平成17年度鳥取市政懇話会 第4回「産業振興部会」 議事要旨

日時:平成18年3月29日(水)午後2時〜午後3時45分

場所:鳥取市役所本庁舎4階第3会議室

出席者

議事内容

1.開会

2.部会長挨拶

市政懇話会の産業振興部会、皆さんの御協力によって、今日で第4回ということで平成17年度の最終回ということになる。 今日は、1年間を振り返りながら、大体今まとまっている内容について皆さんにお目を通していただいて、それに追加すること、または訂正すること、いろいろとまた皆さんの御意見をいただきながら、今日の産業振興部会の方を進めていきたい。

3.議事

○委員 資料1は、平成17年度の市政懇話会産業振興部会の主要意見。1年間、主に8次総の内容についてということが中心だったが、17年度、いろいろと議論をしていただき、まとめたもので送らせていただいた。おかげさまで、かなり専門的な立場からさまざまな御意見をいただき、資料2にあるように8次総にも反映され、いいものがつくれたと感謝している。

○事務局 全体会で、こちらの1年間のまとめというものを清水部会長さん、太田副部会長さんに御報告をいただく。この1年間のまとめとしてこの資料1でよろしいかどうか、不足なところはないかとか、それから修正等あれば改めて御意見をいただきたい。

○委員 ジャスコの北というのは、もう確実に今度は店舗拡大の方向でいっているのか。

○大西部長 ジャスコ自身はそういう方向性を持っている。それで、結果的にはまちづくり三法の改正といいますか、三法といっても結果的には中活法と都市計画法になるが、結局制限が入ってくるので、結局駆け込み的な形で動こうかという気持ちを持っているようだ。

○委員 あれは用途地域としては、もう確保しているところに建てるということか。

○大西部長 基本的にはそういうようなことであって、自分のところの駐車場に建てるということ。

○委員 ああいう状態で申請されると、どうこう言えない。

○大西部長 大店法では制限が難しい。あとは意見を言っても聞くか聞かないかのこと。結果的には県を通して物を言うという格好になっている。新聞情報等々によると、あそこは余り高い物は建てられない。飛行機の進入路に当たるということで4階までが基準のようだ。それで上2層を駐車場にした形でというようなことも言っている。

○委員 それでなくても中心市街地の方が寂しくなっている。駅裏のジャスコも閉めないらしい。

○大西部長 駅裏も、もちろん郊外型のそういう店舗が仮にあるとしても、中心市街地の店舗というのも魅力がある。それにも力を入れていきたいという思いも見える。

○委員 日経あたりはしょっちゅう特集しているが、どうしようもないと書いてある。

○委員 この間も会議所でテーマとして出たのですけど、結局、そういうやり方でやっておられるから打つ手がない。

○委員 新たな農業・農村スタイルの構築というところの、林業、漁業の女性就業者の起業支援というところだが、ねらっているところが伝わりにくい。林業、漁業はもうだめだから、そこに勤めている人をよその方に向かわせようという意味なのか、林業、漁業をもっと活性化するために、こうこうしようではないかということか、もう少し目的が明確になるような書き方の工夫が必要。

○委員 林業、漁業活性化のためにというふうに入れるとか、どういう方向に向かうのだというところをちょっと入れた方がいい。

○事務局 趣旨としては、農業に比べて林業とか漁業に女性就業者が少ない、また後継者をつくるのも大変だというようなニュアンスの内容だったように記憶している。

○委員 林業、漁業をもっと活性化していくのだというところが、この見出しで読めればいい。

○委員 資料2の右側の記載内容と、意見のタイトル、テーマとは整合性はあるのか。以前、農業の方で女性の起業支援というのは、それに類した形で林業、漁業にもという意味かなというふうに思っていたが。

○事務局 そのものずばりを8次総で反映させているというものではないが、農林水産業の担い手に含むようなニュアンスで、資料2には書かせていただいた。

○委員 竹内市長が見えたので、市長さんの所感を出してもらう。

○竹内市長 皆さんには市政懇話会で、この産業振興部会での、これまで議論の機会がたくさんあり、議論の積み重ねをしていただき感謝する。

地域の経済の活性化ということを、これからの鳥取市、これまでも努力はしてきたと思っているが、より一層力を入れていかなければならない状況である。大都市地域はかなり景気が改善しているが、足元の鳥取地域はそこまでいかない。今、この時期に例えば先行き景気がよくなると思うと設備投資が起こるので、その整備投資をいかにこのローカルな我々のところに引き寄せてくるかといったことも重要であり、姫鳥線、鳥取自動車道ができることで、智頭に企業が一、二、立地するような動きがあるが、それもまさに、現在の経済情勢を反映したもの。大いに鳥取市にも引っ張ってこなければいけない。

