天文セミナー 第115回
『視直径が最大の太陽』『冥王星』
惑星の軌道を表わすのが軌道要素といわれる数値です。その中で、惑星から太陽までの距離が最も短くなる点のことを近日点と呼びますね。このような軌道要素は、何も惑星に限ったことではなく、最近多く発見されている太陽以外の恒星の周りを回る惑星系とでも言える天体や、以前から良く知られている食変光星についても求められています。そして、それらにも太陽系と同じように表現して近星点と呼んでいます。 |
ここ数年、毎年地元の小学校に頼まれて星の話をしに行くことにしています。相手は、やんちゃ盛りの4年生。全員が10歳になっているか、これからなろうという年齢です。4年生全員ともなると数組に編成し、担任の先生は纏めるのに一苦労。時には校長先生の声が響きます。そこでは、いつも「星遊び」。太陽には校長先生、大惑星には大き目の生徒、その間を通過するように動く小天体には担任の先生に引率された生徒たち。運動を通して太陽系の星々を体験させようとしています。4年生は、すでに太陽系の惑星の順番などの知識があり、水、金、地、火、木、土、天、海、冥と澱みなく言うことができます。そして、今回は冥王星が分類変えされたことも知っていて、冥王星の名前を言わないで終わる子供も何人かいました。中には、冥王星は何処に言ってしまうの?、と疑問を投げかけてくる子もいます。いきなり冥王星が、矮惑星に分類変えされたため、正確にその事実を理解していないのです。 |
次回も、お楽しみに |