平成17年度鳥取市政懇話会 第5回「文化観光部会」議事録

日時:平成17年10月5日(水)午後3時〜5時

場所:鳥取市役所本庁舎4階第4会議室

出席者

議事内容

<旧市立病院跡地利活用について>

○大田スタッフ 平成9年の市政懇話会、平成10年の市議会で、旧市立病院後地についての意見が出ています。市政懇話会では「多目的複合施設」、市議会では「総合的芸術文化施設」。

8次総の5年間で整備構想を策定することとしていますが、何か作るとなれば100億円以上係ります。文化センターから図書館が移転したことで、ここを文化の拠点にと考えているところですし、各総合支所にも活用できるスペースがあり、各地区の文化活動の拠点にと思っているところです。

それらも含めて、「総合的芸術文化施設」などの整備についてご意見をいただければと思います。

○委員 これまでそういう課題があることをあまり意識していませんでしたが。まず、この時期に「箱物」を作ることはどうかと思います。財政の問題もあることですし。ただし、発表の場がないという課題もあります。これは旧市町村の施設を活用すべきだと思います。

広い場所なので、慎重に検討してほしいと思います。

市内に駐車場が少なく、人が寄り付きにくいのでダメ。駐車場としての活用がよいのでは。

○委員 市民会館が建ってからどれくらいになるんですか。40年。

全体の催しのためには大きな施設が必要かもしれないが、総合支所もあるし、文化施設もすでに多くあるのでは。

旧市立病院跡地は1.6ha。避難場所としてよいのでは。緑地として整備し、市民の避難場所として確保しては。あちこちで地震もあるし、仮設住宅を建てる場所も必要かもしれません。

○委員 文化の拠点はバスから降りたらぱっと行けるところでないと。

財源はあるんですか。

○大田スタッフ 補助のメニューはないでしょう。起債は借りられるかもしれませんが。

○委員 テレビで言っていたが、まちなかの商店街はどこもダメ。環状線ができ、大型店ができた。そういうことも考えた方がよい。

○委員 前の市長の時代からこういう話をしてきました。市民会館が老朽化したのなら建替えなければいけないでしょうが。ここの場所は交通の便がよいし、県東部を網羅できるところだと思います。

ただし、文化センターが再利用できるなど、以前検討していた頃と状況が変わりました。

大阪城は緑地公園として整備されているが、そういう方向で整備するのがよいのでは。緊急避難的な場所とし、池や噴水を整備し、古い映画のように老夫婦がベンチに座ってゆったりできるような。傍らには音楽関係の練習場を作り、思い切って声を出したり、ヴァイオリンを弾いたりできるようにする。

○委員 確認なんですが、投資的経費が10年間で920億円で、ホールを建てるとすれば、そのうち100億円を使うということですね。消去法で言えば、それは無理でしょう。

池とか大掛かりなものを整備しなくても、公園として、地震などの際の大規模な避難所として整備するのは賛成です。

生涯学習機能は他の施設でフォローして、しばらくは様子を見ては。

音楽関係の練習場は、ものすごい施設でなくても、安上がりで防音は可能なようです。

○委員 東京江戸博物館も避難所として整備されているようです。避難所整備として国の補助金とかあるんじゃないでしょうか。

○委員 跡地についてこれまで考えたことはないですが。市民会館には市政116周年記念式典で入りましたが、イスが狭く、客席が小さいと感じました。もう「時期」に来ているのでは。

○委員 なんとなく「市民会館は駅南に行くんだろう」と思っていましたが、新しく建てなくても、合併前の市町村の公民館にいいものがあるので、それを活用すればいいと思います。

行政の拠点が市役所で、知の拠点が図書館としたら、市民が憩う拠点が鳥取市にないのでは。自分が年を取ったときにまちに出る「場所」があるだろうかと考えます。人と会う場所、観光者のための広場など。商店街にそういう広場があればいいと思っていました。空いている場所があるのなら広場にすればいいと思います。ヘリポート機能なども整備して。