鳥取は鳥取で、今鳥取の置かれている状況の中で経済の活性化をしなければいけない。農林水産業から出てくる加工品をいかにこの地域で売り出すか、あるいは都会に送り込むかといったようなこととか、地産地消のサイクルをよくして農業をもっと強化していけば、これは都会にない鳥取の農業地域の持つ特性が、特産物というような形になって都会の市場で高く評価されるというようなこともある。ぜひ特産品づくり、あるいは産地づくり、大都市にない鳥取市としての産業振興の取り組みが必要。

高速道路ができてきているという条件も生かしていかなければいけない。今、河原に道の駅があり白兎の道の駅もでき、こういったところが観光情報の発信拠点であるとともに、物産の販売拠点であり郷土料理の食事どころにもなるということで、新たな大きな鳥取の観光拠点になる。自動車でやってくる人がふえる、モータリゼーションの波がまたもう一段階押し寄せてくるので、それを受けとめていきたい。

もう一つは、中心市街地と郊外の関係。郊外型の大型店舗の進出という問題を改めてどうとらえるべきか。我々はこれ以上積極的に支援することはとてもできるものではないと考えているが、一方では法規制の強化が国において進められている中で、高速道路などもできてくるので、いわゆる商圏が広がるということを考えて、さらに一層、郊外型大規模小売店舗の集積が進もうとしている状況もある。中心市街地の問題も一方ではあり、中心市街地は中心市街地で、商店街の皆様なども、もっとここにしかないという店づくりをしてもらわないと、これは中心市街地が栄えるということにはならない。交通の便がよいとか、あるいは町の伝統的な中心地だといったところにいわば安住するような形では、中心市街地の商業集積は衰退するばかりである。

鳥取市としては、まち中居住という都心居住を進めること、それから都心に魅力ある施設を整備するようなこと、公園だとかあるいは城下町の風情を高めるとか、鳥取城の整備などもそういった効果も持つと思うが、そういった都心に集客力というか、定住ないし人間を集める力を高くすることの取り組みはできるが、商店を直接支援するというようなことは、なかなかできるものではないので、その辺は、チャレンジショップなどをつくったり、パレットとっとりなども整備しておりますが、ここで中心市街地の商業機能ということを論ずるのであれば、まず商店みずからがシャッターをおろしているのをあけて、安く貸すなら安く貸して、新たな活力をみずからが呼び込まなければならないのではないか。

この鳥取市も、これから先、また新たな産業振興の大きなうねりも出てくると思っており、鳥取市も商工会議所とか、それからいろんな各種経済団体、さらには商店街とか、また、まちづくりに関係するいろんな関係者との連携を深めたい。

観光振興の起爆剤としては、平成21年、2009年のいわゆる鳥取博のようなものを官民挙げてやるということになっている。こうした取り組みを強力に推進していき、2009年、高速道路の開通時点に合わせた因幡の祭典というようなものを、しっかりと推進していきたい。

一部、今後の構想なども含めて申し上げたが、皆さんから出てまいります提言をしっかり受けとめて今後の施策に生かしたい。

○委員 起業の農業関係の方でも女性ということで限定すると、加工分野に期待した部分がかなり多かった。資料2の26番に加工グループの活性化と販売戦略の支援があり、これと、今の林業、漁業という特定した、しかも女性に限っての起業というのはどうなのか。

○委員 資料2の31番は、左と右とが合わないし、それから、26番は加工グループの活性化で、今いろいろ付加価値を上げるために女性の方がいろんな食材で加工したものを何か出したりするのを見るが、この林業と漁業の中で結びつかないような感じがする。

