新市まちづくり計画(夢のある20万づくり都市ビジョン)の9項目の施策のなかで、懇話会の他の部会と重ならないテーマについて、新鳥取市のビジョン、取り組み等について協議する。
- 情報先進都市の実現
- 環境ビジネスの創出
- 人材誘致、定住対策の促進
- 防災、防犯対策の強化
その他、
- 「快適・環境都市鳥取」を全国にアピールするキャッチフレーズについて
- 「新鳥取市民歌」について
旧町村の人の「しゃんしゃん祭り」への参加出演
毎年恒例の「しゃんしゃん祭り」に、国府町、福部町、佐治町、用瀬町、河原町、気高町、鹿野町、青谷町の各町に優先的に参加してもらい、各地域の特色ある風物、伝統芸能等をPRしてもらう。
これにより、出演する人や地域の人々にとっては、地域個性の発信の喜びとともに見物する人々との間に新たな感動が生まれ、市民となった一体感の醸成に役立つものと思われる。
合併後、いろいろな方とお話をしましたが、何を一番心配しておられるかというと、保育料が上がるとか、水道料が上がるとかそういった問題ではなく、自分達の町のよさ、特色、財産価値などが薄れてしまうのでは、という事のようです。
幸い私達の部会は地域づくり部会ですから、各地域ごとに自分達は何を守って行きたいか、そのためには、何をすべきなのかなどの項目でアンケートを取ってみては如何でしょうか?(全世帯は無理としても、無作為抽出で何割か?)私達の気づかない面白いアイデアがでてくるかもしれません。そして、公民館祭りがあるように、地域の特色を守るために何に取り組みを頑張っているのか、発表の場もしくは交流の場を設けて各地域の活性化を図ってはどうでしょうか?
一つの項目として取り上げていただければ幸いです。
新鳥取市のまちづくり計画は、合併町村の総合計画に基づいてなされているが、18年度からの第8次総合計画の中に具体的な実施計画や、〈地域の個性を大切にした〉将来の発展的な展望が持てる〈連携〉よう、地域住民に分かり易い指針を示して欲しい。住民と協働のまちづくりができるように具体的な事業方針が聞きたい。
一体化とは何を指して、何の分野で一体化を図ろうとするのか、分けて考える必要がある。
- 行政:組織として一体化して時間をかける。出来れば、職員の交流、地域の支所への派遣と支所からの集中を繰り返し進める。
- 住民活動:一体化する必要はない。但し、連合会的な組織として、新市の政策が必要な伝達ルートは作る必要がある。
- 伝統行事等:一体化の必要はない。但し、気運が盛り上がってくればその時に考えればよい。
- 商工業活動:商工会議所、商工会等の商工団体の一体化は現在は難しい。
- 農業関係:JAの方針に従う。
- 文化活動等:個々の団体、グループにまかせる。
いずれにしても、新市として一体感が出てくるには時間がかかると思います。何か仕掛けをして一体化できる分野は限られていると思います。
例えば、自治会は旧市の校区別のような扱いとなり、その上に連合会をのせるという形で一体化を図れるが、団体、活動分野別に検討し、一体化するメリットのあるもの、必要のあるものから個々に考えていくべきだと思います。
- 一体化には、地域が共通意識、課題を持ちその解決に向けて住民が努力する必要がある。
そのテーマとしては、「環境都市とっとり」が望ましい。環境(エネルギー、資源循環、食糧、自然)の分野を分析し、どれか一つの目標を設定し新しいまちづくりに生かしたらどうか。- 共通の方向を持つ組織(事業団、公社、第3セクター)は早期に統合し運営の一本化を通じて合併の認識を深める。
- 旧町村地域の特色あるイベントを大切にし、これを通じて旧鳥取市の参加を促進し、連携に対する認識を深める。
(事例)しゃんしゃん傘踊りの時に休憩時間を利用して各地区の傘踊りを披露したらどうか。- 観光ネットワークの再構築を図ること。
- 交通網体系の再整備の検討(住民の地域間交流を容易化する)
- 各種審議会、協議会のメンバーに旧町村住民の参加を促進し、新市の課題解決に向けた共通認識を持たせる。
- ☆ 住民参画によるドラマづくり
- 企画〜シナリオ〜出演〜上演など 全て住民参画で。
- (一体化をテーマに応募)
- ☆ PRに鳥取市を強調
- 鳥取市からのお知らせ(例 用瀬:流しびな・・・)
- 広報番組(市政の窓)で意図的に町を取り上げる
- ☆ 新市章
- 合併協議会でもめたことではありますが、市民からの応募で新しくしては。
- ☆ 市職員の配置(行政の影響力は大きいので)
- 本庁=支所間の積極的な異動を行う