○井上スタッフ それでは、皆さんの意見を取りまとめて、市政懇話会の意見とさせていただきます。

<河原・用瀬視察について>

○委員 河原については、百鬼ミュージアムの岡田さんに話をしてあります。

○委員 用瀬については、連絡はしていませんが、用瀬町中央公民館長の徳永さんが適当だと思います。

○井上スタッフ それでは私の方からそれぞれに当たって、街歩きガイドのお願いをしようと思います。

日程については、来月の中旬頃を考えています。11月16日(水)を第1候補、11月9日(水)を第2候補とさせていただきます。

<文化・観光を考える視点について>

○井上スタッフ 今年度の最初の頃に、アンケートで「文化・観光を考える視点」ということでアンケートを取らせていただきました。これをもとに、今年度の市政懇話会の文化観光部会の提言として市に提出することにしたいと思います。

今後のスケジュールは、本日このまとめをして、11月に視察、12月はお休みにして、1月に視察についての提言のまとめ、2月には全体会で発表ということにしたいと思います。

それでは、この「文化・観光を考える視点」について、付け加えるべき項目がありましたらお話しいただければと思います。

(1.民間と行政の役割分担)

○委員 行政のところに、「施設の提供、情報の提供」ということを入れていただきたいと思います。また、ボランティア活動については、市民+行政の取組みとして、事業実施や施設の管理に関係してくると思います。

○委員 鳥取市は文化財がたくさんあるのに管理ができていないと言う印象があります。文化財の紹介や保護のために看板などの案内や施設の整備は必要です。

(2.ガイドの育成)

○委員 窓口をどこかに設置して、観光客に情報を提供しやすいようにする必要があります。それに、ガイドがあるということをもっと積極的に情報提供すべきだと思います。

(3.情報発信)

○委員 情報発信はインターネットの時代です。大分の九重高原のコテージは、以前は福岡に拠点を持ってパンフを置いて、ということだそうですが、今は誘客はほとんどインターネット経由とのことです。今は観光客は団体では動かないし、人の動きも価値観が変わったので、情報提供も方法が変わったのでは。

九重高原もそうですが、佐治も星がきれいなところなので、食事しながら星が見える、とか宣伝した方がいいのでは。

○委員 東北のランプの宿が流行っているようです。こだわりと演出が必要で、演出のうまさが集客につながっていく時代です。冬ソナブームで韓国に日本人がたくさん行きましたが、「○○が泊まったホテル」など、現地でもきちんとそれらしい演出をしているようです。

冬に砂丘でイリュージョンが行われていますが、イルミネーションは倉敷、岡山、広島などかなりいろんなところでされています。テーマ性を持って、演出をしないと集客もできない時代です。リーガロイヤルホテルではおとぎ話をテーマにやっているようです。

ルミナリエなんかは、集客が収益につながることが分かっているからこそ民間もお金を出すんだと思います。

尾崎放哉にしても、放哉と興禅寺と絡めて自由律俳句の大会などを立ち上げて、全体をセットで売り出せば、それぞれの演出が浮き上がってくるはずです。

(5.市民への期待)

○委員 やはり基本は観光客などから道を聞かれたときに説明できるようにしておくということじゃないでしょうか。市内の人でも道案内できない人が多いと思います。

○委員 市民が市内の施設にあまり足を運んでないのでは。佐治でも展望台に行ったことがない人があります。

○井上スタッフ 市町村合併前に9市町村を知るということで合併協議会でツアーバスを企画したところ、応募が多くて増便したということがあったようです。

(6.集客の工夫)

○委員 「ぶらっと鳥取500選」ですが、先日よそから知人が来たときに案内したコースを資料としてまとめましたが、そういう喜ばれたところを集めて、まとめて紹介すればいいと思います。それがそのままみんなに喜ばれるわけではありませんが、集めて紹介することで利用価値が出てくる。

砂丘でも、砂丘センターのところから砂丘が一望できるし、そこからリフトで降りられる。砂丘センターのそばには水森かおりの植樹した木がある。たいていの人は下のほうでチョコチョコ歩くだけですが、そういう情報を集めれば楽しんでもらえるのでは。

○委員 ここにもインターネットを入れてください。何があるというだけでなく、どう遊べるかということもあれば良いと思います。

○委員 滝錬太郎の生誕地の豊後高田は、駅から何から滝錬太郎の荒城の月尽くし。

また、今は女性に来てもらえるような工夫をしないといけません。

○委員 私だったら、こうすればお客さんに来てもらえるというのは分かるんですが、それをどう発信していいか分からないんですね。任されればできるんですが。

○井上スタッフ まだまだ意見はおありと思いますが、2月の発表のときまでに意見をお出しいただければと思います。

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