鳥取市

令和5年度 第5回青谷地域振興会議登録日:

令和5年度 第5回青谷地域振興会議(視察研修)議事概要

日時:令和5年10月24日(火)午後1時30分~16時00分

場所:リンピアいなば(鳥取市河原町)、隼Lab.(八頭町見槻中)

 

【出席委員】

長谷川具章、浜江和恵、久野浩太郎、植田 隆、前田幸一、松岡礼子、大石剛史

事務局】

田中支所長、田中副支所長兼地域振興課長(併教育委員会事務局青谷町分室長)、

房安地域振興課長補佐

 

【研修の目的】

(1)リンピアいなば(河原町)

 平成6年4月から、気高郡3町の可燃ゴミを処理していた「ながおクリーンステーション」が平成30年3月末に稼働停止し、その後、鳥取市西今在家の神谷清掃工場で処理が行われていたが、このたび完成した「リンピアいなば」は、青谷地域を含めた鳥取市東部1市4町の1日最大240トンの可燃ゴミを処理するとともに、最新技術で万全な環境保護対策を講じている。また、地域の方に愛着を持っていただけるよう施設の内装や家具に地元産材や伝統工芸品が取り入れてあり、因州和紙のオブジェや壁紙が使われている。視察により、今後の青谷地域における循環型社会や脱炭素社会形成の機運を醸成する。

(2)隼Lab.(八頭町見槻中)

 鳥取県八頭郡隼地区にある旧隼小学校をリノベーションし、官民、地域が一体となりオープンしたコミュニティ複合施設。地域コミュニティとビジネスコミュニティが緩やかに交わり新たな文化を生み出すコミュニティを視察し、青谷地域の発展的維持対策のための参考にする。

 

○視察報告(視察を終えての委員の感想)

(1)リンピアいなば

・長い年月で完成。以前と異なり迷惑施設というより花形的な存在に見えた。特に学習施設には目を見張るものがあった。稼働できる期間が短いことに少し違和感を感じた。

・見学コースに多くの工夫がされており、自分たちの出したごみがどのように処理されるのかよく分かった。大人から子どもまでごみ処理を通して環境問題について考えるきっかけづくりになる学びの施設としての役割も大きいのかなと思った。

・忌避施設を地域住民が受け入れるにはさまざまなハードルがあると思うが、情報の開示を積極的に行うことで受け入れやすくなることがわかった。今後、青谷でも風力発電施設以外にも、そういった施設が求められる時が来るかもしれませんが、住民の理解を得るためにはさまざまな情報を提供されることが必要だと感じた。

・ごみを焼却した熱利用の発電、災害時の避難所、体験型の環境学習の場など、身近で親しみやすい施設として、処理施設の見える化と広報を積極的に行っていると感じられた。青谷町の財産は、海、町並み、田園風景、山里環境、農林水産業、青谷上寺地遺跡などであり、各世代の価値観の多様化や、県外出身者や元気な移住者の存在などの状況下で、地域・世代間の連携と情報発信により、地域の魅力向上につながる取り組みができればと思う。

・美しい環境は人の心も行動も美しくすると聞きました。(例、トイレをきれいに使ってもらおうと思ったら、まず、きれいなトイレに作りかえることから始めよ)リンピアを訪れて、ごみの分別の大切さを改めて感じ、実行しようと思いました。「ごみ袋のおかげ(祝日まで回収してもらえる)で本当に衛生的な生活ができるようになりました。」とお礼を言いました。25年もかけての活用開始、それと同じくらいで活動停止。いろいろな難しい問題があるのですね。少なくとも、私個人の循環型社会や脱二酸化炭素社会形成への意識は高まりました。百聞は一見にしかずでした。

・最先端の設備、おそらく全国一の可燃物処理場でしょう。素晴らしい施設と思いました。一番の印象は多額の費用がいることです。人間が出す可燃物ですら耐用年数が30年とは驚きました。ざっと資料により計算しましたら総事業費が347億円、30年で割ると1年47億円となります。我々が負担するとなるとこの可燃ゴミ以外にも不燃物も加わります。まず一番に考えたことは、取り組むべきことは可燃物ゴミを少なくすることでしょう。生ゴミは自家処理する方法などで少なくすること。もちろん、マイバックも必要でしょう。私たちのできることは、この方法が一番です。

 

(2)隼Lab.

・廃校を再利用した施設だという事で古びた感じをイメージしていたが、そんなこともなく入居事業者が多いためか活気を感じられた。田舎でどれだけの利用希望者がいるのか疑問であったが、幅広くの業種から参加されており、都市部以外でも需要があることに驚いた。青谷でも廃校を利用している事業者はいるが、隼Lab.その利用の仕方がユニークである。1つの事業者をターゲットにするのではなく、より多くの参加者を募ることにより、ビジネスとしての他業種交流だけではなく地域サービスとも連携でき、さらなる相乗効果をねらったすばらしい試みだと思った。

・地域の人々も事業者の人々も気楽に活用でき、明るくオープンな雰囲気が良かったです。徐々に利用者も増え、にぎわいの拠点となる可能性は大きそうでした。イベントなどもたびたび開かれ、若い人たちはSNSで情報をキャッチして集まっておられるようです。先日、青谷で開催された、青谷さんぽフェスのイベントもたくさん来ておられました。持続的な活性化にはならないかもしれませんが住民の心の活性化に役立つようです。今日視察した時は、敬老会が開催された後だったのですが、地域の人々の生き生きとされた表情と船岡愛が素敵でした。

・過疎地域のユニークな取組施設だと思いました。何か製作している芸術家、IT関係者、SNSが得意な人々、多種多様の人が集まって楽しい輪が広がり地域の活性化となる施設かと思います。条件としてまず準備施設が少なくて自由に利用できる物件(公共施設?)それと人々が集まりやすい場所、もちろん駐車場も広く。(例)古民家(広い)でシェアハウス等で日常生活が少ない費用で、バス、トイレも自由に使用できてもちろん生活する人々も収入も少ない人でも、すばらしいスタッフが必要です。

・少子化が進む青谷町でも近い将来校舎利用を考える時が来るのかなと思いながら見学しました。食事施設が休みだったのが残念だった。開店している時にまた行こうと思った。

・小中学校の閉鎖は各地で起きていてそれぞれ利活用は地域によって異なり、それなりに運用(活用)されているが、私が思っているものとは少し離れている。小中学校と言えば地域の拠点であったはず。例えば校舎全体とまではいわないが、芸術、文化の拠点として広く呼びかける。内容は絵であろうが、写真、陶芸、音楽等問わない。官民が関わることが大事。

このページに関するお問い合わせ先

青谷町総合支所 地域振興課
電話番号:0857-30-8692
FAX番号:0857-85-1049

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