(一人ひとりがその気にならなければ、何をやっても効果が薄いのでは。気長に待つという気持ちも大切なのかも知れません。)
新市の一体化とは、「市民が等しく公共的サービスを公平公正に受けているか」ということと同時に、「市民が同じ気持ちで新市の発展を願い、そのために力を合わせて汗を流すことができているか」ということでもある。
一体化を促進するための各種公共施設や事業・制度は必要であるに違いないが、何よりも大切なのは人が人を信じられる地域づくりである。隣の柿は赤いとの思いを互いに抱くようでは駄目であり、そのためにはプライバシーには十分配慮しながらも、徹底した行政の情報開示が求められる。いずれにしても人が人を信じられなければ、究極人が行うに違いない行政に対する信頼感が生まれるわけはない。
さらに市行政が信頼感を得るには、トップ一人の力では不可能である。職員一人ひとりの意欲と能力をどこまで引き出すことができるかがポイントである。総合支所は無論のこと各担当部局において、責任者(管理職)がどれだけ部下を信頼して、市民への奉仕者としての仕事に全力を尽くさせるかである。
そして、当然の前提として、そのような責任者たちにトップがどこまで信頼をして仕事を任せることができるかが重要である。いずれにしても、現場の職員が市民ではなく上司の顔色を窺って仕事をするようでは、市民への奉仕者となり得ないことは当然である。
なお、市民の側から考えれば、行政を無視するわけにはいかないとしても、市域がどうであれ自分たちの地域は自分たちの手で守り育ててゆくのだとの気概と愛情を失うことがあってはならないこと無論であろう。
◇新市の一体化の方法論
それぞれのアイデンティティを持っていた9市町村が一体化するについては、各市町村の文化を寄せ集める(モザイク化)のでなく、まず
- (1)新市の特性を有する共通項を歴史、風土、人の面から徹底的に検証することである。
- (2)次にそれらの特性を過去、現在から未来へ展望する。
- (3)更に世界へ発信可能な特性(文化)であるか、または高め得る特性であるかを検討。
- (4)アイデンティティを認識、共有できれば、各地域の特性を尊重しながら相対的な位置づけをする。(考え方の基は連邦制でなく一つの共和国を目指している。その中に特徴的な各地域がある)あくまで座標系(多軸)は一つである。(太陽系をイメージ)
このような方法論の下で
◇具体的な一体化論として
共通項として「日本の原風景」を挙げたい。
歴史的にも新市域で弥生期の膨大な遺構・遺物が発掘されたり、古墳期以降にも万葉の世界を含め各地域に特記すべきことが多々ある。風土から見ても日本の中心に近く(近世中途まで京が日本の中心)、気候的にも春夏秋冬がはっきりしており、照葉樹と落葉広葉樹の植生を持ち四季豊かな日本の特徴を現す。人の面ではやや弱いが少なくとも平均的には輩出している。
共通項としての「日本の原風景」が認識されたら、未来にそれを投影したらどうなるのか。自然との共生、歴史の尊重が肝要になる。このことは人類、地球の未来にとって最も大切なことでありベクトルを共有できる。
域外へ発信し得る特性として、「日本の原風景」を体現した自然・歴史とそれらを考慮した景観の尊重が望まれる。半端な街づくりでなく100年先を見越した地域づくりである。一端として因幡を代表する砂丘とそれに連なる白砂の海岸線も訴求したい。
産業についても「日本の原風景」を核とした観光の振興、これには因幡の4湯も加わる。砂を核とした産業の展開も図る(安っぽい土産物ではない)。さらに現代型の産業を否定するものではないが、歴史風土に根差し、グローバルに発信し得る伝統産業の息の長い育成も必要である(エスニックではない)。残された自然でなく、守った自然、原風景を軸に互いの地区の特性を尊重しながら、本物、質の高さを大切にし、格調を失わない地域づくりこそが回り道のようで最も新市の一体化を図ることができ、世界にも通じる(発信し得る)地域づくりである。
1.一体化は一体感
一体化に向け何をするというよりも新鳥取市の諸課題に共に取り組むことで一体感が醸成されるのではないか。
2.一体化の議論は、合併の背景と必要性(新市まちづくり計画2〜3ページ)の中から順位付けをして、それぞれの行政課題に対して9市町村が一体的に対応していくため合併したのですから
- (1)住民の日常生活圏に対応したまちづくり
- (2)広域的な行政課題に対応したまちづくり
- (3)地域資源を活用した魅力あるまちづくり
- (4)自立的・効率的な行財政の運営
- (5)その他 例えば少子高齢化、人口減少の動向影響など
について議論してはどうか。