浸水対策(鳥取地域)について更新日:
浸水の状況について
合流式下水道区域
早期に整備着手した合流区域では、実験式による管渠断面算定を行っていること、市街地の進展および道路舗装率の向上等による流出率が増加したことから、浸水が発生している。その他の特徴は、市街化区域と同様である。
雨水計画(市街化)区域全般
都市の雨水流出量の増加は一般に流出係数の増大ならびに流達時間の短縮などが原因と言われてきたが、近年はそれに加え局所的な集中豪雨なども加わっている。また、過去は台風による浸水の被害が多かったが、近年は集中豪雨による浸水被害が甚大となっている。
近年の降雨の特徴としては、時間最大降雨量と総降雨量が近似しつつあるので、短時間の集中豪雨による浸水被害となっている。
浸水被害事例
平成14年8月14日の降雨(総降雨量:54.0mm、時間最大降雨量:42.5mm/hr)は、時間最大降雨量と総降雨量が近似した典型的な集中豪雨であり、この降雨によって浸水被害が報告されている。
浸水対策の基本方針
- 計画雨水量の算出式
合流区域…既設合流管を有効的に(流下能力をサーチャージ状態まで活用し)使うため、流出解析モデルで行っている。
上記以外の区域…流達時間に相当する時間内に降る雨の平均を降雨強度とするために、降雨継続時間が短いほど降雨強度が大きいという降雨特性を計算過程の中に取り込んでおり、絶対的ではないが、現時点では最大計画雨水流出量の算定に適している合理式を採用している。
(合理式) Q=1/360・C・I・A ただし、Q:雨水流出量(m3/s)、C:流出係数、I:降雨強度(mm/hr)、A:排出面積(ha)
- 降雨強度公式の決定
降雨強度公式は(1)タルボット型(2)シャーマン型(3)久野・石黒型の3公式あるが、下水道実施都市の実績から見ると、タルボット型を採用している場合が多い。これは、式の形が簡単で扱いやすく、降雨継続時間が、5分~120の間で、他公式より若干安全側の値を与えるからである。
よって、計画では7年確率のタルボット型を採用する。
(降雨強度公式) I=4,900/(t+38)(7年確率)
今後の浸水対策概要(平成18年度から)
合流区域での浸水対策概要
合流区域以外での浸水対策概要
千代水雨水調整池(東部調整池排水区)
吉成雨水幹線(大路川右岸排水区)
新通雨水準幹線(袋川右岸排水区)
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