環境対策や災害への備えを進めます。

グラフ
令和12年度の温室効果ガス排出量を、平成25年度比で35%削減を目標としています

基本目標(2)資源を大切にする循環型まちづくり

リフューズ(要らないものは断る)・リデュース(ゴミを出さない)・リユース(繰り返し使う)・リサイクル(再資源として利用)の4R 運動を定着させます。また、ごみの分別や再資源化、適正な処理を推進し、循環型の暮らしを構築します。

基本目標(3)誇れる自然と共生するまちづくり

本市の豊かな緑や多様な生物の生息・生育環境を保全し、人と自然の共生を進めます。また、自然とふれあう環境学習や体験等を通じて、自然を大切にする心を育みます。

基本目標(4)安全・安心で快適に暮らせるまちづくり

大気汚染や騒音・振動等の公害の発生を防止し、誰もが健康で快適に生活できる環境を確保します。また、本市の美しい景観や歴史・文化を守り継ぎます。

基本目標(5)みんなでふるさとを引き継ぐまちづくり

多様な活動団体や研究機関などと連携した環境学習・教育により、市民一人ひとりが本市の環境を愛する心を育みます。また、次世代を担う人材を育てます。

重点プロジェクト

本市がめざす環境像の実現のため、優先的に取り組んでいくべき主要な施策・事業を重点プロジェクトとして位置づけます。

(1)地域資源を活かした脱炭素社会の実現

再生可能エネルギー導入拡大と、その活用によるエネルギーの地産地消に取り組みます。同時に、木材などの地域資源の循環利用に寄与します。

〈取り組み例〉
  • エネルギーの地産地消促進
  • 間伐や適切な植林管理等森林整備の促進
写真
青谷町いかり原太陽光発電施設
(2)とっとり資源循環システムの整備促進

廃棄物の排出抑制、再利用の促進により、資源が効率的かつ持続的に使われる社会を推進します。また、持続性の高い農業生産活動により環境負荷の低減をめざします。

〈取り組み例〉
  • 家庭における生ごみの堆肥化の普及促進
  • 畜産農家と稲作農家の連携による堆肥利用や飼料生産を一貫して行う循環型農業の促進
写真
段ボールコンポスト講習会
(3)誇りあるふるさとづくり

豊かな自然や魅力ある歴史・文化などの地域資源の活用や農業体験、イベント、物産販売などを通じた、自然と誇りに満ちた活力のある地域づくりを推進します。

〈取り組み例〉
  • 貴重な自然とのふれあいの場の保全
  • 自然や文化に直接触れる体験活動の実施
写真
保存樹木(安長堤防林)