大雲院資料調査成果報告会を開催します登録日:
本市立川町に位置する大雲院は、江戸時代には鳥取藩の寺社の筆頭とされた天台宗の寺院です。
大雲院には、膨大な量の東照宮や江戸時代の鳥取藩に関わる古文書、絵画、書籍、美術工芸品などが残されており、本市は平成29年度から本年度まで、9年間にわたって専門家による総合調査を実施してきました。
この調査成果をもとに、「鳥取の至宝」大雲院資料の文化財的・資料的価値を紹介し、郷土の歴史と文化の豊かさに触れる機会として、報告会を開催します。
大雲院資料調査成果報告会 因幡東照宮別当寺院の至宝
日時:令和7年11月15日(土曜日) 10:30~16:30(開場10:00)
場所:さざんか会館 5階大会議室(鳥取市富安2丁目104-2)
参加方法など:参加費無料・先着順(定員200人)

プログラム
10:30 開会
10:40~12:00 第一部 大雲院の絵画作品について
コーディネーター:杉原諒さん(鳥取県文化財課文化財主事)
報告:門脇むつみさん(大阪大学教授)、郷司泰仁さん(中之島香雪美術館学芸員)
宇代貴文さん(比叡山国宝殿学芸員)、山田修平さん(鳥取県立美術館学芸員)
13:00~14:20 第二部 大雲院の彫刻作品・工芸作品について
コーディネーター:眞田廣幸さん(倉吉文化財協会会長)
報告:井上一稔さん(同志社大学教授)、服部敦子さん(平等院ミュージアム鳳翔館学芸員)
小井川理さん(滋賀県立美術館学芸員)、澤田和人さん(国立歴史民俗博物館准教授)
14:30~15:50 第三部 大雲院の歴史資料・典籍について
コーディネーター:伊藤康晴さん(鳥取市歴史博物館学芸員)
報告:岸本覚さん(鳥取大学教授)、上杉智英さん(京都国立博物館研究員)
来見田博基さん(鳥取県立博物館学芸員)、原島修さん(歴史研究者)
中川仁喜さん(大正大学准教授)
15:50~16:30 総括 総括コメント:岸本覚さん(調査委員会委員長)、吉岡誠也さん(文化庁文化財調査官)
※報告会の登壇者は大雲院資料調査委員会委員のみなさんです。
※第一部と第二部の間には1時間、そのほか各部の間には10分間の休憩が入ります。
〈大雲院とは〉
因幡東照宮(旧樗谿神社、現鳥取東照宮)を管理する「別当寺院」で、初代鳥取藩主・池田光仲が、曾祖父にあたる徳川家康を祭るために東照宮を創始した際、因幡東照宮と一体のものとして、現在の樗谿公園・鳥取市歴史博物館(やまびこ館)一帯に整備されました。明治維新で仏教と神道が分離されると、三十六歌仙の絵馬や奉納刀などは神社に残され、歴代徳川幕府将軍の厨子などは大雲院とともに現在地に移転しました。
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