鳥取市

用瀬文学の小径登録日:


 用瀬町は古くから地域の流通の拠点として栄え、江戸時代には参勤交代の上方往来の宿場町として賑わいました。そのため、多くの俳人・歌人が用瀬を訪れ、作品を残しました。
 昭和57年から現在までに町民の寄付などにより句碑・歌碑が建てられ、そのルートを「文学の小径」と呼んでいます。
 在原行平などの古典から、山口誓子や薫まどかなど近現代の作家の句碑・歌碑も多数あります。他にも正岡子規に「因幡に寒楼あり」と言わしめた田中寒楼といった地元の俳人など、用瀬町出身の俳人の句碑も設置されています。
 現在は散歩コースとなっており、用瀬を周遊しながら、俳句や短歌を楽しむことができます(碑の横には説明看板もあります)。
 在りし日の詠み人の想いと現在の風景を重ね合わせながら、一句詠んでみませんか?
 
~俳句と短歌の違い~
 ■俳句・・五七五の17文字で、季語(季節を表す言葉)を含みます。
 ■短歌・・五七五七七の31文字で、季語は必須ではありません。
 
    【マップはこちら!】⇒「用瀬文学の小径」散歩マップ(JPG)

歌碑・句碑一覧

(1)松尾芭蕉句碑・・・「 夏来ても ただ一つ葉の 一つかな 」
(2)茶揉み唄の碑 ・・「もんでのばして 色さへよけりゃ どこへ行きても お茶師さま」
(3)田中寒樓句碑・・・「雲に寝て 草花は 目のさむるほとり」
(4)卜阿歌碑・・・・・「十五夜の 邪魔にならふと 松が枝を 切りかかったる 三日月の鎌」
(5)在原行平歌碑・・・「ゆくさきを みすみのやまを たのむには これをぞかみに たむけつつゆく」
(6)はねそ音頭の碑1・「赤いたすきに しぼりの浴衣 さす手ひく手に 月が出る」
(7)原東坡歌碑・・・「めにみえぬ 地球の自転の いとはやし 絵筆なかばに ひぐらしは鳴く」
(8)日因上人句碑・・・「道々や ここにも雁の 下りたあと」
(9)はねそ音頭の碑2・・「因州用瀬宝鍚(しゃく)さまは 主のためには守り神」
(10)山崎秀穂歌碑・・・「松苗木 背負ひし植え子 連なりて 焼山谷の 朝露をふむ」
(11)岸本正一歌碑・・・「村落(むら)ごとに 集めて帰す 児童(こども)らの うしろすがたに 雪降りやまず」
(12)三角山神社献句碑・・「初詣 心邪(よこしま) なかりけり」
(13)谷口雲崖句碑1・・・「頂へ 径まだ半ば 花こぶし」
(14)村尾草樹句碑・・・「辞めて明け易い窓の これからの人生」 
(15)種田山頭火句碑・・・「分け入っても 分け入っても 青い山」
(16)青車・有隣句碑・・・「露も七度秋津州の袖 青車 遠山の遠くあしらふ 濤の音 有隣」
(17)谷口雲崖句碑2・・・「鶯や この道行けば 女人堂」
(18)国丘 翠歌碑・・・「岩はだを すべるがごとき 川の瀬を 流しびなあやふく 越えてゆきたり」
(19)山口誓子句碑・・・「瀬の曲がり なぞりて雛の 流れゆく」
 
 
  
 
 

このページに関するお問い合わせ先

用瀬町総合支所 地域振興課
電話番号:0858-71-1892
FAX番号:0858-87-2270

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