天文セミナー 第102回
『太陽系以外の惑星探し』『年の初めは?』
最近、天文学上で話題になっているのが太陽系以外での惑星探し。星の数ほどある恒星の中には、いくつかの恒星と力学的に繋がった連星系を形作るものが多いことから、単独の恒星としての太陽の方が珍しいのではないだろうか?とも言われています。ところで、木星の直径は太陽の0.103倍。もう少し大きければ、自分で核反応を起こして輝くだろうということから太陽になれなかった星とも言われ、褐色矮星とも称されています。 そして、このように見えない星の質量が宇宙全体の質量に大きく寄与していることも事実です。しかし、自身で輝かないような星は、通常の観測方法では見つけることが大変困難です。 |
もう幾つ寝るとお正月。子ども達の声が聞こえて来るようです。年が変わると、来年は平成十八年。この平成と言う年号に対して西暦と言う呼び方があります。平成何年と言う呼び方を元号または年号と言い、中国で漢の武帝の時代(西暦紀元前140年)に「建元」と号したのに始まり、日本では西暦645年に「大化」と号したのが最初だと伝えられています。さらに、現在ではほとんど使われなくなってしまったにもかかわらずアメリカやイギリスで作られ天文学や船舶の航海などで使用されている「天文暦表」には、日本や、その他の国々の紀元年号が記載されています。日本の紀元の元年は明治初期に当時の外務大臣が諸外国に書面で、「明治5年12月3日を以って明治6年1月1日と定める。神武天皇即位紀元2533年を明治6年とする。」と通知したことに始まります。そしてこのことは、取りも直さず神武紀元元年=西暦紀元前660年であって、西暦の年号に660年を加えることによって日本独特の神武紀元の年号にすることができるのです。 |
次回も、お楽しみに |