○委員 林業の方でも林産物、シイタケや山菜の類とか、色々な面からでは加工にも結びつくものがかなりある。

○事務局 もともとは、8次総の計画の中に農業と林水産業と比較して、農業的なウエートの方が高いではないかというのがまず一つあった。その中で女性農業者の起業支援というのは農業だけではなくて、林業とか漁業も必要で、そういったことについては横断的に取り組む必要があるのではないかという御意見だった。ピックアップして抽出したので林業、漁業の女性の起業支援ということで一項目を上げてしまっているが、ニュアンス的には農林水産業すべてに、女性が携われるような支援はどうかというような御意見だったし、8次総では農林水産業の担い手の中に含めた記載になっている。

○委員 新たな農業・農村スタイルの構築の中には、この女性就業者の起業支援というのは必要なような気がする。

○委員 ここで出ている意見というのは、断片的な意見。林と漁業の方で意見があったとしても、それは農林水の一つのもので、しかも加工的ないわゆる起業であって、しかもねらいは女性の方を重点に置くと方針を明確化すればいい。

○委員 林産物の加工、産物の加工ということになると手づくりの加工品というわけにいかない話。

○竹内市長 トータルに農林水産業というのは家族労働みたいなところはあって、林業、水産業でもある。そういう中で、やっぱり生活が成り立つようにしていくというようなことが大事なこと。

○委員 農業にしろ漁業にしろ、いろんな加工という一つのテーマというものがあるのではないかなという感じがする。

○委員 特にニートと呼ばれるような正規雇用者でない方々の若者支援というのがどこに入っているか。ここでもう議論は尽くされたのだよということがあったら教えていただきたい。

○委員 技術、ノウハウを伝授する総合的人材育成で読み取れる。匠のグループというものはあるが、次の若い者に伝授する仕組みができていない。また、ものづくりでの創業支援と起業支援というようなものがあり、最近は業を起こすところが物すごく少なくなっているから、起業と創業をもっと支援の対象にしようとする意見。

○事務局 少子化の問題提起から、住みやすい鳥取、少子化対策も含めたところでの学校教育とかも含め、資料2の38番に記載。

○委員 正規雇用につけない若い人たちへの人材育成という視点での対策というのはどこにあったか。これが抜けていたら、大きな穴だなという気がするが。

○事務局 要約していく中でいろんな要点が削られていく側面があり、議論の中では当然ニートのお話もされていたと思う。主要な意見としてこちらで発表させていただくときに、特にそういったニートの関係が重要だと思われるのなら修正していただいて構わない。

○大西部長 若者の就職促進には、ニートとかフリーターとかは、市民の声としてはあってもいいが、既に8次総の基本計画に、インターンシップの積極的な活用を図りますとか、キャリアサービスとの連携を図りながら雇用の拡大に務めるとかの記載をしている。

○委員 今の部会で、きょうの後の全体会はその17年度の総括みたいな話になっているのですけど、全体会は報告で終わるのでしょう。

○事務局 報告のみ。あと市長の方から、所見がある。とにかくうちの部会ではこの資料1の報告をしていただいて、それについて市長からコメントをいただいて、それで終わり。

○石谷副市長 第8次総合計画はでき上がって議会の議決も得た。これのできる過程で、いかにこの産業振興部会の意見がこの中に反映されて立派な総合計画になりましたという説明をしてもらおうということ。こういう貴重な意見を、おかげで総合計画にきっちり盛り込むことができ、基本構想、基本計画の中で、その代表的なものをここの部会の会長としてきょうは全体会の中で御紹介いただくということ。

○事務局 その主要な意見ということでピックアップさせていただいたのが、確かに足らない部分もありますし、表現がおかしい部分もあると思いますので、改めて確認していただい。

○委員 きょうは、発表というのは何分ぐらい。

○事務局 1部会10分ぐらい。

○委員 18年度のスケジュール、テーマを片づけてしまおう。

○事務局 18年度は、全体会を2回と部会を3回開催するよう、基本的には計画している。全体会と部会は兼ねるので寄っていただくのは3回。部会が3回のうち2回は全体会も兼ねる。5月、8月、11月ぐらいを予定。続いてテーマだが、先ほど市長の話にもあったが、今やはり注目をされているのが2009年の鳥取自動車道姫鳥線の開通に向けて。市民の関心も高く、市政にどう高速道路を活用していくかということはかなり重要な課題として取り上げられている。これを一つの大きなテーマにして皆さん方から御意見をいただきたい。

そういった中で、農林水産部、経済観光部からそれぞれ一つ、テーマを出している。両テーマとも、高速道路開通のことと切っても切れないような内容であり、そういったことをあわせて高速道路の関係での議論を中心にお願いできたら。これがまず1つ、事務局案として提示したい内容。

あと、その他と書いているが、通年で高速道路の関係でお話をいただきたいというのもあるが、その他にも、臨時的、緊急的に市の新たな施策、方針とか計画の策定があったときに、通常、市政政策コメントということで、パブリックコメントで市民の皆さんから御意見を頂戴するということもあるのですけども、その前段で市政懇話会の皆さんから、こういうことを今考えているのだけど皆さんはどう思われますか、というようなお尋ねといいますか相談を、市政懇話会でもさせていただけたらと思う。これは案件があるかどうかは別にして、随時御相談させていただきたいと思っている。

○大塚次長 農林水産部は、農産物加工品販売ブランド化戦略の構築というテーマを出させていただいた。実は平成18年度に、JA鳥取いなばが農産物加工施設の整備をする。従来、農産物加工品は、地域なり町村の設置した小型の加工施設で農産物の加工品をつくって、大体イベント販売とかの形であったが、これでは女性の起業化まではいかない話であり、一つは外に打って出られるような農産物の加工品作成と、それに従事する女性の雇用、起業化という形である。

ようやく昨年1年間、JA等とプロジェクト会議を設けて基本計画ができた段階であり、18年度、現在骨格予算なので、6月に肉づけで参加する予定。19年度生産開始という形だが、運営するのは、JAの女性会の中の者であり、1年かけていわゆる販売戦略なりブランド化戦略というものを構築していきたい。

実効ある販路拡大策だが、過去に商いフェアであるとか、新商品開発事業、販路拡大事業というような格好でやっていたもの。こういうものを新たにリニューアルして、市内でつくったものを地産地消していても、地場産業それから企業誘致というものには結びついてこないので、この販路拡大事業を関西圏に向けたいと考えた。実効ある鳥取のものづくりということで、高速道路がつくということもあるが、鳥取の製品を外に打って出たい。その辺で、皆さん方の御意見がいただけたら。

○委員 経済産業省の受発注企業のお見合い会というのが中国5件であるが、これに鳥取県の企業の参加が少なく、どんどん注文をもらってくるような内容にしないといけない。岡山方面それから兵庫方面ということでアプローチをしていかなければならないということで、積極的にやっているところが結構ある。インフラ整備ができたら本当に短時間での物流が可能になるというような感じがする。南北軸も必要であり、今4時間ぐらいでもう高知まで行ってしまう。これからは四国も視野に入れたら、まだ仕事というのはある。

○委員 これからは高速道ができたらものすごく行動範囲が広くなってくる。鳥取の者は、マーケティングが下手だが、販路拡大というのは今必要。そのためにはやっぱり人材で、リーダーシップを発揮するような人材もつくっていかないといけない。

○委員 観光園の動向もさることながら、こっちのものをやはり関西圏に早く送れるという、物流面でのシステム、いろんな面で有利になる。だから出す物をつくらないといけない。

○大塚次長 農産物や農産物加工品についてブランド農産物の育成検討会を組織している。新市のエリアになり、大変たくさん農産物がある。ただ、JAいなばの農産物として市場に出てくる話であり、用瀬、青谷の辺で何がとれてというのは知られていない。たくさんの高品種な農産物があるので、それを鳥取の消費者に知らせていく。

鳥取の消費者が知らないものをブランドとして外に持っていけるわけがない。そういったブランド農産物、これは加工品も含めて登録制度をつくって、まず鳥取の消費者の方にお知らせをしていこうという取り組みをやっている。19年度ぐらいには、そういった登録した農産物が鳥取のお店に出るようなことを、加工品もあわせての話だが、現在取り組んでいる。

○委員 自動車道を一つ考えた場合に、お客がこっちに入り込んでくるのに対応するのは当然でしょうが、やっぱり今度はこっちから攻めていく、戦略的な部分というのをどう組み立てるか。ブランド化が一つではあるが。学校給食だとか、いわゆる地産地消の世界で考えると物量的に頭打ちなので、以前、県外に進出することを一つテーマに置いてプロジェクトを組んだ。そのときにいろんな角度から検討したが、とても今の時代に投資をして直売所を都会に持っていくというのはとても危険な話で、農協の力量からしても、とても無理があるというものを診断書にまとめた。

○委員 今現在県内でやっておる直売所を診断してみると、とても都会にそのまま持っていけるような形になっていない。いかに農家から直接のものだと言いながらも、やはりある程度規格的なものが必要になる。今の県内の直売所をもっと内容的に確立させることの方が大事だということで、その基準を、では品質基準、安全基準も含めてどういう物差しでどうするのかということになってくる。

○委員 鳥取県の土壌の土の特色を生かしたもの、あるいは季節のもの、これに優先順位をつけて、それで戦略品目ということに限定して、そのものをだれがどのようにつくって間違いのないもので送り込んでいくと。相手でコーナーをつけてくれるところを探す人が一方ではあるとか、そういう全体の、生産、販売に至るまでのチームを組んで、組み立てていくということも必要ではないか。

○委員 何か鳥取カレーセットみたいに、肉とジャガイモとタマネギとニンジンとラッキョウのセットで。これで鳥取カレーをつくってくださいといえる。

○委員 直売所がふえたが、品物あたりはやっぱりピンからキリまでになってしまっている。いわゆる飲食レベルの生産農家を集めて計画生産をさせていくようなことをもう始めないといけない。

○委員 このたび日野町でそれが芽を吹いた。いわゆる山間の冷涼地の特色を生かしてという話を持ちかけておったら、岡山の方でいらっしゃいということになった。人口が限られているので、県外に持ち出す策も必要になってきた。

○委員 4月27日の第1回の全体会議で、市長さんが、そのときの市政の悩み、課題を聞いていただき、意見交換をしていただいて、皆さんの御意見をその場で吸収して市政に反映をしていきたい、懇話会は肩の凝らない率直な意見公開、要するに頼りになるアドバイザーとなっていただきたいというふうに言っていた。農林水産部、経済観光部の議論は当然として、行政から御提案をいただき、それを我々なりに検討するといったことも必要ではなかろうか。と思いますので、その他の方にもエネルギーを使いたいというふうに思います。

○委員 早期に資料をいただきたい。自動車開通に向けてよい意見ができるような資料をいただきたい。

○委員 2009年に開通するに向けて、やはり東部地区でいえば青谷、鹿野、気高の方も巻き込んでいただいた観光ルートを何か計画していただけたら。浜村温泉だけ衰退していている。

○大西部長 基本的には観光ルートは、東部圏域を巻き込んだ形で動いている。ゆうゆう館が指定管理者になったが、地元のNPOで立ち上げられたことは、地元の活性化の糧になっていく。特に気高には水というようなこともあり、特に宝喜温泉、ここが基本となって、ペットボトルなんかも売り出しされているし、鳥取市としても全面的に支援したい、産業、それから観光、すべての部分で力を入れていきたい。

○委員 それで、メンバーは結局どうなるのか。また大分変わるのか。

○事務局 任期が平成18年の12月いっぱいなので、18年度はすべて同じメンバーでお願いする。

○委員 資料は、こういうことに対して細かな意見をお聞きしたいなというようなことを具体的に抽出していただいて、お送りいただければと思う。

○委員 花市場では、従来は地の生産者の方が花を出されて、それを花屋さんが買うことが主体だった。そういうことの利便性で花市場というものはお互いの出資によってつくられている。地から出るものが、かつては80%、90%だったものが、今は50%を切るようになっている。市場というのは品物を見て競りで値段を決めて買うのだが、そこに発生する手数料が決められていた。市場法の改正で手数料は自由化されると、あとは卸業で利益をあげるしかない。

○委員 このITの時代では全国に一瞬で情報が流れ、売れるだけでは利をとることはできなくなった。それと同時に今言えるのは、地の物がもう出てこないから、例えば大栄町とか大山のすそ野とか、いろんなものを一生懸命引いて来なければいけないが、これにはまず物流コストを考えなければならない。

○委員 こちらの産物を大阪市場に出してやろうという発想で、目をつけたのが、こちらの気候風土から見て花木。ドウダンツツジからスタートして商品として大阪へ出したら、爆発的に売れた。ネットでも注文が入ってくるので、次から次といろんなものを出した。実験的に二十世紀ナシも初出荷している。

○委員 団塊の世代がこういう事業に参加するのも、案外とニーズがありそう。何か支援をすれば結構、谷の農山村の一つの起爆剤にならないか。

←BACK